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事故物件と俺。
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しおりを挟むどれくらい時間が経っただろうか――。
気持ち良い一点と乳首だけを弄られ続けて、俺はおかしくなっていた。肉棒はビンビンに立ち上がり欲望を吐き出したいと主張しているのに、ナニかは全く触ってくれない。慣らされていない俺の身体が尻と乳首でイケるはずもなく、かと言って確かに感じる快楽によって生殺しにされ続けていた。
気持ち良い、イきたい、でもイケない――。
気が遠くなるほどの快感責めに、俺の理性はぶちりと音を立てて千切れた……。
「ぁあっ! も、イかせてぇッイきたいっ、きもち、くなりたいっ!」
その瞬間、肉棒が痛いくらいに扱き上げられて、待ち望んだ快感で全身が喜びに震えた。
「キたぁっ♡……あひっ、も、イく♡ すぐイっちゃうっきもちいっ、ぁあん♡ ああっあああっ!」
待ち侘びた絶頂で、一際大きく身体が仰反った。恥ずかしい言葉を言ったのも気にならないくらい気持ち良くて、どうでも良いくらいに幸せで蕩けた。
余韻に浸る間もなく熱くて固いのが俺の中をついに貫いた。それだけでも段違いの快感が全身を襲い、悲鳴にも近い嬌声が止まらなくなってしまう。
幽霊なのに熱さを感じるのが可笑しく思うも、すぐに律動が始まり、そんなものは快楽の海に攫われていった。
指では届かなかった奥を抉りながら前立腺を擦られて、目の前がチカチカと光って見える。
――気持ち良すぎて、どうにかなりそうっ……!
「ああっ♡ そこ、ぐりぐりしたらぁっああっ♡ だめぇっ♡ おかしくなるっ、……!」
ガツガツと奥を穿つ肉棒に触発されたのか、幽霊の舌が全身を余すとこなく舐め回してぴちゃぴちゃといやらしい音が耳を刺激する。一体何人の幽霊がいるのか、考えるだけで心臓がドクリと嫌な拍動を強めた。
期待と羞恥と絶望が、快感で蕩けた頭の中を入れ代わり立ち代わり巡っていた。
ビクリと震え、中に欲望を吐き出した肉棒が抜ける。やっと終わったかと思うや否や新しい肉棒が直様挿入された。身体を逆さまに宙吊りにされ真上から振り下ろすようにぐちゃぐちゃに犯されて、無いはずの子宮がズグリと疼いた。人間とのセックスじゃありえない体勢での行為に、興奮がぎゅーっと高まり先程よりも早急に絶頂まで追い詰められるとすぐに果ててしまった。
だが、抽挿は止まらず小刻みに素早いピストンが俺の正気を奪う。
「イ"っ、~~~っかはっ! やぁっこわれっひぃいっも、ダメぇ、あああっあああああああっ!」
誰も見ていない、複数の幽霊との、意思の通じない強引なセックス……嫌だと言っても辞めてくれない、絶対に一人では味わえない快楽の向こう側へ強制的に連れて行かれて……後は獣同士の後尾のように、本能のまま激しく突かれた続けた。それこそ、気を失ってしまうまで……。
――――「ああっ♡ ああっしぬっぁへっも、だめっああん♡ イってぅっイってぅからぁ♡ っぐふっはひぃ、かはっ! ひぃぁあっああっあっ」
――――「も、やだっ、もうシたくないのにっあああああっ! ああっひぃっぁへっ、辛い、もやだっ! ぅぐっぅっぁあっあんっああっ!」
――――「だめだめだめっ、さきっぽグリグリしたらぁっでちゃう、でちゃうからぁっ、ぁっンン~~~~~っぁ!!」
――――「ンぐっ……っ、…………ひぃっ、~~~っ、かはっ……ぉぉっ、ンン~~~~~っ…………ぁっ、ぁ、ぁ、ぁ、…………♡」
これを見ているみなさんも、事故物件には十分にお気を付けください。取り返しのつかないことになるかもしれませんよ?
まぁ俺は……まだその事故物件に住んでいますが。……あっ♡ 彼等がまた起きてきたみたいなので、……っぁあん♡ 俺はここで……ひぃぁっ♡ 失礼しま、ぁ、2本同時は、だめぇっ、ぁあああんっ♡
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