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第十九話・白い衣2
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膝まである背の高い雑草が覆い茂り、何年も人の手で剪定されていない植木は四方八方に枝を伸ばしている。
かつては立派だったはずの大きな家屋は傾き、土壁と瓦は剥がれ落ちて地面に積み重なっていた。
木蘭は周囲を見回してから、ここが後宮の最北にある離宮だということに気付く。
香鈴から聞いていた通りの廃墟感で、心細さを覚えてしまう場所だ。
これが夢の中の景色だというのは、目の前の草や木を激しく揺らしている風を直接肌へ感じないことから分かった。
こんなに強い風が吹いているのなら髪が乱れて大変なことになるはずだから。
――ここに、何があるの……?
自分のことを呼び寄せた何かを探して、木蘭は周りの景色へ目を凝らす。
月もなく灯篭の明かりも届かない今宵は、ほとんど暗闇に近い。
すると、闇夜に慣れて来た目の前で何かがふわりと揺れるのが見えた。風が吹く度に見え隠れするそれは、白っぽい布のようだ。
枝を広げた大木に引っ掛かっているらしく、強い風でその一部が木蘭の視界に入ったり消えたりを繰り返していた。
――なぁんだ、きっと幽鬼ってこれのことだったのね。
木に近付いてよく見れば、それはただの布ではなく上衣のようだった。
白かと思っていた色も薄い桃色に花の紋様があしらわれていて、上品な光沢を放つ絹織物。古い物ではあるが、かなり上質な物には違いない。
おそらくはどこかの妃の持ち物だったのだろう。
長い衣がびゅうっと強風に煽られてなびく様は、確かにそこに誰かがいるように見えた。
目の前で揺れているその動きはとても寂しそうに思えて、木蘭は胸が締め付けられる思いがした。
これを探している誰かの、悲しい気持ちがしんみりと伝わってくるようだった。
自室の寝台の上で目を覚ますと、木蘭は足音を立てないよう気を付けながら部屋を出る。
そして今は誰も使っていない侍女のための部屋に入り込むと、隅に置かれた木箱の蓋をそっと開けた。
そこには木蘭が故郷から持ち込んだ荷物が詰め込まれていた。本物の未央が来た後に、木蘭が木蘭として使うはずの物ばかり。
そして、この部屋は姜妃の従姉妹でもある木蘭という名の侍女のために用意されたもの。
つまりはここにある物も部屋も、今後も使う予定の無い物達だ。
木箱の中から侍女服を探し出すと、木蘭は急いでそれに袖を通す。
たくさんの布を重ねて袖も丈も長い妃用の衣に比べて、はるかに軽く動きやすい侍女服。何だか解放された気分になり浮かれてしまいそうだったが、木蘭はそのままそっと部屋を抜け出し、誰にも見つからないように気を付けて殿舎の外へと忍び出る。
こんな夜中に一人で歩き回っているのを春麗に知られたら、きっとお小言くらいでは済まないだろう。
月明かりすらない夜道を木蘭は目を凝らしながら北へ向かって進んでいく。
木蘭が離宮へ行きたいと言っても、きっと昼だろうが許してはもらえないはずだ。妃である自分が行く理由なんて何も無いのだから。
ならば夜中にこっそり抜け出して行くしかない。
夜回り中の宦官と何度かすれ違いかけたが、暗い闇夜に隠れながら離宮へとたどり着く。
木蘭は夢で見た場所を思い出しながら進んで、木の枝に引っ掛かって揺れている衣を見つける。
それは腕を伸ばせばかろうじて取ることができた。艶のある柔らかな絹衣。実際に手で触れてみると、思っていた以上に上質な布地だ。
木蘭は衣を胸に抱えて来た道を戻る。これでもう離宮に出るという幽鬼の噂が流れることはないはずだ。
翌朝、いつもより寝坊した木蘭を春麗が呆れ顔で起こしに来る。
前日にまた伴妃と書物の貸し借りをしたところだったから、それを読み耽っていたせいで寝るのが遅くなったとでも思ったらしい。
「熱心なのは結構ですが……」
「ごめんなさい、つい夢中になってしまって」
咄嗟に侍女の言葉に合わせて言い訳すると、木蘭は欠伸を堪えながら寝台から起き上がる。
用意してもらった衣へと袖を通しながら、昨夜に着た侍女服の身軽さをこっそりと懐かしむ。
華やかな妃の衣の重さがずっしりと肩に圧し掛かかってくるが、木蘭にはこの重みから逃れる術はない。
朝餉を済ませてから、木蘭は侍女には見つからないよう気を付けながら建物の裏にある厨へ回って宮女の姿を探した。
そして宮女の一人を見つけて駆け寄ると、手に持っていた衣を見せてお願いする。
「この衣を綺麗に洗って、ほつれを直してもらうことってできる?」
八子という名の年老いた宮女は後宮に仕えてかなり長いと聞いている。
少し耳は遠くなっているが、手先の器用な老女だ。
いろいろ心得ているようで侍女を通さずに妃である木蘭が直接頼み事をしてきたことには深く詮索はしてこない。
「随分と汚れているようですがこの程度でしたら染みも綺麗に消えましょう。出来上がりましたら、未央様のお部屋へお持ちしたらよろしいでしょうか?」
「ええ、お願い。とても大事なものなの」
木蘭は安堵の笑みを漏らしてから、再び見つからないよう気を付けながら自室へと戻っていった。
かつては立派だったはずの大きな家屋は傾き、土壁と瓦は剥がれ落ちて地面に積み重なっていた。
木蘭は周囲を見回してから、ここが後宮の最北にある離宮だということに気付く。
香鈴から聞いていた通りの廃墟感で、心細さを覚えてしまう場所だ。
これが夢の中の景色だというのは、目の前の草や木を激しく揺らしている風を直接肌へ感じないことから分かった。
こんなに強い風が吹いているのなら髪が乱れて大変なことになるはずだから。
――ここに、何があるの……?
自分のことを呼び寄せた何かを探して、木蘭は周りの景色へ目を凝らす。
月もなく灯篭の明かりも届かない今宵は、ほとんど暗闇に近い。
すると、闇夜に慣れて来た目の前で何かがふわりと揺れるのが見えた。風が吹く度に見え隠れするそれは、白っぽい布のようだ。
枝を広げた大木に引っ掛かっているらしく、強い風でその一部が木蘭の視界に入ったり消えたりを繰り返していた。
――なぁんだ、きっと幽鬼ってこれのことだったのね。
木に近付いてよく見れば、それはただの布ではなく上衣のようだった。
白かと思っていた色も薄い桃色に花の紋様があしらわれていて、上品な光沢を放つ絹織物。古い物ではあるが、かなり上質な物には違いない。
おそらくはどこかの妃の持ち物だったのだろう。
長い衣がびゅうっと強風に煽られてなびく様は、確かにそこに誰かがいるように見えた。
目の前で揺れているその動きはとても寂しそうに思えて、木蘭は胸が締め付けられる思いがした。
これを探している誰かの、悲しい気持ちがしんみりと伝わってくるようだった。
自室の寝台の上で目を覚ますと、木蘭は足音を立てないよう気を付けながら部屋を出る。
そして今は誰も使っていない侍女のための部屋に入り込むと、隅に置かれた木箱の蓋をそっと開けた。
そこには木蘭が故郷から持ち込んだ荷物が詰め込まれていた。本物の未央が来た後に、木蘭が木蘭として使うはずの物ばかり。
そして、この部屋は姜妃の従姉妹でもある木蘭という名の侍女のために用意されたもの。
つまりはここにある物も部屋も、今後も使う予定の無い物達だ。
木箱の中から侍女服を探し出すと、木蘭は急いでそれに袖を通す。
たくさんの布を重ねて袖も丈も長い妃用の衣に比べて、はるかに軽く動きやすい侍女服。何だか解放された気分になり浮かれてしまいそうだったが、木蘭はそのままそっと部屋を抜け出し、誰にも見つからないように気を付けて殿舎の外へと忍び出る。
こんな夜中に一人で歩き回っているのを春麗に知られたら、きっとお小言くらいでは済まないだろう。
月明かりすらない夜道を木蘭は目を凝らしながら北へ向かって進んでいく。
木蘭が離宮へ行きたいと言っても、きっと昼だろうが許してはもらえないはずだ。妃である自分が行く理由なんて何も無いのだから。
ならば夜中にこっそり抜け出して行くしかない。
夜回り中の宦官と何度かすれ違いかけたが、暗い闇夜に隠れながら離宮へとたどり着く。
木蘭は夢で見た場所を思い出しながら進んで、木の枝に引っ掛かって揺れている衣を見つける。
それは腕を伸ばせばかろうじて取ることができた。艶のある柔らかな絹衣。実際に手で触れてみると、思っていた以上に上質な布地だ。
木蘭は衣を胸に抱えて来た道を戻る。これでもう離宮に出るという幽鬼の噂が流れることはないはずだ。
翌朝、いつもより寝坊した木蘭を春麗が呆れ顔で起こしに来る。
前日にまた伴妃と書物の貸し借りをしたところだったから、それを読み耽っていたせいで寝るのが遅くなったとでも思ったらしい。
「熱心なのは結構ですが……」
「ごめんなさい、つい夢中になってしまって」
咄嗟に侍女の言葉に合わせて言い訳すると、木蘭は欠伸を堪えながら寝台から起き上がる。
用意してもらった衣へと袖を通しながら、昨夜に着た侍女服の身軽さをこっそりと懐かしむ。
華やかな妃の衣の重さがずっしりと肩に圧し掛かかってくるが、木蘭にはこの重みから逃れる術はない。
朝餉を済ませてから、木蘭は侍女には見つからないよう気を付けながら建物の裏にある厨へ回って宮女の姿を探した。
そして宮女の一人を見つけて駆け寄ると、手に持っていた衣を見せてお願いする。
「この衣を綺麗に洗って、ほつれを直してもらうことってできる?」
八子という名の年老いた宮女は後宮に仕えてかなり長いと聞いている。
少し耳は遠くなっているが、手先の器用な老女だ。
いろいろ心得ているようで侍女を通さずに妃である木蘭が直接頼み事をしてきたことには深く詮索はしてこない。
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