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かつての婚約者
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陛下?王太子殿下とご一緒と伺いましたけれど……よろしいかしら」
とても落ちついて静かな声、、扉の向こうから現れたのは、淡い色のドレスに身を包んだ女性は、
柔らかな微笑み、穏やかな物腰――誰が見ても“王妃”として非の打ちどころがないメイリ王妃だった。
表は良い顔だけど、陛下が倒れてから、実質政治を握っていたのは彼女であり、自分の息子の婚約者が私だというのを気に食わないとよく嫌がらせをされていたわね。。
その隣には、やや遅れて少年がひょこっと姿を現した。
思わず、息を呑んでしまった。
好きで愛しくて、貴方の為ならばと、沢山犠牲にしていた。そして私を見事に裏切った、かつての、、前世で、私の婚約者だった人物。ガイア王子だわ。
以前と変わらず、どこか自信に満ちた態度だ。
「兄上?パーティーの主人公の方がどうしたんだ?」
ガイア王子は、室内を見渡しすぐに、私の存在に気づいた。彼の視線はまっすぐと、私をみる。
皆が忌み嫌った髪色を、最初は物珍しいと私に興味を抱き、話しかけてきた。彼は私の聖力が強い事と、皆が忌み嫌うが自分はこんなにも優しい王子だと、周りに見せつける為、近づいてきた、のよね。
「へえ…?噂の子が、君か」
品定めするように、頭の先から足元までを見て――
最後に、私の髪へと視線が留まる。
「うん、珍しいな。黒髪なんて。でも思ったほど、怖くないし、むしろ僕は興味があるな。この国ではほとんど見ないな」
私は、無意識に一歩下がると、ユリウスが私の前に出て、無言でガイア王子を睨んでいた。そんなユリウスの反応にガイア王子は眉に皺を寄せる。
「なんだ、フィナンシェ家のユリウスじゃないか。僕は今令嬢と話してるんだけど」
「あら、私の可愛い息子は、聖力のあると噂がある、、、シャーロット嬢に興味があるようね」
けれど、王妃の目ははっきりとした拒絶して、嫌悪感を出しているのがわかるわ。
ガイア王子は一瞬きょとんとし――すぐに、面白そうに口角を上げた。
「そんなに警戒しなくてもいい。ちょっと珍しいものを見ただけさ」
「ガイア」
低く、抑えた声が響いた。
国王陛下だった。
「ここは遊びの場ではない。王妃、お前は下がれ」
「……失礼しましたわ、ウィリアム王太子も早く会場に戻ってきてちょうだいね。皆寂しがってるわ」
「はい、そのつもりです」
そうニッコリと答えるウィリアム王太子に、王妃はその場から去るものの、ガイア王子とユリウスは睨み合っていた。
「今日は面白いパーティーになりそうだ。聖女候補を断る子とはどんな子か気になってたからな、ところで兄上早く戻りましょう」
「ガイア、そうだね。父上、僕は戻ります。先程のけんは、また後ほど。大丈夫ですから」
私とユリウス、ソラ、ウィリアム王太子、ガイア王子というメンバーで会場へ戻るのは、、、なんだか、目立つから嫌だわ。
「ねえ、君の名前は?」
「…シャーロットです。ガイア王子」
「養子になるまで、何処にいたんだ?」
「孤児院です、」
「へえー、親がいないのか」
色々と質問をするガイア王子に、後ろに控えていたユリウスの拳を宥めるソラを見たウィリアム王太子が、静かに口を開いた。
「ガイア」
その声は、柔らかかった。
「彼女は、客人だ」
「……ああ、そうだったね」
肩をすくめるガイア王子はぶつぶつと文句を言っていた。
ウィリアム王太子は私を見て、申し訳ないという顔をしたが、私は気にしてませんという意思でニッコリと微笑んだ。
先ほどまでの緊張が嘘のように、華やかな音楽と笑い声が再び耳に流れ込んできた。
宝石のシャンデリアがきらめき、色とりどりのドレスが舞う――王太子の誕生日パーティー、その中心へ戻ってきたのだと、改めて実感するけど、、
「……視線、すごいな」
3歩くらい離れて歩くソラが、小さく呟く。
無理もない。ウィリアム王太子、ユリウスとガイア王子と一緒に会場へ戻ったのだから。
そして私はというと、何故か王太子とガイア王子の間挟まれてるのだから注目を集まる。
その様子を、ユリウスは無言で見つめつつも、ガイア王子が何かされるんじゃないかと、
私のすぐ後ろの、ほんの少しだけ距離を詰めて歩くその姿勢が、どこか庇うようで少し安心をするわね、、。
安心するだなんて、変な感じだわ。
会場で一気にシャーロットが集中しているのを、オフィーリアは、扇の影でそっと唇を歪めた。
「……なんで、、また、、またあの子が目立つだなんて、、腹がたつわ」
王太子に、王子達に囲まれ、教会でも、平民の間でも名が広まり、何もしていないようで、すべてを奪っていく存在だと、オフィーリアはそう感じた。
「……邪魔ね、あの子」
その囁きは、誰も聞こえなかった。
とても落ちついて静かな声、、扉の向こうから現れたのは、淡い色のドレスに身を包んだ女性は、
柔らかな微笑み、穏やかな物腰――誰が見ても“王妃”として非の打ちどころがないメイリ王妃だった。
表は良い顔だけど、陛下が倒れてから、実質政治を握っていたのは彼女であり、自分の息子の婚約者が私だというのを気に食わないとよく嫌がらせをされていたわね。。
その隣には、やや遅れて少年がひょこっと姿を現した。
思わず、息を呑んでしまった。
好きで愛しくて、貴方の為ならばと、沢山犠牲にしていた。そして私を見事に裏切った、かつての、、前世で、私の婚約者だった人物。ガイア王子だわ。
以前と変わらず、どこか自信に満ちた態度だ。
「兄上?パーティーの主人公の方がどうしたんだ?」
ガイア王子は、室内を見渡しすぐに、私の存在に気づいた。彼の視線はまっすぐと、私をみる。
皆が忌み嫌った髪色を、最初は物珍しいと私に興味を抱き、話しかけてきた。彼は私の聖力が強い事と、皆が忌み嫌うが自分はこんなにも優しい王子だと、周りに見せつける為、近づいてきた、のよね。
「へえ…?噂の子が、君か」
品定めするように、頭の先から足元までを見て――
最後に、私の髪へと視線が留まる。
「うん、珍しいな。黒髪なんて。でも思ったほど、怖くないし、むしろ僕は興味があるな。この国ではほとんど見ないな」
私は、無意識に一歩下がると、ユリウスが私の前に出て、無言でガイア王子を睨んでいた。そんなユリウスの反応にガイア王子は眉に皺を寄せる。
「なんだ、フィナンシェ家のユリウスじゃないか。僕は今令嬢と話してるんだけど」
「あら、私の可愛い息子は、聖力のあると噂がある、、、シャーロット嬢に興味があるようね」
けれど、王妃の目ははっきりとした拒絶して、嫌悪感を出しているのがわかるわ。
ガイア王子は一瞬きょとんとし――すぐに、面白そうに口角を上げた。
「そんなに警戒しなくてもいい。ちょっと珍しいものを見ただけさ」
「ガイア」
低く、抑えた声が響いた。
国王陛下だった。
「ここは遊びの場ではない。王妃、お前は下がれ」
「……失礼しましたわ、ウィリアム王太子も早く会場に戻ってきてちょうだいね。皆寂しがってるわ」
「はい、そのつもりです」
そうニッコリと答えるウィリアム王太子に、王妃はその場から去るものの、ガイア王子とユリウスは睨み合っていた。
「今日は面白いパーティーになりそうだ。聖女候補を断る子とはどんな子か気になってたからな、ところで兄上早く戻りましょう」
「ガイア、そうだね。父上、僕は戻ります。先程のけんは、また後ほど。大丈夫ですから」
私とユリウス、ソラ、ウィリアム王太子、ガイア王子というメンバーで会場へ戻るのは、、、なんだか、目立つから嫌だわ。
「ねえ、君の名前は?」
「…シャーロットです。ガイア王子」
「養子になるまで、何処にいたんだ?」
「孤児院です、」
「へえー、親がいないのか」
色々と質問をするガイア王子に、後ろに控えていたユリウスの拳を宥めるソラを見たウィリアム王太子が、静かに口を開いた。
「ガイア」
その声は、柔らかかった。
「彼女は、客人だ」
「……ああ、そうだったね」
肩をすくめるガイア王子はぶつぶつと文句を言っていた。
ウィリアム王太子は私を見て、申し訳ないという顔をしたが、私は気にしてませんという意思でニッコリと微笑んだ。
先ほどまでの緊張が嘘のように、華やかな音楽と笑い声が再び耳に流れ込んできた。
宝石のシャンデリアがきらめき、色とりどりのドレスが舞う――王太子の誕生日パーティー、その中心へ戻ってきたのだと、改めて実感するけど、、
「……視線、すごいな」
3歩くらい離れて歩くソラが、小さく呟く。
無理もない。ウィリアム王太子、ユリウスとガイア王子と一緒に会場へ戻ったのだから。
そして私はというと、何故か王太子とガイア王子の間挟まれてるのだから注目を集まる。
その様子を、ユリウスは無言で見つめつつも、ガイア王子が何かされるんじゃないかと、
私のすぐ後ろの、ほんの少しだけ距離を詰めて歩くその姿勢が、どこか庇うようで少し安心をするわね、、。
安心するだなんて、変な感じだわ。
会場で一気にシャーロットが集中しているのを、オフィーリアは、扇の影でそっと唇を歪めた。
「……なんで、、また、、またあの子が目立つだなんて、、腹がたつわ」
王太子に、王子達に囲まれ、教会でも、平民の間でも名が広まり、何もしていないようで、すべてを奪っていく存在だと、オフィーリアはそう感じた。
「……邪魔ね、あの子」
その囁きは、誰も聞こえなかった。
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