602 / 1,392
男は真上に吊るしたスパイを甘く弄ぶ
しおりを挟む
「んーっ! んぅ……ふっ、ふぐぅぅぅっ……!」
口に噛まされた布の猿轡ごしに悲鳴を上げながら、スパイさんはまた私に見られた状態で絶頂を迎えた。
私が横になったベッドの上に縄で縛り上げられた裸体を吊るされ、その裸体に幾つもの淫具を固定された無様なスパイさんは、もはや私に淫らな姿を提供するだけの存在へと成り下がっている。
抵抗したくても、鍛えられた肉体をきつく戒める縄はスパイさんの手を背中に回した上で動かせないよう拘束し、足首と太ももを窮屈に折り畳んで括った足を大きく開かせたまま閉じられないようにしている。
そんな格好で、スパイさんが自分を吊るす縄を振りほどけるはずは無い。言葉を奪う猿轡を外せるはずは無い。尻穴で暴れる極太のバイブと、男根をぶるぶると震わせているローター付きのベルトをむしり取り、連続で襲い来る絶頂から逃れられるはずは無い。
「うっ……むぐぅぅぅーんっ! ふぅ、ふぅ、うぶぅぅぅ!!」
苦しげに目を剥き、吐き出す精液の尽きた男根から透明な先走りをとぷりと滴らせて、スパイさんが数十度目の絶頂を迎える。
スパイさんの裸体は汗と淫らな体液でびしょびしょに濡れ、絶え間無く痙攣を繰り返している。
ここまで追い詰めれば十分頃合いだろう。そう考え、私はスパイさんに尋ねた。
「もう、イきたくないでしょう? 貴方の雇い主の情報を教えてくれたら、イきっぱなしの状態から解放してあげますよ……どうします?」
私の問いに対するスパイさんの返事は、予想外の物だった。
「ふぅぅぅぅーっ……! ん、むぅぅぅ!」
スパイさんは私を鋭く睨み、言葉よりもはっきりと伝わる拒否の意思を示したのだ。
どう見ても身体は快楽に屈しているのに、心はまだ折れていない。絶頂し過ぎて苦しいはずなのに、なりふり構わずに懇願してもおかしくないのに、スパイさんは私の慈悲を拒んだ。
それはスパイとしてのプライドがそうさせているのか、それとも身体は屈しても心まで屈したくはないという思いがそうさせているのか、それは分からない。
いずれにせよ、私にとっては好都合だ。
スパイさんに余裕があるなら、まだまだ遊べる。快楽責めを加えてよがり鳴く様子を目と耳で愉しめる。
私は自分でも分かるくらいに愉快一色の笑みを浮かべると左右の手を持ち上げ、今まで責めていなかった場所を、赤く充血して尖りきったスパイさんの可愛い乳首を指で挟んで弄り始めた。
「うむぅぅぅ!? ふっ、ぶぅぅぅーっ!」
乳首にも訪れ出した快楽の波に苦悶し一際激しく身を跳ねさせるスパイさんを眺めながら、私は情報を引き出す事よりもスパイさんの可愛らしい痴態を引き出す事を目的にして乳首を引っ張り、乳首の硬さと震えを堪能しながらクリクリと捻っていた。
口に噛まされた布の猿轡ごしに悲鳴を上げながら、スパイさんはまた私に見られた状態で絶頂を迎えた。
私が横になったベッドの上に縄で縛り上げられた裸体を吊るされ、その裸体に幾つもの淫具を固定された無様なスパイさんは、もはや私に淫らな姿を提供するだけの存在へと成り下がっている。
抵抗したくても、鍛えられた肉体をきつく戒める縄はスパイさんの手を背中に回した上で動かせないよう拘束し、足首と太ももを窮屈に折り畳んで括った足を大きく開かせたまま閉じられないようにしている。
そんな格好で、スパイさんが自分を吊るす縄を振りほどけるはずは無い。言葉を奪う猿轡を外せるはずは無い。尻穴で暴れる極太のバイブと、男根をぶるぶると震わせているローター付きのベルトをむしり取り、連続で襲い来る絶頂から逃れられるはずは無い。
「うっ……むぐぅぅぅーんっ! ふぅ、ふぅ、うぶぅぅぅ!!」
苦しげに目を剥き、吐き出す精液の尽きた男根から透明な先走りをとぷりと滴らせて、スパイさんが数十度目の絶頂を迎える。
スパイさんの裸体は汗と淫らな体液でびしょびしょに濡れ、絶え間無く痙攣を繰り返している。
ここまで追い詰めれば十分頃合いだろう。そう考え、私はスパイさんに尋ねた。
「もう、イきたくないでしょう? 貴方の雇い主の情報を教えてくれたら、イきっぱなしの状態から解放してあげますよ……どうします?」
私の問いに対するスパイさんの返事は、予想外の物だった。
「ふぅぅぅぅーっ……! ん、むぅぅぅ!」
スパイさんは私を鋭く睨み、言葉よりもはっきりと伝わる拒否の意思を示したのだ。
どう見ても身体は快楽に屈しているのに、心はまだ折れていない。絶頂し過ぎて苦しいはずなのに、なりふり構わずに懇願してもおかしくないのに、スパイさんは私の慈悲を拒んだ。
それはスパイとしてのプライドがそうさせているのか、それとも身体は屈しても心まで屈したくはないという思いがそうさせているのか、それは分からない。
いずれにせよ、私にとっては好都合だ。
スパイさんに余裕があるなら、まだまだ遊べる。快楽責めを加えてよがり鳴く様子を目と耳で愉しめる。
私は自分でも分かるくらいに愉快一色の笑みを浮かべると左右の手を持ち上げ、今まで責めていなかった場所を、赤く充血して尖りきったスパイさんの可愛い乳首を指で挟んで弄り始めた。
「うむぅぅぅ!? ふっ、ぶぅぅぅーっ!」
乳首にも訪れ出した快楽の波に苦悶し一際激しく身を跳ねさせるスパイさんを眺めながら、私は情報を引き出す事よりもスパイさんの可愛らしい痴態を引き出す事を目的にして乳首を引っ張り、乳首の硬さと震えを堪能しながらクリクリと捻っていた。
2
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる