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1章 〜ジェントルメンズプレイクラブ〜
9話 〜披露艶 その2〜
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マスクドキャスト「披露艶はまだまだ続きますが、ここで一度”花嫁奴隷のお色直し”をさせていただきますので少々お時間を頂戴致します。皆様のご寛大な心でご容赦くださいませ。」
この時間を使ってマダム薫子が〇〇〇〇達の元を訪れた。先程控え室のモニターで見ていた〇〇〇〇の新しい奴隷を直に見るためだ。
〇〇〇〇「おぉ、これはこれはマダム薫子。今日もお美しい限りですな。」
どこかで聞いたような言葉だ。
□□□□「いやはや、まさに惚れ惚れするほどの美貌だ。」
これも聞き覚えがあるような言葉だった。
マダム薫子「お世辞でも嬉しいわ。ありがとう。」
マダム薫子の返答もまたソレだった。
△△△△「マダム薫子の前では他のものが霞む。いや、比べ物にすらならんな。」
マダム薫子は愛想笑いの笑顔を振りまいた。
敵意はない。高額なる会費を払っている彼らを無碍には出来なかっただけであり、彼らに一切の興味がないのだ。興味があるのは彼らが連れている奴隷たちだ。△△△△の連れている奴隷は古参であるからマダム薫子も何度も眼にしている。
今回は〇〇〇〇が連れてきた新しい奴隷にのみ興味を示したのだった。
マダム薫子は〇〇〇〇から説明を受けながら、その奴隷を直に見たり触れたりしていた。〇〇〇〇はマダム薫子にとても丁寧に説明した。まずマダム薫子に褒められて鼻高々だったし、自分が今1番力を注いでいる事であれば尚のこと熱が入った。
□□□□「やはり素晴らしいですな。」
△△△△「見習うところは多々ある。」
など、□□□□たちは一度聞いた説明の繰り返しにも関わらず、ただただ感心するばかりだった。いや、”感心するだけ”だったのだ。マダム薫子は目の端でそれを捉えていた。「やはりこいつらに興味は沸かないな。」と頭の中で思った。
〇〇〇〇についても彼の調教の手腕やアイディアにはとても興味があったが、それだけだった。彼自身に一切の興味が沸かなかった。
ステージ上では豊胸用シリコンバッグや医療としての頭髪植毛や依頼者の細かな要望に対応して美容整形を施術出来る事を売りにした『美容整形クリニック』の宣伝が行われていた。主人たる人物が依頼者となり、自身の奴隷に豊胸させたり、髪を植毛させたり、顔のパーツを整形させたりする際にこのクリニックなら対応するという内容だ。モニターもその高い技術などを投影するのに使われていた。
ひとつ終わるとまた別の宣伝が始まる。会場の会員たちも飲食している者や歓談している者たち、自分の奴隷やクラブの奴隷に相手をさせている会員もいる。
下着メーカーの宣伝が始まり、ステージの奥からそれぞれの下着を着用したバニーキャストが姿を現した時、ステージに駆け寄って来たのはあの下着収集家の変わり者だった。今日だけでもかなりの数の戦利品をコレクトしているにも関わらず、宣伝のためにバニーキャストたちが着用している下着に興味津々のようだ。ステージ上に居るバニーキャスト達は皆、顔を引きつらせ身体を強張らせていた。それもそのはずだ。この宣伝に出るために一度控え室に下がるまでは会場で給仕していたバニーキャストたちは1人も漏れずにヤツの餌食になっていたからである・・・。
しかしバニーキャストの心配とは裏腹にコヤツは冷静だった・・・。もしここで有無を言わずにステージに上がり、この宣伝を台無しにすればマダム薫子の怒りに触れて狙った獲物が手に入らないだけでなく、こんな素晴らしい狩場に出禁になってしまうかもしれない。狂人だからこその瞬時の判断であった。そんな高いリスクを冒さなくてもこれが”商品の宣伝”であるならばメーカーを抑え、『宣伝が終わった後に”金銭”で解決出来る』と踏んだのだ。金なら不自由していない。「さてと、メーカーの人間はどこだろう?」と呟きながらキョロキョロし始めるが、バニーキャストたちの強張りは収まらなかった・・・。
こうしてそれぞれの時間が経過した。
ーーーーー〘時間経過〙ーーーーー
マスクドキャスト「お待たせ致しました。それではステージにご注目ください。」
ステージに注目した会員たちが目にしたのはアクリル製の直方体だった。ソレがステージの奥から動いて来たように見えたが、正確にはアクリル製の直方体の下、前方・真ん中・後方にそれぞれ担ぎ棒が付いており、それの前方左右をクマとトラ、真ん中をオオカミとイノシシ、そして後方をゾウとサイのマスクを被った屈強の男たちが担いでいた。そう、クマ、トラ、オオカミ、イノシシのマスク男は先程ご主人様当ての時に登場してからずっとステージにいた4人だ。そこにゾウとサイのマスク男が合流してアクリル製の直方体を担いでステージの奥から現れたのだった。
伴侶奴隷はそのアクリル製の直方体の中に拘束されている。そのアクリル製の直方体の後方面の板が『先程まで繋がれていた木製の首枷・手枷台』と同じ形状の首枷・手枷台になっておりそこに拘束されている。つまり顔と両手は直方体から出ている状態であり、その顔には黒革製の目隠しとボールギャグ、鼻フックも施されていた。
ステージ上に居る時にはよく見えなかったが、このアクリル製の直方体が男達によって会場内を練り歩いた時、それの中が会員たちにも見えた。
アクリル製の直方体の中には伴侶奴隷の首から下の身体が閉じ込められており、首枷部分から水平に背中を伸ばしていて腰部をL字よりやや鈍角に曲げて膝が底につくような格好でふくらはぎや足首部分を内部の床に枷で固定されている。これにより臀部をハの字に開いた状態であり、さらに伴侶奴隷のアナルは八角形の鉄輪にL字金具をネジ止めされた特殊な器具によって驚くほどに大きく拡げられていたのだ。8方向から金具で拡げられているアナルは直腸までしっかり見えている。
加えてこのアクリル製の直方体の前方面には大きなレンズ部分が設けられており、その内側にはレンズに沿うようにリングライトが埋め込まれているため、十分な光源により拡げられているアナルは直腸の腸壁が腸液によって濡れてテカテカに光るのさえはっきり見えるほど照らし出されているのだ。
本来このように人目に触れる事もなく閉じられているはずのアナル内部を拡げられて公衆の眼に晒されている事で伴侶奴隷の羞恥心は大いに煽られている。
一方、観覧者である会員たちも淫靡な興奮を覚えた。
”おお、これは凄い”。 ”これは素晴らしいですな”。 ”これほどの拡張とは。アナルの中が丸見えだ”。 ”さすがは☆☆☆☆ですな”。 ”このアイディアは見事だ” 。 と会場のあちらこちらから☆☆☆☆を称賛する声が聞こえてくる。
ステージ上で直方体の行方を見守る☆☆☆☆は鼻高々だった。
直方体は透明であるから中がまるまると見えるがレンズまで配置して見せようとしているアナルとは真逆に乳首については見せようとはしていない。直方体の中で水平に伸びる背中から重力によって垂れ下がりつつもその形状をしっかりと保っている大きな乳房までは見えるし、目を凝らせば何か(乳首を覆うプラチナのリング)が付いているくらいはわかるが、詳細に見ることは出来なかった。
陰嚢を責める器具はアナルのために設置されたのであろうレンズを通してよく見えた。
会員たちの間を縫って歩くアクリル製の直方体と6人の男達があの女帝に近づく。
クイーン藍蘭「待ちな。ここで止まりな。」
男達に指示をして立ち止まらせる。他の会員たちが声を掛けなかっただけで、声を掛けられれば立ち止まるよう☆☆☆☆から言われていた。
クイーン藍蘭「そうかい、コヤツがあの☆☆☆☆の伴侶奴隷かい。私に直接呼び出しなんて生意気な事したかと思ったら奴隷婚式なんて洒落た事するとはね。どれ、あやつの業じっくりとみせてもらおうじゃないか。」
ミス隷美「オバサン!独り占めすんな。」
クイーン藍蘭に声を掛けて来たのは他でもないミス隷美だった。
クイーン藍蘭「この馬鹿は何度言ったらわかるんだい?わたしゃオバサンじゃないんだよ!」
ミス隷美「あ、そうそう。悪かったよ、おじさん。」
クイーン藍蘭「全く。二度と間違うんじゃないよ!」
クイーン藍蘭も冷静な返答をしているようだが、言葉の端に力が入る。
一気に険悪ムードになる。
マダム薫子「待て待て、喧嘩をするな。☆☆☆☆とこの伴侶奴隷ちゃんの晴れ舞台だぞ?お祝いを汚すのかい?」
割って入ったのはマダム薫子だった。この会場でこの2人の間に堂々と入れるのは他にいないだろう。
ミス隷美「だってママ、このオバ・・・じゃなくておじさんがもうすぐ私のところに来るはずのコレを足止めするから。」
ミス隷美はマダム薫子の登場に威勢を無くし、下を向いたまま答える。
クイーン藍蘭「わたしゃ☆☆☆☆に無理やり呼び出されたんだ。そしたらお祝いだっていうじゃないか。それなのにみんな素通りで呼び止めもしない。わざわざこんな箱まで用意して披露しているあやつの伴侶奴隷をじっくりと見てやるのも礼儀だろう。それにわたしゃ・・・ん?!、ところでおぬしのお付きはどうしたんだい?いつもぞろぞろといる・・・」
マダム薫子「ああ、野暮用に行かせている。それより2人ともお祝いに水を差すつもりは無い事はわかったから、ここは私に免じて仲良く。私も☆☆☆☆の仕事のなせる業をじっくりと見たいものだ。」
3人はそれぞれの感情を飲み込み、大人としての対応で伴侶奴隷をじっくりと観察した。八角形の鉄製の器具によって拡げられたアナルの中をレンズまで設置して見せている試みは☆☆☆☆のアイディアであり驚きだが、それよりもアナルの拡張がここまでなされている事を特筆すべきだろう。
加えてクイーン藍蘭が本当に興味を示したのは陰嚢を責める『スパイクボルト式メタルカプセル型ボールクラッシャー【7話 ~ウェディング~参照】』であった。自身の連れている奴隷にもこれを使おうと思っており、アナルはもちろんこの伴侶奴隷が装着しているソレをじっくりと見た。しかし、じっくり見たからこそ、クイーン藍蘭はソレを諦めた。なぜならクイーン藍蘭の奴隷にはすでに睾丸がないのだ。その品物の名前など知らず、ただただ見たことがなかったソレに興味を示したのだが、陰嚢、果ては睾丸を責める道具であることがわかったため、自分の奴隷には不向きだと知った。代わりに着目したのは『ピンク色の陰唇をデザインした貞操帯ロック【7話 ~ウェディング~参照】』だ。こちらなら自分の奴隷にも使える。詳細はわからなかったが、クイーン藍蘭の興味をそそった。
3人がじっくりと眺めたその後もしばらく会場を練り歩き、再びステージに戻って来たアクリル製の直方体にバニーキャスト数名が近づいて伴侶奴隷を解放していく。
空になったアクリル製の直方体を男達がステージ奥に運んでいった。
直方体から解放された伴侶奴隷はステージ上でうつ伏せに近い状態であり、主人である☆☆☆☆とバニーキャストによってアナルの器具が取り外されていく。
☆☆☆☆「よく頑張ったな、偉いぞ。後でたっぷりと褒美の”お仕置き拷問”をしてやるからな。」
伴侶奴隷はグッタリとしていて目隠しやボールギャグを施されたままの顔を僅かに動かす程度だった。
マスクドキャスト「続きまして、伴侶奴隷の乳首装飾完成の儀に移らせていただきます。先程プラチナリング装着の際に乳首を大きくしたのでそれが落ち着く頃合いを図っておりましたが、そろそろ落ち着いたものと思われますのでこれより皆様の前で最終工程を執り行います。」
ガラガラガラガラガラガラ。クマとトラのマスク男によってステージ上に拘束椅子が運び込まれてくる。そしてその2人がうつ伏せでぐったりしている伴侶奴隷を椅子に座らせるとそのまま椅子に付属している革製の手枷と腕枷や足枷、それに首枷と腰枷、額の枷まで装着させた。
アナルから外した器具を奥に運んでいったバニーキャストが銀のトレーに何かを載せて運んでくる。
マスクドキャスト「それでは皆様、モニターをご覧くださいませ。これより伴侶奴隷に装着させます特別な乳首装飾を解説致します。」
モニターになにやら映し出されたのは0.50ct(カラット)のダイヤモンドとピンクのスピネルが付いた2本のまち針を思わせるような品だった。
マスクドキャスト「こちらは今回の為に☆☆☆☆氏がハートフルトイズ♡社(Heartful toys ♡ inc.)に特別発注した品です。コレは宝石の部分を含めて長さが30.0mm、針部分の太さが1.0mmの『mammary needle※』と言うモノだそうです。」
モニター画面は映し出していたモノの針部分にズームする。
「カチャカチャカチャ、カシャっ」という音とともに針部分から無数の小さなトゲのような針が立ち上がる。モニターには映されなかったが宝石の部分での特殊器具を使った操作によりこの無数のトゲ針が本体から四方八方に立ち上がる仕組みだ。
マスクドキャスト「ご覧いただけましたでしょうか。こちらはズーム画面ですので大きく見えますが、実際には1.0mmの本体に対しまして100μm※(マイクロメートル)のトゲ針が無数立ち上がり装着者の乳腺を責め立てる設計だそうです。それではいよいよ作業開始です。ステージまたはモニターをご覧ください。」
マスクドキャストのアナウンスが終わるのを見計らってステージ上の☆☆☆☆は会場に一礼してから拘束椅子に拘束されている伴侶奴隷の前に立つ。先程モニターに映し出されていたママリィニードルのうち、ダイヤモンドがあしらわれている方を受け取ると伴侶奴隷の左乳首の先端に針先を押し当てそのまま力を入れて乳房に対して垂直に押し込む。
伴侶奴隷「むぐっ」
ママリィニードルの針先が乳首に刺さるとボールギャグを噛まされている伴侶奴隷からわずかな声が漏れたが☆☆☆☆はお構い無しに力を入れ続けてどんどん針部分を乳首に押し込んでいく。伴侶奴隷の乳首には横にピアスのバーベル部分が入っているが、ママリィニードルの先端がかなり鋭利なためもしも当たったとしても上または下をすり抜ける計算だ。
伴侶奴隷「んぐぐっ、んんーーっ、・・・・・」
伴侶奴隷の漏らす声など一切無視して☆☆☆☆は針部分の全てを乳首の先から乳房までに刺した。これによりまずは左乳首の先にダイヤモンドが輝く。
間髪入れずに次はピンクのスピネルがあしらわれている方を受け取ると伴侶奴隷の右乳首の先端に針先を押し当てて左乳首と同様に力任せに本体の針部分を刺していく。左乳首の時と同じように伴侶奴隷が呻く声などは一切無視で作業は続けられていった。ピンクのスピネルが右乳首の先端を彩った。
「カチャカチャカチャ」
伴侶奴隷「おごぁぁっ」
伴侶奴隷が身体を強張らせ、ビクっと震えた。
☆☆☆☆が特殊な器具でママリィニードルの無数のトゲ針を立ち上げたのだ。右、左それぞれに特殊な器具を差し込み、☆☆☆☆が両手で同時に操作して左右同時にトゲ針を立ち上げた。乳首から乳房までに差し込まれたママリィニードルのトゲ針は伴侶奴隷の乳腺を刺激する。そしてこれからずっと刺激し続ける。つまり乳首の外側からはプラチナリングのトゲ、内側からはママリィニードルのトゲ針が伴侶奴隷の乳首を今後の生涯にわたって、有無を言わせず常に責め続けるのである。
プラチナリングのトゲは強めのビキビキくるような刺激であり、ママリィニードルのトゲ針はジワジワとした柔らかめな疼かせるような刺激だった。
伴侶奴隷「ほごっ、・・・おおっ、おほおごごご・・・」
伴侶奴隷の声が一段と大きくなった。
ママリィニードルにはまだ秘密があった。この器具にはバイブ機能も付いているのだ。☆☆☆☆が手元に持つ無線リモコンでママリィニードルのバイブ機能をONにした。プラチナリングとママリィニードルによる刺激だけでも相当な刺激があるのにさらにママリィニードルがバイブ機能で揺れれば調教が行き渡っている伴侶奴隷であっても大きな呻き声を漏らしてしまうのは仕方ないだろう。拘束椅子に座らされている伴侶奴隷は逃げ場のない責めに呻き声を漏らしつつもただただ身を任せるしかなかった。
マスクドキャスト「ここでお知らせでございます。本日ご覧いただきましたママリィニードルは☆☆☆☆様の特注品でございますが、今後はハートフルトイズ♡社の取り扱いで販売されますので皆様にもお使いいただく事が可能となります。また、装飾の宝石ですが今回のモノにはダイヤモンドやスピネルが付いておりますが、こちらは購入の際に各種お選びいただけるそうです。さらに今日は使われませんでしたが、ママリィニードルにはEMS【Electrical Muscle Stimulation/骨格筋電気刺激】機能も搭載されております。ママリィニードル本体はもちろん、専用のケーブルと専用パッドが4つ付属致します。これをリモコンに繋ぎますとママリィニードル本体とは別にリモコンからの有線でお好きな箇所に別途EMSさせる事が可能となりますし、追加オプションとしまして、パッド12枚と延長コードも用意してございます。これをご購入・・・・・」
マスクドキャストの説明が始まるとモニター画面にママリィニードルの説明画面が表示された。それによればママリィニードル本体は無線でもEMS機能がついており、それとは別にリモコンに付属品の2本の専用コードを接続すれば有線で繋ぎ4枚の専用パッドを貼り付けた場所にもEMSが可能であり、別売りの追加オプション品を組み合わせることで最大16枚の専用パッドを接続出来るため、最大8箇所にEMSが可能である。
付属品であるリモコンに繋ぐコードは2本。途中で2股に分かれていていてそれぞれにパッドを繋ぐ電極部分があるから2(本)×2(股)=4つの電極部分となる。通常はこの電極部分に専用パッドを接続し2枚で1箇所を刺激するため、付属品だけでは2箇所しか責めれない。
そこでオプションの延長コードを用いると、延長コードは4本で1セットで付属品の電極部分4箇所に1本ずつ接続出来る。加えてこの延長コードは途中で一度2股に分かれ、さらにその先でも2股に分かれているので4(本)×2(股)×2(股)=16個の電極部分になる。付属品の専用パッド4枚にオプション品の専用パッド12を足すと16枚になるのだ。
そしてママリィニードル本体についてだが、スマホなどに用いられている技術の応用でリモコンを経由して無線充電が可能であるため、埋没させてからもしっかりと充電が可能であり電気切れの心配はない事などがマスクドキャストのアナウンスとモニター画面の映像により説明された。
”披露艶”を使ったハートフルトイズ♡社の製品CMにもなった。
マスクドキャスト「ここで再度”花嫁奴隷のお色直し”させていただきますので少々お時間を頂戴致します。今一度、皆様のご寛大な心でご容赦くださいませ。それではステージ上退場致しますので今一度盛大な拍手をお願い致します。」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・・
拍手が贈られる中、☆☆☆☆や拘束椅子ごとクマとトラのマスク男によって伴侶奴隷が退場した。その顔は目隠しの下から流れた涙と鼻フックによって拡げられた鼻腔から垂れた鼻水、ボールギャグを噛まされた口から溢れた涎によってベチャベチャだった。
会員(♡)「イッヒッヒッヒッ、そうかあれはヤツのアイディアじゃったか。これはいいモノを作らせてもらったわい。今日、梨菜のあの爆乳から発想を得た乳房や乳首の拷問器具とあのママリィニードルを使って梨菜をあぁしてこうして・・・イッヒッヒッヒッ。確か、あのプラチナリングも儂の所の品じゃったはずじゃからの。そしたら儂も梨菜を伴侶奴隷にでも迎え入れるかのぉ・・・。儂もここで・・・イッヒッヒッヒッ。」
そう、実はこの会員(♡)がハートフルトイズ♡社を含むシンセリティハートグループの会長である。なのでママリィニードルの開発も報告は受けていた。ただ、それが☆☆☆☆からの依頼である事は知らなかった。また、便女当番だった梨菜を見てから会員(♡)は前述【6話 ~表と裏~ 参照】の特殊な全頭マスクの着用や体内バイブなども考えていたが、『どうやってあのRカップもある爆乳を楽しむか』と真剣に考えていた。例えば極細の『スパイラルニードル』や『ニードルドリル』といったものを乳房に刺したり、一度乳首の先端に針などで傷(針孔的なモノ)を作ってから、その傷に対しての『乳首拷問用ネジ【コーススレッド※と呼ばれるネジを元にして乳首調教のために開発されたモノ】』などをねじ込んだり2つの乳房を長い鉄串で横一文字に貫いたりという乳房や乳首への拷問調教を想定し、さらに行き着く先としては”奴隷である梨菜”が自ら『その乳房や乳首への拷問調教をねだる』状況が理想である。
マダム薫子の心配は的中していた。いや、”大方当たっていた”というべきだろう。会員(♡)に言わせれば、この調教に耐えて順応してこそ会員(♡)が欲する奴隷であり、これに耐えれない者は会員(♡)にとっては必要のない奴隷という認識なのだ。ここにマダム薫子の沸点が存在するのだった。
会員(♡)にとってもサプライズになった『☆☆☆☆の奴隷婚式でのハートフルトイズ♡社の製品(特注品)』に心躍らされた事と会員(♡)は梨菜の事をかなり気に入っており、『梨菜との奴隷婚式』か、と心に感じるものもあった。そのためにはやはり自分の理想とする状況になるべく梨菜を調教する必要があると考えを固めた。
ちなみに会員(♡)はシンセリティハートグループの会長だが、シンセリティハートグループにはハートフルトイズ♡社だけでなく、製薬会社や医療方面に特化した人材会社、研究機関などを抱えていたり、病院関係に出資していたりと医学方面にかなり関わっている。先ほどステージ上で宣伝を行っていた『美容整形クリニック』も彼のグループ企業のひとつだ。加えて、会員(♡)自身の『拷問と呼ばれるような趣味』などの実現のためもあって『医師免許を持っている』のだった。
なので、マダム薫子とのやりとりで見せた無惨な奴隷たちの処置も今までの奴隷たちに拷問調教した後の処置もしっかりとこなして来たのだ。
会員(♡)「あの梨菜を儂の伴侶奴隷して、あの豊満な身体を夜な夜な・・・想像するだけで涎もんじゃわい。儂も身を固める頃合いじゃろかの・・・イッヒッヒッヒッ・・・・・・はっ!!そしたらクマちゃんが、『邪魔者』になってしまうのう・・・それではクマちゃんが可哀想じゃしのう・・・'かといって儂にはこれから梨菜との熱い夜が待っとるしのう・・・はてぇ、困ったのう・・・どうしたもんか・・・。それにクマちゃんや梨菜だけやない、モモや他のメイド奴隷達のことも考えてあげなイカンし。はぁ、モテる男は辛いのう・・・イッヒッヒッヒッ。」
悩む会員(♡)。現在、会員(♡)はクマちゃんやモモ、他にも何匹かのメイド奴隷たちと住んでいる。しかし今までは毎晩ベッドを共にしているクマちゃんを始め、モモや他の奴隷との『奴隷婚』まで考えた事はなかった。☆☆☆☆の奴隷婚式の後というのもあるが、それほど梨菜を気に入ったのだ。顔は便器マスクで見えなかったが、従順さや体型などにどハマりした。
目隠しや全頭マスクなどを用いるBDSMとかではそれらによって顔は隠れてしまう。もちろん好みの顔であればなお良いのだろうが、人の好みなどは千差万別であるしそれよりも仕草や感じ方、感じやすさ、いやらしく聞こえる声、または鼻フックが映える鼻腔やボールギャグが映える唇の方が魅力的であろう。
ちなみに梨菜が被らされていた便器マスクもハートフルトイズ♡社の製品で、会員(♡)の邸宅でも自分のメイド奴隷に使っている。
独特で異様な笑い声をたてて、にやりとしたり困ったりと顔を歪ませる会員(♡)をやや遠目からキッと睨むのはクイーン藍蘭だった。
クイーン藍蘭「なんだいあのエロジジイ。気持ち悪い笑い方しおって、不愉快ったらありやしないよ。それに☆☆☆☆め、2度目の色直しだって?わたしゃ待たされんのが1番嫌いなんだよ!やっぱりこの会場は、イライラしかしないよ。まったく・・・」
クイーン藍蘭がイライラしていた頃、少し離れた場所でミス隷美も周りなど気にする様子もなく大きく口を開けて欠伸をしていた。
だが、この2人の空気感と周りの会員の空気感は違った。ピーンと張り詰めていた。クイーン藍蘭がイライラしている。ミス隷美が退屈している。マダム薫子は会場各所で会員たちと会話しており、クイーン藍蘭やミス隷美の近くには居なかった。つまりはクイーン藍蘭のストレス発散やミス隷美の暇つぶしに今にもとばっちりが来そうな状況だと悟って会員たちが勝手に凍りついていたのだった・・・。
ーーーーー【注釈】ーーーーー
本文中で『”花嫁奴隷のお色直し”』と2度ほど使っています。伴侶奴隷の事ですが、お色直しに掛けてわざと花嫁奴隷と表記しています。
【※】mammary needle:mammary gladを刺激するための針(ニードル)という意味で命名されたモノ。【本作品のための創作物です。】
【※】100μm:1μm=1/1000mmなので100μm=0.1mm。またはミクロン。
【※】コーススレッド:一般的なネジとは異なり、尖った先端と、深くて幅広のネジ山を持ち、木材などの材質に自ら食い込みます。
この時間を使ってマダム薫子が〇〇〇〇達の元を訪れた。先程控え室のモニターで見ていた〇〇〇〇の新しい奴隷を直に見るためだ。
〇〇〇〇「おぉ、これはこれはマダム薫子。今日もお美しい限りですな。」
どこかで聞いたような言葉だ。
□□□□「いやはや、まさに惚れ惚れするほどの美貌だ。」
これも聞き覚えがあるような言葉だった。
マダム薫子「お世辞でも嬉しいわ。ありがとう。」
マダム薫子の返答もまたソレだった。
△△△△「マダム薫子の前では他のものが霞む。いや、比べ物にすらならんな。」
マダム薫子は愛想笑いの笑顔を振りまいた。
敵意はない。高額なる会費を払っている彼らを無碍には出来なかっただけであり、彼らに一切の興味がないのだ。興味があるのは彼らが連れている奴隷たちだ。△△△△の連れている奴隷は古参であるからマダム薫子も何度も眼にしている。
今回は〇〇〇〇が連れてきた新しい奴隷にのみ興味を示したのだった。
マダム薫子は〇〇〇〇から説明を受けながら、その奴隷を直に見たり触れたりしていた。〇〇〇〇はマダム薫子にとても丁寧に説明した。まずマダム薫子に褒められて鼻高々だったし、自分が今1番力を注いでいる事であれば尚のこと熱が入った。
□□□□「やはり素晴らしいですな。」
△△△△「見習うところは多々ある。」
など、□□□□たちは一度聞いた説明の繰り返しにも関わらず、ただただ感心するばかりだった。いや、”感心するだけ”だったのだ。マダム薫子は目の端でそれを捉えていた。「やはりこいつらに興味は沸かないな。」と頭の中で思った。
〇〇〇〇についても彼の調教の手腕やアイディアにはとても興味があったが、それだけだった。彼自身に一切の興味が沸かなかった。
ステージ上では豊胸用シリコンバッグや医療としての頭髪植毛や依頼者の細かな要望に対応して美容整形を施術出来る事を売りにした『美容整形クリニック』の宣伝が行われていた。主人たる人物が依頼者となり、自身の奴隷に豊胸させたり、髪を植毛させたり、顔のパーツを整形させたりする際にこのクリニックなら対応するという内容だ。モニターもその高い技術などを投影するのに使われていた。
ひとつ終わるとまた別の宣伝が始まる。会場の会員たちも飲食している者や歓談している者たち、自分の奴隷やクラブの奴隷に相手をさせている会員もいる。
下着メーカーの宣伝が始まり、ステージの奥からそれぞれの下着を着用したバニーキャストが姿を現した時、ステージに駆け寄って来たのはあの下着収集家の変わり者だった。今日だけでもかなりの数の戦利品をコレクトしているにも関わらず、宣伝のためにバニーキャストたちが着用している下着に興味津々のようだ。ステージ上に居るバニーキャスト達は皆、顔を引きつらせ身体を強張らせていた。それもそのはずだ。この宣伝に出るために一度控え室に下がるまでは会場で給仕していたバニーキャストたちは1人も漏れずにヤツの餌食になっていたからである・・・。
しかしバニーキャストの心配とは裏腹にコヤツは冷静だった・・・。もしここで有無を言わずにステージに上がり、この宣伝を台無しにすればマダム薫子の怒りに触れて狙った獲物が手に入らないだけでなく、こんな素晴らしい狩場に出禁になってしまうかもしれない。狂人だからこその瞬時の判断であった。そんな高いリスクを冒さなくてもこれが”商品の宣伝”であるならばメーカーを抑え、『宣伝が終わった後に”金銭”で解決出来る』と踏んだのだ。金なら不自由していない。「さてと、メーカーの人間はどこだろう?」と呟きながらキョロキョロし始めるが、バニーキャストたちの強張りは収まらなかった・・・。
こうしてそれぞれの時間が経過した。
ーーーーー〘時間経過〙ーーーーー
マスクドキャスト「お待たせ致しました。それではステージにご注目ください。」
ステージに注目した会員たちが目にしたのはアクリル製の直方体だった。ソレがステージの奥から動いて来たように見えたが、正確にはアクリル製の直方体の下、前方・真ん中・後方にそれぞれ担ぎ棒が付いており、それの前方左右をクマとトラ、真ん中をオオカミとイノシシ、そして後方をゾウとサイのマスクを被った屈強の男たちが担いでいた。そう、クマ、トラ、オオカミ、イノシシのマスク男は先程ご主人様当ての時に登場してからずっとステージにいた4人だ。そこにゾウとサイのマスク男が合流してアクリル製の直方体を担いでステージの奥から現れたのだった。
伴侶奴隷はそのアクリル製の直方体の中に拘束されている。そのアクリル製の直方体の後方面の板が『先程まで繋がれていた木製の首枷・手枷台』と同じ形状の首枷・手枷台になっておりそこに拘束されている。つまり顔と両手は直方体から出ている状態であり、その顔には黒革製の目隠しとボールギャグ、鼻フックも施されていた。
ステージ上に居る時にはよく見えなかったが、このアクリル製の直方体が男達によって会場内を練り歩いた時、それの中が会員たちにも見えた。
アクリル製の直方体の中には伴侶奴隷の首から下の身体が閉じ込められており、首枷部分から水平に背中を伸ばしていて腰部をL字よりやや鈍角に曲げて膝が底につくような格好でふくらはぎや足首部分を内部の床に枷で固定されている。これにより臀部をハの字に開いた状態であり、さらに伴侶奴隷のアナルは八角形の鉄輪にL字金具をネジ止めされた特殊な器具によって驚くほどに大きく拡げられていたのだ。8方向から金具で拡げられているアナルは直腸までしっかり見えている。
加えてこのアクリル製の直方体の前方面には大きなレンズ部分が設けられており、その内側にはレンズに沿うようにリングライトが埋め込まれているため、十分な光源により拡げられているアナルは直腸の腸壁が腸液によって濡れてテカテカに光るのさえはっきり見えるほど照らし出されているのだ。
本来このように人目に触れる事もなく閉じられているはずのアナル内部を拡げられて公衆の眼に晒されている事で伴侶奴隷の羞恥心は大いに煽られている。
一方、観覧者である会員たちも淫靡な興奮を覚えた。
”おお、これは凄い”。 ”これは素晴らしいですな”。 ”これほどの拡張とは。アナルの中が丸見えだ”。 ”さすがは☆☆☆☆ですな”。 ”このアイディアは見事だ” 。 と会場のあちらこちらから☆☆☆☆を称賛する声が聞こえてくる。
ステージ上で直方体の行方を見守る☆☆☆☆は鼻高々だった。
直方体は透明であるから中がまるまると見えるがレンズまで配置して見せようとしているアナルとは真逆に乳首については見せようとはしていない。直方体の中で水平に伸びる背中から重力によって垂れ下がりつつもその形状をしっかりと保っている大きな乳房までは見えるし、目を凝らせば何か(乳首を覆うプラチナのリング)が付いているくらいはわかるが、詳細に見ることは出来なかった。
陰嚢を責める器具はアナルのために設置されたのであろうレンズを通してよく見えた。
会員たちの間を縫って歩くアクリル製の直方体と6人の男達があの女帝に近づく。
クイーン藍蘭「待ちな。ここで止まりな。」
男達に指示をして立ち止まらせる。他の会員たちが声を掛けなかっただけで、声を掛けられれば立ち止まるよう☆☆☆☆から言われていた。
クイーン藍蘭「そうかい、コヤツがあの☆☆☆☆の伴侶奴隷かい。私に直接呼び出しなんて生意気な事したかと思ったら奴隷婚式なんて洒落た事するとはね。どれ、あやつの業じっくりとみせてもらおうじゃないか。」
ミス隷美「オバサン!独り占めすんな。」
クイーン藍蘭に声を掛けて来たのは他でもないミス隷美だった。
クイーン藍蘭「この馬鹿は何度言ったらわかるんだい?わたしゃオバサンじゃないんだよ!」
ミス隷美「あ、そうそう。悪かったよ、おじさん。」
クイーン藍蘭「全く。二度と間違うんじゃないよ!」
クイーン藍蘭も冷静な返答をしているようだが、言葉の端に力が入る。
一気に険悪ムードになる。
マダム薫子「待て待て、喧嘩をするな。☆☆☆☆とこの伴侶奴隷ちゃんの晴れ舞台だぞ?お祝いを汚すのかい?」
割って入ったのはマダム薫子だった。この会場でこの2人の間に堂々と入れるのは他にいないだろう。
ミス隷美「だってママ、このオバ・・・じゃなくておじさんがもうすぐ私のところに来るはずのコレを足止めするから。」
ミス隷美はマダム薫子の登場に威勢を無くし、下を向いたまま答える。
クイーン藍蘭「わたしゃ☆☆☆☆に無理やり呼び出されたんだ。そしたらお祝いだっていうじゃないか。それなのにみんな素通りで呼び止めもしない。わざわざこんな箱まで用意して披露しているあやつの伴侶奴隷をじっくりと見てやるのも礼儀だろう。それにわたしゃ・・・ん?!、ところでおぬしのお付きはどうしたんだい?いつもぞろぞろといる・・・」
マダム薫子「ああ、野暮用に行かせている。それより2人ともお祝いに水を差すつもりは無い事はわかったから、ここは私に免じて仲良く。私も☆☆☆☆の仕事のなせる業をじっくりと見たいものだ。」
3人はそれぞれの感情を飲み込み、大人としての対応で伴侶奴隷をじっくりと観察した。八角形の鉄製の器具によって拡げられたアナルの中をレンズまで設置して見せている試みは☆☆☆☆のアイディアであり驚きだが、それよりもアナルの拡張がここまでなされている事を特筆すべきだろう。
加えてクイーン藍蘭が本当に興味を示したのは陰嚢を責める『スパイクボルト式メタルカプセル型ボールクラッシャー【7話 ~ウェディング~参照】』であった。自身の連れている奴隷にもこれを使おうと思っており、アナルはもちろんこの伴侶奴隷が装着しているソレをじっくりと見た。しかし、じっくり見たからこそ、クイーン藍蘭はソレを諦めた。なぜならクイーン藍蘭の奴隷にはすでに睾丸がないのだ。その品物の名前など知らず、ただただ見たことがなかったソレに興味を示したのだが、陰嚢、果ては睾丸を責める道具であることがわかったため、自分の奴隷には不向きだと知った。代わりに着目したのは『ピンク色の陰唇をデザインした貞操帯ロック【7話 ~ウェディング~参照】』だ。こちらなら自分の奴隷にも使える。詳細はわからなかったが、クイーン藍蘭の興味をそそった。
3人がじっくりと眺めたその後もしばらく会場を練り歩き、再びステージに戻って来たアクリル製の直方体にバニーキャスト数名が近づいて伴侶奴隷を解放していく。
空になったアクリル製の直方体を男達がステージ奥に運んでいった。
直方体から解放された伴侶奴隷はステージ上でうつ伏せに近い状態であり、主人である☆☆☆☆とバニーキャストによってアナルの器具が取り外されていく。
☆☆☆☆「よく頑張ったな、偉いぞ。後でたっぷりと褒美の”お仕置き拷問”をしてやるからな。」
伴侶奴隷はグッタリとしていて目隠しやボールギャグを施されたままの顔を僅かに動かす程度だった。
マスクドキャスト「続きまして、伴侶奴隷の乳首装飾完成の儀に移らせていただきます。先程プラチナリング装着の際に乳首を大きくしたのでそれが落ち着く頃合いを図っておりましたが、そろそろ落ち着いたものと思われますのでこれより皆様の前で最終工程を執り行います。」
ガラガラガラガラガラガラ。クマとトラのマスク男によってステージ上に拘束椅子が運び込まれてくる。そしてその2人がうつ伏せでぐったりしている伴侶奴隷を椅子に座らせるとそのまま椅子に付属している革製の手枷と腕枷や足枷、それに首枷と腰枷、額の枷まで装着させた。
アナルから外した器具を奥に運んでいったバニーキャストが銀のトレーに何かを載せて運んでくる。
マスクドキャスト「それでは皆様、モニターをご覧くださいませ。これより伴侶奴隷に装着させます特別な乳首装飾を解説致します。」
モニターになにやら映し出されたのは0.50ct(カラット)のダイヤモンドとピンクのスピネルが付いた2本のまち針を思わせるような品だった。
マスクドキャスト「こちらは今回の為に☆☆☆☆氏がハートフルトイズ♡社(Heartful toys ♡ inc.)に特別発注した品です。コレは宝石の部分を含めて長さが30.0mm、針部分の太さが1.0mmの『mammary needle※』と言うモノだそうです。」
モニター画面は映し出していたモノの針部分にズームする。
「カチャカチャカチャ、カシャっ」という音とともに針部分から無数の小さなトゲのような針が立ち上がる。モニターには映されなかったが宝石の部分での特殊器具を使った操作によりこの無数のトゲ針が本体から四方八方に立ち上がる仕組みだ。
マスクドキャスト「ご覧いただけましたでしょうか。こちらはズーム画面ですので大きく見えますが、実際には1.0mmの本体に対しまして100μm※(マイクロメートル)のトゲ針が無数立ち上がり装着者の乳腺を責め立てる設計だそうです。それではいよいよ作業開始です。ステージまたはモニターをご覧ください。」
マスクドキャストのアナウンスが終わるのを見計らってステージ上の☆☆☆☆は会場に一礼してから拘束椅子に拘束されている伴侶奴隷の前に立つ。先程モニターに映し出されていたママリィニードルのうち、ダイヤモンドがあしらわれている方を受け取ると伴侶奴隷の左乳首の先端に針先を押し当てそのまま力を入れて乳房に対して垂直に押し込む。
伴侶奴隷「むぐっ」
ママリィニードルの針先が乳首に刺さるとボールギャグを噛まされている伴侶奴隷からわずかな声が漏れたが☆☆☆☆はお構い無しに力を入れ続けてどんどん針部分を乳首に押し込んでいく。伴侶奴隷の乳首には横にピアスのバーベル部分が入っているが、ママリィニードルの先端がかなり鋭利なためもしも当たったとしても上または下をすり抜ける計算だ。
伴侶奴隷「んぐぐっ、んんーーっ、・・・・・」
伴侶奴隷の漏らす声など一切無視して☆☆☆☆は針部分の全てを乳首の先から乳房までに刺した。これによりまずは左乳首の先にダイヤモンドが輝く。
間髪入れずに次はピンクのスピネルがあしらわれている方を受け取ると伴侶奴隷の右乳首の先端に針先を押し当てて左乳首と同様に力任せに本体の針部分を刺していく。左乳首の時と同じように伴侶奴隷が呻く声などは一切無視で作業は続けられていった。ピンクのスピネルが右乳首の先端を彩った。
「カチャカチャカチャ」
伴侶奴隷「おごぁぁっ」
伴侶奴隷が身体を強張らせ、ビクっと震えた。
☆☆☆☆が特殊な器具でママリィニードルの無数のトゲ針を立ち上げたのだ。右、左それぞれに特殊な器具を差し込み、☆☆☆☆が両手で同時に操作して左右同時にトゲ針を立ち上げた。乳首から乳房までに差し込まれたママリィニードルのトゲ針は伴侶奴隷の乳腺を刺激する。そしてこれからずっと刺激し続ける。つまり乳首の外側からはプラチナリングのトゲ、内側からはママリィニードルのトゲ針が伴侶奴隷の乳首を今後の生涯にわたって、有無を言わせず常に責め続けるのである。
プラチナリングのトゲは強めのビキビキくるような刺激であり、ママリィニードルのトゲ針はジワジワとした柔らかめな疼かせるような刺激だった。
伴侶奴隷「ほごっ、・・・おおっ、おほおごごご・・・」
伴侶奴隷の声が一段と大きくなった。
ママリィニードルにはまだ秘密があった。この器具にはバイブ機能も付いているのだ。☆☆☆☆が手元に持つ無線リモコンでママリィニードルのバイブ機能をONにした。プラチナリングとママリィニードルによる刺激だけでも相当な刺激があるのにさらにママリィニードルがバイブ機能で揺れれば調教が行き渡っている伴侶奴隷であっても大きな呻き声を漏らしてしまうのは仕方ないだろう。拘束椅子に座らされている伴侶奴隷は逃げ場のない責めに呻き声を漏らしつつもただただ身を任せるしかなかった。
マスクドキャスト「ここでお知らせでございます。本日ご覧いただきましたママリィニードルは☆☆☆☆様の特注品でございますが、今後はハートフルトイズ♡社の取り扱いで販売されますので皆様にもお使いいただく事が可能となります。また、装飾の宝石ですが今回のモノにはダイヤモンドやスピネルが付いておりますが、こちらは購入の際に各種お選びいただけるそうです。さらに今日は使われませんでしたが、ママリィニードルにはEMS【Electrical Muscle Stimulation/骨格筋電気刺激】機能も搭載されております。ママリィニードル本体はもちろん、専用のケーブルと専用パッドが4つ付属致します。これをリモコンに繋ぎますとママリィニードル本体とは別にリモコンからの有線でお好きな箇所に別途EMSさせる事が可能となりますし、追加オプションとしまして、パッド12枚と延長コードも用意してございます。これをご購入・・・・・」
マスクドキャストの説明が始まるとモニター画面にママリィニードルの説明画面が表示された。それによればママリィニードル本体は無線でもEMS機能がついており、それとは別にリモコンに付属品の2本の専用コードを接続すれば有線で繋ぎ4枚の専用パッドを貼り付けた場所にもEMSが可能であり、別売りの追加オプション品を組み合わせることで最大16枚の専用パッドを接続出来るため、最大8箇所にEMSが可能である。
付属品であるリモコンに繋ぐコードは2本。途中で2股に分かれていていてそれぞれにパッドを繋ぐ電極部分があるから2(本)×2(股)=4つの電極部分となる。通常はこの電極部分に専用パッドを接続し2枚で1箇所を刺激するため、付属品だけでは2箇所しか責めれない。
そこでオプションの延長コードを用いると、延長コードは4本で1セットで付属品の電極部分4箇所に1本ずつ接続出来る。加えてこの延長コードは途中で一度2股に分かれ、さらにその先でも2股に分かれているので4(本)×2(股)×2(股)=16個の電極部分になる。付属品の専用パッド4枚にオプション品の専用パッド12を足すと16枚になるのだ。
そしてママリィニードル本体についてだが、スマホなどに用いられている技術の応用でリモコンを経由して無線充電が可能であるため、埋没させてからもしっかりと充電が可能であり電気切れの心配はない事などがマスクドキャストのアナウンスとモニター画面の映像により説明された。
”披露艶”を使ったハートフルトイズ♡社の製品CMにもなった。
マスクドキャスト「ここで再度”花嫁奴隷のお色直し”させていただきますので少々お時間を頂戴致します。今一度、皆様のご寛大な心でご容赦くださいませ。それではステージ上退場致しますので今一度盛大な拍手をお願い致します。」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・・
拍手が贈られる中、☆☆☆☆や拘束椅子ごとクマとトラのマスク男によって伴侶奴隷が退場した。その顔は目隠しの下から流れた涙と鼻フックによって拡げられた鼻腔から垂れた鼻水、ボールギャグを噛まされた口から溢れた涎によってベチャベチャだった。
会員(♡)「イッヒッヒッヒッ、そうかあれはヤツのアイディアじゃったか。これはいいモノを作らせてもらったわい。今日、梨菜のあの爆乳から発想を得た乳房や乳首の拷問器具とあのママリィニードルを使って梨菜をあぁしてこうして・・・イッヒッヒッヒッ。確か、あのプラチナリングも儂の所の品じゃったはずじゃからの。そしたら儂も梨菜を伴侶奴隷にでも迎え入れるかのぉ・・・。儂もここで・・・イッヒッヒッヒッ。」
そう、実はこの会員(♡)がハートフルトイズ♡社を含むシンセリティハートグループの会長である。なのでママリィニードルの開発も報告は受けていた。ただ、それが☆☆☆☆からの依頼である事は知らなかった。また、便女当番だった梨菜を見てから会員(♡)は前述【6話 ~表と裏~ 参照】の特殊な全頭マスクの着用や体内バイブなども考えていたが、『どうやってあのRカップもある爆乳を楽しむか』と真剣に考えていた。例えば極細の『スパイラルニードル』や『ニードルドリル』といったものを乳房に刺したり、一度乳首の先端に針などで傷(針孔的なモノ)を作ってから、その傷に対しての『乳首拷問用ネジ【コーススレッド※と呼ばれるネジを元にして乳首調教のために開発されたモノ】』などをねじ込んだり2つの乳房を長い鉄串で横一文字に貫いたりという乳房や乳首への拷問調教を想定し、さらに行き着く先としては”奴隷である梨菜”が自ら『その乳房や乳首への拷問調教をねだる』状況が理想である。
マダム薫子の心配は的中していた。いや、”大方当たっていた”というべきだろう。会員(♡)に言わせれば、この調教に耐えて順応してこそ会員(♡)が欲する奴隷であり、これに耐えれない者は会員(♡)にとっては必要のない奴隷という認識なのだ。ここにマダム薫子の沸点が存在するのだった。
会員(♡)にとってもサプライズになった『☆☆☆☆の奴隷婚式でのハートフルトイズ♡社の製品(特注品)』に心躍らされた事と会員(♡)は梨菜の事をかなり気に入っており、『梨菜との奴隷婚式』か、と心に感じるものもあった。そのためにはやはり自分の理想とする状況になるべく梨菜を調教する必要があると考えを固めた。
ちなみに会員(♡)はシンセリティハートグループの会長だが、シンセリティハートグループにはハートフルトイズ♡社だけでなく、製薬会社や医療方面に特化した人材会社、研究機関などを抱えていたり、病院関係に出資していたりと医学方面にかなり関わっている。先ほどステージ上で宣伝を行っていた『美容整形クリニック』も彼のグループ企業のひとつだ。加えて、会員(♡)自身の『拷問と呼ばれるような趣味』などの実現のためもあって『医師免許を持っている』のだった。
なので、マダム薫子とのやりとりで見せた無惨な奴隷たちの処置も今までの奴隷たちに拷問調教した後の処置もしっかりとこなして来たのだ。
会員(♡)「あの梨菜を儂の伴侶奴隷して、あの豊満な身体を夜な夜な・・・想像するだけで涎もんじゃわい。儂も身を固める頃合いじゃろかの・・・イッヒッヒッヒッ・・・・・・はっ!!そしたらクマちゃんが、『邪魔者』になってしまうのう・・・それではクマちゃんが可哀想じゃしのう・・・'かといって儂にはこれから梨菜との熱い夜が待っとるしのう・・・はてぇ、困ったのう・・・どうしたもんか・・・。それにクマちゃんや梨菜だけやない、モモや他のメイド奴隷達のことも考えてあげなイカンし。はぁ、モテる男は辛いのう・・・イッヒッヒッヒッ。」
悩む会員(♡)。現在、会員(♡)はクマちゃんやモモ、他にも何匹かのメイド奴隷たちと住んでいる。しかし今までは毎晩ベッドを共にしているクマちゃんを始め、モモや他の奴隷との『奴隷婚』まで考えた事はなかった。☆☆☆☆の奴隷婚式の後というのもあるが、それほど梨菜を気に入ったのだ。顔は便器マスクで見えなかったが、従順さや体型などにどハマりした。
目隠しや全頭マスクなどを用いるBDSMとかではそれらによって顔は隠れてしまう。もちろん好みの顔であればなお良いのだろうが、人の好みなどは千差万別であるしそれよりも仕草や感じ方、感じやすさ、いやらしく聞こえる声、または鼻フックが映える鼻腔やボールギャグが映える唇の方が魅力的であろう。
ちなみに梨菜が被らされていた便器マスクもハートフルトイズ♡社の製品で、会員(♡)の邸宅でも自分のメイド奴隷に使っている。
独特で異様な笑い声をたてて、にやりとしたり困ったりと顔を歪ませる会員(♡)をやや遠目からキッと睨むのはクイーン藍蘭だった。
クイーン藍蘭「なんだいあのエロジジイ。気持ち悪い笑い方しおって、不愉快ったらありやしないよ。それに☆☆☆☆め、2度目の色直しだって?わたしゃ待たされんのが1番嫌いなんだよ!やっぱりこの会場は、イライラしかしないよ。まったく・・・」
クイーン藍蘭がイライラしていた頃、少し離れた場所でミス隷美も周りなど気にする様子もなく大きく口を開けて欠伸をしていた。
だが、この2人の空気感と周りの会員の空気感は違った。ピーンと張り詰めていた。クイーン藍蘭がイライラしている。ミス隷美が退屈している。マダム薫子は会場各所で会員たちと会話しており、クイーン藍蘭やミス隷美の近くには居なかった。つまりはクイーン藍蘭のストレス発散やミス隷美の暇つぶしに今にもとばっちりが来そうな状況だと悟って会員たちが勝手に凍りついていたのだった・・・。
ーーーーー【注釈】ーーーーー
本文中で『”花嫁奴隷のお色直し”』と2度ほど使っています。伴侶奴隷の事ですが、お色直しに掛けてわざと花嫁奴隷と表記しています。
【※】mammary needle:mammary gladを刺激するための針(ニードル)という意味で命名されたモノ。【本作品のための創作物です。】
【※】100μm:1μm=1/1000mmなので100μm=0.1mm。またはミクロン。
【※】コーススレッド:一般的なネジとは異なり、尖った先端と、深くて幅広のネジ山を持ち、木材などの材質に自ら食い込みます。
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