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愛され弟体質/友達の兄、挿入無し
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※友達の兄/挿入無し
「今日、俺ん家でゲームしようぜ」
終礼のチャイムが鳴り終わると共に親友にそう言われ、悠星は二つ返事で了承した。
高校に入ってから親友と呼べるほど仲良くなった響の家に行くのは初めてだ、と内心ワクワクしながら響の後をついて歩く。他愛もない話で盛り上がっていると悠星が思っていたよりもすぐに目的地へ到着した。
「お邪魔しまーす」
今日は誰もいないのだと道すがら響からそう聞いていた悠星だったが、真面目な性格の為、きちんと靴を揃えてから一言添える。大雑把に脱ぎ捨てられた響の靴も整えてから、響が消えていった扉を開けて入るとリビングのソファーでくつろぐ響が居た。
ブレザーを脱ぎながら隣に腰かければ、響が突然大きな声を上げた。突然のことに驚き肩をビクつかせた悠星が何事かと響を見る。すると、響は徐に立ち上がり、菓子と飲みもん買ってくる、と口早にそう言ってドタバタと慌ただしく出て行ってしまった。
それから一分も経たず、家主が居なくなってしまい少し居心地が悪そうに長身を丸め座る悠星の耳にドアの開閉音が聞こえて、響が帰ってきたのかと悠星は顔を上げたのだがそこに立っていたのは見知らぬ男だった。
家族なのかお客さんなのか、はたまた泥棒や強盗の類なのか――悠星は動揺しながらも頭の中で様々な可能性を考える。長身の悠星が無表情で佇む姿は一見同様しているようには見えない。
少しの間を置いて男が口を開いた。
「もしかして、響のお友達?」
「え?」
一瞬身構えた悠星だったが男の言葉を聞いて間抜けな声が漏れた。どうやら見知らぬ男は響の家族だったらしい。
安心したように小さく名前を言ってから悠星は今度こそ『お邪魔します』と頭を下げた。
向こうも悠星が学校の友達と聞いてほっと一息吐くとよろしくね、と右手を差し出した。
それから少し話をして、彼が響のお兄さんということ、今日は半休なんだということを教えてくれた。それからしばらくお互いの話をして、すっかり懐いた様子の悠星は誘われるがままにお兄さんの後について彼の自室へと場所を移した。
整った顔立ちでスマートにスーツを着こなすお兄さんと同じく彼の部屋はスタイリッシュで落ち着いた雰囲気にまとめられており、悠星は感心したように声を漏らすと憧れの眼差しを彼に向けた。照れたような仕草をとる彼もカッコイイな、と悠星はベットに座りながらそう思った。
見た目よりもふかふかで深く沈むベットを楽しむように長身を弾ませていた悠星が、いたずらするようにベットに倒れ込みうりうりと顔を擦り付ける。いい男はベットもいい匂いがするんだな、と悠星は胸いっぱいに爽やかな香りを吸い込む。
「今日、俺ん家でゲームしようぜ」
終礼のチャイムが鳴り終わると共に親友にそう言われ、悠星は二つ返事で了承した。
高校に入ってから親友と呼べるほど仲良くなった響の家に行くのは初めてだ、と内心ワクワクしながら響の後をついて歩く。他愛もない話で盛り上がっていると悠星が思っていたよりもすぐに目的地へ到着した。
「お邪魔しまーす」
今日は誰もいないのだと道すがら響からそう聞いていた悠星だったが、真面目な性格の為、きちんと靴を揃えてから一言添える。大雑把に脱ぎ捨てられた響の靴も整えてから、響が消えていった扉を開けて入るとリビングのソファーでくつろぐ響が居た。
ブレザーを脱ぎながら隣に腰かければ、響が突然大きな声を上げた。突然のことに驚き肩をビクつかせた悠星が何事かと響を見る。すると、響は徐に立ち上がり、菓子と飲みもん買ってくる、と口早にそう言ってドタバタと慌ただしく出て行ってしまった。
それから一分も経たず、家主が居なくなってしまい少し居心地が悪そうに長身を丸め座る悠星の耳にドアの開閉音が聞こえて、響が帰ってきたのかと悠星は顔を上げたのだがそこに立っていたのは見知らぬ男だった。
家族なのかお客さんなのか、はたまた泥棒や強盗の類なのか――悠星は動揺しながらも頭の中で様々な可能性を考える。長身の悠星が無表情で佇む姿は一見同様しているようには見えない。
少しの間を置いて男が口を開いた。
「もしかして、響のお友達?」
「え?」
一瞬身構えた悠星だったが男の言葉を聞いて間抜けな声が漏れた。どうやら見知らぬ男は響の家族だったらしい。
安心したように小さく名前を言ってから悠星は今度こそ『お邪魔します』と頭を下げた。
向こうも悠星が学校の友達と聞いてほっと一息吐くとよろしくね、と右手を差し出した。
それから少し話をして、彼が響のお兄さんということ、今日は半休なんだということを教えてくれた。それからしばらくお互いの話をして、すっかり懐いた様子の悠星は誘われるがままにお兄さんの後について彼の自室へと場所を移した。
整った顔立ちでスマートにスーツを着こなすお兄さんと同じく彼の部屋はスタイリッシュで落ち着いた雰囲気にまとめられており、悠星は感心したように声を漏らすと憧れの眼差しを彼に向けた。照れたような仕草をとる彼もカッコイイな、と悠星はベットに座りながらそう思った。
見た目よりもふかふかで深く沈むベットを楽しむように長身を弾ませていた悠星が、いたずらするようにベットに倒れ込みうりうりと顔を擦り付ける。いい男はベットもいい匂いがするんだな、と悠星は胸いっぱいに爽やかな香りを吸い込む。
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