【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

文字の大きさ
215 / 261
第七章 従順な俺

215

しおりを挟む
「俺は、別に進学理由なんて特にない。俺もお前と一緒や。親父が行け言うとるから。ただ、俺はそれを拒否する力がある。嫌だと思えば行かんし、したいことがあれば大学でも就職でもどっちにでも転ぶ。今は別にしたいことが思いつかんから、遊びに大学行くだけやな。途中でしたいことが見つかれば大学だって中退するやろうし、親の反対を押し切る力があるから、何だって出来る。お前もそれぐらいの覚悟が必要やと思うで。」

「ちなみに亮ちゃんの親父さんは政治家だからね。すっごいお堅いよ。」

「え、そうなの?関西の人なのにこっちで活動してるの?」

「元は普通のサラリーマンやったからな。それでこっちに来たんやけど、何かよー知らんけど世の中を変えるためにとか言って政治家になった。外じゃ標準語喋ってんねんで。家じゃ俺見りゃ分かるやろうけど関西弁やけどな。」

「意外。亮の親が世のため人のため系の人だったなんて。」

「どんな系統やねんそれ。ま、俺は元からこんな性格やからな。あれせぇこれせぇ言われたところで自分が納得せんかったら何でやねんって反抗してたから。せやから今も家には帰っとらんし、高校も好きなとこ選んだし、大学だって受けろ言われてるから受けるけど、絶対受かるためにって勉強漬けになっとるわけやないしな。智にちょろっとばかし教えて貰ってるだけやから。」

「俺の見立てじゃ落ちるけどね。」

「あれ以上は無理や。俺は勉強嫌いやねん。」

みんな、何かしらの事情と状況を抱えて、その中で自分の道を切り開いてる。親に強制力があろうと、権力があろうと。

「何か、ちょっと心が楽になった気がする。俺頑張ってみる。」

「そうしなよ。社会人になれば、親なんてどうってことない。いざとなれば他県にだって、海外にだって行こうと思えば行けるよ。」

規模はでかいが、それは事実だった。
学生、未成年というくくりのせいで家に縛り付けられている部分は大きい。
だからこそ、俺は就職をして自分でお金を稼いで生活をしたい。
親の干渉を受けないように、一人で。

何になるかは決めていないが、俺がもし自由に進路を決めていいといわれたら、きっと就職の道を探すだろう。
とりあえず何でもいいから、働いてお金を稼ぐ。
ざっくりではあるが、俺のしたいことは決まっているのだ。
親を説得できるほどの道筋を描けないから言い出せないだけで、俺は一人で生きていきたい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

処理中です...