【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

文字の大きさ
48 / 261
第三章 出会い

48

しおりを挟む
俺は1時間ほどそこに滞在し、俺を一人で帰らせるのは危ないからと、送るついでに泊まって明日は一緒に登校することにした。

俺の家に来れば2人はいつも同じ布団に潜って眠るため、こんなに来る頻度が高いならもう1組布団を買ったほうが良さそうだ。
元々独り立ちが目的だったのでバイト代をメインに使っているが、安い布団ぐらいなら買えないこともないし、生活費は元々親からの振込をある程度使っているのでそこで補えばいい話だ。
今度2人を連れて一緒に買いに行こう。
そう考えながら俺は眠りについた。


翌日、俺はいつも通りに起床したが、珍しく多田もその日は寝覚めが悪く何をどうしても起きようとしてくれなかったのでもう少し寝かせることにした。

だから必然的に学校には遅刻したし、俺らが学校に着いたのは昨日と同じようにSHRが終わってからだった。
それから暫くは警戒をしていたが、何故かぱたりと何も起きなくなった。

京介がいない時には普通に話しかけてくるが、俺を詮索するようなことではなかった。
あの日以来バイト先にも来ていない。

俺の思い過ごしだったのかもしれないと思いながら、あっという間に1学期の最終日を迎えていた。
すっかり暑くなって服も半袖になり、午前中の終業式を終えて昼過ぎには解散だったため、俺は一人帰路に着いた。

当初は京介たちと一緒に俺の家に帰り、そのまま遊び明かすことになっていたのだが、学期最後にという理由で対決の申し込みがあり、急遽そちらに向かうことになったのだ。

俺は相変わらず巻き込まれないために対決の見学には行っていないので、先に帰宅して2人が終わるのを待つことになった。

結局一学期の間に学年トップは決まらなかったが、夏休みの間か、二学期開けには決まるだろうと言っていた。
その話を聞いていると、本当に現在のトップである火神颯斗がどれほどの偉業を成し遂げたのかよく分かる。

まずはクラス内から決まっていくため、同格がいるクラスだと泥沼になったりする。
実際、Aクラスは同格の2人が引き分けを繰り返して1ヶ月かけてやっと決まり、他クラスに挑み始めたのでスタートが遅れた。

クラス同士の対決なら6クラスの対決だけで済むのだが、記念試合といって負けると分かってても挑んだりということもあるため、同学年の対決は煩雑する。

学年トップが決まり、上級生に挑む場合はクラスのトップを倒した後に学年トップと対決となるので6クラスであれば7回戦で1学年の決着がつく。
同級生と上級生2学年。それを夏休みの間に負かした。

それは容易なことではないことは、この一学期の京介たちを見ていてよく分かった。
それに巻き込まれることなく一学期を終えられたことは俺としては嬉しいことである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

処理中です...