57 / 99
第二章
30.大切に想う人
しおりを挟む
オーケストラが演奏を始める。卒業生の入場だ。
華やかな衣装に身を包んだ卒業生が続々と入場する。その胸には思い思いの花が挿してある。皆晴れ晴れとした表情だ。
……私は二年後、どんな表情でこの場にいるだろう。断罪を恐れてこの場にいるだろうか。それとも、全ての決着が着いて、晴れやかな表情をしているだろうか。……この場にいない、なんてことだけは避けたい。
リィナをチラッと盗み見る。
入場した卒業生がリィナの存在に気付くと腫れ物でも見るような目を向けているが、その視線も物ともせず綺麗に背筋を伸ばして立っていた。
そして、彼女の側にはウィルガがいた。
ウィルガも彼女に赤いドレスを贈ったのだろうか…他の男性が贈ったかもしれない彼女の隣にどういう思いで立っているのだろう。
その時、ふとウィルガと目が合った気がした。
しかし、彼に憎らしい視線をぶつけられたらと思うと怖くて、思わず目を逸らしてしまった。幼い頃は仲良くしてたのだ…それが嫌な思い出に変わるのが怖かった。……もう遅いかもしれないが。
フロアに全員入ったところで、陛下が挨拶をする。
陛下の瞳は王家特有の碧眼だが、髪色は金髪というより茶色だ。
顔つきも美しいと形容されることの多いライル様とは違い、凛々しい眉に切長の目は威厳を感じさせる。美丈夫ではあるが、王子様然としたライル様とはあまり似ていないのだ。
アルファ様は陛下に似ていて、ライル様は王妃様に似ている。
ライル様の婚約者である私も陛下とは数回しか言葉を交わしたことがないが、厳しい人という印象だ。そして、特にライル様には厳しく接しているように見えた。一方で、アルファ様のことはとても可愛がっているようだった。
挨拶が終わり、やはり陛下はそのまま退出されるようだった。去り際にライル様の肩に手を置き、何かを仰っている。ライル様は表情を変えず、頭を下げた。
……何でライル様にはあんなに冷たい表情しか見せないのかしら。
ライル様のことを想うと、胸がキュッと締め付けられた。ライル様はずっと寂しい思いをしてきたに違いない。
だから、婚約者である私のことをその穴を埋めるように大事にしてくれたのかもしれない。
その後も何人かの来賓の挨拶が行われる。
それが終われば、いよいよパーティーの本番がスタートだ。
最初のダンスは卒業生のみ。
皆、思い思いの人物にダンスを申し入れる。
他国などではダンスの申し入れは男性のみ、というところもあるが、我が国はダンスの申し入れはどちらからでも可能だ。そして、卒業記念パーティー最初のダンスでの卒業生からの申し入れは極力受け入れるようにと指導されている。
申し入れの時間になると、私達のところ……主にジョシュア様に申し入れが殺到した。色とりどりの御令嬢が群がっている。ジョシュア様は予想していたのだろう…特に動じることもなく、後ろの方にいる一人の御令嬢の手を取り、フロアに出て行く。
「お兄様、逃げたわね。」
ソフィアが私に耳打ちをする。
「逃げた?」
「えぇ、あれはミオナ。私達の従姉妹なのよ。
この状況を見越して、事前に自分に申し込むように言っておいたんだと思うわ。ミオナなら惚れられたり面倒なことにならないし、彼女はお金が大好きだからそれで買収したのよ、きっと。」
間違いないわ、とソフィアは真剣な顔つきだ。
「へ、へぇ…。」
「きっと…後で従姉妹だと言い訳に来るわよ。」
ソフィアがニヤッと笑う。
「え?」
「好きな人に勘違いなんてさせたくないでしょうからね。」
ソフィアはそう言い残すと、知り合いなのか、最初に申し込みに来た令息の手を取り、フロアに消えていった。……ソフィアも買収したのかな。
でも、本当にそういう配慮をジョシュア様がしてくれているとしたら、正直、とても嬉しいな…と思う。ライル様の件があるから、余計そう思うのかもしれない。
そんなことを考えている私の前にもいつの間にか人だかりが出来ていた。
三年生とは関わりが殆どないので、知らない令息ばかりで誰の手を掴んだら良いのか分からない。知らない人とは踊りたくないし…考えたくないがリィナに洗脳されている者が危害を加えてくるかもしれないし…と、困っていると、横の方から声が掛かる。
「アンナさん。」
そこにいたのは、一緒に魔法学の講義を受けていたシビ先輩だった。
「シビ先輩。」
「僕と踊ってくれないかな?」
シビ先輩はそう言って、少し困ったように眉を下げた。
「喜んで。」
私はそう言って、その手を取った。
シビ先輩は、土の魔力を持つ三年生だ。三年生の中では最実力者と言われていて、ジョシュア様やルフト先生とも仲が良い。卒業後は王宮で勤務することが決まっているという。
とても優しい性格で、何を言われてもいつも微笑みを浮かべている。そのせいなのか、ただ目が細いだけなのか、私はシビ先輩の目が開いているのをほとんど見たことがない。
音楽が流れ始め、シビ先輩と踊り始める。シビ先輩のダンスはその性格を表したようなゆったりとした優しいエスコートだった。
少し踊ると、シビ先輩が口を開く。
「上手だね、アンナさん。さすが殿下の婚約者だ。」
「そんなことないです。
シビ先輩のエスコートが上手いからですわ。」
「それは光栄だな。
僕は今日のことを一生の栄誉として生きていくよ。」
「ふふっ。そんな、大袈裟です。
それに…ありがとうございます。
戸惑っている私を助けてくださったんでしょう?」
「まぁ…否定はしないかな。事前にこの状況を見越したある人に頼まれていたんでね。」
「ある人…?」
「君のことを大切に想う人さ。」
「大切に想う人……。」
きっと…ジョシュア様なのだろう。
その優しさに胸がじんわりと温かくなる。
「アンナさん、あと二年間…素敵な学園生活を。」
「ありがとうございます。
シビ先輩も…卒業おめでとうございます。」
「ありがとう。」
シビ先輩はそう言うと、目尻に皺を寄せて笑った。
ダンスが終わる。シビ先輩は私の手を取り、礼をした。
このまま下がろうとする私の手をギュッと掴む。
「シビ先輩…?」
「さぁ、『君のことを大切に想う人』のところへ……
行っておいで。」
「へ?」
そう言って、唖然とする私の手をシビ先輩は引き、誰かに渡す。
「きゃっ…!」
バランスを崩した私の腰を抱いたのはー
ライル様だった。
華やかな衣装に身を包んだ卒業生が続々と入場する。その胸には思い思いの花が挿してある。皆晴れ晴れとした表情だ。
……私は二年後、どんな表情でこの場にいるだろう。断罪を恐れてこの場にいるだろうか。それとも、全ての決着が着いて、晴れやかな表情をしているだろうか。……この場にいない、なんてことだけは避けたい。
リィナをチラッと盗み見る。
入場した卒業生がリィナの存在に気付くと腫れ物でも見るような目を向けているが、その視線も物ともせず綺麗に背筋を伸ばして立っていた。
そして、彼女の側にはウィルガがいた。
ウィルガも彼女に赤いドレスを贈ったのだろうか…他の男性が贈ったかもしれない彼女の隣にどういう思いで立っているのだろう。
その時、ふとウィルガと目が合った気がした。
しかし、彼に憎らしい視線をぶつけられたらと思うと怖くて、思わず目を逸らしてしまった。幼い頃は仲良くしてたのだ…それが嫌な思い出に変わるのが怖かった。……もう遅いかもしれないが。
フロアに全員入ったところで、陛下が挨拶をする。
陛下の瞳は王家特有の碧眼だが、髪色は金髪というより茶色だ。
顔つきも美しいと形容されることの多いライル様とは違い、凛々しい眉に切長の目は威厳を感じさせる。美丈夫ではあるが、王子様然としたライル様とはあまり似ていないのだ。
アルファ様は陛下に似ていて、ライル様は王妃様に似ている。
ライル様の婚約者である私も陛下とは数回しか言葉を交わしたことがないが、厳しい人という印象だ。そして、特にライル様には厳しく接しているように見えた。一方で、アルファ様のことはとても可愛がっているようだった。
挨拶が終わり、やはり陛下はそのまま退出されるようだった。去り際にライル様の肩に手を置き、何かを仰っている。ライル様は表情を変えず、頭を下げた。
……何でライル様にはあんなに冷たい表情しか見せないのかしら。
ライル様のことを想うと、胸がキュッと締め付けられた。ライル様はずっと寂しい思いをしてきたに違いない。
だから、婚約者である私のことをその穴を埋めるように大事にしてくれたのかもしれない。
その後も何人かの来賓の挨拶が行われる。
それが終われば、いよいよパーティーの本番がスタートだ。
最初のダンスは卒業生のみ。
皆、思い思いの人物にダンスを申し入れる。
他国などではダンスの申し入れは男性のみ、というところもあるが、我が国はダンスの申し入れはどちらからでも可能だ。そして、卒業記念パーティー最初のダンスでの卒業生からの申し入れは極力受け入れるようにと指導されている。
申し入れの時間になると、私達のところ……主にジョシュア様に申し入れが殺到した。色とりどりの御令嬢が群がっている。ジョシュア様は予想していたのだろう…特に動じることもなく、後ろの方にいる一人の御令嬢の手を取り、フロアに出て行く。
「お兄様、逃げたわね。」
ソフィアが私に耳打ちをする。
「逃げた?」
「えぇ、あれはミオナ。私達の従姉妹なのよ。
この状況を見越して、事前に自分に申し込むように言っておいたんだと思うわ。ミオナなら惚れられたり面倒なことにならないし、彼女はお金が大好きだからそれで買収したのよ、きっと。」
間違いないわ、とソフィアは真剣な顔つきだ。
「へ、へぇ…。」
「きっと…後で従姉妹だと言い訳に来るわよ。」
ソフィアがニヤッと笑う。
「え?」
「好きな人に勘違いなんてさせたくないでしょうからね。」
ソフィアはそう言い残すと、知り合いなのか、最初に申し込みに来た令息の手を取り、フロアに消えていった。……ソフィアも買収したのかな。
でも、本当にそういう配慮をジョシュア様がしてくれているとしたら、正直、とても嬉しいな…と思う。ライル様の件があるから、余計そう思うのかもしれない。
そんなことを考えている私の前にもいつの間にか人だかりが出来ていた。
三年生とは関わりが殆どないので、知らない令息ばかりで誰の手を掴んだら良いのか分からない。知らない人とは踊りたくないし…考えたくないがリィナに洗脳されている者が危害を加えてくるかもしれないし…と、困っていると、横の方から声が掛かる。
「アンナさん。」
そこにいたのは、一緒に魔法学の講義を受けていたシビ先輩だった。
「シビ先輩。」
「僕と踊ってくれないかな?」
シビ先輩はそう言って、少し困ったように眉を下げた。
「喜んで。」
私はそう言って、その手を取った。
シビ先輩は、土の魔力を持つ三年生だ。三年生の中では最実力者と言われていて、ジョシュア様やルフト先生とも仲が良い。卒業後は王宮で勤務することが決まっているという。
とても優しい性格で、何を言われてもいつも微笑みを浮かべている。そのせいなのか、ただ目が細いだけなのか、私はシビ先輩の目が開いているのをほとんど見たことがない。
音楽が流れ始め、シビ先輩と踊り始める。シビ先輩のダンスはその性格を表したようなゆったりとした優しいエスコートだった。
少し踊ると、シビ先輩が口を開く。
「上手だね、アンナさん。さすが殿下の婚約者だ。」
「そんなことないです。
シビ先輩のエスコートが上手いからですわ。」
「それは光栄だな。
僕は今日のことを一生の栄誉として生きていくよ。」
「ふふっ。そんな、大袈裟です。
それに…ありがとうございます。
戸惑っている私を助けてくださったんでしょう?」
「まぁ…否定はしないかな。事前にこの状況を見越したある人に頼まれていたんでね。」
「ある人…?」
「君のことを大切に想う人さ。」
「大切に想う人……。」
きっと…ジョシュア様なのだろう。
その優しさに胸がじんわりと温かくなる。
「アンナさん、あと二年間…素敵な学園生活を。」
「ありがとうございます。
シビ先輩も…卒業おめでとうございます。」
「ありがとう。」
シビ先輩はそう言うと、目尻に皺を寄せて笑った。
ダンスが終わる。シビ先輩は私の手を取り、礼をした。
このまま下がろうとする私の手をギュッと掴む。
「シビ先輩…?」
「さぁ、『君のことを大切に想う人』のところへ……
行っておいで。」
「へ?」
そう言って、唖然とする私の手をシビ先輩は引き、誰かに渡す。
「きゃっ…!」
バランスを崩した私の腰を抱いたのはー
ライル様だった。
11
あなたにおすすめの小説
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる