聖女召喚なんて知りません!私は逃げます!

キザキアキ

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4.その後の二人

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それからどうなったのかというと。

「「ルヴィーナ!!!」」
「お父様!お母様!」
「よかった…本当に良かった」

 家に帰った途端、母にキツく抱きしめられた。耳元で母の涙交じりの声が聞こえて、思わず私も涙をこぼしてしまった。

「………心配かけてごめんなさい」
「全く…無事で良かった。………で、だ」

 父は私を離すと、親子の再会を見守っていたレイルへと顔を向ける。

「説明してくれるのかね?」
「もちろんです」

 父の冷え冷えとした声音に、レイルは真摯に向き合った。




「娘を勝手に攫った挙句、伴侶に迎えたい、だと………?ふざけないで頂きたい!!」

 父がソファーの手すりに思い切り拳を打ち付ける。真正面から父の怒鳴り声を浴びても、レイルは父から目を逸らすことはなかった。

「娘をそんな危険な国にやれるか!」
「あなた、少し落ち着いてくださいませ」
「だがっ!」
「殿下、なぜルヴィーナなのですか?」

 母は鋭い眼差しで殿下をじっと見据える。レイルもそれを真正面から受け止め、口を開いた。

「彼女とは、5歳の頃にパーティー会場で初めて出会いました。決してくじけず、前向きに取り組む姿勢が私にはとても眩しかった。…何より私は、彼女の笑顔に惚れたのです」

 優し気にその言葉を告げると、そっと手を握られた。

「私は彼女を愛しています」

 ――――彼の何の混じり気もない、強い輝きを放つ言葉に対して、私は何を返してあげられるだろう。
 熱いくらいのレイルの思いが、繋いだ手から伝わってくる。どうしようもなく高ぶる胸の鼓動の行く先を、私はレイルの手をきつく握ることでしか返せなかった。

「愛だけですべてを解決できるわけではないと、ご承知の上でのお言葉でしょうか」
「はい」
「………そうですか。殿下の思いは伝わりました。ルヴィーナ、貴女はどう思っているの?」
「へッ!?」
「殿下と一生を添い遂げる覚悟はあるのかしら?」

 その言葉に、レイルがぎゅっと手を握って来る。横を見ると、レイルが強張った表情で私を見ていた。

 ……そうだ。これを了承すれば、私はになるのか。
 そこまでの責任は、好き、の意味だけしか含まない"愛"という一言だけでは到底背負えない。

 覚悟、か………。

 今までにないくらい真剣な表情で見つめてくる母の目の奥に、心配の思いが滲んでいるのが分かる。先ほどまで怒りを露わにしていた父も、どこか落ち着かない様子で私の返事を待っている。

 ――――ああ、愛されてるな、私。

「お母さま、私のご神託は『運命は自らの手で切り拓かん』ですよ。必ず、殿下と共に幸せになって見せます!」

 勝気に告げたその言葉を聞いた母は、一瞬キョトンとしたけれどすぐに相好を崩して微笑んだ。

「……ほんと、昔から一度決めたことは曲げないんだから。わかりました。殿下との婚姻を認めましょう」
「お母さま……!」

 思わずレイルに抱き着いてしまった。嬉し気に表情を崩したレイルが、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。

「ま、待て!私は認めんぞ!!」

 慌てて立ち上がった父に、母がにっこりと微笑んだ。……背後で静かな嵐を従えながら。

「………そういえば旦那様、ルヴィーナに来ている縁談は、いつもどうしていらっしゃるのです?」
「え?」

 縁談?何それ?

「ほほほ、私知っていますのよ?殿下から頂いた縁談も含め、問答無用で片っ端から断っている事を…」
「!!」

 お父様………。

 思わず冷めた目で見てしまったのは仕方ないだろう。隣に座っていたレイルが驚愕!って顔でこちらを見てるけど……。いえ、いくら訓練が忙しくて考える余裕が無かったとしても、自分のことなのだからもう少しちゃんと考えるべきでしたね…。

「私も気付いたのはここ最近でございましてね…。今まで釣書の返事を主人に任せっぱなしでいたらまさかこんなことに……。申し訳ありません、殿下。貴方も本当にこの子の事が大事なら、もっと色々な選択肢が存在することを教えてあげるべきでしょう。もちろん、財産目当ての者たちはお断りですが。……さ、旦那様?ちょぉ~っと向こうでお話しましょうか?」
「わ…悪かった!だから…イテテテテッ」
「殿下、申し訳ございませんが少々席を外させて頂きます。ルヴィーナ?あとはよろしくね?」
「はい…」

 そうして父は母に耳を引っ張られて部屋を出て行った……。

「素敵なご両親だね」
「ははは…。残念な所も多いですけれど」

 困ったように笑った私がふと隣を見ると、レイルがこちらをじっと見ていた。

「どうされました?」
「いや…。ご両親とは良い関係を築きたいなと思って」

 その眼差しが、春の陽だまりのように温かく、優しくて。

「………レイルなら大丈夫よ」

 するりと口から出た言葉に、レイルの目が見開いた。

「ルヴィーナ!?今、名前…」
「気のせいです」
「そんな事言わずにもう一回!」

 レイルに肩を掴まれてグッと顔が近づいた。思わず心臓が高鳴ったその時、ガチャ、と扉が開いて…。

「……ルヴィーナ、すまなかった。お前たちの結婚を認め………ほら!!やっぱり男は狼なんだ!!こんな可愛いルヴィーナがお嫁に行くなんて嫌だ!!」
「あなた!!!!!」

 父を必死に宥めた末、ようやく結婚を認めてもらえた。



 一方、聖女召喚を企てた者らは皆、降爵処分に財産・領地の没収など、命まで取られる事は無かったが要職からは強制的に降格になった。
 彼らは聖女召喚を免罪符に己の権力を広げたかったのだとか。汚職に権力の不正行使に手を染めていた者たちだったのだ。
 だから必然的に代替わりが成されたおかげで、一気に風通しが良くなったのだとか。
 
 聖女召喚の魔法に関する資料は、一切を廃棄することでこの騒動はようやく落ち着き。

 私の秘密は、"異世界の記憶を持つ人間"だということは、レイルと、ファルジア王国の両陛下との間での秘密となった。






 そして、とうとう結婚式当日がやって来た。

「―――できました!」

 侍女たちが感嘆の溜息をつく。
 そっと目を開くと、鏡の中には繊細な金糸の刺繍がたっぷりと施された純白のマーメイドラインのドレスを着た女性がいた。ドレスは優美さに満ち溢れた仕上がりになっており、そして華やかな金の髪飾りを着けた彼女がこちらをじっと見つめている。

「………人間、着飾ればこんなにも変わるのねぇ」

 毎度のことながら、侍女達の技術に感心してばかりである。訓練と遠征の日々だった私は、自分の見た目には無頓着だった。侍女達がいつも完璧に仕上げていてくれたのだ。
 
「あなた達、素敵に仕上げてくれてありがとう」

 鏡の中をまじまじと見た私はくるりと後ろを振り返る。その言葉に、部屋にいた侍女達はどこか誇らしげに微笑んだ。
 ちょうどその時、部屋の外からノックが聞こえた。

「王太子殿下がいらっしゃいました」
「お通ししてちょうだい」

 ルヴィーナは立ち上がってレイルを出迎えた。
 レイルの着る濃紺のスーツには金糸で刺繍が施されいて、彼の強くて柔らかい印象をより一層引き立てる。仕立てには立ち会ったはずなのに、婚礼衣装に身を包んだ彼を改めて見た途端、顔がどんどん熱っていくのを感じた。

 逆に目が合っているレイルは、少々惚けたようにルヴィーナを見ている。でもそれも一瞬。すぐに蕩けるような微笑みを浮かべて彼女の元へと歩んでいく。
 そしてゆっくりを手を取って甲に口付けを受けた時、じっと見つめてくる瞳とカチリと目が合った。

「美の女神がこの地上に舞い降りたのかと思ったよ…。神託の神も貴女の美しさに惚れ込んで連れ去ってしまうかもしれない。どこかに隠してしまわないと」

 甘い甘い言葉を紡ぎ、彼の熱っぽい瞳が存分に物語る。


 俺から二度と離れることは許さない、と。


 心臓がドクン、ドクンと重い鼓動を上げる。こんなに重い愛を向けられて、普通ならば逃げたくなるのだと思う。
 でも、この熱に捕らわれてもいいかなって思う私がいる。

 彼の手をぎゅっと握り返した。レイルはきょとんと目を見開くと、ふっと眦を下げて緩く微笑む。その時、ノックの音が耳に届いた。

「お時間です」

 互いに微笑み合うと、ルヴィーナはレイルの腕にそっと手を添える。


 今か今かと待ち望む民の元へ。
 
 2人はゆっくりと、未来へと続く確かな一歩を踏み出した。





 どうしよう、どうしよう。

 すぐ近くの部屋からはシャワーの音が聞こえてくる。
 これから起こることを考えたら、自分は一体どんな顔をして待っていればいいのか分からなくて。

 私はガウンに身を包んで布団の上で膝を抱えていた。

 今からするの?本当にするの?いや、ちゃんと体念入りに洗ったから大丈夫だとは思うけど。というか侍女たちに洗われてしっかりケアもしてもらって逆に疲れたくらいなんだけど……。

「…ルヴィーナ?」
「ひゃいっ?!」

 いきなり耳元で声が聞こえた。振り返るとそこには、頬を蒸気させた水も滴る色気出まくりの男が………!!

「い、いつの間にっ!」
「ついさっきだよ?ふふ、ころころと表情を変えるのが可愛くてずっと見ていたくなる」
「意味分からな…」

 目を細めてじっとこちらを見てきたレイルが、ゆっくりと唇を重ねてくる。

「ぁ…んっ…ん…ぅん………ぁ…」
「…ん……」

 レイルの舌が、口内を余すことなく犯してくる。舌が絡まり、じゅっと音を立てて吸われるたびに、はしたなく腰が震えた。ついさっきまであんなに慌てていたのに、もうこの先を期待したこの体はどんどんと火照っていく。

「は……」

 唇がゆっくりと離れ、二人を繋ぐ銀の糸をレイルが舐め取った。獰猛な捕食者の面が見え隠れする彼の姿にどうしようもなく胸が高鳴っていく。

「ねぇ、ルヴィーナ……」

 レイルがぎゅっと抱き着いてくる。でも、その腕に込められた力は少し痛いくらい。その声色にもどこか違和感を感じた。

「………どうか君との初めてをやり直させて」
「……」

 絞り出すように告げられたその言葉を少し驚きながら聞いていた。
 ふと、脳裏にあの日のことが過る。

 逃げ切ったと思ったのに、気づいたら小屋に連れ込まれて襲われていた。今までいざという時のために訓練してきたのに、結局彼には勝てなかった。

 何度も何度も強制的に熱を高められ、体の自由が利かずにされるがまま。
 悔しくて、情けなくて、屈辱的だった。

 だったはずなのに。

 ルヴィーナの肩に縋りついて許しを請うレイルの頭を、ルヴィーナはそっと撫でる。腕の中で、彼の身体がピクリと動いたのを感じた。

「あの時のことは…、そう簡単に許せることじゃない」
「っ、本当にごめ…」
「でも」

 レイルの身体をそっと離す。そこでようやく見えた彼の顔色は悪く、今にも泣きだしそうだった。

「私は貴方から離れるつもりもない」
「!」
「ちゃんと言葉にするのはこれが初めてね。遅くなってごめんなさい。
 ――――貴方を誰よりも愛してる」
「ル、ヴィ……ナ」

 目が零れ落ちるくらい見開いたレイルは、美しいその瞳からぽろぽろと涙を流していく。 
 彼の涙につられて、私もいつしか泣いていた。

 お互いに涙を拭い合うと、目を見合わせて微笑んだ。
 そしてぐっと唇を噛みしめたレイルは、その瞳に力強い意志を秘めてルヴィーナへと向き合った。

「絶対、幸せにする」
「ふふ、一緒によ。旦那様」

 そっと交わした彼とのキスは、ほんの少しだけしょっぱかった。


 
「ふっ、んんッ」

 全身にキスの雨が降ってくる。胸の先にちゅっと吸い付かれると、ぴくんと体が跳ねる。そんな私の痴態を楽しそうに眺めながら、

 焦らすようにゆっくりと、大事なところには触れずにレイルの手が体を滑り降りてくる。ただ撫でられているだけなはずなのに、彼に触れられたところからじわりと熱が広がっていく。

「ん……ふ…気持ちいい?」

 緩んだ目元に胸がとくんと鳴った。ついさっき感じていた熱がまた加速する。
 寝かせられた体の間にはレイルが入り込んでいるので足を開いたままだった。正直、アソコが疼いてたまらない。

 ―――――早く触ってほしい……。

 そろそろ……と足の間に手を伸ばす。ちゅぷ…と中指の先に湿り気を感じたその時。

「!」
「なぁに可愛いことしてるの?」
 
 パシッと手首を掴まれてしまった。

「ちがっ、これは!」
「…コレ?」

 そのまま掴んだ手首を顔の目の前にまで持って来られてしまった。
 乾いた手の真ん中で一か所だけテカリを帯びているそれ。眼前に突き付けられて、頭が沸騰するくらい熱くなる。

「ご、ごめんなさ…」
「じゃなくて」
「…え?」

 恐る恐る見上げると、それはそれはイイ笑顔をしたレイルが待っていた。

「どうしてほしい?」
「どう、って」
「ルヴィーナの好きなこと、なんでもしてあげる」
「好き、なことって…!」

「…ほら、言って」

 耳元で囁かれた艶気の含んだ低い声が、ゆっくりと体の芯から染み渡っていく。体の熱が更に高まっていく。
 もう、"正しい"私は既にいなかった。

「…って」
「うん?」
「ナカ、さわって。…早く、奥を満たして……」

 恥ずかしすぎて顔を背けながら言った私のこめかみにそっとキスを落として、レイルは嬉しそうに笑った。

「喜んで。俺のお姫様」




「ッ!あ、あ、ぁあっ……んんぅ………ふ…」

 私の足を掴んで大きく開かせたと思ったら、ぐちゅりと音を立てて強直が突き刺さってくる。体内に容赦なく入り込んでくる熱い塊に、ただただ息をすること精一杯だった。

「……ッ、は…、分かる?…全部、入ったよ」
「は…は……んんッ」

 レイルがゆっくりとお腹を撫でる。彼に撫でられて、私のナカを貫くモノを余計リアルに意識してしまう。その手つきがとてもいやらしくて視線を背けるように顔を上げると、そこには心底幸せそうにこちらを見つめるレイルの笑みがあった。

「ふふ…、ここ好きだよねぇ」
「んぁあっ!!」
「本当に…なんでこんなに可愛いんだろうね、俺の奥さんは」

 ドキ、と胸がひそかに高鳴った。だが同時にナカを締めてしまったのかもしれない。小さく息をつめたレイルが、ニヤリと不敵な笑みをこぼしてこちらを見る。

「…はは、何?コーフンしちゃった?"俺の奥さん"?」
 
 !!!

「ひぁ、ちが、……ぁあんっ」

 その言葉を皮切りに、レイルが容赦なく律動を再開する。今までの行為はまだまだ生易しかったのだと、今まさに実感させられた。ナカのイイところをごりごりと遠慮なく抉られては堪らない。

「はっ、あ、あっ、んんっ、…レイル」
「なぁに?」
「………すき」

 口に出した瞬間、顔がカッと熱くなったのが自分でも分かった。何故今このタイミングで言ったのか自分でも分からない。ただ、無性に言いたくなったのだ。私も貴方のことを求めていると知ってほしかったから。

 「………」

 肝心の、告げられたレイルはと言うと、目を見開いて私をガン見していてた。まるでそんなことを言われるなんて予想外だとでも言いたいような――――…。

「な、…んでおっきくするのよっ」

 未だ体内に埋まっている彼のものがグンと質量を増す。数秒前まで驚きに満ちた顔をしていたのに、段々と表情が緩んでいく。

「…あっ、あ、あ、ああ、んあっ」
「ルヴィーナ、ルヴィーナ…ッ」
「れいるっ、んんっ」

 熱がぐるぐると体内を駆け巡り。

「ああああああっっ!!」
「くっ………!!」

 出口を求めていた熱が閃光のように弾けるのと同時に。
 お腹のナカにじわっと温かいものが広がって。

 私の意識はゆっくりと落ちていった。





 目が覚めると、さらさらとしたシーツに包まれて自分がベッドで寝ていた。横を見ると、レイルが隣で寝ている。そっと彼の頬をつついてみると、しっとりとした感触が指に伝わってきて驚愕した。

「な…に、この肌………」

 彼が寝ているのをいいことに、起こさない程度にその滑らかさを堪能した。遠慮なく。

「なんてきめ細やかなの……こんな令嬢顔負けの肌じゃない。なんで!?毛穴見つからないんだけど!ずっと触っていたくなるなんて………。今更気付くなんて、不覚…!」
「…くくっ」
 
 その時ピクリとレイルが動いて、私の肩も心臓もびくりと跳ねた。

「いいよ?いくらでも」

 頬に添えていた手がそっと上から包まれて、うっとりとした表情で見つめられる。恥ずかしくなって咄嗟に手を放そうとするが、逆に握りしめられて叶わなかった。

「い…いつから」
「頬をつつく前から」
「最初からじゃない!…え?前?」
「寝顔を見てたら起きそうになったから寝たふりしてみた。やること可愛すぎ」
「………っ!」

 まるでいたずらがバレた子供みたいな気持ちになって、ガバリと布団の中に潜り込む。

「なによもう…っ」

 布団にくるまる私を慈しむように撫でるレイルの手に、胸の内がじわじわと甘くて優しい感覚が広がっていく。

「ねぇ、顔を見せて?奥さん」
「っ!」

 レイルの余裕たっぷりな声音が耳に入ると同時に、無性に悔しくなってきた。仕返しに、彼に掴まれている手を自分の方へと引っ張った。お、と小さな声を上げて、レイルが私の元へと引き寄せられてくれる。それと同時に、布団から顔を出して彼にキスをした。

「愛してる」

 キスをされて驚いたのか、キョトンとした表情で見てくるのが可愛い。してやったり、とニヤリと笑うと、ふにゃ、と笑ったレイルが抱きしめてきた。
 
「俺も愛してる」

 囁くように彼の口から出たその言葉は、春の柔らかな日差しのように私の心を優しく温めていく。



『運命は自らの手で切り拓かん』


 その言葉を指針にして、今までずっと一人で頑張ってきたつもりだった。
 けど本当は、多くの人の支えがあって、成長して、そしてレイルに再び出会った。

 私の生き方は、信念は、この先もそう大きく変わることはないだろう。

 ただ一つ、以前と変わったことがあるとすれば。



 ――――愛する人と、二人で生きていく未来を選択したということだ。





---fin.---
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