短編官能集

山代裕春

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夜伽

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ドクン…ドクン…

薄暗い部屋、一つしかない布団、そこに震える娘が一人。

ガラッ…

娘「!…」
不意に開く襖、そこには若い男。
娘「…ぁ…」
近づく足音、娘の前に座ると着物を剥ぎ取り押し倒す。
暴れ出す娘を力尽くで抑え、蹂躙する様はなんとも愉悦である。
娘「嫌!!やだぁ!!」
顔を掴み接吻すると徐々に大人しくなり、震え出す。
口を離すと荒い息を吐き、娘は男に懇願する。
娘「はぁ…ぁ…おねがい…します…やめてください…旦那様…」
旦那様「……その呼び方やめろよ」
娘「…」
旦那様「昔みたいに威沙って呼べよ」
真顔で見つめる眼には光がない。
娘「……」
旦那様「………はぁー」
娘「ひ!!」
秘部に触れる男の手、それは輪郭をなぞり中に挿入っていく。
旦那様「暴れていいぞ?その代わりお前の中血だらけにしてやる」
その言葉に嘘はない、娘は震えながらも強烈な異物感に耐え、身体を強張らせる。
旦那様「狭…」
指を引き抜くと懐から小瓶を取り出し蓋を開けた瞬間娘の壺口に流す。
娘「!!!?」
旦那様「安心しろ、毒じゃねぇし気持ち良くなるだけだ」
とろみのある生暖かい液体が蜜壁を伝い奥に溜まる。
娘「ぁあぁ…旦那さま…」

パンッ!

頬に伝わる痛み、どうやら殴られたようだ。
旦那様「言うなって」
娘「…」
旦那様「威沙って呼んでよ…」
寂しそうに見る幼い顔、懐かしい。

ドクッンッ!

突然、下腹部が疼き出す…
娘「ぇ…ぁ…」
鳴り止まない心音、火照る身体、溢れる淫蜜。
旦那様「……」

クチュ…

娘「ひっ!!」
再び感じる異物感、だが先程とは違う。
娘「ひっひっ…ぁ…」
旦那様「さっきよりいいな」

……スリィ…

旦那様「…誘ってんのか?」
もじらせる脚で男を強く挟み離さない。
娘「ちが…」
旦那様「ならお応えしないのは男の恥だな?」
娘の言葉など聞かず男は自分の竿を晒し秘部に当てる。
娘「や…やめて…」
旦那様「………お前のそう言うところ昔から嫌い」

グチャンッ!!

一瞬歪んだ視界、押し上げられる蜜壺、一線を超えた罪悪。
娘の身体は激しく揺らぎ、悲鳴ともとれる嬌声を響かせる。
旦那様「はぁっ!哀れだなぁ好きでもねぇ男に抱かれて喘いでるんなんざあいつが知ったらどう思うよ?えぇ!?知ってんだぞ?お前があいつのこと慕ってたのは!!だから俺のこと気づかないフリしてたんだよなぁ!?」
泣き叫ぶ娘のことなど気にも止めず嬲り嘲笑う。
旦那様「はぁ…はぁ…無様だなお前」
娘「はぁ…ぅうう…」
旦那様「気づいてねえかもしんねぇけど、降りてきてるぜ?」
意味を理解した瞬間、男から逃げ出そうと暴れるが無駄に終わり、首を掴まれ締められる。
先程より狭まる蜜壁、咥えながらも蠢き続けた。
娘「が…は…」
旦那様「……死ねよ」
娘「っ…」
旦那様「お前はずるいよな俺の事蔑ろにして弟にいっちまうなんてさ…俺お前には優しくしてたつもりだぜ?」
娘「……あぁ」
旦那様「…………何でだよ」
手の力が緩む。
旦那様「何で俺じゃないんだよ」
首から手が離れ方を掴み、項垂れる。
娘「…………ぃ…」

グッ!

刹那、引き摺る感覚と押し上げられる感覚…
娘「…!!…っ…!」
弓形に反る身体、縋る手、止まる呼吸。
男は娘の片脚を上げより奥に押し付ける。
旦那様「出すぞ?」
娘「!?…い、いや!」
必死に出た言葉も虚しく、身体を揺さぶられ、いやらしい粘着音と悲鳴が混ざり合う。
旦那様「いやいや言ってるわりにはやけにいい締め付けだが?」
奥を叩くたびに蜜壁は竿を離すまいと締め上げ、腰を揺らす。
娘「いや!いや!やめて!イサ!!」
旦那様「今更遅い」

ドッ……クン…

中に流れる熱い何か…それを飲み込む胎の口。
娘「ぁあああ…」
旦那様「…」
娘「…ぁ……ひん!!」
突然の快楽。
旦那様「手伝ってやる」
赤い蕾に触れ、指の腹で捏ね潰し、弾く。
緩く竿を動かし先程までの悲鳴と違い可愛らしい嬌声を響かせた。
娘「!!!?」
蕾が脈打つ、同時に何かが溢れ出る。
旦那様「…」
痙攣する娘を見てまるで打ち上げられた魚のようだと思ってしまう男。
旦那様「だらしねぇなぁ」
娘「…」
旦那様「おい…おい……?」
返事がない、頬を軽く叩くが反応しない。
息はしていた。
旦那様「チッ」
しとどに濡れた秘部から竿を引き抜き布団に潜り、気絶した娘を抱きしめて眠る。
旦那様「おやすみ…アオ…」
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