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Ep.3-8 《魅了の悪魔》
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「かひゅ……っ、ン、く……ンぁッ! くぁああッ!?」
ビクンと大きく体を震わせたアーニャは地面を這いずるようにうつ伏せになる。
だが脳にこびりついたリリアの命令は消えない。
勝手に動く右手と左手の責めは止まらず、うつ伏せの体勢のまま、お尻をつきあげ絶頂する。
「わお、その体勢もえっちじゃん。やっぱりアーニャちゃんはエンターテイナーとしての素質、あるよ」
「はぁっ、はぁーっ……んッ、く……止ま、れ………んっ、うぅんッ!」
死にかけの虫のように、地べたを這いずり何度も何度も滑稽な姿で絶頂する。
「ふふっ、このまま一人でイキ続けるアーニャちゃんをずっと眺めていたいところだけど……そんな煽情的なポーズされたら、私も疼いてきちゃうよ……」
頬を赤らめ、愉悦の笑みを浮かべるリリア。
これほどまでの徹底的な責めをアーニャに与えているにも関わらず、彼女はまだ満足していない様子だった。
「そうそう、そのお股開いてる恥ずかしいポーズいいよ。そう……そのままのポーズで、じっとしててね」
もちろんアーニャとて、決して意図してそんな姿をしているわけじゃない。
だが全身が痙攣して、もう自分の股を自分の意思で閉じることさえできなかった。
(や、め……これ以上、なに……を……)
その声色から、彼女が何かロクでもないことを考えているのは明らかだ。
それを確かめようと、アーニャは四つん這いの姿で後ろを振り向こうとしたその瞬間――
「――アーニャちゃん、しばらくの間……絶頂するの、だめだから」
「は、え……?」
耳元で囁かれるリリアの甘い声。
その言葉の意味を理解するより先に、アーニャの体に異変が起きる。
――グリュウッ!
「――ン”あ”ッ!? あ”……っ!?」
急な出来事にアーニャは一瞬何が起きたのか分からなかった。
ビクンと体が跳ね上がる感覚と共に背筋が反り上がり、一時的に呼吸が出来なくなる。
少し遅れて、膣内に痛みとも快楽とも形容しがたい感覚がやってくる。
膣内に何かを挿入されたのだと知覚したその瞬間、アーニャの頭は真っ白になる。
「――あがっ!? ン”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」
悲痛な声で絶叫し、涙を流しながら体を震わせる。
(んぁあ……っ、う、内側に、なにか、入って……)
ヒクつく体を押さえながら、アーニャは恐る恐る自身の秘所に視線を向ける。
(なに、これ……?)
アーニャの秘所には長く黒いホースのような形状のものが差し込まれていた。
そのホースのようなものは、リリアの尾てい骨の辺りから伸びている。
「素敵でしょ、これ。今アーニャちゃんの中に入ってるのはね、私の……サキュバスの尻尾だよ」
「し、しっぽ……? ……ひッ、ンぃいいッ!? な、なにぃッ!? うぁ、いぁあッ、これ、中で……動いてぇっ……ひぐぅっ、ンうぅううッ!?」
抽送されているわけではないのに、リリアの尻尾が不規則な動きを始める。
まるで尻尾の先端が別の生き物であるかのように動き回る。
その些細な動きの一つ一つにアーニャは悶絶してしまう。
「すごいでしょ。この尻尾ね、私の意思で自由に動かしたり、形を変えることができるの。たとえばこんな風にスクリューみたいな形にして回転させたりっ!」
「あ”ッ!? うあ”あ”あ”あ”ーーーーーーッ!!」
リリアの尻尾の先端がひだ状に変形し、アーニャの膣内をかき混ぜるように回転を始める。
「こうやって、Gスポットをいじめやすいゴツゴツの形にして抜いたり挿したりするとー」
「ンぁッ! あ”ぁうッ!? そ、それダメぇえええッ!! こわ、れッ、ン”あ”あ”ッ!!」
今度は尻尾の先端が不規則なイボ状の形に変わり、尻尾の抽送が始まる。
尻尾が引き抜かれるたびに、秘所から愛液や潮が入り混じった液体がダラダラとあふれ、悲痛な絶叫が会場内に響き渡る。
「今度は尻尾を最速で回転させてあげるね。私の尻尾ドリル、アーニャちゃんは耐えられるかなー?」
「――あ”ッ、あ”あ”あ”あ”ッ!? ひぬッ、ひんじゃあッ……あ”あ”あ”ッ!! そ、それいやぁああッ、おなかこわれちゃ……い”ぎッ!? い”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」
アーニャの膣内で暴れ続けるリリアの尻尾。
体をよじり、這い蹲り、どんなに姿勢を変えようと、その責めからは逃げられない。
「おっと、これ以上はまたアーニャちゃん気を失っちゃいそうだから一旦やめ」
「んぁぐっ! あ、はぁ……あぁ……う、ぁ……っ」
リリアの尻尾による責めが急に終わり、アーニャはぐったりと地面に倒れる。
刻まれた快楽の感覚はまだ体中に蠢いていて、責め終わってもアーニャはビクビクと痙攣を繰り返す。
「私の尻尾、最高に気持ちいいでしょ? それにちゃんと絶頂も我慢できてるみたい。えらいえらい」
「はぁ……はぁ……あ、え?」
アーニャはそこで初めて、自分の体の異変に気づく。
強い暴力的な快楽を与えられているのに、尻尾を挿入されてからはまだ絶頂に至っていない。
その体に次々に快楽を刻まれてはいるものの、なぜか絶頂にまでは届かない。
つい少し前までは、地獄のような連続絶頂が続いていたというのに。
「これも、さっきの……命令の……?」
「そう、私がイっちゃダメって命令したから、私が許可するまでアーニャちゃんは絶頂禁止なの。こんな風におっぱいの先端を虐められてもー」
「っ、あぁあッ!?」
「膣内を虐められながら、クリトリスを摘まれてもー」
「ひぎゅううっ!? そ、そこだめぇええッ!」
体の外側も内側も、好き勝手に責められる。
しかしやはりどれだけ責められても、絶頂には届かない。
「ね、イけないでしょ?」
(なに、これ……気持ち、悪い……)
体の感度を上げられて絶頂しやすくされることはあっても、逆に絶頂できなくなるという感覚は初めてだった。
その知らない感覚にアーニャは戸惑う。
「はぁ……はぁ……なんの、為に、そんなこと……」
「さぁ、どうしてだろうね」
困惑しているアーニャの表情を見て、リリアは怪しげな表情で微笑む。
彼女はそのまま何も言わずに、アーニャの体を仰向けにして優しく押し倒す。
互いの鼻先がぶつかってしまいそうな距離にまで、二人の顔が近づく。
「絶頂できないけど、快楽が体から消えるわけじゃない。むしろ今のアーニャちゃんは死ぬほど気持ちいい責めを受けても、絶頂の寸前の状態がずっと続いて、悶えるしかできないってこと」
「――っ!」
アーニャの瞳孔が大きく開く。
今自分がどういう状態なのか、アーニャはようやく理解する。
「くっ、は、離れろッ!」
「やーだ。絶頂の寸前で悶え続けるアーニャちゃんの姿、私に見せてよ」
「このッ――――んぅッ!?」
抵抗を試みようとしたその瞬間、唇を塞がれる。
(だ、だめっ……口の中は……ッ!)
もう何度目かも分からない、口辱が始まる。
「あむっ、んっ……」
「ンンーーッ!?」
ジタバタと暴れるアーニャを、リリアはギュッと優しく抱きしめる。
「んふっ……口だけじゃないよ……胸も……クリトリスも……そして……ヒクヒクして可愛い下のお口もね!」
「ひぐっ、ンぁぐぅッ!? ンッ、ンンーーーーッ!?」
リリアの指が、アーニャの乳首とクリトリスを同時に摘む。
口の中は徹底的にリリアに舌責めされて、暴れようとすると膣内に入りっぱなしのリリアの尻尾が不規則に動き出し、体が強く痙攣して抵抗する力を奪われる。
いつ意識が飛んでもおかしくない、あまりにも滅茶苦茶で暴力的な責め。
それでもアーニャは絶頂に至ることはできない。
「んっ、んぁ……うーん、もっともっと虐めてあげたいのに……私だけじゃ手がたりない……そうだ、アーニャちゃん。こっちの胸自分で虐めてみて」
なんとか胸を守ろうとしていたアーニャの右手、その手首をリリアが掴む。
その瞬間、アーニャの意思は自身の右手に届かなくなる。
「ぁ、あぁッ! か、勝手に……動くな、あぁあああッ!?」
自身の右手が、自身の胸を責め始める。
「そうそう上手だね。じゃあもう片方の手はこっちを責めてみようか」
今度は左手の手首を掴まれ、その手が下半身の方へと引っ張られる。
そして自身の指が自身のクリトリスに触れたその瞬間、指が勝手に動き始める。
「ひぐッ!? ンぐぅううううッ!?」
「あはっ、すっごい気持ちよさそうによがり狂ってるねアーニャちゃん。アーニャちゃんは自分の左胸とクリトリスを責めて、私は右胸を指で、おまんこを尻尾で責めて……どうしよ、私のもう片方の手、空いちゃった。どうしようかなー?」
使っていない右手をひらひらと振って、リリアはわざとらしく悩んでいるかのような表情を見せる。
「そうだ、女の子にはもう一つ、弱い穴があるよね」
腹部を指でなぞられる感覚がして、アーニャの体がピクンと反応する。
そのなぞられる感覚はどんどん腰の方へと移動し、さらには横腹を通って背中側へ、ついには臀部の辺りを撫でられる。
その先を触られる感覚を、アーニャはまだ知らない。
「や、や……め……ッ!」
「えいっ!」
「ンはぁあッ!?」
ズリュッと内側を抉られる感覚に、アーニャは目を剥いて悶絶する。
「あはっ、今アナルに指入れられた瞬間、ちょっと潮吹きしちゃったね。そっか、アーニャちゃんこっちでも気持ちよくなれるタイプなんだ」
「ち、ちがっ……ひッ!? んぁッ!?」
「こんなえっちな声でそんなこと言われても、説得力ないよ。ほらっ」
「――――ッ!!」
アナルを指で、秘所を尻尾で同時に責められる。
ぐちゅぐちゅとした音で下半身の内側をかき混ぜられ、アーニャは声にならない声で絶叫する。
(か、体の中から、快楽が解放されない……ッ!? し、知らない、こんな感覚……く、苦しい……っ)
「胸、クリトリス、秘所、アナル……全部一気に責められてもうめちゃくちゃ……ああ、ちゃんとお口も責めてあげるからね。んむっ」
「ンンーーッ!?」
(んぁ……っ、こんな、快感……もう絶対にイってる、はずなのに……あぁッ! からだ、焼けるように……熱いッ! だ、誰か……ッ!)
藁にもすがる思いで、アーニャは助けを求める。
口を塞がれ声を上げることができないので、ただ視線だけで助けを求める。
今まで視線に入れようとしていなかった、ギャラリーでこちらを見つめる彼女たちと目が合う。
そこには楽しそうに眺める人はいても、アーニャを心配して手を差し伸べる人は誰もいない。
ここにアーニャの味方は誰もいない。
(も、もういい……もう、負けでいいから……助け……っ!)
「んはっ……じゃ、そろそろ解放してあげるね」
心の中で唱えた願いに、奇しくもリリアが応じる。
そして終わりの時は唐突にやってきた。
「――――イっていいよ、アーニャちゃん」
魅了の効果が解ける。
その瞬間、体の中で何かが弾ける感覚がした。
「あ、え……?」
絶頂できない状態が解除されたということはつまり、溜まっていた分の絶頂が今この瞬間に一気にやってくるということ。
体の内側から、抑制された快楽の塊があふれ出す。
(これ、わたし……イって――)
「――イけッ!」
体の異変に気づくのと同時に、追い打ちをかけるようにヒダ状になったリリアの尻尾が力任せに引き抜かれる。
――プシャアアッ!
「――い”ッ!? あ”ッ、があ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!?」
引き抜かれた瞬間あふれる、大量の潮と愛液。
腰を強く突き上げて、2度、3度と、何度も何度も噴水のように潮が吹き上がる。
そしてその度にお腹の奥のほうが疼いて絶頂する。
その体に刻まれた快楽はたかが数回の絶頂で解放しきることはできない。
「ひぐっ、ひぐぅうううッ!? こ、これ……ッ! 止まらなッ、ンぁ”あ”あ”ッ、あぎゅううッ!?」
――5回、6回、7回
とどまることなく絶頂は続く。
「んひぎッ!? い”い”ッ、ン”あ”あ”ッ! こ、壊れるッ、これ……ッ、あぁんッ、やぁあああああッ!?」
――8回、9回、10回
絶頂の感覚はだんだん短くなり、その感覚は次第に絶頂の一番強い感覚が延々と続いて終わらない状態になる。
「あッ……ガッ…………はっ、はひっ………っ!」
――20回、30回、40回
意識を何度も失うも、強く痺れるような感覚に無理やり目を覚まされる。
アーニャは苦痛のような快楽の中で、気絶と覚醒を何度も繰り返した。
ビクンと大きく体を震わせたアーニャは地面を這いずるようにうつ伏せになる。
だが脳にこびりついたリリアの命令は消えない。
勝手に動く右手と左手の責めは止まらず、うつ伏せの体勢のまま、お尻をつきあげ絶頂する。
「わお、その体勢もえっちじゃん。やっぱりアーニャちゃんはエンターテイナーとしての素質、あるよ」
「はぁっ、はぁーっ……んッ、く……止ま、れ………んっ、うぅんッ!」
死にかけの虫のように、地べたを這いずり何度も何度も滑稽な姿で絶頂する。
「ふふっ、このまま一人でイキ続けるアーニャちゃんをずっと眺めていたいところだけど……そんな煽情的なポーズされたら、私も疼いてきちゃうよ……」
頬を赤らめ、愉悦の笑みを浮かべるリリア。
これほどまでの徹底的な責めをアーニャに与えているにも関わらず、彼女はまだ満足していない様子だった。
「そうそう、そのお股開いてる恥ずかしいポーズいいよ。そう……そのままのポーズで、じっとしててね」
もちろんアーニャとて、決して意図してそんな姿をしているわけじゃない。
だが全身が痙攣して、もう自分の股を自分の意思で閉じることさえできなかった。
(や、め……これ以上、なに……を……)
その声色から、彼女が何かロクでもないことを考えているのは明らかだ。
それを確かめようと、アーニャは四つん這いの姿で後ろを振り向こうとしたその瞬間――
「――アーニャちゃん、しばらくの間……絶頂するの、だめだから」
「は、え……?」
耳元で囁かれるリリアの甘い声。
その言葉の意味を理解するより先に、アーニャの体に異変が起きる。
――グリュウッ!
「――ン”あ”ッ!? あ”……っ!?」
急な出来事にアーニャは一瞬何が起きたのか分からなかった。
ビクンと体が跳ね上がる感覚と共に背筋が反り上がり、一時的に呼吸が出来なくなる。
少し遅れて、膣内に痛みとも快楽とも形容しがたい感覚がやってくる。
膣内に何かを挿入されたのだと知覚したその瞬間、アーニャの頭は真っ白になる。
「――あがっ!? ン”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」
悲痛な声で絶叫し、涙を流しながら体を震わせる。
(んぁあ……っ、う、内側に、なにか、入って……)
ヒクつく体を押さえながら、アーニャは恐る恐る自身の秘所に視線を向ける。
(なに、これ……?)
アーニャの秘所には長く黒いホースのような形状のものが差し込まれていた。
そのホースのようなものは、リリアの尾てい骨の辺りから伸びている。
「素敵でしょ、これ。今アーニャちゃんの中に入ってるのはね、私の……サキュバスの尻尾だよ」
「し、しっぽ……? ……ひッ、ンぃいいッ!? な、なにぃッ!? うぁ、いぁあッ、これ、中で……動いてぇっ……ひぐぅっ、ンうぅううッ!?」
抽送されているわけではないのに、リリアの尻尾が不規則な動きを始める。
まるで尻尾の先端が別の生き物であるかのように動き回る。
その些細な動きの一つ一つにアーニャは悶絶してしまう。
「すごいでしょ。この尻尾ね、私の意思で自由に動かしたり、形を変えることができるの。たとえばこんな風にスクリューみたいな形にして回転させたりっ!」
「あ”ッ!? うあ”あ”あ”あ”ーーーーーーッ!!」
リリアの尻尾の先端がひだ状に変形し、アーニャの膣内をかき混ぜるように回転を始める。
「こうやって、Gスポットをいじめやすいゴツゴツの形にして抜いたり挿したりするとー」
「ンぁッ! あ”ぁうッ!? そ、それダメぇえええッ!! こわ、れッ、ン”あ”あ”ッ!!」
今度は尻尾の先端が不規則なイボ状の形に変わり、尻尾の抽送が始まる。
尻尾が引き抜かれるたびに、秘所から愛液や潮が入り混じった液体がダラダラとあふれ、悲痛な絶叫が会場内に響き渡る。
「今度は尻尾を最速で回転させてあげるね。私の尻尾ドリル、アーニャちゃんは耐えられるかなー?」
「――あ”ッ、あ”あ”あ”あ”ッ!? ひぬッ、ひんじゃあッ……あ”あ”あ”ッ!! そ、それいやぁああッ、おなかこわれちゃ……い”ぎッ!? い”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」
アーニャの膣内で暴れ続けるリリアの尻尾。
体をよじり、這い蹲り、どんなに姿勢を変えようと、その責めからは逃げられない。
「おっと、これ以上はまたアーニャちゃん気を失っちゃいそうだから一旦やめ」
「んぁぐっ! あ、はぁ……あぁ……う、ぁ……っ」
リリアの尻尾による責めが急に終わり、アーニャはぐったりと地面に倒れる。
刻まれた快楽の感覚はまだ体中に蠢いていて、責め終わってもアーニャはビクビクと痙攣を繰り返す。
「私の尻尾、最高に気持ちいいでしょ? それにちゃんと絶頂も我慢できてるみたい。えらいえらい」
「はぁ……はぁ……あ、え?」
アーニャはそこで初めて、自分の体の異変に気づく。
強い暴力的な快楽を与えられているのに、尻尾を挿入されてからはまだ絶頂に至っていない。
その体に次々に快楽を刻まれてはいるものの、なぜか絶頂にまでは届かない。
つい少し前までは、地獄のような連続絶頂が続いていたというのに。
「これも、さっきの……命令の……?」
「そう、私がイっちゃダメって命令したから、私が許可するまでアーニャちゃんは絶頂禁止なの。こんな風におっぱいの先端を虐められてもー」
「っ、あぁあッ!?」
「膣内を虐められながら、クリトリスを摘まれてもー」
「ひぎゅううっ!? そ、そこだめぇええッ!」
体の外側も内側も、好き勝手に責められる。
しかしやはりどれだけ責められても、絶頂には届かない。
「ね、イけないでしょ?」
(なに、これ……気持ち、悪い……)
体の感度を上げられて絶頂しやすくされることはあっても、逆に絶頂できなくなるという感覚は初めてだった。
その知らない感覚にアーニャは戸惑う。
「はぁ……はぁ……なんの、為に、そんなこと……」
「さぁ、どうしてだろうね」
困惑しているアーニャの表情を見て、リリアは怪しげな表情で微笑む。
彼女はそのまま何も言わずに、アーニャの体を仰向けにして優しく押し倒す。
互いの鼻先がぶつかってしまいそうな距離にまで、二人の顔が近づく。
「絶頂できないけど、快楽が体から消えるわけじゃない。むしろ今のアーニャちゃんは死ぬほど気持ちいい責めを受けても、絶頂の寸前の状態がずっと続いて、悶えるしかできないってこと」
「――っ!」
アーニャの瞳孔が大きく開く。
今自分がどういう状態なのか、アーニャはようやく理解する。
「くっ、は、離れろッ!」
「やーだ。絶頂の寸前で悶え続けるアーニャちゃんの姿、私に見せてよ」
「このッ――――んぅッ!?」
抵抗を試みようとしたその瞬間、唇を塞がれる。
(だ、だめっ……口の中は……ッ!)
もう何度目かも分からない、口辱が始まる。
「あむっ、んっ……」
「ンンーーッ!?」
ジタバタと暴れるアーニャを、リリアはギュッと優しく抱きしめる。
「んふっ……口だけじゃないよ……胸も……クリトリスも……そして……ヒクヒクして可愛い下のお口もね!」
「ひぐっ、ンぁぐぅッ!? ンッ、ンンーーーーッ!?」
リリアの指が、アーニャの乳首とクリトリスを同時に摘む。
口の中は徹底的にリリアに舌責めされて、暴れようとすると膣内に入りっぱなしのリリアの尻尾が不規則に動き出し、体が強く痙攣して抵抗する力を奪われる。
いつ意識が飛んでもおかしくない、あまりにも滅茶苦茶で暴力的な責め。
それでもアーニャは絶頂に至ることはできない。
「んっ、んぁ……うーん、もっともっと虐めてあげたいのに……私だけじゃ手がたりない……そうだ、アーニャちゃん。こっちの胸自分で虐めてみて」
なんとか胸を守ろうとしていたアーニャの右手、その手首をリリアが掴む。
その瞬間、アーニャの意思は自身の右手に届かなくなる。
「ぁ、あぁッ! か、勝手に……動くな、あぁあああッ!?」
自身の右手が、自身の胸を責め始める。
「そうそう上手だね。じゃあもう片方の手はこっちを責めてみようか」
今度は左手の手首を掴まれ、その手が下半身の方へと引っ張られる。
そして自身の指が自身のクリトリスに触れたその瞬間、指が勝手に動き始める。
「ひぐッ!? ンぐぅううううッ!?」
「あはっ、すっごい気持ちよさそうによがり狂ってるねアーニャちゃん。アーニャちゃんは自分の左胸とクリトリスを責めて、私は右胸を指で、おまんこを尻尾で責めて……どうしよ、私のもう片方の手、空いちゃった。どうしようかなー?」
使っていない右手をひらひらと振って、リリアはわざとらしく悩んでいるかのような表情を見せる。
「そうだ、女の子にはもう一つ、弱い穴があるよね」
腹部を指でなぞられる感覚がして、アーニャの体がピクンと反応する。
そのなぞられる感覚はどんどん腰の方へと移動し、さらには横腹を通って背中側へ、ついには臀部の辺りを撫でられる。
その先を触られる感覚を、アーニャはまだ知らない。
「や、や……め……ッ!」
「えいっ!」
「ンはぁあッ!?」
ズリュッと内側を抉られる感覚に、アーニャは目を剥いて悶絶する。
「あはっ、今アナルに指入れられた瞬間、ちょっと潮吹きしちゃったね。そっか、アーニャちゃんこっちでも気持ちよくなれるタイプなんだ」
「ち、ちがっ……ひッ!? んぁッ!?」
「こんなえっちな声でそんなこと言われても、説得力ないよ。ほらっ」
「――――ッ!!」
アナルを指で、秘所を尻尾で同時に責められる。
ぐちゅぐちゅとした音で下半身の内側をかき混ぜられ、アーニャは声にならない声で絶叫する。
(か、体の中から、快楽が解放されない……ッ!? し、知らない、こんな感覚……く、苦しい……っ)
「胸、クリトリス、秘所、アナル……全部一気に責められてもうめちゃくちゃ……ああ、ちゃんとお口も責めてあげるからね。んむっ」
「ンンーーッ!?」
(んぁ……っ、こんな、快感……もう絶対にイってる、はずなのに……あぁッ! からだ、焼けるように……熱いッ! だ、誰か……ッ!)
藁にもすがる思いで、アーニャは助けを求める。
口を塞がれ声を上げることができないので、ただ視線だけで助けを求める。
今まで視線に入れようとしていなかった、ギャラリーでこちらを見つめる彼女たちと目が合う。
そこには楽しそうに眺める人はいても、アーニャを心配して手を差し伸べる人は誰もいない。
ここにアーニャの味方は誰もいない。
(も、もういい……もう、負けでいいから……助け……っ!)
「んはっ……じゃ、そろそろ解放してあげるね」
心の中で唱えた願いに、奇しくもリリアが応じる。
そして終わりの時は唐突にやってきた。
「――――イっていいよ、アーニャちゃん」
魅了の効果が解ける。
その瞬間、体の中で何かが弾ける感覚がした。
「あ、え……?」
絶頂できない状態が解除されたということはつまり、溜まっていた分の絶頂が今この瞬間に一気にやってくるということ。
体の内側から、抑制された快楽の塊があふれ出す。
(これ、わたし……イって――)
「――イけッ!」
体の異変に気づくのと同時に、追い打ちをかけるようにヒダ状になったリリアの尻尾が力任せに引き抜かれる。
――プシャアアッ!
「――い”ッ!? あ”ッ、があ”ぁ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!?」
引き抜かれた瞬間あふれる、大量の潮と愛液。
腰を強く突き上げて、2度、3度と、何度も何度も噴水のように潮が吹き上がる。
そしてその度にお腹の奥のほうが疼いて絶頂する。
その体に刻まれた快楽はたかが数回の絶頂で解放しきることはできない。
「ひぐっ、ひぐぅうううッ!? こ、これ……ッ! 止まらなッ、ンぁ”あ”あ”ッ、あぎゅううッ!?」
――5回、6回、7回
とどまることなく絶頂は続く。
「んひぎッ!? い”い”ッ、ン”あ”あ”ッ! こ、壊れるッ、これ……ッ、あぁんッ、やぁあああああッ!?」
――8回、9回、10回
絶頂の感覚はだんだん短くなり、その感覚は次第に絶頂の一番強い感覚が延々と続いて終わらない状態になる。
「あッ……ガッ…………はっ、はひっ………っ!」
――20回、30回、40回
意識を何度も失うも、強く痺れるような感覚に無理やり目を覚まされる。
アーニャは苦痛のような快楽の中で、気絶と覚醒を何度も繰り返した。
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