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Ep.6.5-3《下着を買いに行こう!》

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「はっ……あっ……ひあっ……!」

アーニャは目を見開きながら、荒れる呼吸を必死に整えようとする。
両手を拘束され足はつま先がギリギリ床に触れる程度の状態なため、ビクンと体が震えるたびに体がふらふらと揺れる。

「……イッてしまいましたね。商品の下着、ビチョビチョに汚れてしまいました」

アーニャの太ももの合間に垂れる愛液を、背後からヴィオラがそっとなぞる。

「あっ……ごめんな、ぐっ……!」

一瞬謝ってしまいそうになるアーニャだったが、途中で気が変わり鏡越しにヴィオラの顔をキッと睨みつける。

「あらあら、商品を汚しておいてそんな顔するなんて……悪いお客さんですね」
「ひ、人の体を拘束しておいてどの口が……っ!」

悔しそうに顔を赤らめるアーニャの表情が、逆にヴィオラの嗜虐心を刺激する。

「お客様の体がよく見えるように、少し体を固定させただけじゃないですか。なのにこんなに漏らしちゃって……」
「……ッ!」

確かにアーニャが絶頂に至ったのは呪いの抑制が切れたからであり、ヴィオラはただアーニャの体を拘束しただけ。
愛撫の一つもされていないのに、絶頂してしまったことは事実だった。

「これ、外して……っ!」
「お店の品を汚したのに、反省する様子もないようで……全く悪いお客さんです。ダメですよ…………お客様の体がすごく敏感ってことは分かってるんですから」

そう言ってヴィオラはアーニャの胸と股間を同時に触れようとする。

「……っ!」

強い刺激が来る。
そう思ったアーニャは瞬時にギュッと目を瞑った。
だがいつまで経っても、指が触れる感覚は来ない。
歯を食いしばりながら快楽に耐えようとするアーニャだったが、直後、彼女の体に異変が起こる。

――プシッ!

「ンぅ……ッ!?」

下腹部の辺りがギュウッと震えて、ショーツがさらに濡れていく。

「あら、どうしましたお客様。もしかして……まだ触ってないのに、触られることを意識したらだけで軽く潮吹いちゃいました?」

耳元でそう囁かれている今も、秘所の奥がギュ、ギュウッと震える。

「そん、な……っ、はずが――」

触れられてもいないのに、性的快楽を感じてしまう自分の体に困惑するアーニャ。
そんな彼女を追い詰めるようにヴィオラはまた耳元で囁く。

「ふふっ、じゃあ今度は本当に触れちゃいますよ……せーの、ギュウ~~ッ!」
「いぅうッ、~~~~ッ!?」

――プシャ、プシャアアッ!

ヴィオラの掛け声に合わせて、下着の内側から大量の潮が一気に溢れる。

(ンぁ……ああッ、あ、あれ……私、今……触られ、て……?)

ビクンビクンと震える下腹部。
絶頂する感覚はあるのに、不思議と体を触られたという感覚はなかった。
いや、実際に触られていないのだ。
アーニャは自身の体に視線を向けると、ギリギリ肌に触れていないヴィオラの指先が目に入る。

「あら、あらら、またたくさん汚してしまいましたね。触れてもないのに、こんなに愛液垂らしてしまって……これも私が悪いって言うんですか?」
「ンぁ……あっ、違っ……こんな……っ!?」

あまりにも簡単に絶頂に至ってしまう自分の体に、アーニャ自身も驚かざるを得なかった。
これから自分の体が責められてしまう、そんな想像をするだけでアーニャの官能は高まり、絶頂にまで届いてしまう。

――羞恥による快楽値の上昇量増加の呪い。
その呪いによって生まれたアーニャの弱点、その一点だけを責め立てるように、ヴィオラは言葉だけでアーニャを追い詰めていく。

「みんなアーニャさんにエグい責めをしすぎだと思いませんか? アーニャさんはそんな責めをするまでもなく、簡単にエッチになっちゃう敏感な子なのに……ほら、下ばかりみてないで、ちゃんと乱れる自分の姿を直視してください」
「んぅ……ッ!?」

ヴィオラに顎を掴まれ、無理やり正面を向かされる。
鏡に映る自分の顔は真っ赤に紅潮していて、そんな乱れきった自分の姿を見ることで羞恥心が募り、また体の奥が熱くなっていく。
目を背けようとしても左右の壁も鏡張りになっているため、アーニャは逃げるようにギュッと目を瞑る。

「だめですよ、ちゃんと見ないと……お仕置きですよ」

暗闇の中囁かれるヴィオラの声。
目を閉じることで逆にその声が頭の奥にまで良く響くような気がした。
そんなヴィオラの声が聞こえた直後、不意に両胸をギュッと掴まれる。

「――ッ!?」

その感覚は本物で、今度は触るふりではなかった。
下着越しに触れられる感覚にアーニャの体がビクンと跳ねる。

「ンぁッ!? あぁあああッ!!」

グニグニと揉まれ、形を変えるアーニャの乳房。
呪いの影響で敏感になった両胸を同時に責められ、アーニャは口を震わせながら大きく目を見開く。

「そうそう、エッチな自分の姿をきっちりその目に焼き付けて下さい。お店の商品にお漏らししちゃった悪い自分の姿を……そして、お店の商品を私の愛液で汚してごめんなさい、って言うんです」
「いぎッ……い、言わないッ!」
「ふふっ、本当に……悪いお客さんですね!」

ヴィオラはブラの上から的確に、アーニャの乳首を摘まみ上げる。

「ンぃぁあッ!? あぁうううッ!!」

下着の上から胸を責められ、その度にショーツからは愛液がだらだらと漏れ出していく。
そのままヴィオラはアーニャの体を責め尽くした。
アーニャの耳元で羞恥心を煽る言葉を囁きながら、アーニャが少しでも目を逸らした途端、体の敏感な部分を優しく責める。
淫らな自分の姿と目が合うことに慣れることはなく、我慢ができなくなって視線を逸らすと直接的な責めで絶頂へと導かれる。
小さな試着室の中で合わせ鏡になって幾重にも見えるアーニャの姿が、何度も何度も不規則に体を震わせ続けた。

「ヴィオラさーん、そろそろ入っていいー?」

突然、試着室のカーテンの向こう側から明るい声が響く。

「ええっと……まだお楽しいの最中なんですけれど……」
「ええい、入っちゃうよ! 待たされる方の気持ちも考えて欲しいよね~」

ザァっとカーテンが開かれる音が鳴り響き、試着室の中にリリアが入り込んでくる。

「って……あらら、すごい姿になっちゃてるね~」
「り、リリア……ッ!」

ジロジロとアーニャの姿を観察するリリア。
そんなリリアと鏡越しに目が合い、アーニャは赤面した顔で睨みつける。

「あ~、怒った? 怒ってるよねぇ……でも、あとでちゃんとグミはあげるから、今はたくさん気持ちよくなってね」
「そん、な…………って、な何、それ……?」

文句の一つでも言ってやりたいところだったが、リリアが手にしているものに目が移り、アーニャは言葉を失う。
それはまるでイソギンチャクのような、臓物のような、それでいて下着のような形をしていた。

「リリアさん、それ持ってきちゃったんですか?」
「倉庫の奥の方、探検してたら見つけちゃったんだよね~。ヴィオラさんの会社も、なかなか悪趣味なモノ作ってますね~」

ニヤニヤとした顔でヴィオラを小突くリリア。

「はぁ……私はあんまりそういうの、趣味じゃないんですけど……需要はあるんですよねぇ」
「そっか、ヴィオラさん羞恥責めとか好きなんだっけ……え、じゃあ今までずっと前戯レベルの責めしかしてなかったり……?」
「えぇ、アーニャさんったら、耳元で囁いたり、少し胸を揉んだり、そんな自分の姿を直視するだけで何度も何度も絶頂してしまうんです。可愛いですよね」
「うわぁ、かわいそー……一番気持ちいいところはずっとお預け食らってるってコトでしょ? ホントはもう、滅茶苦茶に犯してもらいたくて堪らないんじゃないかな?」

アーニャの目の前で楽しそうに会話を繰り広げる二人。
そんな二人が同時に、アーニャの体に視線を向ける。

「それじゃ早速、これ付けてあげるね」
「……っ!? だ、だから……それ、何……!?」
「触手下着、意思を持って蠢く下着です。まだ商品化されていなものですので、せっかくだからアーニャさんにはフィッティングモデルになって頂きましょうか」
「しょくしゅ、したぎ……? い、いや、待って……ッ!」

後ろからヴィオラがアーニャのブラのホックを外し、前からはリリアがアーニャのショーツを脱がしにかかる。
腕を拘束されたアーニャに逃げる手段はなく、あっという間にアーニャの体は一糸纏わぬ姿にされてしまう。

「ンっ、あぁ……っ!」

まじまじと感じる二人の視線。
下着を着せ替えられていた時は平気で裸を晒していたのに、二人分の視線を感じながら無理やり脱がされるその感覚はまるで愛撫のようだった。

「すっご、下着脱がされたの恥ずかしくて、軽く潮吹きしてる……」
「どんどんエッチになっていきますね、アーニャさん」
「やめ……っ、見ない、でぇ……」

涙声になりながら懇願するアーニャ。
だが本当に恐ろしいのはここからだった。
うねうねと生物のように動く触手でできたショーツとブラを、ヴィオラとリリアはそれぞれ手に持ってアーニャの体に近づける。

「それじゃあこのうねうねパンツ、着せてあげるね」
「私はブラを付けてあげますね」
「いや……いやぁああああッ!!」

狭い試着室の中で、少女の悲鳴がこだまする。
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