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Ep.8-4《愛欲の魔物》
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――絶頂する。
――何度も絶頂して、それが止まらない。
「ああ、なんてみっともない姿……みんなが応援するあの黒ずきんのアーニャが……こんなはしたなく腰を突き上げながら絶頂を繰り返すなんて……」
そう言うサナの頬は赤らんでいて、体をよじりながら絶頂を繰り返すアーニャの姿を楽しそうに眺めていた。
興味本位で震える太ももをツンとつついてみると、ビクンと腰が跳ねてショーツから水があふれる。
「こんな体じゃ、普通に生活することもできないですね」
「だ、め……今触るの……あっ、くぁああッ!?」
今度は胸をつんつんとつついてみる。
すると背筋が弓なりに反り上がり、両胸の先端が衣服越しにじんわりと濡れ始める。
「あれ? 今はもうおっぱいからミルクが出るようになっちゃったんですか?」
「ンぁッ、ああ――――ッ!!」
まるで牛の乳を絞るようにアーニャの胸を力任せにギュッと握って見せると、胸の先端のシミがどんどん広がっていく。
「あら、あらら…………もう服が上も下もびちょびちょになってしまいましたね。……私が、脱がしてあげますね」
そう言って恍惚な表情を浮かべながら、サナはアーニャの服を脱がしていく。
「止めっ、うぁッ……ああっ……!?」
布が擦れる感覚にすら悶えてしまう今のアーニャがまともな抵抗などできるはずもなく、いとも容易く黒ずきん衣装を脱がされ、気づけば下着姿にされてしまっていた。
「アーニャさんの服……スンスン……ふふっ、いい匂いです…………あっ、そうだ」
脱がした服の香りを堪能した後、サナは何を思ったのか脱がしたばかりのその服を身につけていく。
「じゃん! 見て下さい、本物の黒ずきんのアーニャの衣装、似合いますか?」
そして奪った服を身につけると、くるんと回ってポーズを取ってみせた。
所作の一つ一つは可愛らしくても、体から無数の触手を生やし、血色の悪いその姿でそんなことをされても、愛くるしさよりも異様さの方が目立ってしまう。
「……っ、い……ぅ……」
そんな彼女の姿を見て、アーニャは何も言い返すことができなかった。
そもそも快楽に耐えるのでやっとで、言葉を発することすらできなかった。
仰向けの体勢のまま、体に刺激が走らないようにただただ歯を食いしばり続ける。
「はぁ……何か感想の一つでも言ってくださいよ。つまらないなぁ……」
サナは光ない瞳でボソリとそう呟くと、八つ当たりのようにアーニャの右胸を足で踏み潰した。
「ンッ、グぁ”あ”あ”あ”ーーーーッ!?」
グニグニと足に力を入れるとそれに合わせて体がビクンと跳ねる。
ただただつまらなそうに、壊れて思い入れのなくなった玩具を踏みつけるように、冷徹な瞳でアーニャの体を踏み潰す。
「あ……そうだ」
そして何か思い付いたのかと思えば、サナが取り出したのはアーニャから奪ったグミの入ったケースだった。
「これを食べれば元気になるのかな……アーニャさん、もっと遊びましょ……!」
ただ喘ぎ声を上げ続けることしかできないアーニャの口に、取り出したグミを一つだけ放り込む。
「ング……ッ、か……あはっ……!?」
「ちゃんと飲み込めたかな? アーニャさーん、大丈夫ですかー?」
無理やり喉の奥に押し込まれて、呼吸ができずに暴れ出すアーニャをサナは触手でしっかりと抑え離さない。
しばらくするとグミの効果が出てきたのか、アーニャの震えが少しづつ収まり、同時にぼやけた視界もだんだんと回復していく。
「か、はっ…………さ、サナちゃん……?」
体を痙攣させ喘ぐことしかできない人形の状態から、ゆっくりと人間に戻っていくアーニャの様子を見てサナは瞳を輝かせた。
「アーニャさん! アーニャさん、アーニャさん、アーニャさん!! これで……これでまた遊べますね……!」
「なに、を……あぐッ!」
腹部に強い衝撃を感じるのと共に視界が回転し、腕や背中に痛みが走る。
少し遅れて鞭のように動く触手に腹部を殴打され、そのまま吹き飛ばされ地面を転がったのだと気づいた。
地面に這いつくばりながらも必死に立ちあがろうとするアーニャの足元に、カランと音を立ててナイフが転がる。
「さあ! アーニャさん、もう一度私と勝負です!」
朗らかな笑顔でそう語るサナ。
アーニャはそんな彼女の姿を、引きつった表情で見つめていた。
「はぁ……はぁ……」
(まだ意識がはっきりしないのに……戦えって、こと……?)
それでも今まで戦いの中で生きてきた本能がそうさせるのか、アーニャは無意識にナイフを拾い上げていた。
とはいえグミを与えられたところで、それまで続いていた苦痛や快楽が全てまっさらに消え去るわけではない。
そんな状況ではたとえ武器を握ったところで勝てるはずもなく――
「ほらほら、もっと抵抗しないと! 私に捕まっちゃいますよ!」
「うぐッ、あッ、がぁああッ!」
無数の触手がアーニャの体を痛めつけ、締め付け、またその体を捕えられる。
それはまるで釣りを楽しむためだけに何度もリリースされる魚のような扱いだった。
「はい捕まえた。捕まってしまったアーニャさんにはお仕置きです!」
サナはそう言って新たな触手をアーニャの体に伸ばす。
その触手は他の触手と様子が違い、先端から細い針のようなものが伸びていた。
明らかに快楽を与えるのとは違う目的を持ったその形状を見て、アーニャの表情が恐怖に染まる。
「なっ……何、それ……」
「ふふっ、彼女の体は特別なの」
室内に響く、落ち着いた大人の女性の声。
それまで黙って二人の様子を見つめていたミヨが急に口を開いた。
「彼女のアバターには新しい機能が搭載されていてね。今までアーニャちゃんの体に何度も打ち込まれてきた、刺された場所の感度が上がる呪い。それを体の中で生成して無限に作り出す能力を持っているの」
針の先端にもう一度視線を向けると、そこからとろりとした液体が漏れ出ていた。
それが今まで受けて来た呪いと同じ、体を敏感にする呪いと同じものなのだとしたら……想像しただけでアーニャの背筋が凍る。
「や、はな……して……!」
「離しません、覚悟してくださいね!」
「い、いや……いやぁあああああッ!」
針のついた触手の先端が、アーニャの下半身を目掛けて襲い掛かる。
必死に体をよじり、なんとか抵抗しようとした、その結果――
「……いぎッ!?」
左の太ももに激痛が走る。
「あら、狙った場所からズレてしまいました」
サナが元々どこを狙ったのかは分からないが、針が刺さる直前に身を屈めるような体勢を取った結果、針が刺さる位置がズレてしまったらしい。
だからと言ってもう一度針を刺し直すようなことはせず、サナはそのまま自分の体内から生成した液体をアーニャの体内に注入していく。
「うぁっ……あ、がっ……あつ、い……やめッ!」
太ももがジンジンと熱くなっていく。
それはもう何度も体験したことのある、体の部位を性感帯に変えられていく感覚だった。
サナはアーニャの太ももから針を引き抜くと、間髪入れずに刺したばかりの太ももを指でなぞる。
「ツーっと」
「くぁあッ、ああ~~ッ!?」
「あはは、また性感帯が増えてしまいましたね。グミの力でいくらか気持ちいい感覚が遮断されてるみたいですけど、それがなくなったらどうなるんでしょうね?」
感覚遮断グミの効果は確かに発揮されていたが、今のアーニャではそれでも少し触られただけで体が跳ね上がってしまうほど体が鋭敏になっていた。
「でも、本当に狙った場所は太ももではないんです……だから、ほら、もう一度……行きますよ……?」
「え……あ……!?」
アーニャは眼前に映るその光景に目を疑う。
先程と同様の先端が針状になっている触手が一つ、二つ、三つとどんどん増えていく。
「今度は動かないで下さいね~。抵抗したところで、気持ちよくなる部分が増えていくだけですから」
サナは嗜虐的な笑みを浮かべ、後ろからアーニャの体に抱きついた。
愛おしいものを抱きしめるように、そっと優しく首筋に腕を回す。
そして手足は触手に拘束され逃げ場のないアーニャの体に、針の先端を近づけていく。
「私の呪い、アーニャさんの中にたくさんたくさん刻んであげますからね……!」
「だ、だめ……っ、あ、あぁあああああッ!!」
サナの吐息を耳元で感じながら、アーニャの体は壊されていく。
――何度も絶頂して、それが止まらない。
「ああ、なんてみっともない姿……みんなが応援するあの黒ずきんのアーニャが……こんなはしたなく腰を突き上げながら絶頂を繰り返すなんて……」
そう言うサナの頬は赤らんでいて、体をよじりながら絶頂を繰り返すアーニャの姿を楽しそうに眺めていた。
興味本位で震える太ももをツンとつついてみると、ビクンと腰が跳ねてショーツから水があふれる。
「こんな体じゃ、普通に生活することもできないですね」
「だ、め……今触るの……あっ、くぁああッ!?」
今度は胸をつんつんとつついてみる。
すると背筋が弓なりに反り上がり、両胸の先端が衣服越しにじんわりと濡れ始める。
「あれ? 今はもうおっぱいからミルクが出るようになっちゃったんですか?」
「ンぁッ、ああ――――ッ!!」
まるで牛の乳を絞るようにアーニャの胸を力任せにギュッと握って見せると、胸の先端のシミがどんどん広がっていく。
「あら、あらら…………もう服が上も下もびちょびちょになってしまいましたね。……私が、脱がしてあげますね」
そう言って恍惚な表情を浮かべながら、サナはアーニャの服を脱がしていく。
「止めっ、うぁッ……ああっ……!?」
布が擦れる感覚にすら悶えてしまう今のアーニャがまともな抵抗などできるはずもなく、いとも容易く黒ずきん衣装を脱がされ、気づけば下着姿にされてしまっていた。
「アーニャさんの服……スンスン……ふふっ、いい匂いです…………あっ、そうだ」
脱がした服の香りを堪能した後、サナは何を思ったのか脱がしたばかりのその服を身につけていく。
「じゃん! 見て下さい、本物の黒ずきんのアーニャの衣装、似合いますか?」
そして奪った服を身につけると、くるんと回ってポーズを取ってみせた。
所作の一つ一つは可愛らしくても、体から無数の触手を生やし、血色の悪いその姿でそんなことをされても、愛くるしさよりも異様さの方が目立ってしまう。
「……っ、い……ぅ……」
そんな彼女の姿を見て、アーニャは何も言い返すことができなかった。
そもそも快楽に耐えるのでやっとで、言葉を発することすらできなかった。
仰向けの体勢のまま、体に刺激が走らないようにただただ歯を食いしばり続ける。
「はぁ……何か感想の一つでも言ってくださいよ。つまらないなぁ……」
サナは光ない瞳でボソリとそう呟くと、八つ当たりのようにアーニャの右胸を足で踏み潰した。
「ンッ、グぁ”あ”あ”あ”ーーーーッ!?」
グニグニと足に力を入れるとそれに合わせて体がビクンと跳ねる。
ただただつまらなそうに、壊れて思い入れのなくなった玩具を踏みつけるように、冷徹な瞳でアーニャの体を踏み潰す。
「あ……そうだ」
そして何か思い付いたのかと思えば、サナが取り出したのはアーニャから奪ったグミの入ったケースだった。
「これを食べれば元気になるのかな……アーニャさん、もっと遊びましょ……!」
ただ喘ぎ声を上げ続けることしかできないアーニャの口に、取り出したグミを一つだけ放り込む。
「ング……ッ、か……あはっ……!?」
「ちゃんと飲み込めたかな? アーニャさーん、大丈夫ですかー?」
無理やり喉の奥に押し込まれて、呼吸ができずに暴れ出すアーニャをサナは触手でしっかりと抑え離さない。
しばらくするとグミの効果が出てきたのか、アーニャの震えが少しづつ収まり、同時にぼやけた視界もだんだんと回復していく。
「か、はっ…………さ、サナちゃん……?」
体を痙攣させ喘ぐことしかできない人形の状態から、ゆっくりと人間に戻っていくアーニャの様子を見てサナは瞳を輝かせた。
「アーニャさん! アーニャさん、アーニャさん、アーニャさん!! これで……これでまた遊べますね……!」
「なに、を……あぐッ!」
腹部に強い衝撃を感じるのと共に視界が回転し、腕や背中に痛みが走る。
少し遅れて鞭のように動く触手に腹部を殴打され、そのまま吹き飛ばされ地面を転がったのだと気づいた。
地面に這いつくばりながらも必死に立ちあがろうとするアーニャの足元に、カランと音を立ててナイフが転がる。
「さあ! アーニャさん、もう一度私と勝負です!」
朗らかな笑顔でそう語るサナ。
アーニャはそんな彼女の姿を、引きつった表情で見つめていた。
「はぁ……はぁ……」
(まだ意識がはっきりしないのに……戦えって、こと……?)
それでも今まで戦いの中で生きてきた本能がそうさせるのか、アーニャは無意識にナイフを拾い上げていた。
とはいえグミを与えられたところで、それまで続いていた苦痛や快楽が全てまっさらに消え去るわけではない。
そんな状況ではたとえ武器を握ったところで勝てるはずもなく――
「ほらほら、もっと抵抗しないと! 私に捕まっちゃいますよ!」
「うぐッ、あッ、がぁああッ!」
無数の触手がアーニャの体を痛めつけ、締め付け、またその体を捕えられる。
それはまるで釣りを楽しむためだけに何度もリリースされる魚のような扱いだった。
「はい捕まえた。捕まってしまったアーニャさんにはお仕置きです!」
サナはそう言って新たな触手をアーニャの体に伸ばす。
その触手は他の触手と様子が違い、先端から細い針のようなものが伸びていた。
明らかに快楽を与えるのとは違う目的を持ったその形状を見て、アーニャの表情が恐怖に染まる。
「なっ……何、それ……」
「ふふっ、彼女の体は特別なの」
室内に響く、落ち着いた大人の女性の声。
それまで黙って二人の様子を見つめていたミヨが急に口を開いた。
「彼女のアバターには新しい機能が搭載されていてね。今までアーニャちゃんの体に何度も打ち込まれてきた、刺された場所の感度が上がる呪い。それを体の中で生成して無限に作り出す能力を持っているの」
針の先端にもう一度視線を向けると、そこからとろりとした液体が漏れ出ていた。
それが今まで受けて来た呪いと同じ、体を敏感にする呪いと同じものなのだとしたら……想像しただけでアーニャの背筋が凍る。
「や、はな……して……!」
「離しません、覚悟してくださいね!」
「い、いや……いやぁあああああッ!」
針のついた触手の先端が、アーニャの下半身を目掛けて襲い掛かる。
必死に体をよじり、なんとか抵抗しようとした、その結果――
「……いぎッ!?」
左の太ももに激痛が走る。
「あら、狙った場所からズレてしまいました」
サナが元々どこを狙ったのかは分からないが、針が刺さる直前に身を屈めるような体勢を取った結果、針が刺さる位置がズレてしまったらしい。
だからと言ってもう一度針を刺し直すようなことはせず、サナはそのまま自分の体内から生成した液体をアーニャの体内に注入していく。
「うぁっ……あ、がっ……あつ、い……やめッ!」
太ももがジンジンと熱くなっていく。
それはもう何度も体験したことのある、体の部位を性感帯に変えられていく感覚だった。
サナはアーニャの太ももから針を引き抜くと、間髪入れずに刺したばかりの太ももを指でなぞる。
「ツーっと」
「くぁあッ、ああ~~ッ!?」
「あはは、また性感帯が増えてしまいましたね。グミの力でいくらか気持ちいい感覚が遮断されてるみたいですけど、それがなくなったらどうなるんでしょうね?」
感覚遮断グミの効果は確かに発揮されていたが、今のアーニャではそれでも少し触られただけで体が跳ね上がってしまうほど体が鋭敏になっていた。
「でも、本当に狙った場所は太ももではないんです……だから、ほら、もう一度……行きますよ……?」
「え……あ……!?」
アーニャは眼前に映るその光景に目を疑う。
先程と同様の先端が針状になっている触手が一つ、二つ、三つとどんどん増えていく。
「今度は動かないで下さいね~。抵抗したところで、気持ちよくなる部分が増えていくだけですから」
サナは嗜虐的な笑みを浮かべ、後ろからアーニャの体に抱きついた。
愛おしいものを抱きしめるように、そっと優しく首筋に腕を回す。
そして手足は触手に拘束され逃げ場のないアーニャの体に、針の先端を近づけていく。
「私の呪い、アーニャさんの中にたくさんたくさん刻んであげますからね……!」
「だ、だめ……っ、あ、あぁあああああッ!!」
サナの吐息を耳元で感じながら、アーニャの体は壊されていく。
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