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第二章
16.前期試験
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この学園では前期試験、後期試験と年に二回大きな試験が行われ、学年毎に順位が貼り出されることとなる。
入学時にも試験を行うが、その時は首席と次席が発表されるだけでそれ以外の生徒については順位を知ることはない。ついでに私たちの代の入学時首席はライル様、次席はソフィアだった。
私も頑張ったが、やはりソフィアには敵わなかった。智の公爵家ともなれば頭の出来が違うらしく、ソフィアは一度読んだ本の内容はほぼ忘れないのだそうだ。そんな頭脳の持ち主に勝てるはずがない。
……ソフィアが婚約者に選ばれていたら、王子妃教育も学園入学前に殆どは終えることになっていたかもしれないな、と私は密かに思っているくらいだ。
しかし、今回の前期試験では私もかなり頑張って勉強したこともあり、それなりの手応えがあった。誰も期待していないとは分かっているが、一応ライル様の婚約者なのだから恥ずかしくないくらいにはなりたい。
ついでにゲームではライル様ルートに進む場合、前期試験で二位になる必要がある。(これがなかなか難しいミニゲームだった。お姉ちゃんも何回もやり直していたっけ。)
そうなると、一位がライル様、二位がリィナで、三位がソフィアだ。この順位によりソフィアのプライドは酷く傷つけられ、リィナへの風当たりが一層強くなっていくこととなる。
だから、問題はリィナの順位だ。私はもしもの可能性を考えて、短い溜息を吐いて俯いた。
隣を歩くライル様がクスクスと笑う。
「試験の結果が不安?」
「そ、そうですね……。でも、出来ることはやったので、結果を受け止めるしかないですね。」
本当に不安なのはリィナがソフィアより上位になることだけど。
ぎこちなく笑う私の頭をライル様の温かい手が撫でてくれる。いつもと変わらない優しい瞳…。
「ライル様は不安になったりしませんか?」
「僕は基礎教育は終えているから、学園の試験はそんなに難しくないんだよ。今は一学年だし。」
そう言ってライル様は、にこやかに笑う。
……余裕だ。やっぱりすごいなぁ。
順位が貼り出されている掲示板の近くに来ると、既にその前には人だかりが出来ていた。
私とライル様が後ろに来たのを確認すると、他の生徒達が道を開けてくれる。
「ありがとう。」
お礼を言って、掲示板の前に立ち、緊張しながら、順位を確認する。
一位はライル様……。
二位はー
「……わ…わたし?」
信じられない。ソフィアより上位だなんてー
「すごいじゃないか、アンナ!!」
ライル様は自分の結果などそっちのけで、私が二位だと言うことを喜んでくれていた。
「……うそ…。」
唖然とする私の後ろから、フフッと微かな笑い声が聞こえる。パッと振り返るとそこには微笑むソフィアがいた。
「おめでとう。アンナ。」
「ソフィア…。」
「私は三位だったわ。智の公爵家として本来三位なんて結果、許されないの。お兄様は入学以来、一位から落ちたことがないのに、私は一位になれないどころか、今回は三位だなんて。」
そう言って、ソフィアがこめかみに指先を当てて、いかにも困った顔をした。
二位や三位でも十分にすごいと思う。しかし、ルデンス公爵家ともなると一位が常なのも分かる気がする。ソフィアを困らせたいわけじゃなかったのに…。
「そ、そんなー」
困惑する私に、ソフィアはころっと表情を変えて笑いかけた。
「でもね。私、嬉しいのよ。
大好きなアンナが私の親友だけではなくて、ライバルにまでなってくれるなんて。」
「……ライバル?」
「えぇ。次は絶対負けない。智の公爵家の名にかけて、必ず貴女に勝つから。そのつもりでね。」
ソフィアはパチンと私にウインクを寄越した。
私がソフィアのライバルだなんて…恐れ多い。たまたま今回は二位になれたが、本来敵うはずもない相手なのに。
……でも、ライバルと言ってもらって嬉しかった。
これからもお互いに切磋琢磨し合える関係になれるよう頑張ろう…!
ライル様が口を開く。
「さすがソフィア嬢、余裕だな。」
ソフィアはライル様に向かって不敵に笑う。
「殿下にも負けるつもりはございませんので、そのつもりで。」
「望むところだ。」
ニッとライル様は笑った。
私はソフィアに向かうと言った。
「ソフィア…ありがとう。私、これからも頑張る。
……私のこと、嫌いになってない、よね?」
「馬鹿ね。嫌いになるはずないじゃない。
よく頑張ったわね、アンナ。すごいわ。」
ソフィアが笑顔で手を広げてくれる。
「ソフィアぁー!!」
私がソフィアに抱きつくと、ソフィアも抱きしめ返してくれた。……やっぱり私はソフィアが大好きだ!!
その時、頭上から声がした。
「二人ともこんなところで抱き合うな。
みんなの邪魔だろ。」
「お兄様。」
「ジョシュア様!」
「ほら、端に寄って。」
促されて、廊下の端に寄る。
ジョシュア様は私に向かってお祝いの言葉をくれる。
「アンナ。
ソフィアに勝ったんだってな、おめでとう。」
「あ、ありがとうございます。
ジョシュア様も一位おめでとうございます。」
「ありがとう。
ソフィアはもっと頑張れ。」
そうジョシュア様に言われ、ソフィアはプイッとそっぽを向く。
「言われなくても、次こそ一位になってみせますわ。」
「智の公爵家の名に恥じぬように。」
毅然とジョシュア様がソフィアに告げる。
「分かっております。」
その姿を見て、なんだか申し訳なくなる。
「なんか…私、すみません……。」
ジョシュア様は私に優しく微笑んでくれる。
「アンナが謝る必要などないよ。本当に素晴らしいことなんだから。これだけの成績を挙げられるならば、堂々と智の公爵家の一員にもなれるほどだ。」
その言葉に反応したのはライル様だった。
「ジョシュア。」
低い声で咎めるような視線をジョシュア様に送っている…。何が気に食わなかったのかしら?
「嫌ですね、殿下。
それだけ素晴らしいという比喩ですよ。全く…アンナのこととなると、余裕がないんですから。」
「煩い。」
「ククッ。
余裕がない殿下も人間らしくて私は好きですよ。」
「馬鹿にするな。」
「してませんって。」
魔法学などの授業で一緒になることもあるからなのか、最近二人は仲が良い。こうやって喧嘩のように冗談を言い合っている。
きっとジョシュア様は王家を支えるお立場になるだろうから、殿下と仲が良いのは良いことだよね。
その時、遠慮がちに後ろからジョシュア様を呼ぶ声がした。皆、そちらを向く。声の主はリィナだった。
「リィナ。どうだった?」
ジョシュアがリィナに歩み寄る。
きっと反応からするにジョシュア様はリィナの勉強を見てあげていたんだろう。リィナは肩を落とし、俯く。
「……十三位でした。
すみません、折角勉強を教えて下さったのに。」
十三位……。これでライル様ルートに進む可能性は殆どなくなった。
……私は自分でも驚くほど、ほっとしていた。
「三十位以内なんだから、立派だ。
気にすることはない。」
そう言って、ジョシュア様はリィナの肩を叩く。
本当に優しい方だ。
「……はい。ありがとうございます。」
すると、私の隣にいたソフィアが口を開いた。
「お兄様、この方は?」
「すまない、ソフィアにはまだ紹介してなかったな。
平民街に遊びに行ってた時の幼馴染で、リィナだ。男爵家に引き取られたらしく、学園に通うことになったんだそうだ。」
ソフィアは、美しい微笑みを浮かべて、礼をした。
「リィナさん。ソフィア・ルデンスと申しますわ。兄がお世話になっているようで。私とも仲良くして下さると嬉しいですわ。」
「あ……えと、はい。」
リィナはドギマギと上手く返事を返せないが、ソフィアは気にした様子もなかった。優しげな笑みを浮かべたまま、リィナに話しかける。
「貴族になられたばかりですと、慣れないことも多いでしょうし、困ったことがあればお声がけ下さいね。」
「……あ、ありがとうございます。」
ソフィアはなんて良い子なんだろう…。
私はソフィアの言葉に感動していた。
ソフィアばかり見つめていた私は、この後去る私の背中をリィナが冷たく睨みつけていることに気付かなかった。
入学時にも試験を行うが、その時は首席と次席が発表されるだけでそれ以外の生徒については順位を知ることはない。ついでに私たちの代の入学時首席はライル様、次席はソフィアだった。
私も頑張ったが、やはりソフィアには敵わなかった。智の公爵家ともなれば頭の出来が違うらしく、ソフィアは一度読んだ本の内容はほぼ忘れないのだそうだ。そんな頭脳の持ち主に勝てるはずがない。
……ソフィアが婚約者に選ばれていたら、王子妃教育も学園入学前に殆どは終えることになっていたかもしれないな、と私は密かに思っているくらいだ。
しかし、今回の前期試験では私もかなり頑張って勉強したこともあり、それなりの手応えがあった。誰も期待していないとは分かっているが、一応ライル様の婚約者なのだから恥ずかしくないくらいにはなりたい。
ついでにゲームではライル様ルートに進む場合、前期試験で二位になる必要がある。(これがなかなか難しいミニゲームだった。お姉ちゃんも何回もやり直していたっけ。)
そうなると、一位がライル様、二位がリィナで、三位がソフィアだ。この順位によりソフィアのプライドは酷く傷つけられ、リィナへの風当たりが一層強くなっていくこととなる。
だから、問題はリィナの順位だ。私はもしもの可能性を考えて、短い溜息を吐いて俯いた。
隣を歩くライル様がクスクスと笑う。
「試験の結果が不安?」
「そ、そうですね……。でも、出来ることはやったので、結果を受け止めるしかないですね。」
本当に不安なのはリィナがソフィアより上位になることだけど。
ぎこちなく笑う私の頭をライル様の温かい手が撫でてくれる。いつもと変わらない優しい瞳…。
「ライル様は不安になったりしませんか?」
「僕は基礎教育は終えているから、学園の試験はそんなに難しくないんだよ。今は一学年だし。」
そう言ってライル様は、にこやかに笑う。
……余裕だ。やっぱりすごいなぁ。
順位が貼り出されている掲示板の近くに来ると、既にその前には人だかりが出来ていた。
私とライル様が後ろに来たのを確認すると、他の生徒達が道を開けてくれる。
「ありがとう。」
お礼を言って、掲示板の前に立ち、緊張しながら、順位を確認する。
一位はライル様……。
二位はー
「……わ…わたし?」
信じられない。ソフィアより上位だなんてー
「すごいじゃないか、アンナ!!」
ライル様は自分の結果などそっちのけで、私が二位だと言うことを喜んでくれていた。
「……うそ…。」
唖然とする私の後ろから、フフッと微かな笑い声が聞こえる。パッと振り返るとそこには微笑むソフィアがいた。
「おめでとう。アンナ。」
「ソフィア…。」
「私は三位だったわ。智の公爵家として本来三位なんて結果、許されないの。お兄様は入学以来、一位から落ちたことがないのに、私は一位になれないどころか、今回は三位だなんて。」
そう言って、ソフィアがこめかみに指先を当てて、いかにも困った顔をした。
二位や三位でも十分にすごいと思う。しかし、ルデンス公爵家ともなると一位が常なのも分かる気がする。ソフィアを困らせたいわけじゃなかったのに…。
「そ、そんなー」
困惑する私に、ソフィアはころっと表情を変えて笑いかけた。
「でもね。私、嬉しいのよ。
大好きなアンナが私の親友だけではなくて、ライバルにまでなってくれるなんて。」
「……ライバル?」
「えぇ。次は絶対負けない。智の公爵家の名にかけて、必ず貴女に勝つから。そのつもりでね。」
ソフィアはパチンと私にウインクを寄越した。
私がソフィアのライバルだなんて…恐れ多い。たまたま今回は二位になれたが、本来敵うはずもない相手なのに。
……でも、ライバルと言ってもらって嬉しかった。
これからもお互いに切磋琢磨し合える関係になれるよう頑張ろう…!
ライル様が口を開く。
「さすがソフィア嬢、余裕だな。」
ソフィアはライル様に向かって不敵に笑う。
「殿下にも負けるつもりはございませんので、そのつもりで。」
「望むところだ。」
ニッとライル様は笑った。
私はソフィアに向かうと言った。
「ソフィア…ありがとう。私、これからも頑張る。
……私のこと、嫌いになってない、よね?」
「馬鹿ね。嫌いになるはずないじゃない。
よく頑張ったわね、アンナ。すごいわ。」
ソフィアが笑顔で手を広げてくれる。
「ソフィアぁー!!」
私がソフィアに抱きつくと、ソフィアも抱きしめ返してくれた。……やっぱり私はソフィアが大好きだ!!
その時、頭上から声がした。
「二人ともこんなところで抱き合うな。
みんなの邪魔だろ。」
「お兄様。」
「ジョシュア様!」
「ほら、端に寄って。」
促されて、廊下の端に寄る。
ジョシュア様は私に向かってお祝いの言葉をくれる。
「アンナ。
ソフィアに勝ったんだってな、おめでとう。」
「あ、ありがとうございます。
ジョシュア様も一位おめでとうございます。」
「ありがとう。
ソフィアはもっと頑張れ。」
そうジョシュア様に言われ、ソフィアはプイッとそっぽを向く。
「言われなくても、次こそ一位になってみせますわ。」
「智の公爵家の名に恥じぬように。」
毅然とジョシュア様がソフィアに告げる。
「分かっております。」
その姿を見て、なんだか申し訳なくなる。
「なんか…私、すみません……。」
ジョシュア様は私に優しく微笑んでくれる。
「アンナが謝る必要などないよ。本当に素晴らしいことなんだから。これだけの成績を挙げられるならば、堂々と智の公爵家の一員にもなれるほどだ。」
その言葉に反応したのはライル様だった。
「ジョシュア。」
低い声で咎めるような視線をジョシュア様に送っている…。何が気に食わなかったのかしら?
「嫌ですね、殿下。
それだけ素晴らしいという比喩ですよ。全く…アンナのこととなると、余裕がないんですから。」
「煩い。」
「ククッ。
余裕がない殿下も人間らしくて私は好きですよ。」
「馬鹿にするな。」
「してませんって。」
魔法学などの授業で一緒になることもあるからなのか、最近二人は仲が良い。こうやって喧嘩のように冗談を言い合っている。
きっとジョシュア様は王家を支えるお立場になるだろうから、殿下と仲が良いのは良いことだよね。
その時、遠慮がちに後ろからジョシュア様を呼ぶ声がした。皆、そちらを向く。声の主はリィナだった。
「リィナ。どうだった?」
ジョシュアがリィナに歩み寄る。
きっと反応からするにジョシュア様はリィナの勉強を見てあげていたんだろう。リィナは肩を落とし、俯く。
「……十三位でした。
すみません、折角勉強を教えて下さったのに。」
十三位……。これでライル様ルートに進む可能性は殆どなくなった。
……私は自分でも驚くほど、ほっとしていた。
「三十位以内なんだから、立派だ。
気にすることはない。」
そう言って、ジョシュア様はリィナの肩を叩く。
本当に優しい方だ。
「……はい。ありがとうございます。」
すると、私の隣にいたソフィアが口を開いた。
「お兄様、この方は?」
「すまない、ソフィアにはまだ紹介してなかったな。
平民街に遊びに行ってた時の幼馴染で、リィナだ。男爵家に引き取られたらしく、学園に通うことになったんだそうだ。」
ソフィアは、美しい微笑みを浮かべて、礼をした。
「リィナさん。ソフィア・ルデンスと申しますわ。兄がお世話になっているようで。私とも仲良くして下さると嬉しいですわ。」
「あ……えと、はい。」
リィナはドギマギと上手く返事を返せないが、ソフィアは気にした様子もなかった。優しげな笑みを浮かべたまま、リィナに話しかける。
「貴族になられたばかりですと、慣れないことも多いでしょうし、困ったことがあればお声がけ下さいね。」
「……あ、ありがとうございます。」
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