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第二章 ボス(プレイヤースキル的な)
十二本目 運営登場
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どうやら全員がボスになることを選んだらしい。
特に転移するプレイヤーはいなかった。
『全員がボスになられるようですね。感謝致します。それでは、説明を続けさせていただきます。今から皆様には12種類のダンジョンの中から自分のダンジョンを選んでください。ちなみに、プレイヤーはボスを倒さないとダンジョンを出られないようになっています。モンスターだけ倒して脱出、などと言うことはありませんので、ご安心ください』
それはよかった・・・
なんて考えていると、目の前に小さなウィンドウが現れる。
そのウィンドウに描かれているのは、12個のダンジョンの名前。
詳細を開くと、そのダンジョンの階層構成や出現するモンスターの情報が書かれている。
僕自身はダンジョンに入ったことがないからね・・・正直よく分かんない。
トラップとかもあるのかな?
ダンジョンの詳細を読んでいくと、いくつかのダンジョン名の横に〈他のプレイヤーが選択されています〉と表示された。他の人たちはもう決めたらしい。じゃあ僕は・・・
《闇夜の獄宮》、か。これにしよう。
『各々選択されたようですね。選んだダンジョンが被ることがなくてなによりです。皆様が選んだダンジョンについての詳しい説明や強化はステータスウィンドウにあるダンジョンアイコンから出来ます』
ステータスウィンドウを開いてみると、砦のようなアイコンが追加されていた。
これがダンジョンアイコンなんだろう。
僕のダンジョンの設定は・・・これでいいかな。
《平均モンスターレベル40⇒20》
『・・・リューセイ様?』
「様付けはやめてくれると嬉しいよ。どうしたの?」
ダンジョンについての解説をしていた音声さんが怪訝な表情・・・をしていそうな声で語りかけてくる。
『なぜ、モンスターの平均Lvを下げているのですか?』
「え?ダメなのかい?下げれるようにもなってるみたいだけど」
バッ!、っとそんな音がしそうな勢いでその場にいた全員が僕の方を向いた。
あれ?ダメだったのかな・・・
『確かにそれは出来ますが・・・そうなると大量のプレイヤーがボスにたどり着くことになりますよ?いくらなんでも無茶ではありませんか?ダンジョンボスに挑めるプレイヤーは一回で18人までですが・・・Lvを下げてもBPがもらえるわけではありませんよ?』
え?一回で18人までなの?
BPは特に考えてなかったけど・・・
「でもさ、出来るだけたくさんの人が挑んできてくれた方が楽しいと思わない?」
『・・・そうですか。あっ』
解説音声(仮)さんが何かに気づいたような声を出す。
首を傾げていると、再び喋り出した。
『すいません、失念しておりました・・・あなたならばそれも可能、かもしれませんね』
その言葉に僕の方を見ていた他のプレイヤーが意味が分からない、という表情をする。
ショートだけは呆れた顔で見てたけど。
「まぁ・・・できるかどうか、というより、やってみたいだけだからね。ところで、一つ聞いていいかな?」
『何ですか?』
「さっきから僕らの方を見ているのは誰だい?まぁ、この状況じゃぁ誰かは大体分かるけどね」
「・・・何で分かるんや・・・あんた、ほんまバケモンやな・・・」
「「「「「!!??」」」」」
少し離れた場所に、女性が突然現れた。
彼女がこちらを見ていたことに気づいていなかったのだろう。
僕以外のプレイヤーが驚愕の表情のまま硬直する。
「何でって言われてもね・・・姿を消してても、音を消し忘れてるよ?」
そう、白衣を着たボサボサの髪で関西弁の彼女は、姿を消していた。
つまり、透明だった。
「うち、あんたらがここに来てから一歩も動いてへんけど?」
「呼吸音があれば、気配があるよ。運営、いや創造神なら透明な監視カメラでも使ったらどうだい?」
「それは考えたけどな・・・うちがあんたらを見ようと思ったんは興味があったからや。カメラなんて画面ごしで見ても意味ないやろ?」
「まぁそれもそうだね。じゃあ、特に用はないってことでいいのかな?一応警戒もしてたわけなんだけど・・・」
「勿論や。見てみたかっただけやし、そもそもあんたに見つからんかったらそのまま元の場所に戻らせてお開きするつもりやったしな・・・まぁでもちょうどええわ。うちが一番興味があったんはあんたやしな」
「僕?何の変哲もない高校生だよ?」
「あんたが何の変哲もなかったら変哲のある高校生なんておらんわ。っちゅーか、ほんまに高校生やねんな・・・今さらっと言っとったけど」
「うん?おかしいかい?」
「おかしいやろ・・・あんたの技術は高校生どころか、何年生きてたら身につくか分からんレベルやで?レイドボスをソロ攻略とか・・・しかも初期装備とか・・・最初に見た時はCGかと思たわ」
その言葉を聞いた他のプレイヤー達は、唖然とした表情をする。
レイドボス・・・?
「レイドボスってなんだい?」
「は?あんたレイドボスも知らんの?レイドボスは複数のパーティ、つまり最低でも7人以上で挑むのが当然なボスのことや・・・あんたが倒したのは――」
『天草様。それ以上はプレイヤーの情報を広めることになりますので・・・というかもう遅い気もしますが』
「っと・・・堪忍な」
「ああ、別に気にしてないよ。ところでさ」
「?どうかしたんか?」
「僕、そろそろ寝たいからさ、説明終わらせてくれないかな?」
「ああ、説明やったらさっきのでほとんど終わりや。あとは・・・そうやな。ダンジョンの設定はイベント開催終了までいつでも出来る。もし急に参加できひんようなったら、ステータスウィンドウのダンジョンアイコンから連絡出来るから、それで出来るだけ早く連絡頼むわ。特別報酬に関しては、イベントが終わるまでのお楽しみ――それくらいやんな?」
『ええ。以上で説明は終わりですね』
「分かったよ。それじゃあ、元の場所に返してもらえる?」
『分かりました』
次の瞬間――視界が真っ白になり、僕はエイフォルトの街の中にいた。
~~~~~~
「ふう・・・しっかし、ほんまにあいつは謎やなぁ」
『そうですね・・・』
「まぁ・・・さすがは序列一位ってとこやなぁ」
『さすが、という域に収まりますかね・・・』
「あ、あのー・・・俺たちの事忘れてませんか?」
『「あ」』
特に転移するプレイヤーはいなかった。
『全員がボスになられるようですね。感謝致します。それでは、説明を続けさせていただきます。今から皆様には12種類のダンジョンの中から自分のダンジョンを選んでください。ちなみに、プレイヤーはボスを倒さないとダンジョンを出られないようになっています。モンスターだけ倒して脱出、などと言うことはありませんので、ご安心ください』
それはよかった・・・
なんて考えていると、目の前に小さなウィンドウが現れる。
そのウィンドウに描かれているのは、12個のダンジョンの名前。
詳細を開くと、そのダンジョンの階層構成や出現するモンスターの情報が書かれている。
僕自身はダンジョンに入ったことがないからね・・・正直よく分かんない。
トラップとかもあるのかな?
ダンジョンの詳細を読んでいくと、いくつかのダンジョン名の横に〈他のプレイヤーが選択されています〉と表示された。他の人たちはもう決めたらしい。じゃあ僕は・・・
《闇夜の獄宮》、か。これにしよう。
『各々選択されたようですね。選んだダンジョンが被ることがなくてなによりです。皆様が選んだダンジョンについての詳しい説明や強化はステータスウィンドウにあるダンジョンアイコンから出来ます』
ステータスウィンドウを開いてみると、砦のようなアイコンが追加されていた。
これがダンジョンアイコンなんだろう。
僕のダンジョンの設定は・・・これでいいかな。
《平均モンスターレベル40⇒20》
『・・・リューセイ様?』
「様付けはやめてくれると嬉しいよ。どうしたの?」
ダンジョンについての解説をしていた音声さんが怪訝な表情・・・をしていそうな声で語りかけてくる。
『なぜ、モンスターの平均Lvを下げているのですか?』
「え?ダメなのかい?下げれるようにもなってるみたいだけど」
バッ!、っとそんな音がしそうな勢いでその場にいた全員が僕の方を向いた。
あれ?ダメだったのかな・・・
『確かにそれは出来ますが・・・そうなると大量のプレイヤーがボスにたどり着くことになりますよ?いくらなんでも無茶ではありませんか?ダンジョンボスに挑めるプレイヤーは一回で18人までですが・・・Lvを下げてもBPがもらえるわけではありませんよ?』
え?一回で18人までなの?
BPは特に考えてなかったけど・・・
「でもさ、出来るだけたくさんの人が挑んできてくれた方が楽しいと思わない?」
『・・・そうですか。あっ』
解説音声(仮)さんが何かに気づいたような声を出す。
首を傾げていると、再び喋り出した。
『すいません、失念しておりました・・・あなたならばそれも可能、かもしれませんね』
その言葉に僕の方を見ていた他のプレイヤーが意味が分からない、という表情をする。
ショートだけは呆れた顔で見てたけど。
「まぁ・・・できるかどうか、というより、やってみたいだけだからね。ところで、一つ聞いていいかな?」
『何ですか?』
「さっきから僕らの方を見ているのは誰だい?まぁ、この状況じゃぁ誰かは大体分かるけどね」
「・・・何で分かるんや・・・あんた、ほんまバケモンやな・・・」
「「「「「!!??」」」」」
少し離れた場所に、女性が突然現れた。
彼女がこちらを見ていたことに気づいていなかったのだろう。
僕以外のプレイヤーが驚愕の表情のまま硬直する。
「何でって言われてもね・・・姿を消してても、音を消し忘れてるよ?」
そう、白衣を着たボサボサの髪で関西弁の彼女は、姿を消していた。
つまり、透明だった。
「うち、あんたらがここに来てから一歩も動いてへんけど?」
「呼吸音があれば、気配があるよ。運営、いや創造神なら透明な監視カメラでも使ったらどうだい?」
「それは考えたけどな・・・うちがあんたらを見ようと思ったんは興味があったからや。カメラなんて画面ごしで見ても意味ないやろ?」
「まぁそれもそうだね。じゃあ、特に用はないってことでいいのかな?一応警戒もしてたわけなんだけど・・・」
「勿論や。見てみたかっただけやし、そもそもあんたに見つからんかったらそのまま元の場所に戻らせてお開きするつもりやったしな・・・まぁでもちょうどええわ。うちが一番興味があったんはあんたやしな」
「僕?何の変哲もない高校生だよ?」
「あんたが何の変哲もなかったら変哲のある高校生なんておらんわ。っちゅーか、ほんまに高校生やねんな・・・今さらっと言っとったけど」
「うん?おかしいかい?」
「おかしいやろ・・・あんたの技術は高校生どころか、何年生きてたら身につくか分からんレベルやで?レイドボスをソロ攻略とか・・・しかも初期装備とか・・・最初に見た時はCGかと思たわ」
その言葉を聞いた他のプレイヤー達は、唖然とした表情をする。
レイドボス・・・?
「レイドボスってなんだい?」
「は?あんたレイドボスも知らんの?レイドボスは複数のパーティ、つまり最低でも7人以上で挑むのが当然なボスのことや・・・あんたが倒したのは――」
『天草様。それ以上はプレイヤーの情報を広めることになりますので・・・というかもう遅い気もしますが』
「っと・・・堪忍な」
「ああ、別に気にしてないよ。ところでさ」
「?どうかしたんか?」
「僕、そろそろ寝たいからさ、説明終わらせてくれないかな?」
「ああ、説明やったらさっきのでほとんど終わりや。あとは・・・そうやな。ダンジョンの設定はイベント開催終了までいつでも出来る。もし急に参加できひんようなったら、ステータスウィンドウのダンジョンアイコンから連絡出来るから、それで出来るだけ早く連絡頼むわ。特別報酬に関しては、イベントが終わるまでのお楽しみ――それくらいやんな?」
『ええ。以上で説明は終わりですね』
「分かったよ。それじゃあ、元の場所に返してもらえる?」
『分かりました』
次の瞬間――視界が真っ白になり、僕はエイフォルトの街の中にいた。
~~~~~~
「ふう・・・しっかし、ほんまにあいつは謎やなぁ」
『そうですね・・・』
「まぁ・・・さすがは序列一位ってとこやなぁ」
『さすが、という域に収まりますかね・・・』
「あ、あのー・・・俺たちの事忘れてませんか?」
『「あ」』
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