【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

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第六章 干渉

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そして写真館へとつけば、通常の家族写真のように並んでいくつか写真を撮っていたのだが、慣れてきた頃に先生は俺の腰に手を回して体を寄せた。
それに俺は体がゾワリと鳥肌が立つような思いをしながらも、写真にそのような顔が残ってしまっては後の関係に影響してはいけないので必死に笑顔を貼り付ける。

その撮影が終わればやっと俺は解放され、その写真は後日現像されるということなので、俺達はその場を後にした。

「今日はありがとう。とても充実した日になったよ。」

「ご満足いただけたならよかったです。僕も楽しかったです。ありがとうございました。」

「柚希くんも家が遠くなってしまったから、会う機会も減りそうだね。残念だ。」

「可能な限り顔を見せるようにしますね。父も先生のことを気にかけていますから。」

「有難いことだね。僕はいい教え子を持った。柚希くんとも出会えて本当によかったよ。」

「そのように思っていただけて光栄です。」

「柚希くんの成長を見るのは本当に楽しい。今まで柚希くんの口から彼女が出来たという話は聞いたことがないけど、いたことがあるのかい?」

「両親には内緒にしていただきたいのですが、中学生の時に一人だけ。あまり長くは続かなかったんですけどね。」

「そっか。いたんだね。相手は女の子?」

「当たり前じゃないですか。僕は女性が好きですよ?」

「そんな話を全然聞かなかったから、もしかしたら男の子が好きなんじゃないかと思ったよ。」

「どうしてそうなるんですか。出逢いがないだけです。」

この手の話は深堀はしないほうがいいとわかっているのだが、先生の興味関心は完全にこちらに向いているようだ。

「柚希くんは可愛いから、男の子からも告白されたりするんじゃないの?男子校は特に多いらしいじゃないか。」

「ないですよ。僕の高校にそのような事をする人はいませんよ。」

「そうか。それなら安心だね。柚希くんが嫌な思いをしているんじゃないかと思って心配でね。」

「大丈夫ですよ。楽しく過ごしていますから。」

「不良の子も多いと聞いたけど、そういう子と関わったらいけないよ。柚希くんは純粋だからその色に染まったらいけないからね。」

「そんなにご心配頂かなくても悪い人はいませんよ。」

「柚希くんは優しいから。僕としても綺麗なままでいて欲しいんだ。」

先生の質問はごく普通の会話と言われればそう思えるが、それでも何か変な雰囲気を纏っているように感じ、どっかの誰かが言ったような俺に対する表現をするため、どうにも気味悪く感じてしまう。

早く家について欲しいところだが、先生の家から近いお店は俺の実家からは遠い。
まだそれなりに掛かるだろう。
この時間をいかに俺と先生、双方に害がないように切り抜けなければならない。
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