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モジャ令嬢に転生してしまった!
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「姉ちゃん!また携帯でゲームばっかしてんじゃねえよ?!飯だ飯!オタクか!」
「あともう少しでねー王子様を攻略できそうなんだよねえ」
「はあー?何、こんな目がキラキラした感じが好きなの?きも」
「我が弟よ!!私は王子様推しではない!このたまに図書館に出てくるモブ男が好きなの!」
……高熱でうなされていた夜に懐かしい夢を見た。懐かしいというべきなのか、そうなのか。
これは…前世で弟と会話しているときの内容だ。
前世でよくやっていた、携帯のアプリである恋愛シュミレーションゲーム《王子様達と百年に一度の甘い恋》というものにハマっていた。
攻略対象者達?いえいえ!私の推しは違う!たまーに図書室に出没するモブ…名前は知らないから私はモブ男と呼んでいた。
綺麗な黒に近い紺色の髪と目…そしてレアな笑顔!!図書室で会えるか会えないかの確率は低く、会えたとしても少し話すシーンしかないけど、ドンピシャに私好み!何故モブ男は攻略対象者じゃないの!?と私が叫ぶと、弟はめちゃくちゃ引いていたのを憶えてる。
あぁ…愛しいモブ男様、貴方の名前はなんていうのかしら…。
「ハッ!!?」
朝日が上り、汗だくだった私は目を覚ました。寝ている横にメイドらしき人が私にニッコリ微笑みながら話しかける。
「スカーレットお嬢様、御気分はいかがです?ハチミツがたっぷり入った温かいミルクをおもちしましょうか?」
その名を呼ばれて私は首を傾げた。この人は何を言ってるんだ?私は花の女子高生の、女子高生の…名前、あれ?なんだっけ?
「……え…スカーレット…って私?」
そう私が呟くとメイドはビックリして部屋から飛び出していった。そのあと母親と父親らしき人物が来て私をギュッと抱きしめてくれた。
母親の方は綺麗な銀髪のストレートで父親は太っちょさんで赤いモジャモジャした髪の毛で愛嬌がある人だ。
「スカーレット!こんなにやつれて…自分の事もわからなくなるなんて…今医者を呼んでるわ」
「と、とにかだ!お、おおお落ち着いてくれい!私がいる!いるから泣かないでおぐれ…ぐすっ」
いや、父親の方が動揺して泣いてる。なんだか申し訳ないのと可哀想なので頭を撫でてあげると父親は更に号泣した。
スカーレット…あれ?この名前どこかで聞いた事あるようなないような…私は肩までに伸びている父親と同じ赤い髪色に気付く。
「あ、あの…鏡もってきてくれる?」
そう私はメイドにお願いをして、隣で号泣している父親とそんな父親を宥める母親を無視してメイドが持ってきてくれた手鏡を持ち自分の顔を覗きこむ。
あれ、何処か幼さはあるけれど…赤い色のモジャモジャした髪の毛…。
これは…死ぬ直前までやっていたゲームの…あのゲームで出てきた悪役令嬢の……悪役令嬢の取り巻きであるスカーレットだわ!!?ヒロインを虐めて断罪される悪役令嬢ローズとそれに手を貸した《取り巻き》のスカーレット・スプリング!!
「モジャモジャ令嬢じゃない!!」
そう私が叫び熱がまた上がりその日またうなされていた。
「あともう少しでねー王子様を攻略できそうなんだよねえ」
「はあー?何、こんな目がキラキラした感じが好きなの?きも」
「我が弟よ!!私は王子様推しではない!このたまに図書館に出てくるモブ男が好きなの!」
……高熱でうなされていた夜に懐かしい夢を見た。懐かしいというべきなのか、そうなのか。
これは…前世で弟と会話しているときの内容だ。
前世でよくやっていた、携帯のアプリである恋愛シュミレーションゲーム《王子様達と百年に一度の甘い恋》というものにハマっていた。
攻略対象者達?いえいえ!私の推しは違う!たまーに図書室に出没するモブ…名前は知らないから私はモブ男と呼んでいた。
綺麗な黒に近い紺色の髪と目…そしてレアな笑顔!!図書室で会えるか会えないかの確率は低く、会えたとしても少し話すシーンしかないけど、ドンピシャに私好み!何故モブ男は攻略対象者じゃないの!?と私が叫ぶと、弟はめちゃくちゃ引いていたのを憶えてる。
あぁ…愛しいモブ男様、貴方の名前はなんていうのかしら…。
「ハッ!!?」
朝日が上り、汗だくだった私は目を覚ました。寝ている横にメイドらしき人が私にニッコリ微笑みながら話しかける。
「スカーレットお嬢様、御気分はいかがです?ハチミツがたっぷり入った温かいミルクをおもちしましょうか?」
その名を呼ばれて私は首を傾げた。この人は何を言ってるんだ?私は花の女子高生の、女子高生の…名前、あれ?なんだっけ?
「……え…スカーレット…って私?」
そう私が呟くとメイドはビックリして部屋から飛び出していった。そのあと母親と父親らしき人物が来て私をギュッと抱きしめてくれた。
母親の方は綺麗な銀髪のストレートで父親は太っちょさんで赤いモジャモジャした髪の毛で愛嬌がある人だ。
「スカーレット!こんなにやつれて…自分の事もわからなくなるなんて…今医者を呼んでるわ」
「と、とにかだ!お、おおお落ち着いてくれい!私がいる!いるから泣かないでおぐれ…ぐすっ」
いや、父親の方が動揺して泣いてる。なんだか申し訳ないのと可哀想なので頭を撫でてあげると父親は更に号泣した。
スカーレット…あれ?この名前どこかで聞いた事あるようなないような…私は肩までに伸びている父親と同じ赤い髪色に気付く。
「あ、あの…鏡もってきてくれる?」
そう私はメイドにお願いをして、隣で号泣している父親とそんな父親を宥める母親を無視してメイドが持ってきてくれた手鏡を持ち自分の顔を覗きこむ。
あれ、何処か幼さはあるけれど…赤い色のモジャモジャした髪の毛…。
これは…死ぬ直前までやっていたゲームの…あのゲームで出てきた悪役令嬢の……悪役令嬢の取り巻きであるスカーレットだわ!!?ヒロインを虐めて断罪される悪役令嬢ローズとそれに手を貸した《取り巻き》のスカーレット・スプリング!!
「モジャモジャ令嬢じゃない!!」
そう私が叫び熱がまた上がりその日またうなされていた。
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