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29 ドジっ娘全開
しおりを挟むフランとフィオナは、終業の鐘が鳴る前に、教員室に到着することが出来た。
幸運なことに、毒薬や呪いへの対策を専門とする教師はそこにいた。
授業中のはずなのにここにいることを、最初こそ不審がられたが、詳しく事情を話すと、その教師の学園内の研究室に案内されて、そこで親身に相談に乗ってくれた。
フィオナが教師に葉を手渡すと、教師は色々な魔道具を取り出して、フィオナやその葉を細かく調べ始めた。
「うーん……」
拡大鏡のような物が埋め込まれた箱の中に葉を入れて、しばらくそれを覗き込んでいた教師が顔を上げて、髪の毛をくしゃくしゃと掻き回す。
「どうも、相当こんがらがった呪いのようだね。これは、一朝一夕には解けないかも……」
「えっ!そうなんですか……」
フィオナが青褪めて、絶望したような顔で項垂れる。
「なんとか解けないか、色々手を尽くして調べてみるから、そう気を落とさないで。命の危険があるような呪いではないし、まだ猫になる呪いで良かったじゃないか。ほら、カエルとかトカゲになるよりはさ」
おい、どういう意味だ、そこの教師。トカゲと猫と、どう違うと言うのだ。どちらでも同じだろう。むしろ、トカゲの方が愛らしいだろう。いや、私はトカゲではないが……。
「そ、そうですね」
こら、ヒロイン。肯定するな。
「こっちはこっちで調べておくから、なにか困ったことがあったら知らせてね。なるべく力になるから。そうだ、これを渡しておくよ」
教師はそう言い、棚の奥から同じ形の二つの箱型の魔道具を取り出して、片方をフィオナに渡した。
「連絡用の魔道具だよ。王都内なら、これでこちらの私が持つ魔道具の方と連絡が取れるから。のっぴきならない状況になったら、連絡して来なさい。蓋を開いて、中のここの玉に魔力を込めて、ここの歯車が回って、こっちの玉が光って点滅すれば、通話出来るから」
「ありがとうございます」
フィオナは、魔道具を受け取り、なんとか笑顔を浮かべてお礼を言った。
しかし、教師に別れの挨拶をして研究室を出た所で、深い溜め息を一つ吐いた。
しばらくは、急な猫化とつき合っていかなければいけないとわかったのだから、当然だろう。
「元気出してー。きっと、その内なんとかなるよ」
至極適当な慰めの言葉を、フランが口にする。
「ありがとうございます……」
「なにかあれば、僕達も力になるから」
僕“達”……。また、達って言ったぞ、こやつ。とことん私を巻き込むつもりだな。
良いだろう……。私は、元々お嬢様をお守りする為ならば、鬼となる覚悟はある。青褪めているフィオナを見ると、心が痛まない訳でもないこともないが、お嬢様の為に、猫化の呪いを更にこんがらかったものにしてやることも厭わない。
フランめ。連帯責任などと言って、勝手に私を引き入れたことを後悔させてやるぞ。
フンスと、私が一度鼻を鳴らした所で、廊下の向こうから、お嬢様とサディアスがこちらに向かって来るのが見えた。授業を終えられて、また私を探しに来てくださったのだろう。
「ユラシンク様」
「あっ、えーっと……エメリア!」
「エミリアです」
フランの奴め、またお嬢様の名前を微妙に間違えおって!いい加減、覚えんかい!
フランは悪びれることもせずに、
「そうだったねー」
と、微笑んで、腕の中の私をやっと解放して、お嬢様へと手渡す。
「以前もクインと一緒におられましたが、一体なぜ……?」
「仲良くなったんだー」
なってない。全くなってない。お嬢様に誤解を与えるようなことを言うでない。
「そうですか。ご迷惑をおかけしていないのならば、良いのですが……」
「大丈夫ー。ちゃんと責任は取らせるから」
フランのその言葉の意味が、よく掴めなかったのか、お嬢様が首を傾げる。
「クインが、なにかいたしましたか?」
「うん、でもきっとなんとかなるよ」
お嬢様のお顔に余計に疑問の色が浮かぶが、フランはそれには構わずに、なにかに思い至ったかのように、あっ!と声を上げた。
「僕、今日は教会の仕事があったんだった。もう行かなくちゃ」
歩き出そうとしたフランに、
「あ、あのっ……」
と、ヒロインが躊躇いがちに声をかける。
「僕、裏庭のあの場所によくいるから、なにか困ったことがあったら、あそこに来て。じゃあねー」
フランはそれだけ言って、軽く手を振りながら、さっさと去って行ってしまった。
相変わらず、ザ・マイペースである。なにを考えているのかよくわからない、掴み所のない奴だ。もしかしたら、なにも考えていないのかもしれない。
「な、名前……」
廊下の角に消えて行くフランの背中を見送りながら、フィオナが困り顔でそうポツリと呟く。
「あの方でしたら、フラン・ユラシンク様というお名前ですよ」
お嬢様が、私を撫でながら、親切にもフィオナにそう教える。
「あ、ありがとうございます。えっと……エミリア様」
「いえ……それよりも、フィオナ様。そのお姿は、どうされたのですか?」
「えっ?なにか変ですか?」
フィオナが、わたわたと自分の格好を確認する。
「はい……失礼ながら、嵐にでも見舞われたかのようです。ドレスに大幅に皺が寄っていますし、後ろのリボンも大分曲がってしまっています。あちこち動物の毛もついているようですし……。髪型も、きちんと整えられた方がよろしいかと」
お嬢様、よくぞおっしゃってくださいました。
フランもそうだが、先ほどの教師も、なぜフィオナの見苦しい格好を注意しなかったのか……。あの教師も、髪があちこちに跳ねまくっていたから、格好に頓着しないタイプだったのかもしれない。
しかし、淑女として、年頃の乙女として、その格好はないぞ、ヒロインよ。まあ、私としては、フィオナが恥をかこうがどうしようが、どうでも良いことではあるのだが。
お嬢様の指摘に、フィオナは顔を赤くして俯く。
「す、すみませんっ」
自分でなんとか整えようと、あちこち髪や服を弄り出したが、動揺して慌てているせいか、余計にひどいことになっている。
それを見たお嬢様は、一つ息を吐き、フィオナの背中側に回り、ほどけそうになっていたリボンを、手早くキュッと結び直した。
「鏡があった方が良いでしょうし、更衣室で直されてはいかがですか。よろしければ、お手伝いいたしましょうか?」
「えっ!いいんですか?ありがとうございます!」
良くない。全く良くない。
お嬢様はこれから、ご友人達との勉強会のお約束があるのだ。長期休暇前に試験があるので、ヒロインなぞにつき合っている時間はないのだ。それに今日は、お嬢様のご友人であるティナ嬢が、勉強会中暇しているであろう私の為に、ティナ嬢の領地の名産のメロンを使った冷菓を、持って来てくださっているはずである。
メロンが、お嬢様と私を待っているのだ。ドレスくらい一人で着なさい。
だが、心優しきお嬢様は、更衣室の方向へフィオナと共に歩き出してしまわれた。
「サディアス。貴方は先に勉強会へ行って、私が少し遅れることを、皆様に伝えて貰えないかしら」
「わかりました」
サディアスはそう頷いて、先に勉強会へ行ってしまった。こら魔王、私のメロンを食べたりしたら承知しないぞ。ちゃんと残しておくのだぞ。
廊下で他の生徒とすれ違う中、フィオナは目立たないように身を縮ませ、お嬢様の背中に隠れるようにして歩く。
普通ならば、今のフィオナの格好は、他生徒に眉をひそめられるほど奇異なものだが……。だが、すれ違う生徒は、まずお嬢様の腕の中の私にギョッとして目を向けて来るので、フィオナはあまり目立っていない。意図せず人の目をついつい集めてしまう、私の愛らしさと格好良さに感謝するが良い、フィオナよ。
やがて、更衣室の扉が前方に見えて来た。それに安心したのか、それとも早く中へ入りたいと思ったのか、フィオナが早足でお嬢様を追い越した時、前から来た男子生徒が目を丸くして声をかけて来た。
「フィオナ?ひどい格好だね。どうしたの?」
うむ。この男子生徒は、先の二人とは違い、服装を見る目はまだまともなようだ。しかし、ひどい格好とは、その通りではあるがド直球な物言いだな。
フィオナの知り合いだろうかと思い、顔を見ると、どことなく見覚えがある。
「ジェイミー」
フィオナがそう呼んだことで、思い出した。
この男子生徒は、サポートキャラだ。
ゲームでは、攻略対象者のプロフィールや現在の好感度や、バトルの時に敵の戦闘パターンや弱点を教えてくれるなど、ヒロインに色々なアドバイスを与えていた。
おまけに、豪商の息子であることから、ゲームをスムーズに進められるお役立ちアイテムの販売などもしていた。
様々な面で協力してくれる、ヒロインの良い友人ポジションでもあったが……。そうか、この二人はもう仲良くなっていたのか。
フィオナは、恥ずかしげに頬を染めながら、
「今から着替える所なの。訳は後で話すから……」
と、ジェイミーの横を通り過ぎて、急いで更衣室へ入って行く。お嬢様もそれに続こうとした所、訝しげな顔のジェイミーに引き止められた。
「エミリア・ハーツシェル様、ですよね。僕はジェイミー・リンサイスです。なんで、貴女がフィオナと一緒に……?」
「リンサイス……。リンサイス商会の方ですか。たまたま、フィオナ様のあのようなお姿を目にしたので、着替えを手伝って差し上げようかと思いまして」
「そうですか……。親切なんですね」
口ではそう言っているものの、ジェイミーはあまり納得していないような顔をしている。
お嬢様のお言葉は真実であるのに、なぜ素直に信じないのだ、こやつは。まさか、お嬢様がフィオナを虐めて、あんな格好にしたとか思ってはいないだろうな。
お嬢様は、ジェイミーの懐疑的な視線など意にも介さずに、いつものように麗しい微笑みをお浮かべになる。
「いいえ、それほどでも……。もうよろしいでしょうか?きちんとご挨拶をしたい所ではありますが、フィオナ様も中でお待ちでしょうし」
「はい……引き止めてしまってすみません」
「では、失礼いたします」
更衣室の中に入ると、フィオナが下着姿で豪快にずっこけていた。下敷きにされたドレスに、さらに皺が寄ってしまっている。薄っぺらい生地が、破けなかったことが奇跡だ。
さすがに、お嬢様の表情も固まる。
おいこらドジっ娘。なぜこんな所でこける。
慌ててドレスを脱ごうとして、ドレスの裾に足を取られでもしたのだろうか……。
そもそも、あの時風に飛ばされた葉を、たまたま拾って草笛に使ってしまうことからして、なんともミラクルなドジっ娘だと言えるが……。ヒロインのドジっ娘っぷりは、現実でもとどまる所を知らないようだ。いや、むしろゲームよりも、現実の方がひどい気がする。
お嬢様はご自分の額に手を当てられて、小さく溜め息をこぼす。
「まずは、ドレスの皺を伸ばす所から、始めなければいけませんね」
更衣室に備えつけられている棚を開け、中から霧吹きと鉄のこてを取り出す。魔力を込めて温めて使うタイプのアイロンである。
いつもは使用人に任せているので、お嬢様はアイロンなどお使いになられたことはないはずだ……。しかし、ベソをかいてしまっているフィオナの手前、頼りない姿は見せられないと思われたのか、決然と顔をお上げになった。
お嬢様の初めての皺伸ばしは、悪戦苦闘の連続だった。途中、ベソをかくのから立ち直ったフィオナに応援されながら、時に指導されながら、お嬢様は頑張った。
いや……フィオナよ。貴様、アイロンのかけ方を知っているのなら、自分でやらんかい!
高貴なる公爵令嬢であらせられるお嬢様に、なんてことをさせるのだ!ゴラァ!ドジっ娘ゴルァ!
許せぬ。お嬢様へのこのような無礼……。そして、おそらくぬるくなってしまったであろう、私のメロンの冷菓……。
覚えておれよ、ヒロイン……。いつかきっと、猫化よりももっとひどい呪いを振りかけてやるからな!食べ物の恨みの恐ろしさを、とくと知るが良い!
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