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#18 最低最悪の弟
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「っじゅ、16歳ってぇ~~ありえないでしょー~~う」
浴槽に浸かりながら竜司は今日の出来事を頭にフラッシュバックさせていた。思い出したくもないのだが、彼の年齢を聞いてしまい、されたことが再生され続けてしまい。
「あ゛ぁー~~っっっっ!」
あまりに恥ずかしく、そして――
「16歳っっっっ!」
犯罪意識に苛まれてしまていた。
同時に、息子に何を頼んでんのと海潮にも驚きが隠せない。
家庭環境が複雑な上に、そんな海潮を嫌うことなく真っ直ぐに育ち、手伝いをする彼に竜司も関心をしたのだが。いくら肉親でも頼んでいいことと、いくら理解力のある息子でも承諾することに。
「ダメでしょ~~ぅううっっっっ!?」
ばしゃばしゃ! と浴槽内で竜司も暴れてしまう。
「僕なんかよりも、縁司君なんかよりも若い子に…よりにもよって、二周り以上年齢上の僕がっ、ぁあぁううぅう゛っ」
しまいにはブクブクとお湯の中に竜司も沈んでしまった。
このままなかったことに出来ないだろうか、と。
◆
「ん…っうぁ゛…っちょ、ぁ」
軽いソフトな口づけから、気がつけば床に寝かせられ長谷部は縁司の濃厚な口づけ攻撃を受けていた。口腔内には縁司の舌が歯をなぞり、舌を絡めとりと好き勝手に動かされて長谷部も眩暈を起こし、くらくらと視界も揺れていた。息すら出来ないほどの行為だからだ。
堪らずに長谷部は縁司の肩を叩いた。
「なぁんだよー」
ここでようやく唇が離され、長谷部も大きく息を吐いた。
「何、じゃねぇから! …あんまし、がっつくんじゃねぇってば…俺、こういうのはしたことなんかないし」と小さく言う長谷部に、あろうことか縁司が思いもしないことを口にした。
「カマトトぶってんじゃねぇよ。何? いっつも、そぉいうこと言って相手を喜ばせんのかよぉうw」
「は?」と強張った声が長谷部から漏れた。
頭を殴られた感覚に襲われる。
「いつから、男としてんの?」
しみじみと長谷部の額に口づけをし、さらに。
「兄貴ってば長湯派だから、当分はあがらないっだろぉうしぃー」
どういう意味なのか長谷部には理解は出来ないし、したくもないのだが。
「なんなら、オレの部屋に行くか?」
(…は? 何を言ってやがんの????)
言い方の含みを捉えると。
彼は長谷部が同性愛者と思い込み、かつ、性的な意味で長谷部を見ている訳だ。
しかも、彼の中に長谷部は尻軽のような存在になっている。
「ぃ、行かねぇよっ」
身勝手な妄想をする縁司に長谷部も吐き捨てた。
徐々に抜けた力も戻り組み敷く縁司の両肩に手を置き、勢いよく押し退けた。突然の長谷部の行為に縁司の身体が後ろに落ちてしまい、腰が床に落ちて着いてしまった。
「なんだよぉうー急にさぁ?」
低い口調で縁司が長谷部に言い返した。
「急なのはあンただかんなっ!?」
上半身を上げて、長谷部は縁司から少しづつ身体を離した。
快楽に腰が抜けたのか立つことは出来ない。
「男を抱きたいってんなら父さんの店に行けよっ!」
「はァ? 何を言ちゃってんのぉー長谷部君ってっばさぁ?」
床に両手をつけて這って長谷部ににじり寄る。
そんな目を細めて向かって来る様子の縁司から離れようとするのだが、足首を掴まれてしまい動くことも出来なくなってしまう。手で叩くも、掴まれた足首を強い力で掴まれてしまい痛みに顔を長谷部も歪めることしか出来ない。
「ってぇ! マジでなんなんだよっ! あンたっさぁあ!」
苛立で声も荒く、大きくもなってしまう。
「その店の慣れてる店員と長谷部君の違いなんかないってんなら、あンたを今、このまんま抱く方が手っ取り早いじゃんかぁ~~最近ねぇーシてないから溜まちゃって溜ちゃってさぁあー~~♡」
身勝手以上に、最低最悪な告白に長谷部も茫然と目を丸くさせてしまう。
「男とはシたことなんかねぇけどさぁ? 慣れてる長谷部君がリードしてくれるでしょー?」
わなわな、と長谷部の身体も震えた。
完全に縁司は長谷部を娼婦扱いをしているからだ。
「っだ、誰がするかってんだよっ! 馬っっっっ鹿なんじゃねぇの!?」
「金やんなきゃダメってかぁ~~ったく。幾ら積めばいいの? ほらぁ~~言ってみな」
「っじゃなくってぇえ!」と泣き声を上げたときだ。
「縁司君ンん?!」
顔を強張らせた竜司が立ち竦んでいた。
「ありゃー兄貴ってばぁー~~お早いんですねぇえ♡」
へらっと縁司は竜司を見上げた。
「縁っっっっ司ッ!」
浴槽に浸かりながら竜司は今日の出来事を頭にフラッシュバックさせていた。思い出したくもないのだが、彼の年齢を聞いてしまい、されたことが再生され続けてしまい。
「あ゛ぁー~~っっっっ!」
あまりに恥ずかしく、そして――
「16歳っっっっ!」
犯罪意識に苛まれてしまていた。
同時に、息子に何を頼んでんのと海潮にも驚きが隠せない。
家庭環境が複雑な上に、そんな海潮を嫌うことなく真っ直ぐに育ち、手伝いをする彼に竜司も関心をしたのだが。いくら肉親でも頼んでいいことと、いくら理解力のある息子でも承諾することに。
「ダメでしょ~~ぅううっっっっ!?」
ばしゃばしゃ! と浴槽内で竜司も暴れてしまう。
「僕なんかよりも、縁司君なんかよりも若い子に…よりにもよって、二周り以上年齢上の僕がっ、ぁあぁううぅう゛っ」
しまいにはブクブクとお湯の中に竜司も沈んでしまった。
このままなかったことに出来ないだろうか、と。
◆
「ん…っうぁ゛…っちょ、ぁ」
軽いソフトな口づけから、気がつけば床に寝かせられ長谷部は縁司の濃厚な口づけ攻撃を受けていた。口腔内には縁司の舌が歯をなぞり、舌を絡めとりと好き勝手に動かされて長谷部も眩暈を起こし、くらくらと視界も揺れていた。息すら出来ないほどの行為だからだ。
堪らずに長谷部は縁司の肩を叩いた。
「なぁんだよー」
ここでようやく唇が離され、長谷部も大きく息を吐いた。
「何、じゃねぇから! …あんまし、がっつくんじゃねぇってば…俺、こういうのはしたことなんかないし」と小さく言う長谷部に、あろうことか縁司が思いもしないことを口にした。
「カマトトぶってんじゃねぇよ。何? いっつも、そぉいうこと言って相手を喜ばせんのかよぉうw」
「は?」と強張った声が長谷部から漏れた。
頭を殴られた感覚に襲われる。
「いつから、男としてんの?」
しみじみと長谷部の額に口づけをし、さらに。
「兄貴ってば長湯派だから、当分はあがらないっだろぉうしぃー」
どういう意味なのか長谷部には理解は出来ないし、したくもないのだが。
「なんなら、オレの部屋に行くか?」
(…は? 何を言ってやがんの????)
言い方の含みを捉えると。
彼は長谷部が同性愛者と思い込み、かつ、性的な意味で長谷部を見ている訳だ。
しかも、彼の中に長谷部は尻軽のような存在になっている。
「ぃ、行かねぇよっ」
身勝手な妄想をする縁司に長谷部も吐き捨てた。
徐々に抜けた力も戻り組み敷く縁司の両肩に手を置き、勢いよく押し退けた。突然の長谷部の行為に縁司の身体が後ろに落ちてしまい、腰が床に落ちて着いてしまった。
「なんだよぉうー急にさぁ?」
低い口調で縁司が長谷部に言い返した。
「急なのはあンただかんなっ!?」
上半身を上げて、長谷部は縁司から少しづつ身体を離した。
快楽に腰が抜けたのか立つことは出来ない。
「男を抱きたいってんなら父さんの店に行けよっ!」
「はァ? 何を言ちゃってんのぉー長谷部君ってっばさぁ?」
床に両手をつけて這って長谷部ににじり寄る。
そんな目を細めて向かって来る様子の縁司から離れようとするのだが、足首を掴まれてしまい動くことも出来なくなってしまう。手で叩くも、掴まれた足首を強い力で掴まれてしまい痛みに顔を長谷部も歪めることしか出来ない。
「ってぇ! マジでなんなんだよっ! あンたっさぁあ!」
苛立で声も荒く、大きくもなってしまう。
「その店の慣れてる店員と長谷部君の違いなんかないってんなら、あンたを今、このまんま抱く方が手っ取り早いじゃんかぁ~~最近ねぇーシてないから溜まちゃって溜ちゃってさぁあー~~♡」
身勝手以上に、最低最悪な告白に長谷部も茫然と目を丸くさせてしまう。
「男とはシたことなんかねぇけどさぁ? 慣れてる長谷部君がリードしてくれるでしょー?」
わなわな、と長谷部の身体も震えた。
完全に縁司は長谷部を娼婦扱いをしているからだ。
「っだ、誰がするかってんだよっ! 馬っっっっ鹿なんじゃねぇの!?」
「金やんなきゃダメってかぁ~~ったく。幾ら積めばいいの? ほらぁ~~言ってみな」
「っじゃなくってぇえ!」と泣き声を上げたときだ。
「縁司君ンん?!」
顔を強張らせた竜司が立ち竦んでいた。
「ありゃー兄貴ってばぁー~~お早いんですねぇえ♡」
へらっと縁司は竜司を見上げた。
「縁っっっっ司ッ!」
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