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協力者
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私たちは、ウィリアム王太子に会うため、細心の注意を払って行動していた。万が一にも教会に気取られてはならないもの、、
アルタスの部屋には、精霊たちに頼んで作ってもらった身代わりを残し、深夜――城の奥、灯りの落とされた小さな応接室で、私たちはウィリアム王太子と対面した。
「……こちらが、アルタスです」
私がそう紹介すると、ウィリアム王太子は穏やかな微笑みを浮かべ、ゆっくりと彼の前に歩み寄った。
「やあ。君がアルタスだね」
差し伸べられた手。その瞬間だった。
アルタスは、何かに突き動かされたように王太子へと駆け寄り、ぽろぽろと、大粒の涙をこぼしながら強く抱きついた。
「……っ!」
あまりに突然のことで、私たちは息を呑む。慌てて引き離すと、それでもアルタスは、しゃくりあげるように泣き続けていた。
「……お、お姉さん……」
震える声で、アルタスはウィリアム王太子を見上げた。
その呼び方に、空気が一瞬、凍りつく。
「……もしかして、その“お姉さん”というのは――」
ユリウスが静かに問いかける。私とユリウスは、同時に口を開いた。
「「アンナ王女」」
その名が出た瞬間、ウィリアム王太子の背後に控えていた父アドルフが、わずかに首を傾げた。
「……アンナが、教会の内部で悪事を働いている可能性があることは掴んでいた。証拠を集めていたのも事実だ。
だが……“気になる子供がいる”とは聞いていたものの、それが君だったとはね」
アドルフの視線が、アルタスへと向いて話す。
「あのオフィーリアの家の事や教会の内部事情を調べる中で、妙に扱いの違う子供の存在が、君は……ずっと、何を見てきたんだい?」
アルタスは、ぎゅっと服の裾を握りしめたまま、しばらく俯いていた。やがて、決意するように顔を上げる。
「……ぼ、僕、知ってる。教会で、いけないことがたくさん行われてる。祈りの名の下で、嘘をついて、女性や子供たちを……」
小さな声だったが、その言葉には、確かな怒りと悲しみが滲んでいる様子だった。
「……あ、あと、本当は、、オフィーリアに、女神様を殺してとお願いされたんだ、、、」
彼は私の方を見て話し、その一言に隣にいたユリウスは彼を警戒するものの、アルタスは首を横にふり涙をまた流す。
「ちがっ!それは悪いことだよ!と言ったら、オフィーリアに、、姉様に怒られちゃったんだ、、、僕達はもう大人だしーー、僕も……教会の悪いことを、全部明るみに出したい。
僕にできることがあるなら、協力する、します」
その言葉に、部屋の空気が静かに変わった。ウィリアム王太子は、アルタスの目線に合わせて膝を折り、ゆっくりと頷く。
「……ありがとう、アルタス。君の勇気は、きっと多くの人を救うよ」
「え、あ!は、はははい!」
アルタスは、かつて自分に優しく接してくれた、アンナ王女とウィリアム王太子を重ねて見てるのか、照れて顔を真っ赤にしている。。いや、なんというか、、、
「……一瞬BLっぽく見えたわ」
「姉上、それはどういう意味ですか?」
「ユリウスは知らなくててもよいわ」
こうして――教会の闇を暴くため、アルタスは、私たちの“協力者”となったのだった。
アルタスの部屋には、精霊たちに頼んで作ってもらった身代わりを残し、深夜――城の奥、灯りの落とされた小さな応接室で、私たちはウィリアム王太子と対面した。
「……こちらが、アルタスです」
私がそう紹介すると、ウィリアム王太子は穏やかな微笑みを浮かべ、ゆっくりと彼の前に歩み寄った。
「やあ。君がアルタスだね」
差し伸べられた手。その瞬間だった。
アルタスは、何かに突き動かされたように王太子へと駆け寄り、ぽろぽろと、大粒の涙をこぼしながら強く抱きついた。
「……っ!」
あまりに突然のことで、私たちは息を呑む。慌てて引き離すと、それでもアルタスは、しゃくりあげるように泣き続けていた。
「……お、お姉さん……」
震える声で、アルタスはウィリアム王太子を見上げた。
その呼び方に、空気が一瞬、凍りつく。
「……もしかして、その“お姉さん”というのは――」
ユリウスが静かに問いかける。私とユリウスは、同時に口を開いた。
「「アンナ王女」」
その名が出た瞬間、ウィリアム王太子の背後に控えていた父アドルフが、わずかに首を傾げた。
「……アンナが、教会の内部で悪事を働いている可能性があることは掴んでいた。証拠を集めていたのも事実だ。
だが……“気になる子供がいる”とは聞いていたものの、それが君だったとはね」
アドルフの視線が、アルタスへと向いて話す。
「あのオフィーリアの家の事や教会の内部事情を調べる中で、妙に扱いの違う子供の存在が、君は……ずっと、何を見てきたんだい?」
アルタスは、ぎゅっと服の裾を握りしめたまま、しばらく俯いていた。やがて、決意するように顔を上げる。
「……ぼ、僕、知ってる。教会で、いけないことがたくさん行われてる。祈りの名の下で、嘘をついて、女性や子供たちを……」
小さな声だったが、その言葉には、確かな怒りと悲しみが滲んでいる様子だった。
「……あ、あと、本当は、、オフィーリアに、女神様を殺してとお願いされたんだ、、、」
彼は私の方を見て話し、その一言に隣にいたユリウスは彼を警戒するものの、アルタスは首を横にふり涙をまた流す。
「ちがっ!それは悪いことだよ!と言ったら、オフィーリアに、、姉様に怒られちゃったんだ、、、僕達はもう大人だしーー、僕も……教会の悪いことを、全部明るみに出したい。
僕にできることがあるなら、協力する、します」
その言葉に、部屋の空気が静かに変わった。ウィリアム王太子は、アルタスの目線に合わせて膝を折り、ゆっくりと頷く。
「……ありがとう、アルタス。君の勇気は、きっと多くの人を救うよ」
「え、あ!は、はははい!」
アルタスは、かつて自分に優しく接してくれた、アンナ王女とウィリアム王太子を重ねて見てるのか、照れて顔を真っ赤にしている。。いや、なんというか、、、
「……一瞬BLっぽく見えたわ」
「姉上、それはどういう意味ですか?」
「ユリウスは知らなくててもよいわ」
こうして――教会の闇を暴くため、アルタスは、私たちの“協力者”となったのだった。
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