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各キャラパート
サファイアルート 1
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ヒロインの辛いところ。攻略対象とは強制的に話が成立してしまうこと。
ちぐはぐに答えても、いつの間にか向こうのいいように(つまり私の望まぬ形に)事が進むのだ。
今回だってそう。
5人の不毛な言い争いに退屈してたら、私のお腹がくぅ~と控えめな主張をした。確かにさっきは愚痴目的で酒場に行ったのでご飯は食べてないし、ちょうど時間はお昼時だ。
「ねぇ、私お腹空いたから一旦家に帰…」
「そうだろう!君も僕とランチに行きたいんだよね?」
私の声にサファイアがガバッと反応する。
「いや、だから家に」
「ほら、君たち!レディに空腹を感じさせたままなんていけないだろう?さぁ散った散った」
渋々ながらも他4人がいなくなったことは、私としても有難い。後は…サファイアさえ追い払えば…。
「じゃあ行こうか。レストランまでエスコートするよ」
ごく自然に手を取られそうになり、慌てて一歩距離をとる。
「私、家で勝手に食べるからいいって」
「えっ!リディアの手料理を食べさせてくれるのかい!?い、いやでも、流石に一人暮らしの女性の家に上がるのは紳士として…」
「いや!振る舞うつもりないけどっ?何勝手に人ん家で食べることにしてるの!?」
「そ、そうだよね。残念だ…。きっと君の手料理には敵わないだろうけど、リディアの好物のトマトチーズパスタが絶品のお店なんだよ」
「トマトチーズ…!!」
「ふふふ、トマトは美しさを保つのにも適した食材だからね。僕もよく食べているよ。食の好みが合うなんて、やっぱり僕たちは運命の…」
隣でサファイアが何か言ってたけど、私はトマトとチーズが織り成す魅惑のハーモニーを想像し、ヨダレを垂らさないようにするのに必死だったから耳に入ってこなかった。
そして気付けば賑わうレストラン内のテーブルにサファイアと二人で座っていた。
(はっ!いかんいかん!つい食べ物に釣られてオーダーまで済ませちゃったけど、一緒にランチとかイベ発生しちゃってるじゃん!早く逃げないとっ)
「お待たせしました~!当店自慢のチーズたっぷりトマトパスタでーす!」
(早く、逃げないと…)
ほわぁ…と、食欲をそそるトマトの香り。
(はやく…)
チーズはパスタの上で輝いている(ように見える)。
ゴクリ。
「ほら、リディア。熱い内が美味しいよ?」
顔を上げるとフォークでチーズを持ち上げ、美味しそうにとろけ伸ばして見せるサファイア。
「いただきます!」
美味しく作って頂いたものは美味しい内に食べるべし!
私はただ、目の前のチーズとトマトソースの絡み合う熱々パスタを食べることだけ考えることにした。
だって美味しそうなんだもん。
「ん~♡美味しー!」
一口だけ…なんて無理なことは、食べた瞬間分かった。フォークが止まらないよ…ナニこれ絶品かっ!
無言で食べ進めること3口目。それはやってきた…。
「おぅおぅ!こじゃれた店では俺は飲めませんってか?」
店の入り口から聞こえたのは、ろれつも怪しいくらいベロベロに酔ってるのが分かる声。
なんとか収めようと頑張る店員さんを乱暴に振り切って、明らかな千鳥足で酒瓶片手にこちらへと向かってくる真っ赤な顔のおやじ。
こんなフラグ回収してなるものかと、無視を決め込むつもりだったが叶わなかった。
「なんでぃ嬢ちゃんおデートかぃ?こんなヒョロっちぃの相手にせんで俺と一杯どうよ?」
あひゃひゃひゃと、下品な笑い声を上げるおやじにすかさずサファイアが立ち上がる。
「いい加減にしたまえ!黙って聞いていれば…」
しかし、サファイアの声が相手に届くことはなかった。
ちぐはぐに答えても、いつの間にか向こうのいいように(つまり私の望まぬ形に)事が進むのだ。
今回だってそう。
5人の不毛な言い争いに退屈してたら、私のお腹がくぅ~と控えめな主張をした。確かにさっきは愚痴目的で酒場に行ったのでご飯は食べてないし、ちょうど時間はお昼時だ。
「ねぇ、私お腹空いたから一旦家に帰…」
「そうだろう!君も僕とランチに行きたいんだよね?」
私の声にサファイアがガバッと反応する。
「いや、だから家に」
「ほら、君たち!レディに空腹を感じさせたままなんていけないだろう?さぁ散った散った」
渋々ながらも他4人がいなくなったことは、私としても有難い。後は…サファイアさえ追い払えば…。
「じゃあ行こうか。レストランまでエスコートするよ」
ごく自然に手を取られそうになり、慌てて一歩距離をとる。
「私、家で勝手に食べるからいいって」
「えっ!リディアの手料理を食べさせてくれるのかい!?い、いやでも、流石に一人暮らしの女性の家に上がるのは紳士として…」
「いや!振る舞うつもりないけどっ?何勝手に人ん家で食べることにしてるの!?」
「そ、そうだよね。残念だ…。きっと君の手料理には敵わないだろうけど、リディアの好物のトマトチーズパスタが絶品のお店なんだよ」
「トマトチーズ…!!」
「ふふふ、トマトは美しさを保つのにも適した食材だからね。僕もよく食べているよ。食の好みが合うなんて、やっぱり僕たちは運命の…」
隣でサファイアが何か言ってたけど、私はトマトとチーズが織り成す魅惑のハーモニーを想像し、ヨダレを垂らさないようにするのに必死だったから耳に入ってこなかった。
そして気付けば賑わうレストラン内のテーブルにサファイアと二人で座っていた。
(はっ!いかんいかん!つい食べ物に釣られてオーダーまで済ませちゃったけど、一緒にランチとかイベ発生しちゃってるじゃん!早く逃げないとっ)
「お待たせしました~!当店自慢のチーズたっぷりトマトパスタでーす!」
(早く、逃げないと…)
ほわぁ…と、食欲をそそるトマトの香り。
(はやく…)
チーズはパスタの上で輝いている(ように見える)。
ゴクリ。
「ほら、リディア。熱い内が美味しいよ?」
顔を上げるとフォークでチーズを持ち上げ、美味しそうにとろけ伸ばして見せるサファイア。
「いただきます!」
美味しく作って頂いたものは美味しい内に食べるべし!
私はただ、目の前のチーズとトマトソースの絡み合う熱々パスタを食べることだけ考えることにした。
だって美味しそうなんだもん。
「ん~♡美味しー!」
一口だけ…なんて無理なことは、食べた瞬間分かった。フォークが止まらないよ…ナニこれ絶品かっ!
無言で食べ進めること3口目。それはやってきた…。
「おぅおぅ!こじゃれた店では俺は飲めませんってか?」
店の入り口から聞こえたのは、ろれつも怪しいくらいベロベロに酔ってるのが分かる声。
なんとか収めようと頑張る店員さんを乱暴に振り切って、明らかな千鳥足で酒瓶片手にこちらへと向かってくる真っ赤な顔のおやじ。
こんなフラグ回収してなるものかと、無視を決め込むつもりだったが叶わなかった。
「なんでぃ嬢ちゃんおデートかぃ?こんなヒョロっちぃの相手にせんで俺と一杯どうよ?」
あひゃひゃひゃと、下品な笑い声を上げるおやじにすかさずサファイアが立ち上がる。
「いい加減にしたまえ!黙って聞いていれば…」
しかし、サファイアの声が相手に届くことはなかった。
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