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第五章 落ち着くのは
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「で、気持ちよかった?」
諦めの悪い颯斗は俺と同じようにうつ伏せになって視線を同じ高さにして再度問いかけてくる。
どうしても俺の口から聞きたいらしい。
「見てたら分かるじゃん。」
「でも柚希の口から聞きたい。俺はすっげぇ気持ちよかったよ。柚希は?」
「・・・俺も。」
俺は顔を隠しながら短く応えた。
そんな俺に颯斗は嬉しそうに笑った。
「仕方ねぇな。それで許してやる。風呂入ろうぜ。立てるか?」
そう促されて立ち上がろうとすれば、腰と通常の使い方と違う使い方をされたそこが痛むことに気づく。
激痛というわけではなく、普通に慣れないことをして体を痛めるのと同じぐらいだったが、あまり快いものではない。
「腰が痛い。後でマッサージしてよ。」
「いいぜ。それぐらいはする。何なら運んでやろうか?」
「そこまでしなくていい。」
俺は腰を軽く擦りながら、先にお風呂場に向かっている颯斗についていく。
すると颯斗の家より大きな風呂場に俺はびっくりする。
「ホテルのお風呂ってこんなに広いの?」
「まぁ場所によるけどな。ここは広いほう。てかほんとに行ったことねぇんだな。童貞じゃねぇだろ?」
「まぁ、彼女の家だったから。中学生だし、ホテルなんて思いもしないよね。」
「あーね。俺は年上相手にしてたからな、環境が環境だし。柚希の初めては同級生?」
シャワーの温度を調節して俺に渡してくれるので、素直に受けとって体を流しながら答える。
「うん。言い寄られて渋々だったから、そんなにいい思い出でもないけど。」
「童貞を捨てたっていうより、奪われたって感じだな。」
「本当にそんな感じ。俺元々そんなに性欲あるほうじゃないから余計に。颯斗は?」
先ほどのシャワーと同様に、温度を見ながら湯船を貯めようとしている颯斗の背中に問いかける。
「俺も、中学の時だったな。飲み屋街うろついてた女の人。名前も年も知らないし、今じゃ顔も覚えてない。遊ぼうって連れて行かれた先がホテルだった。いわゆるショタコンの部類なんじゃねぇかな。俺も奪われた同然だったわ。」
「颯斗って、掘れば掘るほど色んなことが出てくるね。」
「まぁな。だから付き合いは適当にやってんだよ。面倒だから。でも俺は柚希と違って性欲はバリバリにあるから直ぐそっちの生活にはまったけどな。」
「そんな感じする。じゃなきゃセフレなんて作らないでしょ。何人いるの?」
「さぁ?数えたこともねぇ。携帯に入ってる女は全員そうだから、携帯見たら分かんじゃねぇかな。」
そんな話をしながら、その連絡先を消す権利は俺にあるのだろうかとちらりと考える。
俺達は今付き合っているのだろうか。
体は交えたけれど、あのときは告白らしいことをしたわけでもなければ、それで答えをもらったわけでもない。
ただ俺の颯斗への気持ちを証明するために体を差し出したに近い。
颯斗に告白はされていて、俺は真剣に考えるからと答えを保留にしていたが、俺が思いを伝えた時颯斗は嫌がっていた。
俺を傷つけるからと離れようとしていた。
そこから今に至るため、いまいち俺達の関係性が見えてこない。
諦めの悪い颯斗は俺と同じようにうつ伏せになって視線を同じ高さにして再度問いかけてくる。
どうしても俺の口から聞きたいらしい。
「見てたら分かるじゃん。」
「でも柚希の口から聞きたい。俺はすっげぇ気持ちよかったよ。柚希は?」
「・・・俺も。」
俺は顔を隠しながら短く応えた。
そんな俺に颯斗は嬉しそうに笑った。
「仕方ねぇな。それで許してやる。風呂入ろうぜ。立てるか?」
そう促されて立ち上がろうとすれば、腰と通常の使い方と違う使い方をされたそこが痛むことに気づく。
激痛というわけではなく、普通に慣れないことをして体を痛めるのと同じぐらいだったが、あまり快いものではない。
「腰が痛い。後でマッサージしてよ。」
「いいぜ。それぐらいはする。何なら運んでやろうか?」
「そこまでしなくていい。」
俺は腰を軽く擦りながら、先にお風呂場に向かっている颯斗についていく。
すると颯斗の家より大きな風呂場に俺はびっくりする。
「ホテルのお風呂ってこんなに広いの?」
「まぁ場所によるけどな。ここは広いほう。てかほんとに行ったことねぇんだな。童貞じゃねぇだろ?」
「まぁ、彼女の家だったから。中学生だし、ホテルなんて思いもしないよね。」
「あーね。俺は年上相手にしてたからな、環境が環境だし。柚希の初めては同級生?」
シャワーの温度を調節して俺に渡してくれるので、素直に受けとって体を流しながら答える。
「うん。言い寄られて渋々だったから、そんなにいい思い出でもないけど。」
「童貞を捨てたっていうより、奪われたって感じだな。」
「本当にそんな感じ。俺元々そんなに性欲あるほうじゃないから余計に。颯斗は?」
先ほどのシャワーと同様に、温度を見ながら湯船を貯めようとしている颯斗の背中に問いかける。
「俺も、中学の時だったな。飲み屋街うろついてた女の人。名前も年も知らないし、今じゃ顔も覚えてない。遊ぼうって連れて行かれた先がホテルだった。いわゆるショタコンの部類なんじゃねぇかな。俺も奪われた同然だったわ。」
「颯斗って、掘れば掘るほど色んなことが出てくるね。」
「まぁな。だから付き合いは適当にやってんだよ。面倒だから。でも俺は柚希と違って性欲はバリバリにあるから直ぐそっちの生活にはまったけどな。」
「そんな感じする。じゃなきゃセフレなんて作らないでしょ。何人いるの?」
「さぁ?数えたこともねぇ。携帯に入ってる女は全員そうだから、携帯見たら分かんじゃねぇかな。」
そんな話をしながら、その連絡先を消す権利は俺にあるのだろうかとちらりと考える。
俺達は今付き合っているのだろうか。
体は交えたけれど、あのときは告白らしいことをしたわけでもなければ、それで答えをもらったわけでもない。
ただ俺の颯斗への気持ちを証明するために体を差し出したに近い。
颯斗に告白はされていて、俺は真剣に考えるからと答えを保留にしていたが、俺が思いを伝えた時颯斗は嫌がっていた。
俺を傷つけるからと離れようとしていた。
そこから今に至るため、いまいち俺達の関係性が見えてこない。
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