【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

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第三章 出会い

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「そんなもん好きなだけ迷惑かけてくれよ。いくらでも受け止めるから。とりあえず、俺らは触らないようにしたら大丈夫か?」

「うん。怖いことがあったら、都度怖いからやめてって言うようにするよ。あと、新しい包帯が欲しい。意外と腕がすれて痛いから。」

包帯を濡らしてしまったため俺は先ほど巻かれていたものを捨てた。
この家には包帯がないので買いに行かなければならないのだが、俺にそんな元気はない。

「多田、お前行って来い。この亀に迷惑かけた罰だ。」

京介が命令すれば、多田は1つ返事で動いて包帯を買いに出かけた。
こんなにすんなり行ってくれることも想定外だったため、少し申し訳なくなる。

「なぁ亀、1つ聞いてもいいか?」

京介は遠慮気味に尋ねてくるので、俺は何を?という意味で首を傾げる。

「亀がこっち来たのって、その中学の暴行が原因?」

「まぁ、そうだね。もう会いたくなかったから。でももう、それは解決したから。ここにきて会うこともないし、吹っ切れてるよ。」

「そっか。それならいいんだ。他にも何かあったら言えよ。何でも聞くから。」

「ありがと。今のとこはないよ。」

その後は軽く談笑していた。
多田が包帯を買って帰ってくれば触れないように巻いてくれ、外気に触れてひりひりするのが少しでも和らぐ。

「あとさっき連絡があったんだけど、柿原が入院したらしい。殴られて道端に倒れてたのを保護されたって。もしかしたら火神たちがやったのかも。亀何か覚えてない?」

「あー、何か再起不能にしていいって火神が言ってたかな、たぶん。」

「なら、その線は強そうだね。俺らの仕事取られちゃった。」

「その様子だと、アイツはもう学校には来ない、っつーかこれねぇだろうな。」

「え?そうなの?」

「あの火神たちに目を付けられて入院するまで殴られてんのに、戻ってこれねぇだろ。余程亀に執着してたら戻ってくるかも知れねぇけど。」

「それに、その場に市瀬はいなかったのに市瀬が届けにきたってことは、色々後始末をしてる可能性が高いね。柿原が発見されたのは橋の下の土手だって話だから、釘をさして捨てたんじゃないかな。目は覚めてて警察の聴取があったみたいだけど、亀のことはもちろん火神たちの名前も一切出してない。このまま姿を消すと思う。」
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