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第2章 王都へ
86 マール町⑦
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神父様についてしばらく歩くと、神父様が一つの扉の前でとまる。
「こちらが、神官長の部屋になります」
神父様は私たちにそう伝えると、扉を叩く。
コンコンコン
「はい」
「フェビラル様と王立魔法学校の入学予定の子供たち、その護衛のものをお連れしました」
「フェビラル様をっ⁉️は、早く入ってもらいなさいっ」
部屋の中から慌てた様子の声が聞こえる。
神父様が扉を開けると、一人の男性が椅子から立ち上がって、こちらをと言うか、フェ様を凝視していた。
あの人がグラッド神官長様なのかな?
リードの言う通り、グラッド神官長様は少し太っていて、椅子から立ち上がったとき、体がぷるんっと震えるのが見えた。
「フェビラル様、昨夜はゆっくり眠ることは出来ましたか?」
「うむ」
「それはよろしゅうございました。ささっ。今お茶を持ってこさせますので、お座りになって下さい 」
私たちのことは眼中にないようで、ひたすらフェ様に話しかけている。
フェ様は顔をひきつらせているのに、気づいてないのかな?
「いや。お茶は出さずとも良い。私たちは別れの挨拶を言いにきたんだ」
「えっ⁉️もうですか?せ、せめてお茶だけでも」
「出発の時間があるのでな。さっ、みんな横に並んで」
フェ様は席に座るのを固辞すると、私たちを一列に並べる。
このままここで挨拶するのかな?
その間も、グラッド神官長様は必死で引き留めようと、色々と話しかけているけど、全く効果がないみたい。
「では、世話になったな」
「「「「ありがとうございました」」」」
「ふぇ、フェビラル様~~っ!!」
グラッド神官長様の懇願は最後までフェ様に聞き入れられることなく、私たちはフェ様に急き立てられるように、教会をあとにする。
グラッド神官長様は馬車にまでついてこようとしてたけど、神父様たちに引き留められ、それは叶わなかった。
「あの神官長は野心が強くていかん。私に媚を売っても何にもならんのだかなぁ」
馬車の中でフェ様はそう言って、一つ大きなため息を吐くのだった。
停留所に着くと、ロンさんとフェリシアは昨日別れた場所で私たちを待っていた。
「「「「おはようございます」」」」
「おう。おはよう」
「クルルル」
みんなでロンさんとフェリシアに挨拶をする。
「ロンさん、おはよう。フェリシアの準備は万全かい?」
「おはよう。フェリシアはいつでも大丈夫だ。荷物を運び込んだら、早速出発するか?」
「頼むよ。今日の経路に変更は?」
「特にないな」
アランさんたちとロンさんは早速今日の予定を話し始める。
その間私たちは何もすることがないので、ロンさんに一言声をかけ、フェリシアと触れ合うことにした。
「ね。フェリシアは怖くないでしょ?」
「すべすべで気持ち良いよな?」
「「うんっ」」
アミーちゃんとキャシーちゃんは、昨日一日フェリシアと接したことで、怖さが和らいだのか、最初は恐々触っていたけど、最後にはフェリシアの感触を楽しむことができるまでになっていた。
「本当にスベスベなのね」
「わたし、もっとゴツゴツしてるのかと思ってた」
「それだけじゃないんだよ!鱗は柔らかくって、ほのかに暖かいし。何よりフェリシアのあの金の瞳と長いまつげ!とっても素敵だと思うんだ!」
ふふふ。アミーちゃんたちもこれで竜好きの一員だね!
嬉しくって、私が思うフェリシアの素敵な部分をアミーちゃんとキャシーちゃんに伝える。
「に"っ」
「あっ!違う、違うのっ!マーブルも大好きだよ!」
「にー?」
私があまりにもフェリシアを褒めまくったからか、途端にマーブルの機嫌が悪くなる。
私はポシェットの中にいるマーブルに向かって大好きだと伝えるけれど、マーブルは不審げにこちらを見ているだけで、機嫌が良くなる気配が全くない。
「マーブルの魅力は白くてフワフワの毛や、小さくて柔らかい体だから!」
マーブルの機嫌を治すため、マーブルの魅力を必死で訴える。
そんな私の様子をみんながポカンとしながら見ていた。
『俺知ってるぜ!こういうのって人の世では浮気って言うんだろ?』
「あんた何やってんの?」
うううっ。リードの言葉やキャシーちゃんの呆れた目が心に突き刺さります。
マーブルの目の前で、フェリシアのことを誉めるのは程々にしようと心に誓った。
「こちらが、神官長の部屋になります」
神父様は私たちにそう伝えると、扉を叩く。
コンコンコン
「はい」
「フェビラル様と王立魔法学校の入学予定の子供たち、その護衛のものをお連れしました」
「フェビラル様をっ⁉️は、早く入ってもらいなさいっ」
部屋の中から慌てた様子の声が聞こえる。
神父様が扉を開けると、一人の男性が椅子から立ち上がって、こちらをと言うか、フェ様を凝視していた。
あの人がグラッド神官長様なのかな?
リードの言う通り、グラッド神官長様は少し太っていて、椅子から立ち上がったとき、体がぷるんっと震えるのが見えた。
「フェビラル様、昨夜はゆっくり眠ることは出来ましたか?」
「うむ」
「それはよろしゅうございました。ささっ。今お茶を持ってこさせますので、お座りになって下さい 」
私たちのことは眼中にないようで、ひたすらフェ様に話しかけている。
フェ様は顔をひきつらせているのに、気づいてないのかな?
「いや。お茶は出さずとも良い。私たちは別れの挨拶を言いにきたんだ」
「えっ⁉️もうですか?せ、せめてお茶だけでも」
「出発の時間があるのでな。さっ、みんな横に並んで」
フェ様は席に座るのを固辞すると、私たちを一列に並べる。
このままここで挨拶するのかな?
その間も、グラッド神官長様は必死で引き留めようと、色々と話しかけているけど、全く効果がないみたい。
「では、世話になったな」
「「「「ありがとうございました」」」」
「ふぇ、フェビラル様~~っ!!」
グラッド神官長様の懇願は最後までフェ様に聞き入れられることなく、私たちはフェ様に急き立てられるように、教会をあとにする。
グラッド神官長様は馬車にまでついてこようとしてたけど、神父様たちに引き留められ、それは叶わなかった。
「あの神官長は野心が強くていかん。私に媚を売っても何にもならんのだかなぁ」
馬車の中でフェ様はそう言って、一つ大きなため息を吐くのだった。
停留所に着くと、ロンさんとフェリシアは昨日別れた場所で私たちを待っていた。
「「「「おはようございます」」」」
「おう。おはよう」
「クルルル」
みんなでロンさんとフェリシアに挨拶をする。
「ロンさん、おはよう。フェリシアの準備は万全かい?」
「おはよう。フェリシアはいつでも大丈夫だ。荷物を運び込んだら、早速出発するか?」
「頼むよ。今日の経路に変更は?」
「特にないな」
アランさんたちとロンさんは早速今日の予定を話し始める。
その間私たちは何もすることがないので、ロンさんに一言声をかけ、フェリシアと触れ合うことにした。
「ね。フェリシアは怖くないでしょ?」
「すべすべで気持ち良いよな?」
「「うんっ」」
アミーちゃんとキャシーちゃんは、昨日一日フェリシアと接したことで、怖さが和らいだのか、最初は恐々触っていたけど、最後にはフェリシアの感触を楽しむことができるまでになっていた。
「本当にスベスベなのね」
「わたし、もっとゴツゴツしてるのかと思ってた」
「それだけじゃないんだよ!鱗は柔らかくって、ほのかに暖かいし。何よりフェリシアのあの金の瞳と長いまつげ!とっても素敵だと思うんだ!」
ふふふ。アミーちゃんたちもこれで竜好きの一員だね!
嬉しくって、私が思うフェリシアの素敵な部分をアミーちゃんとキャシーちゃんに伝える。
「に"っ」
「あっ!違う、違うのっ!マーブルも大好きだよ!」
「にー?」
私があまりにもフェリシアを褒めまくったからか、途端にマーブルの機嫌が悪くなる。
私はポシェットの中にいるマーブルに向かって大好きだと伝えるけれど、マーブルは不審げにこちらを見ているだけで、機嫌が良くなる気配が全くない。
「マーブルの魅力は白くてフワフワの毛や、小さくて柔らかい体だから!」
マーブルの機嫌を治すため、マーブルの魅力を必死で訴える。
そんな私の様子をみんながポカンとしながら見ていた。
『俺知ってるぜ!こういうのって人の世では浮気って言うんだろ?』
「あんた何やってんの?」
うううっ。リードの言葉やキャシーちゃんの呆れた目が心に突き刺さります。
マーブルの目の前で、フェリシアのことを誉めるのは程々にしようと心に誓った。
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