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27】【番外編:Side・K】気になりつつ、ちょっとした駆け引き
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27】【番外編:Side・K】気になりつつ、ちょっとした駆け引き
「今日も俺の部屋に泊まるし。明日、一緒に初詣行こうな」
「ん」
葵は明日、俺と一緒に初詣に行ってくれるらしい。嬉しいと思う反面、背中にタラリと汗が伝うのが分かった。
(あ……)
(危なかった~~~~~~!!)
ドッドッドッドッ……! と平静を装いながら、俺の心臓が煩い。
あの一瞬、俺は有名なスポーツ選手並みの反射神経だったと思う。葵の声が聞こえてから、一瞬で葵から離れ。何なら、今から葵を起こそうとしてましたよ? といった素振りを見せた。スポーツ選手であり、役者のようだったと思う。
目が覚めた葵は、俺に何か聞く素振りはない。
(俺がキスしたことに、気づいてない……?)
俺が少しでも葵から離れるのが遅かったら、一発でアウトだっただろう。ただ気になるのは、葵の反応だ。
(何か、照れてたような気がするんだけど)
言ってはなんだが、葵の些細な変化も葵以上に俺の方が詳しいと思う。そんな葵が、俺の顔を見て頬を染め、目を見開いていた。絶対何かあるはず。だけれど、葵は何も言わない。
何かヒントをくれ~~! と思いつつも、今年も残り数時間。色々終わらせて、一旦消したテレビをもう一度つければ、番組も終わり間近。早いところでは、カウントダウンをしている番組もあった。
「あと数時間後の来年も、また葵と一緒にいたいな」
「聞こえてるぞ」
「え!? 心の声、そのまま声に出てた!?」
うっかりしていたと思ったが、葵が俺の名前を呼んだ。
「圭介」
「何?」
「そのっ……俺、寝ている時にさ。何も変な寝言とか言ってなかったよな?」
(これはキスはバレてないけど、葵の方で何か気になってることがあるってことだよな?)
今日はスポーツ選手になったり、役者になったり忙しい。俺は再び役者のように振舞いながら、葵の言葉に探るように言った。
「別に何も? え、何々? 葵、一体どんな夢見てたんだ?」
「変なこと言ってないなら良いんだって」
プイッと横を向いた葵の身体を逃がさない。音だけ聞こえていたテレビの音も頭に入らなかった。
「気になるじゃん! もしかしてだけどさ、葵。俺の夢でも見てた?」
「…………ッ! 違う!」
(その反応は……絶対違うじゃなくない???)
いつもなら、「その反応は」と追って聞きたいが、葵の機嫌を損ねるのは悪い。
一体どんな俺の夢を見ていたのか教えて欲しいが、ここはグッと我慢する。ほら、恋愛って駆け引きが大事って聞くし?
「違うのか、残念。俺は葵の夢、見る事あるけど?」
「はぁっ!?」
また葵が面白い反応を見せて、思わず笑いつつ。
「明けましておめでとうございまーす!」
意識から外れていたテレビの声が、数刻ぶりに聞こえ。気づけば日付と年が変わった大晦日だった。
「とりあえず、葵。明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」
********
「今日も俺の部屋に泊まるし。明日、一緒に初詣行こうな」
「ん」
葵は明日、俺と一緒に初詣に行ってくれるらしい。嬉しいと思う反面、背中にタラリと汗が伝うのが分かった。
(あ……)
(危なかった~~~~~~!!)
ドッドッドッドッ……! と平静を装いながら、俺の心臓が煩い。
あの一瞬、俺は有名なスポーツ選手並みの反射神経だったと思う。葵の声が聞こえてから、一瞬で葵から離れ。何なら、今から葵を起こそうとしてましたよ? といった素振りを見せた。スポーツ選手であり、役者のようだったと思う。
目が覚めた葵は、俺に何か聞く素振りはない。
(俺がキスしたことに、気づいてない……?)
俺が少しでも葵から離れるのが遅かったら、一発でアウトだっただろう。ただ気になるのは、葵の反応だ。
(何か、照れてたような気がするんだけど)
言ってはなんだが、葵の些細な変化も葵以上に俺の方が詳しいと思う。そんな葵が、俺の顔を見て頬を染め、目を見開いていた。絶対何かあるはず。だけれど、葵は何も言わない。
何かヒントをくれ~~! と思いつつも、今年も残り数時間。色々終わらせて、一旦消したテレビをもう一度つければ、番組も終わり間近。早いところでは、カウントダウンをしている番組もあった。
「あと数時間後の来年も、また葵と一緒にいたいな」
「聞こえてるぞ」
「え!? 心の声、そのまま声に出てた!?」
うっかりしていたと思ったが、葵が俺の名前を呼んだ。
「圭介」
「何?」
「そのっ……俺、寝ている時にさ。何も変な寝言とか言ってなかったよな?」
(これはキスはバレてないけど、葵の方で何か気になってることがあるってことだよな?)
今日はスポーツ選手になったり、役者になったり忙しい。俺は再び役者のように振舞いながら、葵の言葉に探るように言った。
「別に何も? え、何々? 葵、一体どんな夢見てたんだ?」
「変なこと言ってないなら良いんだって」
プイッと横を向いた葵の身体を逃がさない。音だけ聞こえていたテレビの音も頭に入らなかった。
「気になるじゃん! もしかしてだけどさ、葵。俺の夢でも見てた?」
「…………ッ! 違う!」
(その反応は……絶対違うじゃなくない???)
いつもなら、「その反応は」と追って聞きたいが、葵の機嫌を損ねるのは悪い。
一体どんな俺の夢を見ていたのか教えて欲しいが、ここはグッと我慢する。ほら、恋愛って駆け引きが大事って聞くし?
「違うのか、残念。俺は葵の夢、見る事あるけど?」
「はぁっ!?」
また葵が面白い反応を見せて、思わず笑いつつ。
「明けましておめでとうございまーす!」
意識から外れていたテレビの声が、数刻ぶりに聞こえ。気づけば日付と年が変わった大晦日だった。
「とりあえず、葵。明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとうございます」
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