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しおりを挟む「イク」という感覚がわかるとそれが明確になって、より快感が高まっていった。
ヘンリーの前で恥ずかしい表情になっているだとか、あられもない声を上げているだとか、そんなことも気にならないほどどうしようもなく気持ちいい。どうしてこんなに気持ちいいのかわからず、ニーナは翻弄されるばかりだ。
いつもニーナがヘンリーを好きに従わせていたのに、今はニーナがヘンリーの与える快感に従順になってしまっている。
それでもよかった。
気持ちいいということ以外が考えられなくなればなるほど、ニーナにとっては都合がいい。
「あッ、ヘンリー、きもちい……っ!」
「僕もすごくいいよ」
ヘンリーはニーナの片足だけを持ち上げると、交差するようにして穿ってくる。とんでもない恰好をさせられているというのに、少しも気にならない。挿入の角度が変わって、中で当たる場所も変化したことにしか意識が向かなかった。
下半身で繋がりながら濃厚なキスをされる。呼吸をも奪うような激しいキスで頭がふわふわして、もっと気持ちよくなれた。
「イクっ、またイっちゃう……! あ、あぁ……ッ!」
「いいよ。好きなだけイかせてあげる」
ヘンリーのものが出入りするたびに、結合部から卑猥な音が鳴る。それはニーナが溢れさせた愛液を陰茎で掻き混ぜられる、ぐぽっ、ぐちゅんっ、と耳を塞ぎたくなるほどの下品な音だった。
絶頂で痙攣するニーナの中から陰茎が抜かれる。まだ欲しいと口にしようとするとうつ伏せに押さえつけられて、ヘンリーの身体が覆いかぶさってきた。体格の差を思い知らせるかのように、ずっしりと体重をかけられながら陰茎が沈められていく。亀頭でぐーっと子宮を押され、ニーナは呻くような声を漏らした。
「この体勢ッ、深、いっ……、あー……っだめ、だめぇ、イクっ!」
「痙攣すご……搾り取られそうだ。後ろからされるのも好きなんだね。自分からおしりを押しつけてフリフリ振って、ニーナはおねだりも上手だ」
ズンッ、ズンッ、と一突き一突きが重たくて、そのたびに甘イキを繰り返す。
耳元ではずっとヘンリーが「気持ちいいね」「おちんぽ食べるの上手」「ニーナの中すごくいい」と絶え間なく恥ずかしい言葉を囁いてきた。恥ずかしいのにうれしくて、子宮がきゅんきゅんと疼き、媚びるようにまたヘンリーのものを締めつけてしまう。
奥の一番気持ちいいところをすり潰すみたいに、しつこく亀頭でこねられる。手はシーツとの間に忍び込んで乳首をコリコリといじめてきた。自分のものとは思えない低い声がこぼれていく。
「あ゙ー……っ、ん゙う、き、も、ちい、……死んじゃ、う」
「死ぬなら僕も連れてって」
「はぁ、あッ、あ゙、……ッ……! イく、イ――ッ、くぅ」
上から叩きつけるようにして貫き、最奥に先端を押しつけながらぐりぐりと腰を回される。再び絶頂したニーナは、ヘンリーの陰茎が抜かれると、おしりを中途半端に上げた状態のまま全身を痙攣させていた。断続的に吹き出た潮でシーツに水たまりができている。
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