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第三章 出会い
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「週どれくらい入ってるの?」
「それも色々。店長の匙加減だよ。」
『もし?亀?』
突如、俺の耳元にそんな声が届いた。
俺は帰る際いつも音楽を聞きながら帰るため、今日もいつもどおりにワイヤレスイヤホンをつけていた。
それにはマイク機能も付いており、電話をしようと思えば出来るものだった。
俺は柿原にバレないようにぽっけの中で京介に電話をかけていた。
ちらりとしか確認はできていなかったが、きちんと間違えずに掛かっていて安心する。
「何であそこにしたの?」
「働きやすそうだったから。」
『え?何?何の話だよ。』
「コーヒー好きなの?」
「まぁね。」
『間違い電話か?当たったのかよ。』
「この時間によく出かけるの?昨日も店に来たし。」
京介が当たったのだと勘違いをして切りそうだった為、俺はバレないようにどうにか気づいてくれという思いでそんな質問を繰り出す。
「あぁ、うん。夜の空気が好きで。静かだし。」
『は?え、お前柿原と一緒なのか?』
「柿原って静かなとこ好きそうだよね。」
「うん、好きだよ。落ち着くしね。」
俺は二つの会話に頭をフルに回転させながらどうにか繋げ、京介に迎えにきて欲しいことを伝えようと頑張る。
『お前今どこ?一緒に帰ってんのか?』
「じゃあ読書も好き?この真っ直ぐ行ったとこにある鶴屋って本屋、品揃えいいらしいよ。」
「あぁ、知ってるよ。僕もよくあそこ行くんだ。亀城くんも?」
「俺はあんまり読まないから行かないんだけどね。聞いたことあるだけ。」
『鶴屋つったらバイト先出てまだ直ぐだな。流れでお前拉致れるようにチャリで行くから、大通り走って来い。多田もいるから一緒に行く。』
「俺このまま大通り走って帰るけど、柿原は?」
「僕も一緒だよ。多分、橋渡るぐらいまでは一緒じゃないかな。」
『お前電話このまま切るなよ。場所を把握したいから。』
「そっか。橋渡るまで一緒って、俺の家どの辺か話したことあったっけ?」
「いや、知らないけど、何となく。いつも歩きだから、学校から近いんじゃないかなって思って。」
「俺がバス通学って可能性は考えないんだ。」
「それは、前に、田中くんと家が近いって話をしてた気がしたから。」
もし俺がその話を京介にしていたとしたら、それはまだ入学したてぐらいのことだろう。
あの時は家が近いという情報が下手に喋ることではないということを知らなかった。
「それも色々。店長の匙加減だよ。」
『もし?亀?』
突如、俺の耳元にそんな声が届いた。
俺は帰る際いつも音楽を聞きながら帰るため、今日もいつもどおりにワイヤレスイヤホンをつけていた。
それにはマイク機能も付いており、電話をしようと思えば出来るものだった。
俺は柿原にバレないようにぽっけの中で京介に電話をかけていた。
ちらりとしか確認はできていなかったが、きちんと間違えずに掛かっていて安心する。
「何であそこにしたの?」
「働きやすそうだったから。」
『え?何?何の話だよ。』
「コーヒー好きなの?」
「まぁね。」
『間違い電話か?当たったのかよ。』
「この時間によく出かけるの?昨日も店に来たし。」
京介が当たったのだと勘違いをして切りそうだった為、俺はバレないようにどうにか気づいてくれという思いでそんな質問を繰り出す。
「あぁ、うん。夜の空気が好きで。静かだし。」
『は?え、お前柿原と一緒なのか?』
「柿原って静かなとこ好きそうだよね。」
「うん、好きだよ。落ち着くしね。」
俺は二つの会話に頭をフルに回転させながらどうにか繋げ、京介に迎えにきて欲しいことを伝えようと頑張る。
『お前今どこ?一緒に帰ってんのか?』
「じゃあ読書も好き?この真っ直ぐ行ったとこにある鶴屋って本屋、品揃えいいらしいよ。」
「あぁ、知ってるよ。僕もよくあそこ行くんだ。亀城くんも?」
「俺はあんまり読まないから行かないんだけどね。聞いたことあるだけ。」
『鶴屋つったらバイト先出てまだ直ぐだな。流れでお前拉致れるようにチャリで行くから、大通り走って来い。多田もいるから一緒に行く。』
「俺このまま大通り走って帰るけど、柿原は?」
「僕も一緒だよ。多分、橋渡るぐらいまでは一緒じゃないかな。」
『お前電話このまま切るなよ。場所を把握したいから。』
「そっか。橋渡るまで一緒って、俺の家どの辺か話したことあったっけ?」
「いや、知らないけど、何となく。いつも歩きだから、学校から近いんじゃないかなって思って。」
「俺がバス通学って可能性は考えないんだ。」
「それは、前に、田中くんと家が近いって話をしてた気がしたから。」
もし俺がその話を京介にしていたとしたら、それはまだ入学したてぐらいのことだろう。
あの時は家が近いという情報が下手に喋ることではないということを知らなかった。
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