【BL】えろ短編集【R18】

カナメナツキ

文字の大きさ
13 / 33
No.1の男の末路/ホスト、輪姦

5

しおりを挟む
 ハヤトを捨てた『The stariest』の店内では、あの時ハヤトを嬲った四人が悔しそうに地面に這いつくばっていた。

 店内は荒れ果て、四人もかなり暴行を加えられて満身創痍の姿になっている。四人の傍らには、あの日『ナンバーツー』に雇われてハヤトを襲った男と数人のとりまきの男達が我が物顔で客のための高級なソファーに腰かけていた。

「クソッ! 今更何なんだよ! これまで手出ししてこなかったくせに」

 霧島が振り絞ったその言葉を聞いて男達はドカッと笑い声をあげた。馬鹿笑いする男達に呆気にとられる四人だったが、馬鹿にされていると分かりすぐに鋭い目つきで睨みつける。

「お前等本当に知らないのか?……はぁ、ハヤトがかわいそうだぜ……なぁ、お前等」

 男がそう言うと、取り巻きの男達も口々に肯定の言葉を投げる。
 男達の言葉の真意が全く分からず四人が首を傾げると、怒りを滲ませた声色で男が真実を語り始めた。

 店に対する嫌がらせを全てハヤトが受けていたこと。
 暴力だけじゃなく性的暴行もうけていたこと。
 捨てられることが怖くて店に言い出せなかったこと。
 そして、今はヤクザに拾われて奴隷にされていること。

 目を見張る四人を苛ついたように一蹴すると、男は更に続けて言った。

「唯一の家族に捨てられて可哀そうだよな、なぁハヤト?」

 すると男の後ろからハヤトが姿を現した。ハヤトが登場したことにも驚いたが、その体勢を見て四人は目を見張った。
 高身長で屈強な組長に腹を抱えるようにして背後からだっこされているハヤトは、一見スーツをしっかり着込んではいるが、だらしなく垂れた舌、紅潮した頬、蕩けた瞳を見れば犯されているのは誰の目から見ても一目瞭然だった。

「なっ……! ハヤト、っ、」

 霧島が思わずハヤトの名を告げると、宙を彷徨っていたハヤトの瞳が霧島を捉えて見開かれた。

「っ、や、きりしまっさん、! みな、ぃでぇ! ッ、ぁあッ、ああん!」

 タイミングを見計らっていたように組長が止めていた抽挿を突然開始させ、ハヤトの口から堪えきれずに嬌声がぽろぽろと零れ落ちる。
 容赦なく律動する組長の腰使いにハヤトの身体が空中で上下に激しく揺れ、肉同士がぶつかり合ういやらしい音が店内にパンパンと響いた。
 一切乱れのないかつてのハヤトを彷彿とさせるそのスーツの下で、耳を塞ぎたくなるような水音をぐちょぐちょと奏でながら低く掠れた声で喘ぐハヤトの姿にこの場にいる全員が釘付けになる。

「あッ、イく、イくッ、イっちゃう! あ、だめ、もッ、! ン、ああッ、あああッ!」
「まだ飛ぶなよ、ハヤト」 
「ひぃッ! ま、イった、ばっかなのに、ぃ、しぬぅ……しんじゃ、こわれ、ぅ、やだ、ぁあッ! ずと、イって、ぅ、イく、の、とまらな、ぃぃぃッ! あ”あ”あ”ッ!」

 スラックスの前をびちゃびちゃに濡らすほど何度絶頂しても止まることのない抽挿を受けて、ハヤトの四肢は硬直を通り越して組長に全身を預けるようにしてだらんと弛緩しイき続けた。

 組長の肉棒は未だ一度も果てておらずその硬度を保ったままハヤトの最奥を何度も何度も強烈に穿つ。
 目の前で繰り広げられる濃厚な情事に目を離せない四人に蔑むような瞳を向けた組長は、見せつけるようにハヤトのシャツを引き千切った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...