【BL】えろ短編集【R18】

カナメナツキ

文字の大きさ
7 / 33
愛され弟体質/友達の兄、挿入無し

2

しおりを挟む
 そうやって悠星が堪能していると、ぼすっ、大きくベットが沈んだ。悠星は仰向けになると片膝をついて覆い被さるようにしていたお兄さんを無防備に見上げ笑う。どうやら悠星の中で警戒心は全く無くなってしまったようだ。そんな悠星の頬に手を添えてお兄さんも笑う。
 どこか妖しいように見えるその笑顔に悠星が見惚れているとだんだんと彼の顔が距離を縮めていき、ちゅ、と音を立て唇が重なった。

「ン、……え、おにいさん、なんで?」
「ダメだよ。良く知らない男の言葉を信用したら」
「ちょっ、んむ、ン……ぁ、ふぅ、ぅぅ」

 彼は悠星の言葉を遮るように再び唇で塞ぐと、味わうように何度も角度を変えて食んだ。
 下唇に軽く吸い付き、歯を立てると、慰めるように舌で舐め上げられ、悠星の背筋に甘い痺れが走る。逃げないとダメなのに、甘い魅惑の口付けは悠星をベットに縛り付けて離さない。押し倒されるような体勢ではあるが別に拘束はされていないはずなのに悠星の身体は上手く動いてくれず、その間にもお兄さんの口付けは激しさを増しついに熱い舌が悠星の口の中に入り込んだ。
 経験豊富なのだろう彼に口内を蹂躙され、悠星の頭は白みがかり快感で思考が蕩けていく。

「ンぁ、っん、ンン、ふ、ぅ……んぁっ」
「キスだけでこんなに蕩けちゃって、可愛い」
「やぁ……なん、で、ンン、こ、な、っぁ、んぅ」
「好きだよ、悠星くん。一目見てすぐ好きになった……それからすぐに触れたくて堪らなくなった」

 口内をぐちゃぐちゃに犯されながら蕩ける頭で思ってもみなかったお兄さんの言葉を、悠星は必死に理解しようとしたが次々に与えられる情熱的な甘いキスで上手くかみ砕くことが出来ず唾液と共に口の端から零れ落ちていく。

 本当にこの人は俺のことが好き、なんだろうか……。

 悠星は閉じていた目を薄く開いた。感じる悠星の顔をじっと見ていた彼と悠星の瞳が交わり、上気した悠星の頬は更に熱く赤みを増す。彼は愛おしむように熱の篭った目を細め、その目で好きを悠星に伝えてくる。甘すぎるその視線に心臓がどくっと高鳴り悠星の身体にびりびりと甘い痺れが駆け巡った。

「誰にもとられたくないんだ。俺のものになってよ、悠星くん」
「ン、わかんな、い、よ……っふ、んぅ、ン」
「そう……じゃあ分かるまで続けるから」
「待っ!ぁあっ、ン、そこ、やぁ、ぁあん!」

 お兄さんは腰が重くなるような低く甘い声でそう囁くと、赤く熟れた唇をひと舐めし、今度は耳に舌をねっとりと這わした。
 舌が触れた部分からじわじわと快感が広がっていく感覚に耐え切れず悠星から甘えた声が漏れ出た。それに気を良くしたのか、彼は耳の穴をわざとぐちゃぐちゃと音を立てて凌辱していく。
 両手は、長身をくねらせて喘ぐ悠星の身体をいやらしく撫でまわすものだから悠星の身体は徐々に熱く火照ってしまう。特に腰骨から太腿までを執拗に愛撫されると悠星の腰がびくびくと勝手に跳ね、お兄さんの腰にぶつかる。
 そのたびに彼の熱く固い熱棒が悠星の自身と擦れてしまい羞恥と快楽で悠星はどうにかなってしまいそうだった。

「俺のちんこでオナるなんて悪い子だね」
「ちがっ、ぁあ、だって! ぁ、あっ」
「だって、なに?」
「ふぅっ……おに、さんが、ンっ、えろいこと、ぁあっ、する、からぁっ、ああっ!」
「……っ、本当に悪い子だ」
「ひぃぁっ! そ、れっ、だめぇ……っ! ちく、び、ンンっ、やだぁ、ぁあんっ!」

 お兄さんが腰をごりごりと押し付けるようにしながら、悠星のピンと主張していた二つの突起を容赦なくクニクニと押し潰すように攻め立てる。
 一際大きく身体を揺らし、大きな身体は突き抜ける気持ち良さから逃げようと暴れ、彼の身体にぶつかる。それでも彼は乳首を攻める手を休めることなく、逆にシャツの上からしゃぶるように右側のそれに吸い付いた。

 途端、暴れていた身体は硬直し胸を突き出すように背中が大きく仰け反った。
 浮いた背中に腕を回したお兄さんは更に強く吸い上げ、悠星は強すぎる快感に我慢できず彼の頭を抱え込むようにして縋りついた。まるでもっと、とねだるようなその仕草に興奮したお兄さんは、強引に悠星のシャツをまくり上げて生の乳首をれろっと舌全体で舐め上げる。
 吸い付き、舌先でちろちろと舐められ、しまいには噛まれたかと思うと引っ張られてきつく吸引され、強烈すぎる刺激に悠星は大きく喘ぎ悶えた。

「ぁあっ、ああ! だめぇっ、も、くるし、っ、ぁあ、はあっ!」
「もしかして、乳首だけでイきそう?」
「んぅ、おねがっ、ぃ、ぁあっ、イきた、……っ、ぁあ! さわ、てぇっ」
「っ、可愛すぎんだろ……」
「ひゃぁ、ああっ、だめ、イくっ、イ、ちゃぁっ……ぁあっ、あああん!」

 乳首を虐めぬかれもう何も考えられなくなってしまっていた悠星が堪らず滾る熱棒への刺激を懇願すると、間髪入れずにお兄さんの膝が痛いくらいに下半身を押し上げ揺らす。手で直接触られた訳でもないのに、それだけの刺激で悠星の熱はあっという間に果てパンツの中をぐちゃぐちゃに濡らした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...