リアルチートは突然に _ゲーム初心者の最強プレーヤー_

Lizard

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第二章 ボス(プレイヤースキル的な)

十八本目 最高の世界

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第三の街――マルトロス

その街を初めて見た僕は、水の街、という言葉を頭に浮かべていた。

今僕の視線の先にある街は、とても普通の街とは言えない。
間違いなく特殊な構造。

何が特殊かと言えば――

――その街が、湖の上にあること。

そう、マルトロスは、巨大な湖の中心にある街だった。
しかし、その異常さはそれだけではない。
壁がないのだ。ルミリエイスにも、エイフォルトにも、モンスターに対する対策のためか、城壁のような壁が街そのものを囲んでいた。

なのに、マルトロスにはそれがない・・・
モンスターの危険がない・・・?
いや、普通に湖の中心にあるだけに見える。それだけなら、モンスターが来ないなんてことはないはず…

まぁ、兎にも角にも行ってみないと分からないか。
あの街は、かなり変わっている。

けれど・・・美しい。

整った街並みに、湖の中心に浮かぶ様に存在しているその街は、とても幻想的だった。
現実にこんな場所があれば、間違いなく観光名所として世界中に名が広まる、というくらいには。

湖のほとりから、一本の橋がかかっているのが見えた。

僕はその光景に心躍らずにはいられない。
そうだ、これだよ。
強者、戦い、そんなものを求めてゲームを始めた。
けれど―――これが、VRの醍醐味といやつなんじゃないかな
普通現実にはありえない風景、生物・・・世界。
こんなものを見れば、ワクワクするのもしょうがないと思う。

やっぱり、このゲームを始めて良かった。

そんな想いが僕の中で膨らむ。
彰太には感謝しないと。
僕が求めるものは、刺激だ。
強い敵、美しい光景、普通日常的じゃない世界。

楽しいなぁ・・・本当に・・・

この世界では、現実で一日が経つ間に二日が経過する。
今、この世界は夕方。現実は夜だけどね。

日が沈み始め、周りに徐々に影が増えていく。

現実ではこんな風に感じたことはない。
僕は、この美しい風景をずっと眺めていたいと思った。
幻想的で、非日常的で、刺激的な・・・そんな世界。

この世界は、僕にとって最高の世界だ。
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