BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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逃走への罰は甘く苛烈に下される

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捕らわれ、連れ攫われたその日から憎き敵の手で容赦無く調教を加えられた乳首と男根が、移動の振動に合わせて震える度に快楽を味わわせてくる。
何時でも使えるように、常に肉奴隷としての自覚を抱けるように。そんな理由を一方的に語りつつ尻穴へと押し込まれた釣り針のような形状をした淫具が、不自然な移動を行う度に表面に携えた醜悪なイボで腸内を掻き毟り雌の至福を生み出していく。
そんな苦悶に苛まれながら、男は縄と拘束具に縛められた裸体で敵が所有する邸宅の廊下を必死に這いずり回っていた。うつ伏せになったら体積だけでなく感度も大きく増幅させられた乳首と男根が絨毯に摩擦され甘い悲鳴を上げてしまう。そんな判断の元に左側を下にした体勢を取った裸体を酷使しながら、男は屈辱と恥辱に支配された日々からの脱出を求めて可能な限りに音を抑えての移動を間抜けに繰り返していた。
なりふり構わない逃走劇。そんな逃走劇に対して、男の残酷な飼い主に君臨した男はわざとらしいくらいに朗らかな声音で失敗を宣告してしまった。

「あれ、刑事さん。勝手にお部屋から出てきちゃったの? まだまだ遊び足りなかったのかな?」
「ん……!?」

裸体の左側を絨毯に向けていた為に死角となっていた左に進む分かれ道の方から、もう二度と聞きたくないと願っていた声が聞こえてきた。
その事実に絶望と恐怖を募らせつつ刑事と呼ばれた男は身動きを封じられた裸体を悶え狂わせ、非道な飼い主との距離を取ろうと試みる。無論、行動を大きく制限されている裸体を幾ら頑張らせても、それは飼い主である悪の男を悦ばせるだけだ。
言葉を封じている黒色をしたギャグボールの穴から拒絶の絶叫を唾液と共に溢れさせつつもがき、乳首と男根に走る快楽だけでなく尻穴を嬲る淫猥な釣り針の攻撃もいとわない行動を半狂乱になって取ってみても、その足掻きは悪の組織を束ねる残酷な総帥の男に更なる愉悦を味わわせるだけだ。

「んもぉぉぉーっ! あ、あぉぉぉーっ!!」

胸部に左右の二の腕を密着させ、胴体の真後ろで交差させた手首をその場所に固定する縄を軋ませつつその上半身の縄と後から足された縄で繋がっている尻穴の釣り針を激しく暴れさせて自らの体内をほじくり回す刑事。左右の足首とすね、そして太ももを縄で一括りにされた足を振り乱して逃走を求めての移動を諦め悪く試みる刑事。
その最高に滑稽で無様な刑事の裸体が月明かりに照らされた廊下の上でのたうち回っている光景を悠然とした足取りでの接近を行いつつ堪能した冷酷な男は、意図して残していた監禁部屋の綻びを想定通りに発見し目論見に沿って逃げ出そうとした刑事の身体を腰に置いた右足で仰向けにさせると、観念の意思を示すかのように寄せられた慈悲をねだる眼差しを興奮を掻き立てる材料として扱いつつ、縄で括られた刑事の太ももに自らの尻を下ろしこれ以上の足掻きを不可能にさせてしまった。

「どんなに私と遊び足りなくても、許可無くお部屋を出ちゃ駄目だよ? でも、今回は最初だから許してあげる。今夜は刑事さんが満足するまでこれからたくさん遊んであげるし、明日からは遊び足りなくならないようにもっといっぱい日中に遊んであげるから、もう二度と勝手にお部屋から離れないようにね?」
「んもぉぉーっ!! ふ、んまぁぁぁぁーっ!!」

太ももを悪の男の体重によって床へと押し付けられた為に加速した尻穴の淫具の圧迫に目を剥き、口調だけは優しい残酷な咎めの言葉を吐きつつ剥き出しの男根に両手を迫らせる悪の男に気付いて哀願の悲鳴を頭部の左右の往復と共に放ちながら、悪に捕らわれた刑事はそれらの反応を全て娯楽として消費する男の計画通りとも知らずに画策した逃走劇への罰を、魂が抜ける程に苛烈な悦楽という手段で下されていくのだった。
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