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2章元婚約者と旦那様
聞いてしまった第二段!しかもやっぱりバレてます!~???視点~
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まさかまさかまさかまさか!殿下が王族の血筋じゃないなんて!明らかに今回の主役が抜け出すから何かあると探ろうとしたものの陛下もいてあの発言………嘘とは思えない。
俺はどう報告すべきなのか。いや、報告してもいいのか?寧ろこのまま仕えるべきかすらわからなくなる。聞かなきゃよかったとはこのことだ。
別に殿下に忠誠心があるかと言われればないわけでもあるわけでもない。給金がある限りは仕えるってだけで。でもその金は国のお金で殿下が稼いだわけじゃないし?
気になるのは将来性。殿下に仕えて俺が得になるなら喜んで仕えるが本物の王族は伯爵なわけで………俺下手したら解雇されるんじゃね?
「どうも、偽物王子の影さん?」
「あはは……ども」
バーレーてーるー!殿下の元婚約者はともかく俺までバレてたー!明らかにご事情知ってる人ですよね!伯爵じゃないだけいいのか、伯爵じゃないからこそアウトなのか……。
もしかしなくとも俺解雇で済めばいい方だったりする?伯爵関係調べると誰ひとり帰ってこないと言うし………………正体知れば何も言われないわけだよ、そりゃなぁ。
「あの先程のことなんですが……」
「言いませんとも!寧ろ忘れます!あ、頭叩きます?金槌は死ぬんでピコピコハンマーでお願いします!」
「ピコピコハンマーは記憶消去できる魔法道具ではありませんよ」
「いや、俺……あー、私、ピコピコハンマーで全て忘れるくらいバカなんで!もはや赤ちゃんまで逆戻りですよ!」
「それは私が始末に困りますので」
「あ、じゃあ、言葉話せるくらいの年齢に……?」
「いつ若返りの話になったんですか」
「はっ!」
これが誘導尋問………?
「何も誘導してませんからね。貴方が勝手に話しているだけです」
「心までお読みに……?」
本当の王族の影にもなるとそんな能力まで開花するのか……これは忘れる努力したところで無駄かもしれない。
「心も読めません。貴方が普通に声に出していただけです。貴方疲れますね……」
「そうなんですよ、殿下の人使いが荒いのなんので疲れてて………」
「誰が貴方の心配をしましたか?」
「さっき貴方疲れてますねって」
「私は貴方と話していると疲れますということを言ったんです……!」
「よく言われます」
「よく言われるのに聞き間違えたんですか?」
「すみません」
こりゃ許してもらえないかもしれないな。失態を犯しまくった気がしなくもない。逃げても捕まる気しかしないし……あ、そうだ!
「あの、俺を伯爵家の……」
「お断りします」
影として使ってください……と言う前に終わった。
そんなわけで次回は俺の死体の行方お楽しみにな!
「とりあえず話進まないんで黙ってもらえますか?」
「はい」
俺はどう報告すべきなのか。いや、報告してもいいのか?寧ろこのまま仕えるべきかすらわからなくなる。聞かなきゃよかったとはこのことだ。
別に殿下に忠誠心があるかと言われればないわけでもあるわけでもない。給金がある限りは仕えるってだけで。でもその金は国のお金で殿下が稼いだわけじゃないし?
気になるのは将来性。殿下に仕えて俺が得になるなら喜んで仕えるが本物の王族は伯爵なわけで………俺下手したら解雇されるんじゃね?
「どうも、偽物王子の影さん?」
「あはは……ども」
バーレーてーるー!殿下の元婚約者はともかく俺までバレてたー!明らかにご事情知ってる人ですよね!伯爵じゃないだけいいのか、伯爵じゃないからこそアウトなのか……。
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「言いませんとも!寧ろ忘れます!あ、頭叩きます?金槌は死ぬんでピコピコハンマーでお願いします!」
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「いや、俺……あー、私、ピコピコハンマーで全て忘れるくらいバカなんで!もはや赤ちゃんまで逆戻りですよ!」
「それは私が始末に困りますので」
「あ、じゃあ、言葉話せるくらいの年齢に……?」
「いつ若返りの話になったんですか」
「はっ!」
これが誘導尋問………?
「何も誘導してませんからね。貴方が勝手に話しているだけです」
「心までお読みに……?」
本当の王族の影にもなるとそんな能力まで開花するのか……これは忘れる努力したところで無駄かもしれない。
「心も読めません。貴方が普通に声に出していただけです。貴方疲れますね……」
「そうなんですよ、殿下の人使いが荒いのなんので疲れてて………」
「誰が貴方の心配をしましたか?」
「さっき貴方疲れてますねって」
「私は貴方と話していると疲れますということを言ったんです……!」
「よく言われます」
「よく言われるのに聞き間違えたんですか?」
「すみません」
こりゃ許してもらえないかもしれないな。失態を犯しまくった気がしなくもない。逃げても捕まる気しかしないし……あ、そうだ!
「あの、俺を伯爵家の……」
「お断りします」
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