【BL】腐れ縁の幼馴染と、キスから始まる恋もある?【幼馴染同士・隠れ執着攻×鈍感受】

彩華

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8】クリスマス会

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8】クリスマス会

 「圭介、俺も何か手伝おうか?」

「大丈夫。もう運ぶのも終わるから」

クリスマス会をするべく、圭介の部屋にやって来た俺。リビングの真ん中に置かれたテーブルの傍に座れば、先に届いたピザや買ってきた総菜なんかが並び始める。美味しそうな匂いが鼻孔に香った。互いに見慣れた部屋着を着て、座り込む。

「じゃあ、始めますか。じゃあ、まずはコレ。俺からのプレゼント」

「有難う。コレ、俺から」

貰ったプレゼントを開けば、俺が好きそうな焼き菓子のセットだった。いや、これ俺が前に気になるって言ってた店のだ。

「圭介、前に食べたいって言ってたじゃん?」

「圭介も、後で腹に余裕があったら食べよう」

「葵からは……わっ! ご当地お茶漬けセットだ。高級魚まである……!」

互いに物が増えて来てもということで、食べ物を選ぶことが多くなっていた。食品で一括りで侮れない。自分が知らない食べ物は、結構あるもので調べたりするのも楽しかったりする。圭介は俺が好きな甘い物が多く、俺は一人飯で困らないようなものが多かった。

「じゃあ……クリスマス会の始まりだ~!」

「いえ~」

圭介に小さく合いの手を打つように、声を出した。圭介の宣言後、互いに缶ビールを開ける。プシッ! と音がして、乾杯。仕事終わり、風呂上りで火照りの残る身体に冷えたビールが染みわたる。

「ぷはぁっ……!」

「葵、いつも思うけどビール美味しそうに飲むよね。CMみたい」

笑いながら、圭介の指先が俺の前髪に触れた。

「風呂上がりの、前髪下ろし葵だ」

職場では、それなりに固めたたり、上げたり。あとは寝るだけだし、仕事でもないから楽な格好に決まっている。

「葵、前髪下ろすと幼く見えるよね」

「圭介だって、前髪下ろしてるだろ」

「そうだけど。俺はいつも下ろしてるし。何て言うのかな。葵の場合、ギャップ萌えってやつ? 職場の人、この可愛い葵のこと知らないんだよなぁ」

普段も笑顔が多い圭介だが、どこか含んだように笑った。

「俺の前髪下ろした顔なんて、見慣れてるだろうが」

「そうだけど。今は俺しか知らないっていう、優越感だよ。分かる?」

何で俺の前髪を下ろしている姿だけで、優越感なのか。分かる? と聞かれたところで、分かるはずもない。

「分からん」

「あはは、葵らしい」

何だ、俺らしいって。それよりも、買ってきた夕飯だ。久しぶりのピザに、惣菜を堪能する。

やっぱりどこか浮かれた俺は、ビールやワインを飲み。食べながら飲んでいたが、気が緩んでいたらしい。
一杯、二杯と飲みながら圭介と他愛のない話をして。緩んだままなの、身体だけではなく。

「葵、大丈夫? 顔赤いよ? 酔った?」

「……んー……酔ってない」

「酔っぱらってる人ほど、そんなことを言うんだよ」

珍しく酔った俺は、この時。うっかり気になることをポロリと吐露してしまった。

「あ~~~~~~、どうしてクリスマスっていうのに、俺は男と一緒に過ごしてるんだろうなぁ……」

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