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ようやく完成した魔法石を教師に鑑定してもらい、授業は終了した。
精製した魔法石は各々持ち帰りになる。私は荷物の整理を終え、焦げ茶色の透き通る魔法石を天井の明かりに透かして見る。
結局、自分で採取した属性石で精製を成功できなかったのは心残りだ。
持ち上げた手から魔法石がさらりと取られた。
ぎょっとして振り返ると、リッド殿下が私の精製した魔法石を眺めている。
「返してください」
「セチア嬢のグループ盛り上がってたな」
「ああ、私が上手く精製出来なくて、皆が応援してくれました」
「……どういう状況なんだ、それは」
意味が分からないといった様子でリッド殿下は私が精製した魔法石を手の中で転がしている。
「ちょうど地属性の魔法石が欲しかったんだ。これ、貰っていいか?」
「嫌です」
「だよなぁ」
リッド殿下は私を一瞥して、何故か魔法石を胸ポケットにしまう。
「嫌だと申し上げました」
「でもさほど抵抗しないじゃないか」
「散々失敗して、やっと精製できた魔法石なので仕上がりに納得していないからです」
「ふはっ、なら不要なんだろ」
今日はよく笑われる日のようだ。私はつい眉根を寄せるが、リッド殿下は愉快そうだ。
「今度、地属性の原石を幾つか贈るよ」
「…………個数にもよりますね」
「うわ、お前、王族からたかる気か」
「王族だからこそですわ。でも、何に使用されるのですか?」
「前に話したじゃないか。アクセサリに加工しようと思って、デザインを考えていたんだ」
「まあ! 贈り物ですか!」
「声が大きい!」
ばしりとリッド殿下の手が私の口を覆う。
「地属性が欲しいとかじゃなくて、この色が欲しかったんだよ」
私がこくこくと頷くのを確認して彼は私の口から手を離した。
「五属性全て使用したら華やかになりますね」
「……それはさすがに派手だ」
「そういうことでしたら、喜んで差しあげますわ」
「失敗作のくせに、その態度……」
「失敗はしておりません!」
「分かってるよ! 暑苦しいから食いつくな!」
□ □ □ □ □ □
私は授業で使用した道具を抱え、足取り軽く回廊を進んで行く。何となく魔法石を精製するコツを掴んだ気がする。
早く木属性の原石を精製して確かめてみたい。
今日の授業は全て終わっているので、このまま屋敷に戻り集中して精製に取り組みたいところだ。
視線の先に愛しい人の姿を捉えた。光の速さで私は物陰に隠れる。
そっと顔だけを出すと、ラーセ殿下の背に隠れていたシェリナの姿が見えた。
何を話しているのだろう。
シェリナはいつも困った顔をしている気がする。突然生活が変わったのだ。戸惑うことも多いのかもしれない。
そんな彼女にラーセ殿下は何かを告げたようだ。
シェリナは心底ほっとしたような表情を浮かべ、花が咲くように笑う。
私は彼らから視線を外し、壁に背を預け嘆息した。
こんな覗きのような真似をするなんて、本当にらしくない。
堂々と話しかければいい。
そう思うのに足は動かない。
「セチア様?」
「ふわっ!」
突然隣から話しかけられて、私は面白いくらいに跳ねた。
気付かぬうちにシェリナはこちらへと歩いてきていたようだ。
「あ、ラーセ殿下なら、あちらの方角に行かれましたよ」
にこにこと屈託なく微笑まれ戸惑ってしまう。
私はシェリナの見た目が可愛らしくて好きだ。
幼さを残す可憐な容姿は、悪役だったならあんな色気も何もない小娘、なんて表現するのかもしれない。
私が言葉を発せずにいると、シェリナは首を傾げてしまう。
「セチア様。あれから腕の状態はいかがですか? 痛みなどありませんか?」
「い、いいえ! 元気いっぱいですよ!」
咄嗟に上手く反応できず、よく分からないことを言いながら腕を振る。
シェリナは心底安堵したように笑った。
「よかった。もし何かあれば仰ってください。私、回復の魔法だけは得意なんです」
「そんな、だけだなんて。魔法の実技のみならず、学業も大変優秀だと伺っておりますわ」
「……ああ、ええと」
何故かシェリナは視線を彷徨わせてしまった。私は返答を間違えたのだろうか。
「悔しくて」
「……?」
「私は平民の出ですし、珍しい属性持ちという事だけで今ここにいます。少しでも手を抜いたら馬鹿にされることくらい分かっています」
「そんなことは……」
そこまで告げて私は言葉を切った。
そんなことはないなんて口が裂けても言えなかった。
何処の世界にも格差はあり、妬みや嫉みも発生する。その中で持たない者はあがくしかないのだ。
私が困惑していると思ったのか、シェリナは努めて明るく笑う。
「セチア様やリッド殿下、ラーセ殿下が親切な方である事は伝わっております! だから皆がそうだとは思っていないですよ!」
「え、ええ……」
妙な空気が流れてしまったが、シェリナは意を決したように真剣な眼差しを私に向けた。
「一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「なんでしょう?」
「あの……」
「セチア嬢ー!」
シェリナの問いは唐突な呼び声にかき消された。
二人揃って声の方角を見やると、手に箱を持つ男子生徒が駆けてくる。
先程の授業で隣にいた、笑い上戸の彼だ。
彼はずいっと箱を差し出してきた。
「これどうぞ!」
「……? ええと?」
「あ、中身は地属性の原石です」
彼は箱の蓋を開けた。授業で使用した大きさの原石が幾つも入っている。
私はシェリナと顔を見合わせてしまう。彼女も不思議そうだ。
「他の地属性グループの人たちに声をかけたら、余ってる人が数人いたんです。あ、ちゃんと要らないと言った者たちから許可を取って頂いた物ですよ?」
「ええ、そこは疑っていないけれど……」
「バース侯爵家なら属性石を大量購入しても、痛くも痒くもないとは思ったんですが、あの調子だと幾つあっても足りないかと思ったので差し入れです」
「……またしても、私が失敗する前提で話しているわね」
「いいえ、めっそうもない!」
そう言いつつも彼は面白そうに笑っている。その笑顔につられて、つい私も笑ってしまった。
「この方、私が魔法石の精製に手こずっていたので、原石を恵んでくださったようです」
「そういえば、セチア様のグループはとても賑やかでしたね」
シェリナは私の嫌味を含んだ説明に笑い、原石の詰まった箱を持つ青年を見やる。
「手こずっているなんてレベルじゃなかったですよ」
「少し、手こずっただけですわ!」
憮然とした態度のまま原石の入った箱を受け取ると、彼らはにっこりと微笑む。
「ではお話し中、失礼致しました。セチア嬢、健闘を祈ります!」
「何故かとても癪に障る応援だわ……」
去っていく背中を見送りながら悪態をつくと、シェリナは視線を私に戻した。
「とても感じのいい方ですね」
「私なんかに話しかけてくれるのだから、人のいい方なのでしょうね」
「お知り合いですよね?」
「今日の授業で初めて話した方よ。名前くらい聞いておくべきだったわ。私、あまり他の生徒方と話をしたことがないのよ」
シェリナは私の言葉が予想外だったようで、驚きを顔に貼りつけている。
でも一番驚いているのは私だ。
今までだって他のクラスと合同の授業はあった。グループ活動もあった。
しかし、必要以上の会話をしたことがなかった。
「ああ、そっか……」
なんとなく気が付いてしまった。
私の側にはいつもラーセ殿下がいたからだ。いや、ラーセ殿下の側に私がいたからだ。
どんな時も暇があれば彼の元に駆けていた。常に一緒に行動したくて、可能な限りまとわりついていた。
考えれば考える程、私の行動は過剰だ。きっとラーセ殿下も落ち着かなかっただろう。
だから怖いと言われ、圧に引かれていた。
ラーセ殿下は優しいから、私を無理矢理に突き放すことも出来なかっただろう。
胸に去来した想いは痛みを伴い、気分を落ち込ませていく。
その後、シェリナと何を話したのか記憶にない。
いつの間にか私は屋敷に帰宅していて、たくさんの木属性の原石を見つめ、何度目か分からない精製に失敗していた。
精製した魔法石は各々持ち帰りになる。私は荷物の整理を終え、焦げ茶色の透き通る魔法石を天井の明かりに透かして見る。
結局、自分で採取した属性石で精製を成功できなかったのは心残りだ。
持ち上げた手から魔法石がさらりと取られた。
ぎょっとして振り返ると、リッド殿下が私の精製した魔法石を眺めている。
「返してください」
「セチア嬢のグループ盛り上がってたな」
「ああ、私が上手く精製出来なくて、皆が応援してくれました」
「……どういう状況なんだ、それは」
意味が分からないといった様子でリッド殿下は私が精製した魔法石を手の中で転がしている。
「ちょうど地属性の魔法石が欲しかったんだ。これ、貰っていいか?」
「嫌です」
「だよなぁ」
リッド殿下は私を一瞥して、何故か魔法石を胸ポケットにしまう。
「嫌だと申し上げました」
「でもさほど抵抗しないじゃないか」
「散々失敗して、やっと精製できた魔法石なので仕上がりに納得していないからです」
「ふはっ、なら不要なんだろ」
今日はよく笑われる日のようだ。私はつい眉根を寄せるが、リッド殿下は愉快そうだ。
「今度、地属性の原石を幾つか贈るよ」
「…………個数にもよりますね」
「うわ、お前、王族からたかる気か」
「王族だからこそですわ。でも、何に使用されるのですか?」
「前に話したじゃないか。アクセサリに加工しようと思って、デザインを考えていたんだ」
「まあ! 贈り物ですか!」
「声が大きい!」
ばしりとリッド殿下の手が私の口を覆う。
「地属性が欲しいとかじゃなくて、この色が欲しかったんだよ」
私がこくこくと頷くのを確認して彼は私の口から手を離した。
「五属性全て使用したら華やかになりますね」
「……それはさすがに派手だ」
「そういうことでしたら、喜んで差しあげますわ」
「失敗作のくせに、その態度……」
「失敗はしておりません!」
「分かってるよ! 暑苦しいから食いつくな!」
□ □ □ □ □ □
私は授業で使用した道具を抱え、足取り軽く回廊を進んで行く。何となく魔法石を精製するコツを掴んだ気がする。
早く木属性の原石を精製して確かめてみたい。
今日の授業は全て終わっているので、このまま屋敷に戻り集中して精製に取り組みたいところだ。
視線の先に愛しい人の姿を捉えた。光の速さで私は物陰に隠れる。
そっと顔だけを出すと、ラーセ殿下の背に隠れていたシェリナの姿が見えた。
何を話しているのだろう。
シェリナはいつも困った顔をしている気がする。突然生活が変わったのだ。戸惑うことも多いのかもしれない。
そんな彼女にラーセ殿下は何かを告げたようだ。
シェリナは心底ほっとしたような表情を浮かべ、花が咲くように笑う。
私は彼らから視線を外し、壁に背を預け嘆息した。
こんな覗きのような真似をするなんて、本当にらしくない。
堂々と話しかければいい。
そう思うのに足は動かない。
「セチア様?」
「ふわっ!」
突然隣から話しかけられて、私は面白いくらいに跳ねた。
気付かぬうちにシェリナはこちらへと歩いてきていたようだ。
「あ、ラーセ殿下なら、あちらの方角に行かれましたよ」
にこにこと屈託なく微笑まれ戸惑ってしまう。
私はシェリナの見た目が可愛らしくて好きだ。
幼さを残す可憐な容姿は、悪役だったならあんな色気も何もない小娘、なんて表現するのかもしれない。
私が言葉を発せずにいると、シェリナは首を傾げてしまう。
「セチア様。あれから腕の状態はいかがですか? 痛みなどありませんか?」
「い、いいえ! 元気いっぱいですよ!」
咄嗟に上手く反応できず、よく分からないことを言いながら腕を振る。
シェリナは心底安堵したように笑った。
「よかった。もし何かあれば仰ってください。私、回復の魔法だけは得意なんです」
「そんな、だけだなんて。魔法の実技のみならず、学業も大変優秀だと伺っておりますわ」
「……ああ、ええと」
何故かシェリナは視線を彷徨わせてしまった。私は返答を間違えたのだろうか。
「悔しくて」
「……?」
「私は平民の出ですし、珍しい属性持ちという事だけで今ここにいます。少しでも手を抜いたら馬鹿にされることくらい分かっています」
「そんなことは……」
そこまで告げて私は言葉を切った。
そんなことはないなんて口が裂けても言えなかった。
何処の世界にも格差はあり、妬みや嫉みも発生する。その中で持たない者はあがくしかないのだ。
私が困惑していると思ったのか、シェリナは努めて明るく笑う。
「セチア様やリッド殿下、ラーセ殿下が親切な方である事は伝わっております! だから皆がそうだとは思っていないですよ!」
「え、ええ……」
妙な空気が流れてしまったが、シェリナは意を決したように真剣な眼差しを私に向けた。
「一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
「なんでしょう?」
「あの……」
「セチア嬢ー!」
シェリナの問いは唐突な呼び声にかき消された。
二人揃って声の方角を見やると、手に箱を持つ男子生徒が駆けてくる。
先程の授業で隣にいた、笑い上戸の彼だ。
彼はずいっと箱を差し出してきた。
「これどうぞ!」
「……? ええと?」
「あ、中身は地属性の原石です」
彼は箱の蓋を開けた。授業で使用した大きさの原石が幾つも入っている。
私はシェリナと顔を見合わせてしまう。彼女も不思議そうだ。
「他の地属性グループの人たちに声をかけたら、余ってる人が数人いたんです。あ、ちゃんと要らないと言った者たちから許可を取って頂いた物ですよ?」
「ええ、そこは疑っていないけれど……」
「バース侯爵家なら属性石を大量購入しても、痛くも痒くもないとは思ったんですが、あの調子だと幾つあっても足りないかと思ったので差し入れです」
「……またしても、私が失敗する前提で話しているわね」
「いいえ、めっそうもない!」
そう言いつつも彼は面白そうに笑っている。その笑顔につられて、つい私も笑ってしまった。
「この方、私が魔法石の精製に手こずっていたので、原石を恵んでくださったようです」
「そういえば、セチア様のグループはとても賑やかでしたね」
シェリナは私の嫌味を含んだ説明に笑い、原石の詰まった箱を持つ青年を見やる。
「手こずっているなんてレベルじゃなかったですよ」
「少し、手こずっただけですわ!」
憮然とした態度のまま原石の入った箱を受け取ると、彼らはにっこりと微笑む。
「ではお話し中、失礼致しました。セチア嬢、健闘を祈ります!」
「何故かとても癪に障る応援だわ……」
去っていく背中を見送りながら悪態をつくと、シェリナは視線を私に戻した。
「とても感じのいい方ですね」
「私なんかに話しかけてくれるのだから、人のいい方なのでしょうね」
「お知り合いですよね?」
「今日の授業で初めて話した方よ。名前くらい聞いておくべきだったわ。私、あまり他の生徒方と話をしたことがないのよ」
シェリナは私の言葉が予想外だったようで、驚きを顔に貼りつけている。
でも一番驚いているのは私だ。
今までだって他のクラスと合同の授業はあった。グループ活動もあった。
しかし、必要以上の会話をしたことがなかった。
「ああ、そっか……」
なんとなく気が付いてしまった。
私の側にはいつもラーセ殿下がいたからだ。いや、ラーセ殿下の側に私がいたからだ。
どんな時も暇があれば彼の元に駆けていた。常に一緒に行動したくて、可能な限りまとわりついていた。
考えれば考える程、私の行動は過剰だ。きっとラーセ殿下も落ち着かなかっただろう。
だから怖いと言われ、圧に引かれていた。
ラーセ殿下は優しいから、私を無理矢理に突き放すことも出来なかっただろう。
胸に去来した想いは痛みを伴い、気分を落ち込ませていく。
その後、シェリナと何を話したのか記憶にない。
いつの間にか私は屋敷に帰宅していて、たくさんの木属性の原石を見つめ、何度目か分からない精製に失敗していた。
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