【BL】腐れ縁の幼馴染と、キスから始まる恋もある?【幼馴染同士・隠れ執着攻×鈍感受】

彩華

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14】【番外編:Side・K】行動一つで喜んでしまう

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14】【番外編:Side・K】行動一つで喜んでしまう

 俺の名前は高木圭介。年は29。もうすぐ切り良く30になる年頃。
自慢では無いが、子供の頃から良くモテた。これも、母親譲りの可愛い顔のおかげだと思う。(母さん有難う)それはもうモテた。小学校の低学年頃は、食後の歯磨で俺の隣は誰かだとか。中高でもバレンタイのチョコは最初沢山貰った。お返しが大変だからと、最初は貰ったが次回以降は受け付けませんアピールが功を奏し、貰うことは無かった。告白だってされたけれど、どうにか傷つけないようにお断りをする日々。

だが! だが、だ!!
いくらモテようが、アイドル枠だと言われようが、本命に好かれなければモテたって意味がない。いや、本命に好かれなければモテなんてどうでも良いんだ。むしろモテなくて良い。俺は本命だけに好かれればそれで良い。(普通そうだろうけど)

「はぁ……」

会社の自身の机で一人、溜息をついた。頭に思い浮かべるのは、本人は腐れ縁だと思っている幼馴染の顔。
俺は──────葵が好き。といっても。俺たちは、家が近所の幼馴染っていうのが客観的に見た関係なんだけれど。


「はぁ~~……」

「あれ? 高木さんが溜息なんて、珍しいですね」

そう声をかけてくれたのは、葵と同じ所属の事務の人だ。山田さん。丁度他の営業の机に、書類を置きに来たようで用事は終わったらしい。

「んー、色々あってねぇ。俺もお年頃ってやつなの」

「高木さんが!?」

「ちょっと……。俺って山田さんの中で、どんなイメージなの?」

山田さんの反応に、思わず笑ってしまった。

「すみません。高木さん、いつも笑顔だし、仕事出来るしなんで、仕事の出来る陽キャ属性かと」

「まぁ、間違ってないけど」

ニコリとまた微笑む。

「元気が無さそうなので、髙木さんの元気が出そうなことを言っておきますね」

「何だろう?」

「私が言ったていうのは、内緒ですよ? 遠野さんが、高木さんはアレで仕事が出来る奴だって褒めてました」

「え!? あお……遠野さんが、俺のこと褒めてたって!?」

「はい。しかもちょっと照れ臭そうに」

「はぁ~。遠野さんってば」

そんな話を聞けば、俺の気持ちはすぐに浮上する。機嫌が良くなって、頬だって緩んでしまって。

(好きだなぁ)

「教えてくれて、有難う」

こうして、長年の自身の片思いしている俺は葵の行動一つで喜んでしまった。

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