こんなはずじゃなかった

B介

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夏休みだー!!4

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第二試合は、田島VS洋一郎で田島の勝利

第三試合は、マリマリVS小倉でマリマリ先輩の勝利

第四試合は、豪VS森脇で、豪の勝利

第五試合は、兵藤VS二階堂で、兵藤の勝利

第六試合は、西園寺VS白樺で、西園寺の勝利

第七試合は、圭介VS安田で、圭介の勝利

第八試合は、櫟原VS小川で、櫟原の勝利

勝ち上がり二回戦目は睡蓮VS田島、マリマリ先輩VS豪、そしてなんと兵藤VS西園寺、圭介VS櫟原だ。


「田島!!絶対勝て!死ぬ気で勝て!じゃねえと地獄の特訓だからな!!」
「そうだ!田島先輩!今なら皆、汚い手でも見逃してくれるぞ!」

「田島、勝ったら褒美をやる!」

なに、このアウェイ感…。
誰も俺の応援してくれないじゃん。

ブーと頬を膨らまし、スタート位置につく。睡蓮の負けん気と、田島のプレッシャーから…

睡蓮と田島の勝負は睡蓮の勝利となった。

「田島ー!!」
逃げる田島であった。

二試合目が始まり、タッチの差でマリマリ先輩の勝利。マリマリ先輩があんな砂まみれになるほどやるとは思わなかった。豪は悔しそうに砂を殴る。

三試合目、見所の西園寺、兵藤。この異様な盛り上がりと、イケメン達にか、一般の皆様も見学に集まり出した。

「きゃー!!何あのイケメン達!!」
「かっこいい!!」

水着ギャル達が騒ぎだして、俺もニコニコ可愛い女の子に見惚れていると、凄い目付きでスタートラインに立つ野郎どもに睨まれた。

「おい、ちゃんと見てろ!!」

はいー!!

ピシッと気をつけをして2人と向き合う。

「こうなったら、1人部屋獲得して、睡蓮連れ込むしかねえな。」

うつ伏せになる兵藤に、ピクリと眉を動かして、西園寺もうつ伏せになる。

「それは俺のセリフだ。」

笛の音と共に人間技とは思えない速さで、2人は旗を掴んだ。

どう見ても同時で、審判のキララキはあわあわする。

双子は一緒の部屋がいいらしく、不参加で審判だ。

「ラキー!今のどっち?」
「キラー!同時だよね?」

「「どっちだよ!?」」
苛つく2人に二階堂と白樺は頭を掻く

「一応引き分けにしといて、後でサドンデスとかやりましょう。」

火花を散らす2人をほっといて、四試合目を開始する。

圭介VS櫟原だ。

「先輩。パンチマシーンの借りは返しますよ。」
圭介は着ていたシャツを脱ぎ出した。

圭介の肉体美に女性が騒ぎだす。

あいつ、砂熱いのに大丈夫かよ?

すると櫟原も脱ぎ出した。しっかりとした筋肉が現れ、また女性達は興奮した。

「ま、け…ない。」

2人はうつ伏せになり、合図とともに、走り出し、身長差、ほんの数センチ差で櫟原が勝った。

「くそー!!」

悔しそうに天を仰ぐ圭介。

現在、引き分けの2人を入れ、5人が残っている。
もう、面倒くさいので、5人一緒で良いのでは?となり、決勝戦となるが、俺は聞いていなかった。

だって、可愛い女の子に話しかけられているんだもん。

何処からきたんですか?とか簡単な内容だったが、ニヤニヤ答えていると、急に彼女達の顔が蒼くなったので、振り向くと、どえらい顔の奴らが、一瞬ヤクザか鬼か…と思いましたよ。はい。

首根っこ掴まれて、スタート位置に立たされる。

あれ?5人でやるの?と聞くと、凄い目で睨まれた。

俺はドキドキしながら、うつ伏せになる。

「何か、ムカついてきた…。こうなったら、部屋なんて関係ねー!負かしてやる。」

「珍しく同意見だ。」

「睡蓮…た、おす。」

「俺も、めちゃ本気!」

何か砂より熱い4人なんですが、何かしました?

「じゃあ、俺に勝ったら何か一つ言うこと聞きますよ。」

俺はニヤッと挑戦的に笑うと、ギラッと4人は目を輝かせた。

「今の言葉、嘘じゃ済まさねえからな。」

そして、合図がなった。

一瞬、たった一瞬だが、この瞬発的動きがやはり強い睡蓮。身長差もなんのその、彼らのガタイを擦り抜け、旗を指先で掴む。

「やりー!俺の勝ち♡」

砂まみれになりながら、ニカッと笑う睡蓮に、悔しさと愛しさに、ムスッとしながら顔を赤らめる。

1人部屋、後2部屋だったが、櫟原とマリマリが睡蓮と一緒の部屋に慣れないなら、誰とでもいいと棄権して、西園寺と兵藤となった。

俺達は砂まみれになっていたので、一度シャワーを浴びてから海で遊ぶ事にした。

俺はシャワー後、シャツの代わりに持ってきていたパーカーを羽織る。

外に出ると、先程見学していた女性達が、キャアキャア言っていた。

西園寺はサングラスに、黒のパーカーを羽織り、黒いハーフパンツの水着を着て、割れた腹筋と大胸筋を見せてけている。
兵藤も、サングラスにアクセサリーを首からたらし、少し派手な柄のハーフパンツが筋肉質な肉体によく似合う。

圭介も肉体を見せつけるかの様にタオルを肩から垂らしただけで、ダークグレーのハーフパンツで、俺に手を振っていた。

俺が皆の側まで掛けていくと、周りが一瞬ざわついたが、俺は皆の事しか見えていなかった。

西園寺と兵藤がサングラスをずらして、俺をジロジロガン見する。

「なんだよ?」

「睡蓮…エ、ロ…」

後ろを振り向くと櫟原が鼻を手で押さえて赤らめていた。

長身の櫟原先輩も黒いシャツのボタンを外して羽織っており、それが筋肉をより綺麗にみせている。下は少し可愛らしいチェック柄で、何かほのぼのする。

「エロ?」

睡蓮がコテンと首を傾げる。

そう、エロエロなのだ。

グレーのパーカーは前を開けて、形の綺麗な筋肉を見せつけて、ピンク色の乳首がチラチラと覗かせる。
腰は細くしなやかさを醸し出し、ピンクのハーフパンツが髪の色と一緒で似合っている。

本日この様なこともあるかと、皆少し大きめの水着を着用し、アレの状態がバレないようにしていた。

「スイスイ!水着の色、僕たちと一緒!」

予想より、筋肉がついた双子の水着もピンクで、2人は睡蓮の両腕にくっつく。

「本当だ!一緒ですね?」  

「睡蓮、あなた、肌白いから日焼け止め塗っておいたほうがいいんじゃないか?」

白樺は白いパーカーで前も閉めて、ネイビーのハーフパンツで、日焼け止めを持って現れた。

「俺が塗る!!」
圭介の鼻息荒さに少し引いた睡蓮は、近くに立っていた、林に声をかけた。

「なんか、圭介ヤダから林、背中塗ってくれ?」

「お、お、おれ!?」

急なご指名に、動揺する林。
林もやはり筋肉質でガタイがいい、黄色のハーフパンツがよく似合う。

他者の鋭い視線に耐えきれず、林は走って逃げてしまった。

「僕が塗るよ。」
森脇が名乗り出てくれたので、俺はパーカーを脱ぎ準備したパラソルの中でうつ伏せになる。

「睡蓮、めちゃくちゃスベスベだね。」

そうかな?

塗り終わり、起き上がると、真っ赤な顔でソッポを向く森脇先輩に御礼を言う。

よし!!遊ぶぞ!






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