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1】恋人になって初めての
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1】恋人になって初めての
私の名前はアラン。自国の騎士団長を務めている。国王の治世は良く、国民たちも日々穏やかに過ごすことのできる平和な国だ。この国の平和がいつまでも続くことを願っている私だが、如何せん。自身の青春は、騎士団員として過ごし。文武両道をなすべく、それぞれの勉学に励んできた。それはそれで十分楽しく、満足した青春時代だったといえる。
だがそれも、一部を除いては。
私自身にとっては、別段問題が無かったし支障は無かったが恋愛経験は0。職業柄もあってか、好意を向けられることは多々あれど、自分から積極的に恋愛をしようという気にはならなった。恋愛経験も特になく、同時にないもの。足りないものはもう一つ……性的な経験だ。
性欲が強いわけでもなく、性的なことに対して興味も無かったが身体はそういかない。今まで、業務的に性処理を自身で行っていたが、上手く性処理を出来たことが無く……。
「い……イケない……!」
そんな悩みを抱えつつ。性処理すら億劫だと思っていた私だが、今では随分と変わってしまった。
「アラン様。これからは俺がオナニーしなくても良いようにしますから、別に一人でイケなくたって良いでしょう?」
「良いんですか?」
そう私に言ったのは、悩みを解消すると王様に依頼され私の相談相手になってくれた賢者・レオ殿。この国一番の賢者で、誰よりも物知り。最初は相談をしていたはずが、レオ殿自身が私の身体に触れ、指導を始め。それから口づけを交わし。今では、そのっ……。恋人同士の関係になった。
恋人同士という関係になり。私は今レオ殿の手配で一週間の休みを取ることになっていて、レオ殿の家にやって来たばかり。二人きりで私の悩みの今後について話してみれば、一人でイケなくても良いと言う。オナニー。自慰をしなくても良いようにする、というのは気になるが、レオ殿が良いといえば良いのだろう。
「はい、良いです。心配しなくても大丈夫です。ですが……アラン様。そんなに気になるのなら、これから厭らしいことをしても? 溜めるなんて余裕がないようになるので」
「これから!?」
「はい」
ニコリと微笑むレオ殿に、浮かれたままの私は嫌だと言うこともなく。静かに首を縦に振るのだった。
(こんなにまだ明るくて、日も昇っているというのに……)
自慰とは異なる。知識だけある「性行為」が待っているのだと思うと、緊張と期待。それから興奮を感じ。実は密かに調べていた同性同士での性行為を考えると、腹の奥がキュンと疼く気がした。
「じゃあ、短いですがエスコートします」
そういってレオ殿が席を立ち。差し出された手を取って、エスコートされた先はレオ殿の寝室だった。
******
更新しました
短編予定です。セ!する予定の小話です
私の名前はアラン。自国の騎士団長を務めている。国王の治世は良く、国民たちも日々穏やかに過ごすことのできる平和な国だ。この国の平和がいつまでも続くことを願っている私だが、如何せん。自身の青春は、騎士団員として過ごし。文武両道をなすべく、それぞれの勉学に励んできた。それはそれで十分楽しく、満足した青春時代だったといえる。
だがそれも、一部を除いては。
私自身にとっては、別段問題が無かったし支障は無かったが恋愛経験は0。職業柄もあってか、好意を向けられることは多々あれど、自分から積極的に恋愛をしようという気にはならなった。恋愛経験も特になく、同時にないもの。足りないものはもう一つ……性的な経験だ。
性欲が強いわけでもなく、性的なことに対して興味も無かったが身体はそういかない。今まで、業務的に性処理を自身で行っていたが、上手く性処理を出来たことが無く……。
「い……イケない……!」
そんな悩みを抱えつつ。性処理すら億劫だと思っていた私だが、今では随分と変わってしまった。
「アラン様。これからは俺がオナニーしなくても良いようにしますから、別に一人でイケなくたって良いでしょう?」
「良いんですか?」
そう私に言ったのは、悩みを解消すると王様に依頼され私の相談相手になってくれた賢者・レオ殿。この国一番の賢者で、誰よりも物知り。最初は相談をしていたはずが、レオ殿自身が私の身体に触れ、指導を始め。それから口づけを交わし。今では、そのっ……。恋人同士の関係になった。
恋人同士という関係になり。私は今レオ殿の手配で一週間の休みを取ることになっていて、レオ殿の家にやって来たばかり。二人きりで私の悩みの今後について話してみれば、一人でイケなくても良いと言う。オナニー。自慰をしなくても良いようにする、というのは気になるが、レオ殿が良いといえば良いのだろう。
「はい、良いです。心配しなくても大丈夫です。ですが……アラン様。そんなに気になるのなら、これから厭らしいことをしても? 溜めるなんて余裕がないようになるので」
「これから!?」
「はい」
ニコリと微笑むレオ殿に、浮かれたままの私は嫌だと言うこともなく。静かに首を縦に振るのだった。
(こんなにまだ明るくて、日も昇っているというのに……)
自慰とは異なる。知識だけある「性行為」が待っているのだと思うと、緊張と期待。それから興奮を感じ。実は密かに調べていた同性同士での性行為を考えると、腹の奥がキュンと疼く気がした。
「じゃあ、短いですがエスコートします」
そういってレオ殿が席を立ち。差し出された手を取って、エスコートされた先はレオ殿の寝室だった。
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