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へっぽこ姫の仲良し作戦⑤ 五章 ペラルゴニウム国編
女帝ハナナ
しおりを挟む「聖女様は何がお好きなんですか?」
「…特に何もないです」
「やはり癒しのお力も凄いんでしょうね!以前の聖女候補のとき、剣裁きが凄いと感心いたましました!お名前はなんて呼べばいいですか?」
「え?あー、ブ、ブラ子…です」
ニコニコとブラッ…いやブラ子ちゃんに話かけているヒロイン・オーロラは色々と聞き、ブラ子ちゃんはグッタリと疲れていた。私の隣に座っているレモン姫は
「あの子が噂の聖女だったの?いや、どーみても…以前見かけたモリオン家のブラッ…」
「レモン姫たま!シー!だよ!シー!」
そう言うと色々と察したレモン姫はお腹を抑えて笑いを堪えていた。
「はあ…なんで…また女の格好なんて…好きな女の子の前なのに」
ハッ!!!ブラッド君よ!!
…やっぱりそうだったんだね。元々悪役配下のポジションだったブラッド…でも女装も剣も魔術も完璧だけど、やっぱりヒロイン・オーロラに恥ずかしい格好は見せられないよね。でも私的には羨ましいぐらい美少女なんだよね。
オーロラとレモン姫が話ている隙に私はブラッドの方に近寄って
「ブアット、エメの護衛でごめんね?エメはね、女の子のブアットもかわいいから、だから頑張って!」
「え、ごめん。意味わからねー」
「エメはおーえん!」
ハウライト兄様やガーネット兄様達の恋も応援しなきゃだけど、泥沼だけにはならないことを祈るよ!ブラッドは
「…はあー…俺は一体何してんだか」
と深いため息をはいた。
長い馬車の旅からようやく、ペラルゴニウム国へ着いた。
ペラルゴニウム国は美と長寿の国と呼ばれている。周りの国民の人達の姿は全員若く、年寄りらしい年寄りはいない。そしてこの国は、昔というべきなのかわからないけど古代中国風、紫禁城みたいな作りのお城で服もチャイナっぽくて可愛らしい!城下町には美味しそうな肉まんっぽいのが売ってあった。屋台とかも沢山並んでて楽しそう!桃の飾りが沢山飾り賑やかな様子だった。お城の中へ入ると城の中は全員女性らしい。
ブラッドはボソッと呟き
「女だらけって…」
門が開き、そこには美魔女さんのハナナ女王が出迎えてくれた。
「ようこそ、妾の国ペラルゴニウム国へ」
扇子を持ちながらニッコリと微笑むハナナ女王様。うん、やっぱり綺麗な人だよ!ハナナ女王はチラッとブラ子ちゃんをみて、クスクスと笑っていた。ブラ子ちゃんはすました顔でお辞儀をすると
「ふむ。可愛らしい姫達よの。ここからは男性は禁止じゃ。おなご達だけ故楽しむがよい」
「あいっ!」
「ハナナ女王様、因みに男性がいたらどうなるんですか?」
そうレモン姫は質問をすると、ハナナ女王はニヤと笑い
「神聖なる場所ゆえ、男が一歩踏み出したら……打首じゃ」
チラッとブラッド、いやブラ子ちゃんの様子を見ると固まっていた。
この後私達の歓迎会ということで沢山の桃やフルーツ、野菜やら、お肉やら、ご馳走が並べられた。綺麗な踊り子さん達の踊りを見て楽しんだ。
ブラ子ちゃんだけはずっと固まったままの状態。うん、バレないようにブラ子ちゃんを守らなきゃね!!
レモン姫やオーロラは踊り子達を見て楽しみ、ブラ子は何やら固まったままの状態でそれをエメラルドはバレないようにキョロキョロとブラ子のそばにいて守って?いたようだった。そんな子供達の様子を優しい眼差しで見つめるハナナ女王はクスクスと笑いながら
「ふふ、妾の子も…生きていれば…」
そうポソッと悲しそうな声で呟いていた。
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