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13】ノーカン
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13】ノーカン
先日のクリスマス会を終え。俺たちは年末の休みまでの数日を、また何事もなかったように仕事をしている。周囲も残り数日でまた休みだと、嬉しそうな雰囲気の中。俺に、随分とキラキラとした目で周囲が質問してきた。
「遠野さん、高木さんとのクリスマス会はどうでしたか?」
「私も教えて欲しいです!」
「どうって……そっちも、クリスマス会したんだろ?」
「「はい!」」
「お二人からの会費のおかげで、更にリッチなクリスマス会になりました」
「それは良かった」
「で? お二人のクリスマス会は?」
上手く返したつもりが、また話を戻されてしまった。
文字通り。ワクワクという文字が背後に見えそうな表情を浮かべている。可愛い後輩たちを、無下には出来ない。
「男二人のクリスマス会なんて、特にこれといってないぞ。いたって普通だし。二人でピザ食べて、ダラダラしただけだな」
「遠野さんも、ダラダラしたりするんですね」
「意外です」
「遠野さん、仕事の時は真剣なんで、ダラダラするなんて……」
「俺だって休み前くらい、ダラダラするって」
「高木さんは?」
「圭介? 圭介は……」
不意に、クリスマス会で圭介にキスされたことを思い出してしまった。しかも、舌を入れたキスまで。
(俺の馬鹿! 気にしないって言ったくせに、なんで思い出してるんだよ)
「遠野さん? どうしたんですか、顔が赤いですよ」
「風邪とか流行ってるし、体調大丈夫ですか?」
嘘だろ。確かに顔が熱いと思ったが、赤面してたのかよ。
「大丈夫だ。ちょっと今日厚着してるから、暑くて。圭介も俺と似たようなもんだぞ。それよりもほら、仕事仕事。休み前の駆け込みとかがあるだろ」
「そうそう。例えば、俺とか」
一体どこから圭介は現れるのか。
肩をポンと叩かれたかと思えば、いつものような笑顔で現れた。思わず目ではなく、圭介の唇を見てしまった俺。
(キスしたんだよな)
(いや、キス????)
「うん? やっぱり遠野さん体調悪かったりする? 顔赤いよ?」
俺の顔をまじまじと見て来る圭介。
「ですよね?」
「早退した方が……」
「大丈夫だ、熱はない」
「本当に?」
ヒタリと俺の額に圭介が手を置いてくるものだから、思わず固まってしまった。
「……ッ、大丈夫だって」
ノーカンノーカン。
自分にそう言い聞かせながら、ペシッと圭介の手を払いのけ俺は、気持ちを切り替え仕事を再開したのだった。
******
先日のクリスマス会を終え。俺たちは年末の休みまでの数日を、また何事もなかったように仕事をしている。周囲も残り数日でまた休みだと、嬉しそうな雰囲気の中。俺に、随分とキラキラとした目で周囲が質問してきた。
「遠野さん、高木さんとのクリスマス会はどうでしたか?」
「私も教えて欲しいです!」
「どうって……そっちも、クリスマス会したんだろ?」
「「はい!」」
「お二人からの会費のおかげで、更にリッチなクリスマス会になりました」
「それは良かった」
「で? お二人のクリスマス会は?」
上手く返したつもりが、また話を戻されてしまった。
文字通り。ワクワクという文字が背後に見えそうな表情を浮かべている。可愛い後輩たちを、無下には出来ない。
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「意外です」
「遠野さん、仕事の時は真剣なんで、ダラダラするなんて……」
「俺だって休み前くらい、ダラダラするって」
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「圭介? 圭介は……」
不意に、クリスマス会で圭介にキスされたことを思い出してしまった。しかも、舌を入れたキスまで。
(俺の馬鹿! 気にしないって言ったくせに、なんで思い出してるんだよ)
「遠野さん? どうしたんですか、顔が赤いですよ」
「風邪とか流行ってるし、体調大丈夫ですか?」
嘘だろ。確かに顔が熱いと思ったが、赤面してたのかよ。
「大丈夫だ。ちょっと今日厚着してるから、暑くて。圭介も俺と似たようなもんだぞ。それよりもほら、仕事仕事。休み前の駆け込みとかがあるだろ」
「そうそう。例えば、俺とか」
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肩をポンと叩かれたかと思えば、いつものような笑顔で現れた。思わず目ではなく、圭介の唇を見てしまった俺。
(キスしたんだよな)
(いや、キス????)
「うん? やっぱり遠野さん体調悪かったりする? 顔赤いよ?」
俺の顔をまじまじと見て来る圭介。
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「早退した方が……」
「大丈夫だ、熱はない」
「本当に?」
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自分にそう言い聞かせながら、ペシッと圭介の手を払いのけ俺は、気持ちを切り替え仕事を再開したのだった。
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