従順な俺を壊して

第二章 最強の男

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ダイニングテーブルは俺が一人暮らしなのもあって2人がけの小さなものなので、リビングの座卓に食事を並べいく。
食材の兼ね合いでメインが2種類とサラダ、汁物を作ったが、これだけあれば食べ盛りの男2人がいても足りるだろう。

その頃には2人が手を洗い終えて戻ってきたので、自分のおなかの具合に合わせて自分でご飯をよそってもらうことにした。

「いつも思ってたけど京介めちゃくちゃ食べるよね。」

大目に炊いてはいたが、お茶碗に山のようによそわれた白米を見つつそうこぼす。

「男なんてこんなもんだろ。家の飯なんか争奪戦だぞ。」

「俺はそこまで食べないから。大目に炊いといてよかった。」

「何か気ぃつかわせて悪ぃな。」

「別にいいんだけどね。多田も遠慮しないでね。」

「俺は京介ほど食べないから。でも遠慮なく頂くね。」

そして全てがそろい、漸く腰を落ち着けて手を合わせてご飯を食べ始める。
2人は口々にうまいを連呼しており、俺は一人の食事に慣れつつあったので、その賑やかな食卓に嬉しくなる。