49 / 57
シチュエーション
しおりを挟む
生徒「先生」
先生「くわぁ…何?」
生徒「ちょっとお聞きしたいことがあります」
先生「どうぞ?」
生徒「~~~~なんですがこの状況!!」
保健室、それは生徒達の憩いの場でありサボりの場でもある、しかし時として別の使い道もあるわけで…
生徒「なんで私の寝てるところで寝てるんですか!?」
先生「そこにアンタがいたから」
生徒「山ですか私は!」
先生「まあ確かに質と感度のいい山はあるが…」
生徒「何処見て言ってます?」
先生「とりあえずいいだろぉ?外に外出の看板置いたし俺だってサボりたいんだわ」
生徒「だとしても隣で寝てください!」
先生「そっち今癇癪起こしたやつがベッド壊しやがって使えない」
生徒「絶対嘘ですよね!?騙されませんよ本当だ」
ズタボロにされた布団、刺したであろう枕、微妙に飛び散る血痕…
先生「今請求してるからしばらくは無理」
生徒「……変なことしません?」
先生「俺のことなんだと思ってんだ」
生徒「セクハラ変態ロリコン教師失格者」
先生「…ロリコンじゃねえし、そもそもロリコンは12歳以下の子供に対し性愛対象を抱いてしまうことであって俺は該当しない、そもそもロリコンはペ…」
生徒「待って!!それ以上は一部の方々に殺される!!」
先生「とにかく!俺はロリじゃぁ…」
生徒「分かりましたから!!」
こんな事が割と茶飯事。
先生「さっきから俺のことばかり責めるが、そもそもそんな元気なくせになんで来た?」
生徒「…」
先生「……なんかあったのか?」
生徒「…実は」
……
先生「なるほどな…」
生徒「告白を断った事は後悔してないんです…でも」
先生「視線が怖くて逃げ込んだのか」
生徒「はいぃ…」
先生「それある意味間違ってんぞ?」
生徒「え?」
先生「俺が看板変えた時そいつ近くで見てたぞ?」
生徒「え…」
先生「多分…今階段あたりにいる」
生徒「ひ!」
先生「し…隠れろ」
コンコンコンコン…
男子生徒「せんせー」
コンコンコンコン…
男子生徒「いるの知ってるんですよー?」
コンコンコンコンコンコン…
男子生徒「せぇんせぇー?」
どんどんどんどんどんどん…!
先生「…なんだよ」
ガチャ…
男子生徒「…」
先生「先生は今大事な仕事をしてるんだが?」
男子生徒「仕事という名のサボりでしょ?……一人ですか?」
先生「あ?あぁ」
男子生徒「嘘」
先生「…」
男子生徒「さっき大元さんが入っていくの見ましたよ」
先生「……どうぞ?」
………
男子生徒「…」
いつもの保健室、何も変わっていない、微かな消毒液の匂いも応急処置用のガーゼもまあまあ整っていない机も何もかも。
先生「気は済んだか?」
男子生徒「……あれは?」
指差す先は仕切りカーテン。
先生「あれは癇癪起こしたやつがベッド壊しやがって使えないんだよ、隠してるだけだ」
男子生徒「ふーん…」
ジャッ!!
目の前に広がる無惨なベッド、少々血が飛び散ってて気持ち悪い。
男子生徒「うわ…」
先生「だから言ったろ?」
男子生徒「…大元さん何処に行きました?」
先生「……知らん」
男子生徒「とぼけないでください?」
先生「……」
男子生徒「先生…俺知ってるんですよ?先生が大元さんに気があるって…」
先生「…」
男子生徒「バラしちゃいましょうか?」
先生「……お前よぉ?」
男子生徒「!?」
気配がピリつく、普段の気だるげな雰囲気では無い。
先生「あんま大人を舐めんじゃねぇぞ?」
男子生徒「…い、いいんですか?教育委員会に言いつけますよ?」
先生「いいぜ?話せよ、その代わりお前が俺の身内にストーカーしてるの親御さんと弁護士に言うからな?」
男子生徒「………は?」
先生「俺があいつに気があるって?そんなわけねぇだろあいつ従兄妹だぞ?」
男子生徒「え…」
先生「はぁ…とりあえず出てけ?そして二度と近づくな」
男子生徒「……」
先生「聞こえなかったか?」
男子生徒「ひ!」
ドス黒い雰囲気を放ち今にも殺さんとする眼、男子生徒は恐怖のあまり逃げ出した。
先生「…」
ガチャンッ…
先生「居なくなったぞ?」
ガッ…ガタガタガタ…カタンッ…
ロッカーから出てきた生徒…もとい従兄妹。
生徒「い、居なくなった?」
先生「あぁ」
生徒「…」
とたたたた…
先生「ん…」
背中に感じる温もり、見ると従兄妹が抱きついて震えている。
生徒「…」
先生「……怖かったか?」
生徒「…うん」
先生「だよな」
生徒「……」
先生「今日早退しろ、ここに居ていいから」
頭を撫で安心させる、怖がるところは全然変わってないな。
生徒「先生の嘘つき」
先生「?」
生徒「気がないって…あんまり」
先生「…」
生徒「あんなことしておいて…」
先生「…」
それはいつかの過ち、背徳に溺れ爛れた思い。
生徒「せん…そうにぃ…」
先生「……はぁ」
抱きしめる腕を解き振り向くと生徒の唇を合わせる。
そのままベッドに向かい、押し倒せば生徒は別の顔を見せる。
生徒「こ、ここ学校…」
先生「安心しろここではしねぇ」
身体に触れ唇から下へと手が進む、スカート越しから撫でる動作は愛おしく、それでいて支配的。
生徒「せ、せん…」
先生「……大人になったら選べよ?」
生徒「へ?」
その意味を知るのはまだ先のお話、その後どうしたかは二人だけの秘密。
……
嫁「と言うお芝居をしたいのです」
旦那「恋愛どらまの見過ぎだ」
嫁「何を言ってるんですか!これでも双牙さんのキャラに合わせたんですよ!?」
旦那「きゃらで言えば俺は不良じゃないか?」
嫁「それだと風紀委員と不良のベッタベタなお芝居になるので嫌です」
旦那「だからといってなんで先生なんだ?」
嫁「双牙さん神田さんとか従業員さん達にご指導してるじゃないですか」
旦那「あー…」
嫁「ダメですか?」
求めるような眼、まるでご飯を欲しがる子犬のよう。
旦那「…はぁ…遊佐に学生服ないか聞いてみる」
嫁「!!」
正直嫁の眼は効かない、しかし楽しそうなので乗った。
嫁はそれを知りつつ案を出したのだろう、本当に俺の扱いをわかっている。
旦那「あ、もしもし遊佐ぁ?」
先生「くわぁ…何?」
生徒「ちょっとお聞きしたいことがあります」
先生「どうぞ?」
生徒「~~~~なんですがこの状況!!」
保健室、それは生徒達の憩いの場でありサボりの場でもある、しかし時として別の使い道もあるわけで…
生徒「なんで私の寝てるところで寝てるんですか!?」
先生「そこにアンタがいたから」
生徒「山ですか私は!」
先生「まあ確かに質と感度のいい山はあるが…」
生徒「何処見て言ってます?」
先生「とりあえずいいだろぉ?外に外出の看板置いたし俺だってサボりたいんだわ」
生徒「だとしても隣で寝てください!」
先生「そっち今癇癪起こしたやつがベッド壊しやがって使えない」
生徒「絶対嘘ですよね!?騙されませんよ本当だ」
ズタボロにされた布団、刺したであろう枕、微妙に飛び散る血痕…
先生「今請求してるからしばらくは無理」
生徒「……変なことしません?」
先生「俺のことなんだと思ってんだ」
生徒「セクハラ変態ロリコン教師失格者」
先生「…ロリコンじゃねえし、そもそもロリコンは12歳以下の子供に対し性愛対象を抱いてしまうことであって俺は該当しない、そもそもロリコンはペ…」
生徒「待って!!それ以上は一部の方々に殺される!!」
先生「とにかく!俺はロリじゃぁ…」
生徒「分かりましたから!!」
こんな事が割と茶飯事。
先生「さっきから俺のことばかり責めるが、そもそもそんな元気なくせになんで来た?」
生徒「…」
先生「……なんかあったのか?」
生徒「…実は」
……
先生「なるほどな…」
生徒「告白を断った事は後悔してないんです…でも」
先生「視線が怖くて逃げ込んだのか」
生徒「はいぃ…」
先生「それある意味間違ってんぞ?」
生徒「え?」
先生「俺が看板変えた時そいつ近くで見てたぞ?」
生徒「え…」
先生「多分…今階段あたりにいる」
生徒「ひ!」
先生「し…隠れろ」
コンコンコンコン…
男子生徒「せんせー」
コンコンコンコン…
男子生徒「いるの知ってるんですよー?」
コンコンコンコンコンコン…
男子生徒「せぇんせぇー?」
どんどんどんどんどんどん…!
先生「…なんだよ」
ガチャ…
男子生徒「…」
先生「先生は今大事な仕事をしてるんだが?」
男子生徒「仕事という名のサボりでしょ?……一人ですか?」
先生「あ?あぁ」
男子生徒「嘘」
先生「…」
男子生徒「さっき大元さんが入っていくの見ましたよ」
先生「……どうぞ?」
………
男子生徒「…」
いつもの保健室、何も変わっていない、微かな消毒液の匂いも応急処置用のガーゼもまあまあ整っていない机も何もかも。
先生「気は済んだか?」
男子生徒「……あれは?」
指差す先は仕切りカーテン。
先生「あれは癇癪起こしたやつがベッド壊しやがって使えないんだよ、隠してるだけだ」
男子生徒「ふーん…」
ジャッ!!
目の前に広がる無惨なベッド、少々血が飛び散ってて気持ち悪い。
男子生徒「うわ…」
先生「だから言ったろ?」
男子生徒「…大元さん何処に行きました?」
先生「……知らん」
男子生徒「とぼけないでください?」
先生「……」
男子生徒「先生…俺知ってるんですよ?先生が大元さんに気があるって…」
先生「…」
男子生徒「バラしちゃいましょうか?」
先生「……お前よぉ?」
男子生徒「!?」
気配がピリつく、普段の気だるげな雰囲気では無い。
先生「あんま大人を舐めんじゃねぇぞ?」
男子生徒「…い、いいんですか?教育委員会に言いつけますよ?」
先生「いいぜ?話せよ、その代わりお前が俺の身内にストーカーしてるの親御さんと弁護士に言うからな?」
男子生徒「………は?」
先生「俺があいつに気があるって?そんなわけねぇだろあいつ従兄妹だぞ?」
男子生徒「え…」
先生「はぁ…とりあえず出てけ?そして二度と近づくな」
男子生徒「……」
先生「聞こえなかったか?」
男子生徒「ひ!」
ドス黒い雰囲気を放ち今にも殺さんとする眼、男子生徒は恐怖のあまり逃げ出した。
先生「…」
ガチャンッ…
先生「居なくなったぞ?」
ガッ…ガタガタガタ…カタンッ…
ロッカーから出てきた生徒…もとい従兄妹。
生徒「い、居なくなった?」
先生「あぁ」
生徒「…」
とたたたた…
先生「ん…」
背中に感じる温もり、見ると従兄妹が抱きついて震えている。
生徒「…」
先生「……怖かったか?」
生徒「…うん」
先生「だよな」
生徒「……」
先生「今日早退しろ、ここに居ていいから」
頭を撫で安心させる、怖がるところは全然変わってないな。
生徒「先生の嘘つき」
先生「?」
生徒「気がないって…あんまり」
先生「…」
生徒「あんなことしておいて…」
先生「…」
それはいつかの過ち、背徳に溺れ爛れた思い。
生徒「せん…そうにぃ…」
先生「……はぁ」
抱きしめる腕を解き振り向くと生徒の唇を合わせる。
そのままベッドに向かい、押し倒せば生徒は別の顔を見せる。
生徒「こ、ここ学校…」
先生「安心しろここではしねぇ」
身体に触れ唇から下へと手が進む、スカート越しから撫でる動作は愛おしく、それでいて支配的。
生徒「せ、せん…」
先生「……大人になったら選べよ?」
生徒「へ?」
その意味を知るのはまだ先のお話、その後どうしたかは二人だけの秘密。
……
嫁「と言うお芝居をしたいのです」
旦那「恋愛どらまの見過ぎだ」
嫁「何を言ってるんですか!これでも双牙さんのキャラに合わせたんですよ!?」
旦那「きゃらで言えば俺は不良じゃないか?」
嫁「それだと風紀委員と不良のベッタベタなお芝居になるので嫌です」
旦那「だからといってなんで先生なんだ?」
嫁「双牙さん神田さんとか従業員さん達にご指導してるじゃないですか」
旦那「あー…」
嫁「ダメですか?」
求めるような眼、まるでご飯を欲しがる子犬のよう。
旦那「…はぁ…遊佐に学生服ないか聞いてみる」
嫁「!!」
正直嫁の眼は効かない、しかし楽しそうなので乗った。
嫁はそれを知りつつ案を出したのだろう、本当に俺の扱いをわかっている。
旦那「あ、もしもし遊佐ぁ?」
1
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる