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第2章 王都へ
82 マール町③
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コンコンコン
「はい」
「俺だけど、入っても大丈夫か?」
「あら、アランだわ。みんな、アランが入っても大丈夫?」
「「「はいっ」」」
三人で部屋の探検をしたり、おしゃべりをしたりと楽しく過ごしてたところ、アランさんが部屋にやって来た。
アランさんは何の用事なのかな?
特に見られて困るものはないので、私たちはシーラさんの問いかけに了承する。
ガチャ
「失礼するよ」
入ってきたのはアランさん一人だった。他の二人は部屋にいるのかな?
「何かあったの?」
「ああ。あっちの部屋に神父様がいらっしゃって。夕飯を部屋に用意してくれることになったんだが。一緒にあっちの部屋で食べないか?二部屋に用意してもらうのは手間だろうし、何よりハル君も寂しくないだろうしな」
夕飯を考えるにはまだ早い時間な気がするけど、準備があるもんね。
「そうねぇ。神官長様はどうされるのかしら」
「神父様から伝言で、神官長様はこの教会の神官長様と一緒に夕飯をとるから、こちらのことは気にしないで良い、ってさ」
「そう。わかったわ。貴女たちも良いかしら?」
「「「はいっ!」」」
みんなで食べるのは大賛成なので、三人で元気よく答える。
「良かった。じゃあ、神父様にはそう言っておくよ。食事までまだ時間があるけどハル君もいるし、もうあっちの部屋に来るかい?」
「あの。町を観光しちゃだめですか?」
キャシーちゃんは町の観光がしたかったみたいで、アランさんに聞いている。
「ごめんな。町の観光に出るだけの時間はないんだ」
「そうですか」
キャシーちゃんはアランさんの言葉にがっくりと肩を落としている。
私とアミーちゃんも密かに期待をしていたので、同じようにがっくりしてしまう。
そんなわたしたちの様子に同情してか、アランさんは良いことを教えてくれた。
「でも、3日目に寄る予定のフィッツ町では観光の時間をとる予定だから」
「そこは海に面してて、貿易も盛んだから貴女たちが今まで見た事の無いようなものがいっぱいあるわよ」
「本当!?」
「海ってあのしょっぱくって、とーっても大きいって聞く、あの海のことよね?あたし見たこと無い!」
「美味しい食べ物あるかなぁ。ねぇ、マーブルっ」
「にゃんっ」
私たちはアランさんたちの言葉に色めきたつ。
「他の町では観光に時間は割けないけど、フィッツ町では必ず時間を作るから、それまで我慢してくれるかな?」
「「「はいっ」」」
私たちはアランさんに元気よく答えると、みんなで部屋をでる。
「ハル君は観光のこと知ってるんですか?」
「いや。まだ教えてないけど」
「じゃあ、わたしが教えてあげようっと♪」
アランさんの言葉にキャシーちゃんは今にもスキップしそうな足取りで、隣の部屋に向かう。
「あの子やっぱり・・・」
「何がやっぱりなの?」
アミーちゃんはそんなキャシーちゃんの姿を見て、何故かにやにやしている。
「サラちゃんは気づかない?」
「う、うん。キャシーちゃんの事なのはわかるけど、あとは全く」
アミーちゃんに逆に質問されたけど、思い当たることが全く無い。
そんな私の様子に、アミーちゃんは更に嬉しそうに顔を綻ばせる。
「うふふふ。今日の夜、教えてあげる。女子会しましょっ。女子会っ!」
「女子会?」
聞きなれない言葉に、首をかしげる。
「女子だけで集まって色々とお話しする事よ!すっごく楽しいんだからっ」
アミーちゃんがすごく楽しそうに言うので、私も何だかワクワクしてきたっ。
「二人とも早く行くよーっ!」
キャシーちゃんとシーラさんは既に隣部屋の前で、私たちを待っていた。
「いっけないっ。サラちゃん、行こっ」
「うん」
私たちは二人の元に慌てて向かう。
女子会たのしみだなぁ!
「はい」
「俺だけど、入っても大丈夫か?」
「あら、アランだわ。みんな、アランが入っても大丈夫?」
「「「はいっ」」」
三人で部屋の探検をしたり、おしゃべりをしたりと楽しく過ごしてたところ、アランさんが部屋にやって来た。
アランさんは何の用事なのかな?
特に見られて困るものはないので、私たちはシーラさんの問いかけに了承する。
ガチャ
「失礼するよ」
入ってきたのはアランさん一人だった。他の二人は部屋にいるのかな?
「何かあったの?」
「ああ。あっちの部屋に神父様がいらっしゃって。夕飯を部屋に用意してくれることになったんだが。一緒にあっちの部屋で食べないか?二部屋に用意してもらうのは手間だろうし、何よりハル君も寂しくないだろうしな」
夕飯を考えるにはまだ早い時間な気がするけど、準備があるもんね。
「そうねぇ。神官長様はどうされるのかしら」
「神父様から伝言で、神官長様はこの教会の神官長様と一緒に夕飯をとるから、こちらのことは気にしないで良い、ってさ」
「そう。わかったわ。貴女たちも良いかしら?」
「「「はいっ!」」」
みんなで食べるのは大賛成なので、三人で元気よく答える。
「良かった。じゃあ、神父様にはそう言っておくよ。食事までまだ時間があるけどハル君もいるし、もうあっちの部屋に来るかい?」
「あの。町を観光しちゃだめですか?」
キャシーちゃんは町の観光がしたかったみたいで、アランさんに聞いている。
「ごめんな。町の観光に出るだけの時間はないんだ」
「そうですか」
キャシーちゃんはアランさんの言葉にがっくりと肩を落としている。
私とアミーちゃんも密かに期待をしていたので、同じようにがっくりしてしまう。
そんなわたしたちの様子に同情してか、アランさんは良いことを教えてくれた。
「でも、3日目に寄る予定のフィッツ町では観光の時間をとる予定だから」
「そこは海に面してて、貿易も盛んだから貴女たちが今まで見た事の無いようなものがいっぱいあるわよ」
「本当!?」
「海ってあのしょっぱくって、とーっても大きいって聞く、あの海のことよね?あたし見たこと無い!」
「美味しい食べ物あるかなぁ。ねぇ、マーブルっ」
「にゃんっ」
私たちはアランさんたちの言葉に色めきたつ。
「他の町では観光に時間は割けないけど、フィッツ町では必ず時間を作るから、それまで我慢してくれるかな?」
「「「はいっ」」」
私たちはアランさんに元気よく答えると、みんなで部屋をでる。
「ハル君は観光のこと知ってるんですか?」
「いや。まだ教えてないけど」
「じゃあ、わたしが教えてあげようっと♪」
アランさんの言葉にキャシーちゃんは今にもスキップしそうな足取りで、隣の部屋に向かう。
「あの子やっぱり・・・」
「何がやっぱりなの?」
アミーちゃんはそんなキャシーちゃんの姿を見て、何故かにやにやしている。
「サラちゃんは気づかない?」
「う、うん。キャシーちゃんの事なのはわかるけど、あとは全く」
アミーちゃんに逆に質問されたけど、思い当たることが全く無い。
そんな私の様子に、アミーちゃんは更に嬉しそうに顔を綻ばせる。
「うふふふ。今日の夜、教えてあげる。女子会しましょっ。女子会っ!」
「女子会?」
聞きなれない言葉に、首をかしげる。
「女子だけで集まって色々とお話しする事よ!すっごく楽しいんだからっ」
アミーちゃんがすごく楽しそうに言うので、私も何だかワクワクしてきたっ。
「二人とも早く行くよーっ!」
キャシーちゃんとシーラさんは既に隣部屋の前で、私たちを待っていた。
「いっけないっ。サラちゃん、行こっ」
「うん」
私たちは二人の元に慌てて向かう。
女子会たのしみだなぁ!
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