【完結・BL】アルファの王子は幼馴染アルファの騎士と番になりたい【騎士×王子】

彩華

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20】久しぶりの再会

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20】久しぶりの再会

 「そろそろギルベルトが戻って来る頃と聞いたけれど」

城の入口へと向かえば、随分と賑やかだった。人も多く、活気に溢れている。その中で「ギルベルト団長!」と聞こえたので、ギルベルトが戻ったのだと分かった。

「アーサー様。丁度良いところに。ギルベルト団長が戻ったところですよ」

顔見知りの門番が、私に気づいた声をかけてくれる。そのままギルベルトの方へ。「ギルベルト団長! アーサー様です!」と叫んで、少し恥ずかしかった。

「アーサー!」

「ギルベルト」

久しぶりに見た顔は、変わらず端正で。私の胸が高鳴った。

「もう体調は良いのか?」

「うん、大分良いよ。見舞いの品など有難う」

「気にするな」

周囲は変わらず賑やかなまま。ギルベルトも変わりは無かったが、その顔には疲れが見えた。

「ギルベルトの方が私より疲れているんじゃないかい?」

「まぁ、色々とな」

色々の中に、何が含まれているのか。ここに来る前に聞いてしまった内容を思い出して、勘ぐってしまった。

「隣国を回って来たんだろう? モテるギルベルトのことだ。さぞかし他国の女性たちにもモテたんだろうね」

こんなこと、言いたくないのに。自分でも意地の悪い話をしてしまったと思った。

「何か聞いたのか?」

「……風の噂程度に」

「はぁ……。アーサー、そんなこと言わないでくれよ。本当に大変だったんだからな。なんとか無事に国に戻れて良かったと思ったくらいだ」

大きな溜息混じりに、珍しくギルベルトがそんなことを言えば、積荷を持った団員が私たちの側を通る際。「団長、最後まで引止められてましたもんね。モテる人は大変ですね」と言った。

「こら、揶揄うんじゃない」

また溜息をついたギルベルトが、言葉を続ける。

「俺には決めた相手がいるし、もう縁談不用でも発表してしまおうかな」

「……え?」

(今、決めた相手がいると言った……?)

聞こえた言葉に、思わず息を飲んだ。
もしかしたら、私が知らないだけでギルベルトも秘密裏に婚約者がいたのかもしれない。それもそうか。恋は盲目とはよく言ったもので、私も盲目過ぎて冷静に物事が考えられてなかったのか。

「あ、いや……。悪い、聞かなかったことにしてくれ」

「水臭いなぁ、私とギルベルトの仲じゃないか。どこぞの令嬢と婚約でもしていたのかい?」

「違う。俺に浮いた話が無いのは、一番アーサーが知っているだろう?」

「だって今、言ったじゃないか」

決めた相手がいるって。

「あー……」

*******
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