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第十六話・青い鳥2
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日が暮れかかった頃、木蘭の殿舎を訪ねて来た者がいた。
どうやら他の妃のところの宮女らしく、建物の外で春麗が用件を聞いてやっているようだった。
厄介事でなければいいのにと何となく考えながら、木蘭は伴妃と三度目の貸し借りをしたばかりの書物に目を通していた。
ほどなくして戻ってきた春麗の表情が少し曇っていることに気付き、木蘭が心配して声を掛ける。
「何があったの?」
「李妃様のところの方だったんですが、昼に逃げた鳥がまだ見つからないからと順に尋ねて回っておられるようですわ」
「あまり飛べないって言っていたのにね……」
「ええ、羽を折ってしまっている分、他の鳥に狙われやすいんじゃないかって心配されてました。妃様が特に可愛がっていた鳥だったそうで……逃がしてしまった女官は部屋で謹慎させられているそうですよ」
どちらのことを思い浮かべてかは分からないが、春麗は憐れむような顔をしていた。
泣き疲れたまま眠ってしまったという幼い妃は、目が覚めた時もまだ見つかっていなければまた悲しみで涙を流すのだろう。
親から遠く離れて暮らしている上、大事な友まで失うなんて不憫でならない。
木蘭はその日の晩、一羽の鳥の夢を見た。
離れた場所の灯篭の光と、微かな月明りでかろうじてその姿が確認できる程度。
時折吹きかける強い風に羽を震わせながら、その小さな鳥は枝の上で身体を丸めて羽を休めていた。
野鳥ではあまり見かけることがない珍しい羽は鮮やかな緑色をしている。
――ええっ、青い鳥じゃなかったの……⁉
李妃の侍女達は揃って青い鳥だと言っていたが、実際の色はどう見ても緑に近い。
いくら尋ね回っても見た者が誰もいなかったと言っていた原因は羽の色が青ではなく緑だったのだから当然だ。
木蘭自身も真っ青な空色の鳥を想像していたのだから。
探し物をする時はその特徴を正しく伝える必要があるということをしみじみ実感する。
木蘭は鳥のいるこの場所がどこかを確かめるべく、周辺をゆっくりと見回す。
後宮内の見知った景色のように感じたが、どこか違う建物の並びは青龍宮なのではなく他の宮なのだろう。
一番大きな殿舎を眺め見ると、瑠璃瓦を支えている柱に描かれていたのは龍ではなく虎のようだった。
――お隣の白虎宮まで飛んで来たのね。
青龍宮と隣り合わせに立つ白虎宮。
今現在は貴妃が置かれていないために上級妃用の殿舎には誰も住んではいないと聞いている。
けれどきちんと手入れされている広い庭に植えられた木の枝に、その派手な羽色をした鳥はいた。
人に飼われるためにと折られた羽ではここまで来るのが精一杯だったのだろう。
緑の鳥は枝の上で動けなくなっているようだった。
寒さか、それとも心細さからか、小鳥は小刻みに身体を震わせている。
今すぐ助けに行ってやりたいという気持ちはあったが、いくら飼い慣らされていると言っても見知らぬ者の手に簡単に捕まえさせるとは思えない。
またどこかへ飛び立たられても面倒なことになりそうだ。
それにきっと、夜目の効かない鳥は今晩はこのまま白虎宮から動くことはないだろう。
翌日、木蘭は朝から李妃の殿舎を訪れて、昨日に門の前で出会った侍女を見つけて話し掛けた。もしかしたらそれらしき鳥を見たかもしれない、と。
するとやや慌てた侍女が殿舎の奥へと駆けて行き、すぐに李妃を案内しながら戻って来た。
まだあどけない顔立ちの妃とは初めて対面する。
名家の令嬢というだけあって見るからに上質な絹の衣を身に纏った、とても小さな妃。
李妃の目が真っ赤になって腫れているように見えたのは、昨晩ずっと泣き続けていたからか。
母親くらい歳の離れた侍女頭が傍にいたが、彼女も妃を宥め続けた疲れからかあまり顔色が良くはなさそうだ。
木蘭は少女を前に礼を取ってから丁寧に告げる。どんなに幼くても李妃は自分よりも上位の妃だ。
「昨夕、東の方へ珍しい羽色をした鳥が飛んでいくのを見ましたが、もしやお探しの鳥ではないでしょうか?」
「本当ですか? それは何色の羽でした?」
「それが、こちらの方達は青い鳥とおっしゃっていたようなのだけれど、私が見たのは鮮やかな新緑色の羽に、腹には黒が混じっていたかと……」
「まあ、飛翔だわ! 東ということは白虎宮まで飛んで行ったのね!」
落ち込んで元気のなかった李妃の顔がぱあっと明るくなる。
木蘭は「おそらく貴妃用の殿舎の方だったかと」と夢で見たそのままを伝える。
不自然にならないよう大雑把な方角を教えるだけの方が怪しまれないのは分かっていたけれど、昨晩の小鳥の衰弱した様子では一刻も早く見つけてもらわないと危険な気がした。
もちろん、夜が明けてから再びどこかへ飛んで移動してしまっているかもしれない。それでもまずは可能性のある場所から探してもらうのがいい。
伝えることだけを伝えた後、木蘭は自分の殿舎へと戻る。
小鳥が無事に李妃の元へ帰って来れることだけを真摯に願いながら。
どうやら他の妃のところの宮女らしく、建物の外で春麗が用件を聞いてやっているようだった。
厄介事でなければいいのにと何となく考えながら、木蘭は伴妃と三度目の貸し借りをしたばかりの書物に目を通していた。
ほどなくして戻ってきた春麗の表情が少し曇っていることに気付き、木蘭が心配して声を掛ける。
「何があったの?」
「李妃様のところの方だったんですが、昼に逃げた鳥がまだ見つからないからと順に尋ねて回っておられるようですわ」
「あまり飛べないって言っていたのにね……」
「ええ、羽を折ってしまっている分、他の鳥に狙われやすいんじゃないかって心配されてました。妃様が特に可愛がっていた鳥だったそうで……逃がしてしまった女官は部屋で謹慎させられているそうですよ」
どちらのことを思い浮かべてかは分からないが、春麗は憐れむような顔をしていた。
泣き疲れたまま眠ってしまったという幼い妃は、目が覚めた時もまだ見つかっていなければまた悲しみで涙を流すのだろう。
親から遠く離れて暮らしている上、大事な友まで失うなんて不憫でならない。
木蘭はその日の晩、一羽の鳥の夢を見た。
離れた場所の灯篭の光と、微かな月明りでかろうじてその姿が確認できる程度。
時折吹きかける強い風に羽を震わせながら、その小さな鳥は枝の上で身体を丸めて羽を休めていた。
野鳥ではあまり見かけることがない珍しい羽は鮮やかな緑色をしている。
――ええっ、青い鳥じゃなかったの……⁉
李妃の侍女達は揃って青い鳥だと言っていたが、実際の色はどう見ても緑に近い。
いくら尋ね回っても見た者が誰もいなかったと言っていた原因は羽の色が青ではなく緑だったのだから当然だ。
木蘭自身も真っ青な空色の鳥を想像していたのだから。
探し物をする時はその特徴を正しく伝える必要があるということをしみじみ実感する。
木蘭は鳥のいるこの場所がどこかを確かめるべく、周辺をゆっくりと見回す。
後宮内の見知った景色のように感じたが、どこか違う建物の並びは青龍宮なのではなく他の宮なのだろう。
一番大きな殿舎を眺め見ると、瑠璃瓦を支えている柱に描かれていたのは龍ではなく虎のようだった。
――お隣の白虎宮まで飛んで来たのね。
青龍宮と隣り合わせに立つ白虎宮。
今現在は貴妃が置かれていないために上級妃用の殿舎には誰も住んではいないと聞いている。
けれどきちんと手入れされている広い庭に植えられた木の枝に、その派手な羽色をした鳥はいた。
人に飼われるためにと折られた羽ではここまで来るのが精一杯だったのだろう。
緑の鳥は枝の上で動けなくなっているようだった。
寒さか、それとも心細さからか、小鳥は小刻みに身体を震わせている。
今すぐ助けに行ってやりたいという気持ちはあったが、いくら飼い慣らされていると言っても見知らぬ者の手に簡単に捕まえさせるとは思えない。
またどこかへ飛び立たられても面倒なことになりそうだ。
それにきっと、夜目の効かない鳥は今晩はこのまま白虎宮から動くことはないだろう。
翌日、木蘭は朝から李妃の殿舎を訪れて、昨日に門の前で出会った侍女を見つけて話し掛けた。もしかしたらそれらしき鳥を見たかもしれない、と。
するとやや慌てた侍女が殿舎の奥へと駆けて行き、すぐに李妃を案内しながら戻って来た。
まだあどけない顔立ちの妃とは初めて対面する。
名家の令嬢というだけあって見るからに上質な絹の衣を身に纏った、とても小さな妃。
李妃の目が真っ赤になって腫れているように見えたのは、昨晩ずっと泣き続けていたからか。
母親くらい歳の離れた侍女頭が傍にいたが、彼女も妃を宥め続けた疲れからかあまり顔色が良くはなさそうだ。
木蘭は少女を前に礼を取ってから丁寧に告げる。どんなに幼くても李妃は自分よりも上位の妃だ。
「昨夕、東の方へ珍しい羽色をした鳥が飛んでいくのを見ましたが、もしやお探しの鳥ではないでしょうか?」
「本当ですか? それは何色の羽でした?」
「それが、こちらの方達は青い鳥とおっしゃっていたようなのだけれど、私が見たのは鮮やかな新緑色の羽に、腹には黒が混じっていたかと……」
「まあ、飛翔だわ! 東ということは白虎宮まで飛んで行ったのね!」
落ち込んで元気のなかった李妃の顔がぱあっと明るくなる。
木蘭は「おそらく貴妃用の殿舎の方だったかと」と夢で見たそのままを伝える。
不自然にならないよう大雑把な方角を教えるだけの方が怪しまれないのは分かっていたけれど、昨晩の小鳥の衰弱した様子では一刻も早く見つけてもらわないと危険な気がした。
もちろん、夜が明けてから再びどこかへ飛んで移動してしまっているかもしれない。それでもまずは可能性のある場所から探してもらうのがいい。
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