【BL】腐れ縁の幼馴染と、キスから始まる恋もある?【幼馴染同士・隠れ執着攻×鈍感受】

彩華

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10】クリスマス会で

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10】クリスマス会で

 腐れ縁の幼馴染と、例年通り。二人だけでクリスマス会をしていた。ちょっとばかり、浮かれながら酒にも酔って。内心、このまま俺。魔法使いになったらどうしようと思っていた不安が、ついポロリと国に出てしまい「恋人が欲しい」「彼女が欲しい」と、人前では口にしないようなことを口走ってしまったのは、俺が悪かったと思う。うん。でも……だ!

「葵、なら俺と恋愛すれば良いじゃん」

俺がクリスマスを恋人と過ごしてみたいと言えば、じゃあ俺は? と拗ねたように圭介が飲むスピードを上げ。俺と同じように酔った圭介が言った。

(俺と恋愛? 何だそれ)

「は? んっ……んぅ……────!?」

何を言っているんだとか。肩が軽くなったかと思えば、両頬を掴まれ。更には唇が塞がれていた。

(え? 俺、今圭介とキスしてる……?)

ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。

「ん……、おい。圭介。圭介ってば。お前、俺より酔ってる……」

固定された頭に、閉じたままの唇。柔らかな感触は、どう考えても圭介の唇。何度も、ちゅっ、ちゅっ、と唇を当てたり離したり。唇同士が当っているだけかと思えば、不意に閉じた唇を舐められた。

ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ……。

「ふ、ぅ……!?」

(舌が……!?)

閉じたままの唇を舐め、そのまま上唇を甘噛み。驚いた俺の口が僅かに空いた隙を突くように、ヌロリと生温かな物が俺の口内に入り込んで来た。

ちゅっ……レロッ……ちゅぷっ……♡

(何だ、これ? 知らない。こんなの、知らない……!)

「ぅ……、あ、ぁ゛っ……?♡」

小さく開いていた口が、舌が入れば更に縦に開かれていた。レロリと俺の舌を撫で、そのまま口内を撫でる。先ほどの触れるだけのキスとは違う動きに驚いて、抵抗をすることを忘れていた。というより、頭が追い付かなかった。

(駄目だ、頭クラクラする……)

酔いの残る身体に、キスで更に頭も回らなくなってくる。酸欠に似た感覚の中、何となくわかったのは、圭介キス上手くないか? ってこと。

(気持ち良い……?)

圭介、やっぱり本当は彼女とかいたんじゃないか。そんな疑いがチラついた。

ちゅっ……ちゅぅっ……ちゅぷっ。

聞きなれない水音に気づき、羞恥が襲う。

(これ以上は……!)

「け……ぃすけ……!」

止めろ、と名前を呼吸の間に呼べば再び唇が重なることは無かった。良かったと思ったのも束の間。今度は身体にずっしりと重さを感じる。ゆっくりと床に倒れた上半身に、見知った天井。はて? と思えば、圭介は一人気持ち良さそうな顔をしていた。

(コイツ……! 寝ぼけてたのか……!?)

「あっ、おい! 圭介……!」

「んー……?」

「圭介! まだ寝るな! 圭介! 起きろ!!」

そう叫んだ俺の酔いも眠気も、どこかに行ってしまっていた。

*******
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