【BL】えろ短編集【R18】

カナメナツキ

文字の大きさ
14 / 33
No.1の男の末路/ホスト、輪姦

6

しおりを挟む
「っ、!」

 行為で仄かにピンクの紗を掛けたハヤトの褐色の身体が押し目もなく披露されると、四人はその身体に咲き誇る無数の朱い鬱血を見て呆気にとられた。
 そしてすぐに腹の底が熱く煮えたぎるのを感じた。それは、ハヤトは俺のものだ、と主張するように至る所につけられており、ハヤトと組長が身体を交わらせたのは数回どころではないことが伺えたからだ。
 その所有印を愛しむように撫で上げると、ツンと主張していた胸の蕾を摘まみコリコリと捏ねあげた。一際甘えた声を上げるハヤトのうなじに唇を寄せると、組長はこれみよがしにその首筋にがぶりと大きく歯を立て沈めていく。血が滲みハヤトの目に涙が浮かんでも、手足を暴れさせても食い込む歯は止まらない。噛み千切らんばかりに歯を立てる組長の瞳はギラギラと強すぎる熱と怒りを孕んでおり、その瞳は逸らされずまっすぐに四人へと向けられていた。

 組長の異常なまでのその姿に四人は恐れ慄いた。とんでもない人を敵に回してしまったと恐怖する傍ら、四人の脳裏にハヤトを裏切ってしまった後悔の念が過る。

 もし、ハヤトの異変に気付いていたなら……。
 辛い思いをさせなかったかもしれない。
 理不尽に犯されることもなかったかもしれない。

 ――あの男の場所にいて、ハヤトを好きにしていたのは自分だったかもしれない……。

 ぎらりと熱を孕んだ瞳で見つめられ、ハヤトはあの日のことを思い出し身体を震わせた。
 四人に罵られ、変わる変わる無理矢理家族に犯された快感は、今でも思い出すだけでハヤトに強い快楽をもたらしていた。

「ああッ♡、きも、ち、ぃ、イ! もっと、もっと奥までおかして、ぇ♡……おかしく、なるまで、ずぽずぽ、やめない、でぇッ♡」

 美しい顔を淫らに染めて、ハヤトは強請るように四人を見つめた。
 もう戻れない、否、戻りたくない――。
 ハヤトは、これからところ構わず組長に犯されて快楽漬けにされるであろう人生を想像し、恍惚な表情を浮かべ腰をくねらせた。
 そしてあわよくば、大切な家族四人にもその滾った肉棒を捻じ込んで欲しい……と、甘えるように喘ぐ。

 それから、濃厚な蜜事は夜が明け、朝が白むまで続いた。
 その後『The stariest』は組長に買収されることとなり、ハヤトはホストに復帰した。
 今まで以上に売り上げを上げるハヤトとそれに続くようにマサヤ、シュン、リュウジも今までとは比にならないほどの金額を毎日毎日売り上げ仕事に精を出していた。
 全ては組のシノギを減らす為。そうすれば、組長はずっと『The stariest』に居てくれる。そして、毎日毎日狂おしいくらいに犯してくれる。

 今日も営業が終わるとはしたなく喘ぐハヤトの声が、明かりが消えたホールに響き渡る。ホスト達はそれをオカズに自慰をはじめ、煌びやかに女性を楽しませていた店内が淫靡で淫らな空間へと姿を変える。
 あまりの愉悦溢れる空間に耐え切れず、一組が肉棒を合わせ擦り合いだすと、一人、また一人と身体を重ね見る間もなくまぐわっていく。
 ホールが見渡せる二階席で、背後から肉棒で突き上げられているハヤトが手摺に縋りながらうっとりと階下を見つめた。
 ハヤトが果て、同時に貫いていた組長の肉棒も白濁を中に吐き出すと、ぐぽりと音を立てて抜き去り、身をかがめてハヤトの耳元で低音を響かせて囁く。

「さぁ、好きなだけ家族にぐちゃぐちゃにされてこい、ハヤト。許可してやる」
「くみ、ちょ……ありがと、ございます♡」

 身なりを整えた組長が店を後にする。
 外まで聞こえてくるハヤトの嬌声に組長は卑下た笑いを浮かべた。
 ホールの真ん中でマサヤたちの肉棒を堪能するハヤトの嬌声は、翌日の開店時間目前まで鳴りやむことはなかった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...