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第4章 王立魔法学校一年目
218 ケルベロス降臨!
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「に、逃げた方がいいんじゃない?」
キャシーちゃんはソルテを抱きしめたまま、不安そうに辺りを見渡すとそう言った。
さっきまで気持ち良さそうに寝ていたソルテも、さすがにこの騒ぎですっかり目が覚めてしまったようで、鼻をぴすぴすと動かし、黒い靄を見つめている。
「逃げるって、どこによ」
冷静にそう尋ねるアミーちゃん自身も、キャシーちゃん同様に顔色が悪い。
周りの生徒達もこれから何が起こるのかと不安そうだ。
貴族科の生徒の数人が、モニカ先生やレーガン先生にあの黒い靄を何とかしろと突っかかっているのが見えた。
「そんなの、わかんないよ!でもっ」
「落ち着きなさいっ!きっと、先生達が何とかしてくれるわよ。あたし達は先生達の迷惑にならないよう、今はここでじっとしているべきよ。わかった?」
「う、うん…」
アミーちゃんの説得によって、キャシーちゃんは落ち着くことができたようだ。
「取り乱しちゃってごめんね」とキャシーちゃんは恥ずかしそうにしながら謝るのだった。
良くできましたと言うように、ハル君がキャシーちゃんの頭を撫でる。
さすがアミーちゃん!
そうアミーちゃんに声をかけようとして、アミーちゃんの体が小刻みに震えていることに気づいた。
シフォンとマカロンが心配そうにアミーちゃんを見つめていた。
アミーちゃんの顔色が悪いことに気づいていたのに、いつもと変わらない落ち着いた様子に、アミーちゃんは大丈夫だとすっかり安心してしまっていた。
アミーちゃんだって怖くて当然なのに、私のバカ!バカ!
私はシフォンとマカロンがアミーちゃんの肩から落ちないように気を付けながら、アミーちゃんをぎゅっと抱き締める。
「サ、サラちゃん、どうしたの?」
私の突然の行動に、アミーちゃんが驚きの声をあげた。
「大丈夫!何があっても、私がみんなを守るから!」
アミーちゃんにそう宣言することで、自分を奮い立たせる。
せめてこの結界が壊れないように、モスに協力してもらおう。
「サラちゃん、一体何をするつもりなの?」
私から体を引き離すと、アミーちゃんが慌てたように聞く。
でも残念ながら、アミーちゃんの質問に答える時間はないようだ。
ビリビリと鼓膜を振るわせる獣の咆哮が響く。
ついに召喚獣がその姿を現したのだ!
黒い靄から姿を現したのは、鋭い牙と爪に、艶のない真っ黒な体毛の召喚獣だった。
特筆すべきはその召喚獣には三つの犬の頭がついていることだ。
あまりにも恐ろしい姿にこの場にいる生徒はもちろんだけど、召喚獣達まで怯えてしまっている。
ケルベロスは悠然と辺りを見渡したあと、三つあるうちの中央の犬が口を開いた。
『懐かしい気配がすると思って来てみたら、これは一体なんの茶番だ?』
懐かしい気配って、もしかして…
ケルベロスの言葉にまさかと思いモスを見ると、モスが肯定するように頷く。
『精霊王様のことでしょう。先程精霊王様が使った魔法に反応したのかもしれません』
ここでマーブルの存在をばらされたらどうしよう!
私達に緊張が走る。
でも、ケルベロスが精霊王の名を出す前に、彼の前に立ちはだかる人物が。
「お前を呼び出したのは、この僕だ!」
ジャスパー君だ!
いつの間に結界の外へと驚いていると、モスから今がチャンスだとばかりに急かされる。
『今のうちに精霊王様をポシェットの中へ』
「うん!」
気づかれる前にと、マーブルを急いでポシェットの中に避難させる。
ほっと安心したところで、再びジャスパー君を見れば、彼はケルベロスに自分と契約しろと迫っているところだった。
「なんてことっ!」
レベッカ先生の顔が絶望に染まった。
キャシーちゃんはソルテを抱きしめたまま、不安そうに辺りを見渡すとそう言った。
さっきまで気持ち良さそうに寝ていたソルテも、さすがにこの騒ぎですっかり目が覚めてしまったようで、鼻をぴすぴすと動かし、黒い靄を見つめている。
「逃げるって、どこによ」
冷静にそう尋ねるアミーちゃん自身も、キャシーちゃん同様に顔色が悪い。
周りの生徒達もこれから何が起こるのかと不安そうだ。
貴族科の生徒の数人が、モニカ先生やレーガン先生にあの黒い靄を何とかしろと突っかかっているのが見えた。
「そんなの、わかんないよ!でもっ」
「落ち着きなさいっ!きっと、先生達が何とかしてくれるわよ。あたし達は先生達の迷惑にならないよう、今はここでじっとしているべきよ。わかった?」
「う、うん…」
アミーちゃんの説得によって、キャシーちゃんは落ち着くことができたようだ。
「取り乱しちゃってごめんね」とキャシーちゃんは恥ずかしそうにしながら謝るのだった。
良くできましたと言うように、ハル君がキャシーちゃんの頭を撫でる。
さすがアミーちゃん!
そうアミーちゃんに声をかけようとして、アミーちゃんの体が小刻みに震えていることに気づいた。
シフォンとマカロンが心配そうにアミーちゃんを見つめていた。
アミーちゃんの顔色が悪いことに気づいていたのに、いつもと変わらない落ち着いた様子に、アミーちゃんは大丈夫だとすっかり安心してしまっていた。
アミーちゃんだって怖くて当然なのに、私のバカ!バカ!
私はシフォンとマカロンがアミーちゃんの肩から落ちないように気を付けながら、アミーちゃんをぎゅっと抱き締める。
「サ、サラちゃん、どうしたの?」
私の突然の行動に、アミーちゃんが驚きの声をあげた。
「大丈夫!何があっても、私がみんなを守るから!」
アミーちゃんにそう宣言することで、自分を奮い立たせる。
せめてこの結界が壊れないように、モスに協力してもらおう。
「サラちゃん、一体何をするつもりなの?」
私から体を引き離すと、アミーちゃんが慌てたように聞く。
でも残念ながら、アミーちゃんの質問に答える時間はないようだ。
ビリビリと鼓膜を振るわせる獣の咆哮が響く。
ついに召喚獣がその姿を現したのだ!
黒い靄から姿を現したのは、鋭い牙と爪に、艶のない真っ黒な体毛の召喚獣だった。
特筆すべきはその召喚獣には三つの犬の頭がついていることだ。
あまりにも恐ろしい姿にこの場にいる生徒はもちろんだけど、召喚獣達まで怯えてしまっている。
ケルベロスは悠然と辺りを見渡したあと、三つあるうちの中央の犬が口を開いた。
『懐かしい気配がすると思って来てみたら、これは一体なんの茶番だ?』
懐かしい気配って、もしかして…
ケルベロスの言葉にまさかと思いモスを見ると、モスが肯定するように頷く。
『精霊王様のことでしょう。先程精霊王様が使った魔法に反応したのかもしれません』
ここでマーブルの存在をばらされたらどうしよう!
私達に緊張が走る。
でも、ケルベロスが精霊王の名を出す前に、彼の前に立ちはだかる人物が。
「お前を呼び出したのは、この僕だ!」
ジャスパー君だ!
いつの間に結界の外へと驚いていると、モスから今がチャンスだとばかりに急かされる。
『今のうちに精霊王様をポシェットの中へ』
「うん!」
気づかれる前にと、マーブルを急いでポシェットの中に避難させる。
ほっと安心したところで、再びジャスパー君を見れば、彼はケルベロスに自分と契約しろと迫っているところだった。
「なんてことっ!」
レベッカ先生の顔が絶望に染まった。
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