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遅れたお誕生日会
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とあるところでは、城内で華やかなお茶会を開いていた。
王妃とその貴族達だった、その中にはオフィーリアもいた。
「メイリ王妃、今日はお茶会へ招待していただきありがとうございます」
「あら、オフィーリア嬢。聖女候補として励んでるみたいね。ふふ、やはりラジール神官の姪ね。彼も鼻が高いでしょうね」
「ありがとうございます。…でも…少し不安です、、フィナンシェ家の、、シャーロット様のほうが力も強いですし、、、」
そう落ち込む様子のオフィーリアに、周りにいる人達は心配をする。王妃はオフィーリアの頬を優しく触り、
「大丈夫よ、貴女は何も心配しなくていいわ。あぁ、そろそろガイアが剣術の練習がそろそろ終わるわ。貴女が会いにきたら喜ぶわ、会ってちょうだい」
「はいっ」
ニッコリ微笑みながら、その場を去り、オフィーリアはガイア王子の元へ行くと部屋から笑い声が聞こえる。
「あはは!なんだよ情けない顔は!面白いなあー犬のほうが賢いだろ?」
ガイア王子の前には、同い年であろう貴族の少年達が泥を被り、無抵抗だったのか体中アザだらけだったのを、ガイア王子は笑っていた。
そんなガイア王子を見てオフィーリアは冷めた目で見つめる。
「……本当、品がなく馬鹿な子」
ハァとため息を出した後、気持ちを切り替えてニッコリと微笑みながら、ガイア王子に話しかけにいくオフィーリアだった。
――数日後ーー
屋敷の大広間は、いつもより柔らかな灯りに包まれていた。派手すぎない花飾りと淡い色のピンクと赤のリボンがあった。
前世では、親はいたけど、家にいないこともあり、ろくに誕生日会をしたこともなかったし、前前世では、あの地下で初めて誕生日をお祝いされたぐらいだったもの。
ちょっと、いや、かなり嬉しいわ。
私は胸の奥が少し温かくなるのを感じながら、義母に手を引かれて席へ案内された。
「さあ今日の主役はシャーロットちゃんよ」
「ほ、本当に……ありがとうございます。こんなにしていただくなんて……」
「いいのよ。今日は遠慮しないで、私達は家族よ!」
義母はにこやかに笑い、義父カイロスも少し照れたように視線を逸らしながら頷いた。
「……ささやかだが、皆で祝おう」
その言葉に、私は胸の奥がジンとした。思わず深く頭を下げると、お義父様は大きな宝石を私に渡す。
「誕生日おめでとう、シャーロット」
「おめでとうね!私からはドレスよ!」
その時だった。
「間に合った!シャーロットー!!」
勢いよく扉が開き、ソラが大きな箱を抱えて入ってくる。
「おめでとう!これは俺から!」
「……ソラ、これ何」
ソラは自慢げに、語る。
「え?何かあった場合の事を考えて、防犯予防の目痛薬!」
「…目痛薬、、?」
「もし、襲われそうになったときの場合!この袋の中に色々あるから、相手に投げてくれ」
いや、なんと物騒なものを貴方は作ったの?お義父様は少し呆れているわよ。
その後ろから、静かにユリウスが現れた。腕には白い布に包まれた何かを抱えている。
「……あの、遅くなりました」
「え?」
シャーロットが目を瞬かせると、ユリウスは一歩前に出て、そっとそれを差し出した。
「誕生日、おめでとうございます」
布を外すと、中から現れたのは、手作りとは思えないほど丁寧に作られたイチゴのケーキだった。
「……これ……手作り?」
「……プレゼント、よくわからなくて、、」
「……ありがとう!ユリウス!」
くすっと笑いがこぼれ、大広間に和やかな空気が広がる。
ロウソクに火が灯され、義母が声をかけた。
「さあ、シャーロットちゃん。願い事を」
シャーロットは目を閉じる。
――特別な願いなんていらない。祈ることはしたくないもの。
ただ、そうね。この時間が、この場所が、少しでも長く続いたら良いなと私はそう心の中で呟き、そっと息を吹きかけた。
拍手が起こり、シャーロットは少し照れながら笑った。
王妃とその貴族達だった、その中にはオフィーリアもいた。
「メイリ王妃、今日はお茶会へ招待していただきありがとうございます」
「あら、オフィーリア嬢。聖女候補として励んでるみたいね。ふふ、やはりラジール神官の姪ね。彼も鼻が高いでしょうね」
「ありがとうございます。…でも…少し不安です、、フィナンシェ家の、、シャーロット様のほうが力も強いですし、、、」
そう落ち込む様子のオフィーリアに、周りにいる人達は心配をする。王妃はオフィーリアの頬を優しく触り、
「大丈夫よ、貴女は何も心配しなくていいわ。あぁ、そろそろガイアが剣術の練習がそろそろ終わるわ。貴女が会いにきたら喜ぶわ、会ってちょうだい」
「はいっ」
ニッコリ微笑みながら、その場を去り、オフィーリアはガイア王子の元へ行くと部屋から笑い声が聞こえる。
「あはは!なんだよ情けない顔は!面白いなあー犬のほうが賢いだろ?」
ガイア王子の前には、同い年であろう貴族の少年達が泥を被り、無抵抗だったのか体中アザだらけだったのを、ガイア王子は笑っていた。
そんなガイア王子を見てオフィーリアは冷めた目で見つめる。
「……本当、品がなく馬鹿な子」
ハァとため息を出した後、気持ちを切り替えてニッコリと微笑みながら、ガイア王子に話しかけにいくオフィーリアだった。
――数日後ーー
屋敷の大広間は、いつもより柔らかな灯りに包まれていた。派手すぎない花飾りと淡い色のピンクと赤のリボンがあった。
前世では、親はいたけど、家にいないこともあり、ろくに誕生日会をしたこともなかったし、前前世では、あの地下で初めて誕生日をお祝いされたぐらいだったもの。
ちょっと、いや、かなり嬉しいわ。
私は胸の奥が少し温かくなるのを感じながら、義母に手を引かれて席へ案内された。
「さあ今日の主役はシャーロットちゃんよ」
「ほ、本当に……ありがとうございます。こんなにしていただくなんて……」
「いいのよ。今日は遠慮しないで、私達は家族よ!」
義母はにこやかに笑い、義父カイロスも少し照れたように視線を逸らしながら頷いた。
「……ささやかだが、皆で祝おう」
その言葉に、私は胸の奥がジンとした。思わず深く頭を下げると、お義父様は大きな宝石を私に渡す。
「誕生日おめでとう、シャーロット」
「おめでとうね!私からはドレスよ!」
その時だった。
「間に合った!シャーロットー!!」
勢いよく扉が開き、ソラが大きな箱を抱えて入ってくる。
「おめでとう!これは俺から!」
「……ソラ、これ何」
ソラは自慢げに、語る。
「え?何かあった場合の事を考えて、防犯予防の目痛薬!」
「…目痛薬、、?」
「もし、襲われそうになったときの場合!この袋の中に色々あるから、相手に投げてくれ」
いや、なんと物騒なものを貴方は作ったの?お義父様は少し呆れているわよ。
その後ろから、静かにユリウスが現れた。腕には白い布に包まれた何かを抱えている。
「……あの、遅くなりました」
「え?」
シャーロットが目を瞬かせると、ユリウスは一歩前に出て、そっとそれを差し出した。
「誕生日、おめでとうございます」
布を外すと、中から現れたのは、手作りとは思えないほど丁寧に作られたイチゴのケーキだった。
「……これ……手作り?」
「……プレゼント、よくわからなくて、、」
「……ありがとう!ユリウス!」
くすっと笑いがこぼれ、大広間に和やかな空気が広がる。
ロウソクに火が灯され、義母が声をかけた。
「さあ、シャーロットちゃん。願い事を」
シャーロットは目を閉じる。
――特別な願いなんていらない。祈ることはしたくないもの。
ただ、そうね。この時間が、この場所が、少しでも長く続いたら良いなと私はそう心の中で呟き、そっと息を吹きかけた。
拍手が起こり、シャーロットは少し照れながら笑った。
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