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Chapter.3 分かっているつもり
Act.1-02
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「もうふたりとも落ち着いて」
ふたりの間に割って入ったことで、最悪の事態は回避出来た。ただ、やはり話題は私のことへと戻されてしまった。
「それでそれで、どうなのよ?」
「どう、って……?」
「だーかーらー、デートとか誘われたのかって訊いてんの」
「――どうでもいいでしょ、そんなこと……」
「どうでも良くない! だって絢がだよ? 今まで男の浮いた話なんてまるっきりなかったのにさ!」
また、佳奈子がグイグイと私に迫ってきた。
「さあ、いい子だからぜーんぶ吐きなさい絢ちゃん、んん?」
よけいなことを言ってしまったと後悔してももう遅い。この場から逃げ出したい衝動に駆られるも、結局、私も観念してしまった。
「――今度、一緒にご飯食べる約束はした……」
「ほおお!」
私のことなのに、佳奈子が興奮している。
「いいなあ、デートかあ。ラブラブじゃん」
「――全然ラブラブじゃないよ……」
「いやいや、これからラブラブになるでしょ?」
「――そんな人じゃないよ……。相手は三十五歳だし……」
「三十五っ?」
高遠さんの年齢を言うと、佳奈子の声が大袈裟なまでに上ずった。
七緒までも、「オッサン……」とボソリと口にする始末。
「なんかそれ、ヤバくない? ロリコン?」
「失礼なっ!」
高遠さんに対する『ロリコン』発言に、さすがの私も声を荒らげてしまった。
「高遠さんはそんな人じゃないっ! そりゃあ、最初はビックリしたけど……。でも、あの時の男よりはすっごくまともだし、優しいし、私の気持ちを最優先に考えてくれるし……」
必死になるうちに、段々と泣けてきた。ここまで腹を立てるのはおかしいと思いつつ、それでも高遠さんを悪く言われることに耐えられなかった。
「ごめん……」
さすがに言い過ぎたと思ったのか、佳奈子がしゅんとしながら謝ってきた。
「別にその――タカトオさん、だっけ? その人を馬鹿にするつもりはなかったんだけど……。ちょっと年齢的に心配になっちゃっただけで……。でも、絢がそこまで言うってことは、ほんといい人なんだよねその人?」
佳奈子に相当気を遣わせてしまっている。今度は私が反省する番だった。
「――ごめん、私も大人げなかった……」
私も謝罪し、「でも」と続けた。
「ほんといい人なのは間違ってないから。大丈夫、ふたりが心配するようなことは絶対ないよ」
鼻を啜る私の肩を、七緒が優しく叩いてきた。
「とりあえず、飲み直そうか?」
七緒の言葉に、私と佳奈子は同時に頷いた。
ふたりの間に割って入ったことで、最悪の事態は回避出来た。ただ、やはり話題は私のことへと戻されてしまった。
「それでそれで、どうなのよ?」
「どう、って……?」
「だーかーらー、デートとか誘われたのかって訊いてんの」
「――どうでもいいでしょ、そんなこと……」
「どうでも良くない! だって絢がだよ? 今まで男の浮いた話なんてまるっきりなかったのにさ!」
また、佳奈子がグイグイと私に迫ってきた。
「さあ、いい子だからぜーんぶ吐きなさい絢ちゃん、んん?」
よけいなことを言ってしまったと後悔してももう遅い。この場から逃げ出したい衝動に駆られるも、結局、私も観念してしまった。
「――今度、一緒にご飯食べる約束はした……」
「ほおお!」
私のことなのに、佳奈子が興奮している。
「いいなあ、デートかあ。ラブラブじゃん」
「――全然ラブラブじゃないよ……」
「いやいや、これからラブラブになるでしょ?」
「――そんな人じゃないよ……。相手は三十五歳だし……」
「三十五っ?」
高遠さんの年齢を言うと、佳奈子の声が大袈裟なまでに上ずった。
七緒までも、「オッサン……」とボソリと口にする始末。
「なんかそれ、ヤバくない? ロリコン?」
「失礼なっ!」
高遠さんに対する『ロリコン』発言に、さすがの私も声を荒らげてしまった。
「高遠さんはそんな人じゃないっ! そりゃあ、最初はビックリしたけど……。でも、あの時の男よりはすっごくまともだし、優しいし、私の気持ちを最優先に考えてくれるし……」
必死になるうちに、段々と泣けてきた。ここまで腹を立てるのはおかしいと思いつつ、それでも高遠さんを悪く言われることに耐えられなかった。
「ごめん……」
さすがに言い過ぎたと思ったのか、佳奈子がしゅんとしながら謝ってきた。
「別にその――タカトオさん、だっけ? その人を馬鹿にするつもりはなかったんだけど……。ちょっと年齢的に心配になっちゃっただけで……。でも、絢がそこまで言うってことは、ほんといい人なんだよねその人?」
佳奈子に相当気を遣わせてしまっている。今度は私が反省する番だった。
「――ごめん、私も大人げなかった……」
私も謝罪し、「でも」と続けた。
「ほんといい人なのは間違ってないから。大丈夫、ふたりが心配するようなことは絶対ないよ」
鼻を啜る私の肩を、七緒が優しく叩いてきた。
「とりあえず、飲み直そうか?」
七緒の言葉に、私と佳奈子は同時に頷いた。
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